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第三章 ウスト遺跡編
第三十五話 ウスト遺跡
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空を飛び、ウスト遺跡に近づこうとするニキス。急に気になることが出来たようで、一行に話しかけてきた。
「そういえば、創造神はウスト遺跡に行った人間はもれなく死んでるって言ってたな。あそこってどういう場所なんだ?」
「俺は、ベッサ王国の王様から『行くな』って言われてるからわからない」
「私もわからないわ。でも、行った人が全員帰らぬ人になってるってことは、罠がたくさんしかけてあるんじゃないかしら」
「あっ、しまった。遺跡ってことは昔は栄えてたってことだから、昔のことを知ってるハッチかスカイ王に聞いてこれば良かった」
「創造神は何も教えてくれなかったな。それほど不思議な場所なのだろうか」
一行が話しているうちに、ウスト遺跡の上空にたどり着いた。空からウスト遺跡を見ると、魔物と何かがはびこっていた。
「うわー、すっかり魔物の巣窟と化してるな。でも、魔物じゃない奴も結構いるな」
ラルドがそう言うと、魔物ではない何かがこちらを向いた。
「外敵確認。迎撃します」
「うわ! いきなり攻撃してきたぞ」
「他の子たちもこっちを向いてるわ。ニキス君、ここは一旦逃げましょう」
「そうさせてもらう」
ニキスはその場から別の場所へ飛んだ。その間も、何かが一行に攻撃をしてくる。その攻撃の一つが、ニキスの翼を貫通する。
「ぐっ!」
「ニキス、大丈夫か!」
「ああ。大丈夫だ。こんなの、ちょっと回復呪文をかけてやれば良い」
「攻撃の応酬ね。ニキス君、最高速で飛ぶのよ!」
ニキスは光の壁を突破したときよりも速く飛ぶ。やがて攻撃は落ち着き、ウスト遺跡の入り口にたどり着いた。
「ふぅ、ふぅ、なんとか逃げのびたな。さて、回復呪文っと」
ニキスは穴の空いた翼を回復した。その後、一行を降ろした。
「なんだったんだ、あいつら……」
「おそらく、奴らは古代文明の宝を守ってる番人だ。道端で穴の空いた人間の死体がたくさんあった。全員奴らに殺されたのだろう」
「姉さんは、あんな場所になんのために行ったんだろう……宝探しとか趣味じゃないし、そうぞうしんの言ってた動機って言うのがわからない」
「飛んでるときに彼女の姿はなかった。きっと反対側にいるはずだ。迂回して、反対側へ行こう。動機は、会ったら聞けば良いさ。さあ、背中に乗れ」
一行は再びニキスの背中に乗り、迂回して反対側へ向かった。何かが攻撃してくる範囲外から、サフィアを捜す。
「くそ、ここから見える範囲にはいないのか。一か八か、ここから中央まで飛んでいくか……」
「無茶だ。またあの変なのが襲ってくるぞ。それに、あんな危険な場所に姉さんが行ったとも思えない」
「それじゃあ、夢の世界や地獄に行ったとでも言うのか」
「違う。けど、うーん……」
ラルドはすっかり黙ってしまった。そのとき、空から何者かが現れた。
「よう、困ってるみたいだな」
「カタラ……そうぞうしんから話を聞いたのか?」
「ここにサフィア様がいるんじゃないかって話を聞いた。お前が顎を触ってたってことは、悩み事があるってことだろ?」
「ああ、実はな……」
「なるほど。その変なののせいで遺跡に近づけないと。そしてそこにサフィア様がいるとも思えないと」
「ああ。ここを攻略する方法を考えなくちゃいけない」
「ハッチ、お前なら何か知ってるんじゃないか?」
「え、俺? 何も知らねぇよ。古代文明なんて、魔王が現れた頃にはとっくに滅びていたしな」
「ちっ、使えない奴だな。まあとにかく、こうして俺たちは再び同じスタートラインに立ったわけだから、こっから競争スタートだ。サフィア様を先に見つけるのは、俺たちだ。さあ行くぞ、ウスト遺跡へ!」
「は!? お前、僕の話ちゃんと聞いてたか?」
「変な奴も仲間にしちまえば良いだろ。まさかテイマーとして当たり前のことをせずにこんなところでくすぶってたわけじゃあないよな?」
