「別れない」と言われても「私はあなたと別れます」

クロユキ

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知らない

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数日ご王宮から手紙が届いた。
「メロディ、フランソワ王子から便りが来た」
「本当!?フェリクス様」
メロディは、書斎の机の椅子に座るフェリクスに寄り添い喜んでいた。
「二日後に屋敷へ来るそうだ」
「なんて幸せなの、本当にフランソワ王子様が屋敷へ来てくださるなんて…」
「夫人にも知らせなくては…」
「あら、フランソワ王子様は私と一緒にお茶を楽しみで来るのよルイーゼ様は呼んではいないわ」
「しかし、手紙にはルイーゼも一緒にと書いてあるんだ」
「ルイーゼ様は、仕事で忙しいのよ。次にお誘いしました時にルイーゼ様を呼びましょう」
「そうだな…今回は、私とメロディでフランソワ王子を迎えよう」
「フェリクス様もご一緒ですか?」
「当たり前だ!私も一緒だ!!」
「まあっ、ふふふ」
フランソワ王子と会うのはフェリクスとメロディ二人だけを伝えルイーゼには知らせなかった。
フランソワ王子が屋敷へ来る当日メロディは気分が良かった。
「…メロディ様、何か良い事でもありましたか?」
「ええ、今日フランソワ王子様が屋敷へ来るのよ」
「おいっ!」
「えっ!?」
メロディは「あ!」と口を手に当てフェリクスはため息を吐いた。
「…フランソワ王子が屋敷へ?」
ルイーゼは、聞いていないと驚いた顔を見せていた。
「あ…夫人に知らせなかったわけではないんだ…フランソワ王子はメロディに用があって屋敷へ来るんだ…」
「……」
「別にルイーゼ様に黙っていた訳ではないの、ルイーゼ様には仕事がありますからそれにフランソワ王子様は、私に用があるの」
笑顔で話しをするメロディにルイーゼはフェリクスとメロディを見て食卓の席を立った。
「分かりました…私は、仕事へ向かいます」
「あ、ああ…」
ルイーゼは食事の部屋を出ると下を向き息を吐いた。
「……はぁ…このまま私に言わないつもりだったのね…気にはしてはいないわ…でも、王子様が店へ来られた時知りませんでしたと私が話しをすれば困るのはフェリクス様ではないの?」
ルイーゼは、まだ自分に話しをしていない事があるのではとこの日からルイーゼは夫のフェリクスから少しずつ距離を置き始めて行った。




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