前世は魔王の私、今度こそ愛する人を護ります

人間を愛した魔王

魔王と勇者の周りには無数の魔物達と其れを指揮する魔王の側近であるジオルドで合った
「……どういうつもりだジオルド」
魔王はジオルドに睨み付け聞いてきた
「見ての通りで御座います魔王様、今此処に居ります魔物達皆はわたくしの配下に居ります、誰も貴方様の味方になる魔物は居りません」
「前魔王は滅び新たな魔王が誕生するのです」
パチン！とジオルドの指がなる音と同時に魔物達が魔王と勇者に襲いかかった
魔王はあらゆる魔法で魔物達を退治していった、やはり魔王は強く普通には勝てないのであった…そう、普通では魔王に勝てないだからジオルドは頭を使い、人間好きの魔王の弱点勇者に目をつけ残りの魔物は勇者目掛けて襲いかかった
魔王は魔物達が一斉に襲いかかるのを見た時一人の魔物が勇者の剣を握り魔王が勇者の方へ意識を向けた時、魔物が後方から一気に魔王の心臓目掛けて勇者の剣で貫いた！
勇者の剣を握っていた魔物は崩れて消えてしまった
勇者の剣には魔物が触れると体が崩れて仕舞うのだ…ジオルドはその事を知って居たため、魔物に勇者の剣を持たせ魔王に止めを差せたのだ
勇者の剣で背中から心臓を突かれた魔王は倒れてしまい魔王の体から大量の血が流れ出た……魔王は意識が薄れていくなか魔王が倒れた事に気づいた勇者が魔王の元へ行きたいが魔物達が多く勇者も力付き倒れてしまう
まだ意識がある魔王にジオルドは最後の置き土産に魔王に言った
「魔王様人間である勇者に貴方様の血を飲ませましたらどうなるかご存知ですよね」
「……な！」
魔物から痛めつけられた勇者にジオルドは地面に流れ出た魔王の血を手で救い勇者のくちのなかに魔王の血を飲ませた
「が、うあああああーーーーがああ……！！」
勇者の苦しみ喚く声が響き体は地面の土を指でかき爪が剥げる程に苦しむ勇者に魔王の目から涙が流れ私と会わなければ勇者は今ごろ……勇者の苦しむ姿を見ていた魔王は勇者の体が段々形が変わり始めて行くなかジオルドが最後に魔王に言った
「最後に貴方様の下部が出来喜ばしい事でしょう、此で勇者も人間には戻れませんフフフ……お別れです魔王様良い夢を！」
ズドッ！
最後に魔王の背中に刺さった勇者の剣を地面に伏せている魔王を魔物に上から押さえ込まれ剣が地面まで突き刺さり魔王の体は塵となって消え去ってしまった