「うっ……」
「お前は本でしか魔物や動物を仲間に出来ない。一方俺は俺一人で仲間に出来る。番人だなんてクソ食らえ。無理矢理にでも仲間にして攻撃させないようにしてやる。じゃあな」
そう言うとカタラたちは遺跡へ入っていった。
「へっ、ラルド、先を越されちまったな。今から走れば間に合うかもしれないぞ」
「……」
ラルドは黙って本をカバンから取り出した。全ページを確認する。しかし、そこに何かを仲間にする方法は載っていなかった。
「……完敗だ。やっぱり僕は、テイマーとして失格だ」
「ラルド、何へたれているんだ。仲間に出来ないのなら、殺し方を考えれば良いだろう」
「あの見た目、遠距離も近距離もまともに戦える相手じゃないのは確実だ。殺すなんて、無理だよ」
落ち込むラルドに、ウォリアが話しかける。
「ラルド、一度イースに行かないか?」
「どうしてですか?」
「情報屋だ。あいつらの着てる服は独特だが、死体の中にあの服を着てる奴はいなかった。つまり、ここに全く来てないか、生還しているんじゃないか?」
「でも、そうぞうしんの言う通りなら、もれなくその人たちも殺されてそうですが……」
「どうせ壁も時間もあるんだ。なんでもやってみようじゃないか。あいつらに越されたからって、慌てる必要はない」
「そうだラルド君。あんな奴に構ってないで、俺たちは俺たちに出来ることをやれば良い」
「そ、そうですか……」
「さあ、そうと決まれば早速ニキス君に手伝ってもらおう」
「ふっ、皮肉なものだな。一度襲った場所にまた行くことになるとは」
ニキスは背中に一行を乗せようとした。そのとき、叫び声が聞こえた。
「今の声は……!」
「あ、ラルド君! 待て!」
「カタラたちを助けにいかなくちゃ!」
レイフは急いでニキスから降り、ラルドの後頭部を思い切り殴った。そして、ラルドは気絶した。
「まったく……こんなに優しいなんてな」
「ひぃー! あ、出口だ! みんな、急げ!」
後ろに大量の何かを引き連れ、カタラたちが走ってくる。遺跡の範囲外に出た途端、何かたちは引き返していった。
「はぁ、はぁ……死ぬかと思ったぜ……あ、ああ、ラルド!」
カタラは地面に倒れていたラルドの上半身を足で掲げる。
「……これ、あんたたちがやったのか?」
「俺がやった。お前たちを助けにいこうとしたのを止めるためにな」
「ついにラルドにまで手を出したか! やっぱりあんたたちは信用出来ない」
「お前たちだってこの前手を出していたではないか。ほら、そろそろ起きる頃だと思うぞ」
「う……、お、カタラ、無事だったか?」
「ラルド、良く聞けよ! お前はレイフに殴られたんだ。それで、気絶してたんだ。こんな奴らと旅をするのは危険だ。今すぐ俺たちについてこい!」
「ラルド君、そいつに惑わされるな! あくまでサフィアを見つける使命を背負ってるのは俺たちだ!」
「二人とも、そんなことで争うなよ……姉さんを見つけたい気持ちは二人とも同じだろう……?」
辺りは静寂に包まれた。ラルドは起き上がり、その場に立ち尽くす。そうしていると、カタラはラルドの手を引いた。それに反応して、レイフは反対側の手を引く。
「なにすんだよ! あんたたちみたいな奴にラルドを任せられるかよ!」
「何度でも言おう。公的にサフィアを捜しているのは俺たちだ。お前にその権利などない。ラルド君は選ばれし者なんだ」
「ラルド、お前はどうしたいんだ」
「あ、えぇ、その……えぇっと、うー……」
「ハッキリ言え! お前はどっちにつくんだ!」
「……」
「黙ってたってずっとこのままだぞ! 何か言えよ!」
「うるさいなぁ。俺たちと一緒になるに決まってるじゃないか」
引っ張り合いが長く続く。ラルドはただうつむいている。
「おいラルド、泣いてるのか……?」
「こ、こんな僕のだめに必死にだるなんで……優先ずべきは僕じゃなぐて、姉さんだろ?」
「……そうだな。俺たちは一旦頭を冷やしてくるよ。レイフ、お前も頭冷やしてからここへ戻ってこい」
「俺に冷やす頭はない。お前が勝手に興奮してるだけだ」
「……もう良い。俺たちは、俺たちのやり方でサフィア様を捜す。もしラルドにまた手をかけるようだったら、そのときはお前を殺してやる」
