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自慢…の彼氏
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キャロルのクラスの女子が、キャロルの元婚約者のエリックに陰口を言われているとは知らないエリック本人は、校舎の側でパトリシアにキャロルと婚約を取り消した話しをしていた。
「昨日学園から帰って驚いたんだ。キャロルの両親が屋敷に来ていてさ婚約破棄の話しを許してくれたんだ」
「本当?エリック…キャロルさんとはもう婚約者ではないのね」
「ああ、今日俺の両親が婚約を解約する書類を貰う筈なんだ。キャロルが書類にサインをすれば数日後には婚約破棄が成立した知らせが来るはずなんだ」
「嬉しい!」
パトリシアはエリックの腰に手を回し抱き締め喜んでいた。
「俺達もクラスの中で堂々と付き合っていると皆に言える」
エリックは笑顔でパトリシアに交際している事を隠さなくて良いとパトリシアの額にキスをした。
「エリック、お願いがあるの…キャロルさんの事を呼び捨てにしないでくれる?」
「え…ああ…パトリシアの願いなら呼び方を変えるけど…」
「ありがとうございます。キャロルさんの事を名前で呼んでいるのが気になっていたの…次にキャロルさんに会った時は名字で言って欲しいの」
笑顔でお願いをするパトリシアにエリックは納得したように頷いた。
「でも、出来れば声を掛けて欲しくないな~っ、いつものようにキャロルさんを無視して欲しいんです。まだ、婚約者みたいに思ってしまうから…」
「ああ…わかった。何も話す事ないから」
「ふふっ、ありがとうございます」
「そろそろ教室へ戻ろうか?もうすぐ先生も来る」
「はい」
パトリシアはエリックの腕に手を回し一緒に校内へ入った。
まだ授業のチャイムが鳴っていない為廊下には生徒達が壁に貼ったテストの順位が貼り出されていた。
「はぁ…イヤなんだよなテストの順位を貼り出すのは……」
自分の名前がないのを知っているエリックはため息を吐き各学年とクラスを見ていた。
自分の名前は無いがキャロルの名前を見てしまうのが癖になっていた。
「……相変わらず学年上位かよ……クラスの順位は落ちたな…」
「あ!私の名前があった!」
「えっ!?」
エリックは、隣で喜ぶパトリシアに思わず驚いてしまった。
(パトリシアって頭が良いのか?)
「クラスでは名前が無かったけれど学年で最下位だけど百位にギリギリ入っていました!嬉しい~っ」
喜ぶパトリシアを見ていたエリックは苦笑いを見せていた。
「よ、良かったじゃないか…」
「エリック様は?」
「えっ!?」
「エリック様は、クラスと学年名前がありましたか?」
エリックは戸惑い「ハハハ」と笑っていた。
「お…俺は無かったみたいなんだ…でも、パトリシアが学年で名前があるなんて頭良いんだな……」
「私、家庭教師がいるんです」
「家庭教師!?」
「はい、その人に時間がある日は見てくれているの」
「そ…そっか…」
「エリック様も頑張ってくださいね!彼氏がテストの順位に名前があると自慢出来るから」
「え…」
エリックは戸惑いながら笑顔を見せるパトリシアを見ていた。
「昨日学園から帰って驚いたんだ。キャロルの両親が屋敷に来ていてさ婚約破棄の話しを許してくれたんだ」
「本当?エリック…キャロルさんとはもう婚約者ではないのね」
「ああ、今日俺の両親が婚約を解約する書類を貰う筈なんだ。キャロルが書類にサインをすれば数日後には婚約破棄が成立した知らせが来るはずなんだ」
「嬉しい!」
パトリシアはエリックの腰に手を回し抱き締め喜んでいた。
「俺達もクラスの中で堂々と付き合っていると皆に言える」
エリックは笑顔でパトリシアに交際している事を隠さなくて良いとパトリシアの額にキスをした。
「エリック、お願いがあるの…キャロルさんの事を呼び捨てにしないでくれる?」
「え…ああ…パトリシアの願いなら呼び方を変えるけど…」
「ありがとうございます。キャロルさんの事を名前で呼んでいるのが気になっていたの…次にキャロルさんに会った時は名字で言って欲しいの」
笑顔でお願いをするパトリシアにエリックは納得したように頷いた。
「でも、出来れば声を掛けて欲しくないな~っ、いつものようにキャロルさんを無視して欲しいんです。まだ、婚約者みたいに思ってしまうから…」
「ああ…わかった。何も話す事ないから」
「ふふっ、ありがとうございます」
「そろそろ教室へ戻ろうか?もうすぐ先生も来る」
「はい」
パトリシアはエリックの腕に手を回し一緒に校内へ入った。
まだ授業のチャイムが鳴っていない為廊下には生徒達が壁に貼ったテストの順位が貼り出されていた。
「はぁ…イヤなんだよなテストの順位を貼り出すのは……」
自分の名前がないのを知っているエリックはため息を吐き各学年とクラスを見ていた。
自分の名前は無いがキャロルの名前を見てしまうのが癖になっていた。
「……相変わらず学年上位かよ……クラスの順位は落ちたな…」
「あ!私の名前があった!」
「えっ!?」
エリックは、隣で喜ぶパトリシアに思わず驚いてしまった。
(パトリシアって頭が良いのか?)
「クラスでは名前が無かったけれど学年で最下位だけど百位にギリギリ入っていました!嬉しい~っ」
喜ぶパトリシアを見ていたエリックは苦笑いを見せていた。
「よ、良かったじゃないか…」
「エリック様は?」
「えっ!?」
「エリック様は、クラスと学年名前がありましたか?」
エリックは戸惑い「ハハハ」と笑っていた。
「お…俺は無かったみたいなんだ…でも、パトリシアが学年で名前があるなんて頭良いんだな……」
「私、家庭教師がいるんです」
「家庭教師!?」
「はい、その人に時間がある日は見てくれているの」
「そ…そっか…」
「エリック様も頑張ってくださいね!彼氏がテストの順位に名前があると自慢出来るから」
「え…」
エリックは戸惑いながら笑顔を見せるパトリシアを見ていた。
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