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二日目リノ、妻役
2、不思議な気持ち
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「あれ……? なんだろう、これ」
左右の胸当てのスリットから、短いリボンがぷらりとぶら下がっている。
胸元でぷらりとゆれたリボンの先には、小さな輪のようなものが結びつけられていた。
リボンなのだからそれ同士を結ぶものかと思ったのだが、それをするにはリボンが短く、無理をすれば胸当ての形が歪になってしまう。
では、他に使い方があるのだろうか?
だが、リノにはそこで結ぶ以外の使い方を思い付くことができなかった。
仕方のないことだが、使い方がわからないのならどうすることもできない。
リノは、そのリボンを適当に胸当てのスリットから中に押し込んで隠すことにした。
スリットを縁取るレースのおかげが、押し込んだ小さな輪はあまり気にならない。
「うん、これでいいだろう」
リノは、胸元を見下ろし、悪くないな、と思う。
自分の胸ではあるが、リノはすっかり胸当てをつけている姿に慣れはじめていた。
なんというか、胸が小さな女の子のように見えてきてしまったのだ。
もちろん、さらにその下で薄絹を押し上げている硬くなった陰茎の存在さえなければ、ではあるのだが。
ほんの少しだけ、胸当ての上から自分の胸を揉んでみる。
気持ちいいとは感じない。
ただただ、触られているという感覚があるだけだ。
だが、どうやら自分は大きな胸の女の子よりも、小さな胸の女の子の方が好みであるらしい。
昨日の実技でたっぷりと味わった彼の乳首を思い出し、スリットの中に指を忍ばせる。
三日目があるのならば、必ず彼にもこの胸当てをつけてもらおう。
そう、想像するだけで、硬くなった陰茎から先走りがにじみ出る。
「でも、いまから自慰をするわけにもいかないし、このままにしておくしかないよな」
リノは誰にともなく言い訳をして、短いガウンを上から羽織る。
よく見るとやはり、昨日彼が着ていたものとはほんの少しだがデザインが違うようだった。
「僕が、女の子の下着を身につけているだなんて、やっぱり変な感じだ。なんだか、むずむずする……」
さらさらと肌を撫でる薄絹の感触や、それに比べて少し固いと感じるレースの感触が、リノの体を刺激している。
一番の問題は、リノの陰茎を隠すことすらできない下着の締め付けなのだが、リノはそちらを見ることができない。
きっと、元気に反り返りながらあさましくよだれを垂らしていることだろう。
結局リノは、自分の陰茎から目を反らしたまま、次へ進むことにした。
「あとは、彼がくるのを待つだけか……」
カーテンで囲まれたベッドの上に乗り上げたリノは、乱れた衣装を整える。
「準備はできていますか?」
ベッドの上にぺたりと座り込んだリノは、外からかけられた声にどきりと鼓動を跳ねさせた。
準備が終わったのだ。
これからリノたちは、二回目の閨授業をはじめる。
「は、はい……!」
薄絹でできた胸当ての上から胸に手を当て、リノはうるさいくらいにどきどきしている心臓を押さえつけた。
このままでは、心臓がどきどきしすぎて爆発してしまうのではないかと思ったのだ。
もちろん、心臓を止めることなどできるわけがないので、リノの心臓はいまもどきどきしっぱなしである。
リノにはもう、どうしていいかわからない。
彼も、昨日はこんな気持ちでいたのだろうか。
左右の胸当てのスリットから、短いリボンがぷらりとぶら下がっている。
胸元でぷらりとゆれたリボンの先には、小さな輪のようなものが結びつけられていた。
リボンなのだからそれ同士を結ぶものかと思ったのだが、それをするにはリボンが短く、無理をすれば胸当ての形が歪になってしまう。
では、他に使い方があるのだろうか?
だが、リノにはそこで結ぶ以外の使い方を思い付くことができなかった。
仕方のないことだが、使い方がわからないのならどうすることもできない。
リノは、そのリボンを適当に胸当てのスリットから中に押し込んで隠すことにした。
スリットを縁取るレースのおかげが、押し込んだ小さな輪はあまり気にならない。
「うん、これでいいだろう」
リノは、胸元を見下ろし、悪くないな、と思う。
自分の胸ではあるが、リノはすっかり胸当てをつけている姿に慣れはじめていた。
なんというか、胸が小さな女の子のように見えてきてしまったのだ。
もちろん、さらにその下で薄絹を押し上げている硬くなった陰茎の存在さえなければ、ではあるのだが。
ほんの少しだけ、胸当ての上から自分の胸を揉んでみる。
気持ちいいとは感じない。
ただただ、触られているという感覚があるだけだ。
だが、どうやら自分は大きな胸の女の子よりも、小さな胸の女の子の方が好みであるらしい。
昨日の実技でたっぷりと味わった彼の乳首を思い出し、スリットの中に指を忍ばせる。
三日目があるのならば、必ず彼にもこの胸当てをつけてもらおう。
そう、想像するだけで、硬くなった陰茎から先走りがにじみ出る。
「でも、いまから自慰をするわけにもいかないし、このままにしておくしかないよな」
リノは誰にともなく言い訳をして、短いガウンを上から羽織る。
よく見るとやはり、昨日彼が着ていたものとはほんの少しだがデザインが違うようだった。
「僕が、女の子の下着を身につけているだなんて、やっぱり変な感じだ。なんだか、むずむずする……」
さらさらと肌を撫でる薄絹の感触や、それに比べて少し固いと感じるレースの感触が、リノの体を刺激している。
一番の問題は、リノの陰茎を隠すことすらできない下着の締め付けなのだが、リノはそちらを見ることができない。
きっと、元気に反り返りながらあさましくよだれを垂らしていることだろう。
結局リノは、自分の陰茎から目を反らしたまま、次へ進むことにした。
「あとは、彼がくるのを待つだけか……」
カーテンで囲まれたベッドの上に乗り上げたリノは、乱れた衣装を整える。
「準備はできていますか?」
ベッドの上にぺたりと座り込んだリノは、外からかけられた声にどきりと鼓動を跳ねさせた。
準備が終わったのだ。
これからリノたちは、二回目の閨授業をはじめる。
「は、はい……!」
薄絹でできた胸当ての上から胸に手を当て、リノはうるさいくらいにどきどきしている心臓を押さえつけた。
このままでは、心臓がどきどきしすぎて爆発してしまうのではないかと思ったのだ。
もちろん、心臓を止めることなどできるわけがないので、リノの心臓はいまもどきどきしっぱなしである。
リノにはもう、どうしていいかわからない。
彼も、昨日はこんな気持ちでいたのだろうか。
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