カタラたちはワイバーンに乗り、どこかへ去っていった。
「やれやれ、今度魔王になるのはあいつかな。さあラルド君、あいつらも無事だったみたいだし、イースに向かおう」
「……はい」
(ラルド、私が後で慰めてやるか……)
一行はニキスの背中に乗り、今度こそイース目指して飛んでいった。
「そういえば、創造神はウスト遺跡に行った人間はもれなく死んでるって言ってたな。あそこってどういう場所なんだ?」
「俺は、ベッサ王国の王様から『行くな』って言われてるからわからない」
「私もわからないわ。でも、行った人が全員帰らぬ人になってるってことは、罠がたくさんしかけてあるんじゃないかしら」
「あっ、しまった。遺跡ってことは昔は栄えてたってことだから、昔のことを知ってるハッチかスカイ王に聞いてこれば良かった」
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「そうさせてもらう」
ニキスはその場から別の場所へ飛んだ。その間も、何かが一行に攻撃をしてくる。その攻撃の一つが、ニキスの翼を貫通する。
「ぐっ!」
「ニキス、大丈夫か!」
「ああ。大丈夫だ。こんなの、ちょっと回復呪文をかけてやれば良い」
「攻撃の応酬ね。ニキス君、最高速で飛ぶのよ!」
ニキスは光の壁を突破したときよりも速く飛ぶ。やがて攻撃は落ち着き、ウスト遺跡の入り口にたどり着いた。
「ふぅ、ふぅ、なんとか逃げのびたな。さて、回復呪文っと」
ニキスは穴の空いた翼を回復した。その後、一行を降ろした。
「なんだったんだ、あいつら……」
「おそらく、奴らは古代文明の宝を守ってる番人だ。道端で穴の空いた人間の死体がたくさんあった。全員奴らに殺されたのだろう」
「姉さんは、あんな場所になんのために行ったんだろう……宝探しとか趣味じゃないし、そうぞうしんの言ってた動機って言うのがわからない」
「飛んでるときに彼女の姿はなかった。きっと反対側にいるはずだ。迂回して、反対側へ行こう。動機は、会ったら聞けば良いさ。さあ、背中に乗れ」
一行は再びニキスの背中に乗り、迂回して反対側へ向かった。何かが攻撃してくる範囲外から、サフィアを捜す。
「くそ、ここから見える範囲にはいないのか。一か八か、ここから中央まで飛んでいくか……」
「無茶だ。またあの変なのが襲ってくるぞ。それに、あんな危険な場所に姉さんが行ったとも思えない」
「それじゃあ、夢の世界や地獄に行ったとでも言うのか」
「違う。けど、うーん……」
ラルドはすっかり黙ってしまった。そのとき、空から何者かが現れた。
「よう、困ってるみたいだな」
「カタラ……そうぞうしんから話を聞いたのか?」
「ここにサフィア様がいるんじゃないかって話を聞いた。お前が顎を触ってたってことは、悩み事があるってことだろ?」
「ああ、実はな……」
「なるほど。その変なののせいで遺跡に近づけないと。そしてそこにサフィア様がいるとも思えないと」
「ああ。ここを攻略する方法を考えなくちゃいけない」
「ハッチ、お前なら何か知ってるんじゃないか?」
「え、俺? 何も知らねぇよ。古代文明なんて、魔王が現れた頃にはとっくに滅びていたしな」
「ちっ、使えない奴だな。まあとにかく、こうして俺たちは再び同じスタートラインに立ったわけだから、こっから競争スタートだ。サフィア様を先に見つけるのは、俺たちだ。さあ行くぞ、ウスト遺跡へ!」
「は!? お前、僕の話ちゃんと聞いてたか?」
「変な奴も仲間にしちまえば良いだろ。まさかテイマーとして当たり前のことをせずにこんなところでくすぶってたわけじゃあないよな?」
「うっ……」
「お前は本でしか魔物や動物を仲間に出来ない。一方俺は俺一人で仲間に出来る。番人だなんてクソ食らえ。無理矢理にでも仲間にして攻撃させないようにしてやる。じゃあな」
そう言うとカタラたちは遺跡へ入っていった。
「へっ、ラルド、先を越されちまったな。今から走れば間に合うかもしれないぞ」
「……」
ラルドは黙って本をカバンから取り出した。全ページを確認する。しかし、そこに何かを仲間にする方法は載っていなかった。
