性格が嫌いだと言われ婚約破棄をしました

解放された気分

「おはよう、キャロル」
「おはよう、ラン」
親友のランは一年の頃の親友で同じクラスになった。
ランは、キャロルが婚約者のエリックと一緒にいる所を見た事がなくいつもキャロルを気にしていた。
「どうしたの？」
「うん、いつもと違うなって思ったの昨日エリック君と話しをして変わったのかな？」
親友のランはクラスが別々になってやっと婚約者のキャロルとエリックが打ち解けたのだと思った。
「……うん、私達婚約破棄になったの」
「…………え？」
ランは、笑顔でエリックと婚約破棄になった話しをするキャロルに茫然となり歩く足が止まった。
「どうしたの？ラン」
「ど……え？キャロル、今なんて言ったの？」
「あっ、エリック君と婚約破棄になったと言ったけれど？」
「言ったけれど…って…ええっ？なんで婚約破棄の話しになるの？」
ランは一人で動揺していた。
「なんでそんな話しになったの？」
「……彼、付き合いをしている女子がいるのだから私と別れて欲しいって言ってきたの」
「はぁ～～～～～っ！？」
ランは不機嫌な顔を見せキャロルはクスクスと笑った。
「な、何それ？浮気じゃないの！」
「うん…だから私と別れて婚約解消したいと言って、昨日私の両親と一緒に彼の屋敷へ行って婚約を取り消す話しをしたの…私と彼は別れる事が決まったわ」
「……」
エリックと婚約が無くなった話しをするキャロルは悲しい顔を見せずに笑顔を親友のランに見せていた。
今までエリックとの関係が酷い事を知っているランはポンポンとキャロルの肩を軽く叩いた。
「今日の帰り美味しいデザートのお店を見付けたの…一緒に行かない？」
「うん、行きたいありがとうラン」
キャロルはランに色々話しをしたいと思っていた。