「……完敗だ。やっぱり僕は、テイマーとして失格だ」
「ラルド、何へたれているんだ。仲間に出来ないのなら、殺し方を考えれば良いだろう」
「あの見た目、遠距離も近距離もまともに戦える相手じゃないのは確実だ。殺すなんて、無理だよ」
落ち込むラルドに、ウォリアが話しかける。
「ラルド、一度イースに行かないか?」
「どうしてですか?」
「情報屋だ。あいつらの着てる服は独特だが、死体の中にあの服を着てる奴はいなかった。つまり、ここに全く来てないか、生還しているんじゃないか?」
「でも、そうぞうしんの言う通りなら、もれなくその人たちも殺されてそうですが……」
「どうせ壁も時間もあるんだ。なんでもやってみようじゃないか。あいつらに越されたからって、慌てる必要はない」
「そうだラルド君。あんな奴に構ってないで、俺たちは俺たちに出来ることをやれば良い」
「そ、そうですか……」
「さあ、そうと決まれば早速ニキス君に手伝ってもらおう」
「ふっ、皮肉なものだな。一度襲った場所にまた行くことになるとは」
ニキスは背中に一行を乗せようとした。そのとき、叫び声が聞こえた。
「今の声は……!」
「あ、ラルド君! 待て!」
「カタラたちを助けにいかなくちゃ!」
レイフは急いでニキスから降り、ラルドの後頭部を思い切り殴った。そして、ラルドは気絶した。
「まったく……こんなに優しいなんてな」
「ひぃー! あ、出口だ! みんな、急げ!」
後ろに大量の何かを引き連れ、カタラたちが走ってくる。遺跡の範囲外に出た途端、何かたちは引き返していった。
「はぁ、はぁ……死ぬかと思ったぜ……あ、ああ、ラルド!」
カタラは地面に倒れていたラルドの上半身を足で掲げる。
「……これ、あんたたちがやったのか?」
「俺がやった。お前たちを助けにいこうとしたのを止めるためにな」
「ついにラルドにまで手を出したか! やっぱりあんたたちは信用出来ない」
「お前たちだってこの前手を出していたではないか。ほら、そろそろ起きる頃だと思うぞ」
「う……、お、カタラ、無事だったか?」
「ラルド、良く聞けよ! お前はレイフに殴られたんだ。それで、気絶してたんだ。こんな奴らと旅をするのは危険だ。今すぐ俺たちについてこい!」
「ラルド君、そいつに惑わされるな! あくまでサフィアを見つける使命を背負ってるのは俺たちだ!」
「二人とも、そんなことで争うなよ……姉さんを見つけたい気持ちは二人とも同じだろう……?」
辺りは静寂に包まれた。ラルドは起き上がり、その場に立ち尽くす。そうしていると、カタラはラルドの手を引いた。それに反応して、レイフは反対側の手を引く。
「なにすんだよ! あんたたちみたいな奴にラルドを任せられるかよ!」
「何度でも言おう。公的にサフィアを捜しているのは俺たちだ。お前にその権利などない。ラルド君は選ばれし者なんだ」
「ラルド、お前はどうしたいんだ」
「あ、えぇ、その……えぇっと、うー……」
「ハッキリ言え! お前はどっちにつくんだ!」
「……」
「黙ってたってずっとこのままだぞ! 何か言えよ!」
「うるさいなぁ。俺たちと一緒になるに決まってるじゃないか」
引っ張り合いが長く続く。ラルドはただうつむいている。
「おいラルド、泣いてるのか……?」
「こ、こんな僕のだめに必死にだるなんで……優先ずべきは僕じゃなぐて、姉さんだろ?」
「……そうだな。俺たちは一旦頭を冷やしてくるよ。レイフ、お前も頭冷やしてからここへ戻ってこい」
「俺に冷やす頭はない。お前が勝手に興奮してるだけだ」
「……もう良い。俺たちは、俺たちのやり方でサフィア様を捜す。もしラルドにまた手をかけるようだったら、そのときはお前を殺してやる」
カタラたちはワイバーンに乗り、どこかへ去っていった。
「やれやれ、今度魔王になるのはあいつかな。さあラルド君、あいつらも無事だったみたいだし、イースに向かおう」
「……はい」
(ラルド、私が後で慰めてやるか……)
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