使い魔スライムと俺

23、終わらない罰

こりっと小さな音がした。
それは、極々小さな音だったけれど、体の中でとてもとても大きく響いた。
全身を電撃のような快感が一気に駆け抜け、絶頂する寸前まで急速に押し上げられる。

「あっ、ああああっ、は……っ、はぁ、はっ、……あ、はぁ……っ」

けれど、あと一歩のところで絶頂には届かない。
まるで、津波の前の海のように、快感が一斉に遠ざかっていく。
全身が感電してしまったみたいに身動きのとれない俺は、イきそこねたちんこを突き出しながらびくびくと悶えることしかできない。
ちんこの奥が、感電したみたいにひくついて止まらない。

「なんっ、なんでっ、これっ、へ、へんっ、だっ、ぁ、あ゛っ、あ゛あ゛っ」

【……変？　もう治っているだろう？　いま、どこで気持ちよくなっているのか、ちゃんとわかるはずだ。もっと、集中してみるといい】

かりかりと引っ掻かれて、ひくつく肉襞が擦れるのがわかった。
ぼこぼこしたスライムに、自分から抱きついてひくひくと震える肉襞を絡み付かせる尿道。
擦れて、気持ちよくなって、また絡み付く。
時間が経って落ち着きかけると、スライムがまたかりっと引っ掻いて、俺の尿道をまたひくつかせるから、気持ちいいのが止まらない。
勝手にイってしまうほどじゃないけれど、感覚が鋭い、というのか、されていることが手に取るようにわかってしまう。

【ほら、もう勝手にイかなくなっただろう？　しっかりと治しておいたからね。……ああ。そういえば、ユウのお願いは『ちんこをずぼずぼして、いっぱいイかせること』だったな。すっかり忘れていた】

「ひぁ……っ」

ねっとりとすがり付いていた肉襞を振り切って、スライムがちんこの中からずるりと出てくる。
ぼこぼこしたスライム本体とボールチェーンもどきの管を吐き出したちんこは、限界まで開いた口をくぱくぱとさせながら声にならない悲鳴を上げた。

【ユウが求める『ずぼずぼ』というのは、どのくらいの早さだろうか。ユウは、どうされるのが嬉しいのかな？　実際に動かして確かめてみようか】

「……ぁ、あぁ……っ」

何も答えられない俺のちんこに、細くのびたスライムがくるりと巻きつき、亀頭をきゅっと締めあげた。
押し潰されてくぱりと開いた尿道口に、スライムがずるりと入り込んでくる。
ずるり、にゅるりっ、ずるり、にゅるりっ。

「ひっ、ぁ……は、ひぁ、ああ、ぁ……ひっ」

ずるりにゅるりとスライムが、俺のちんこから出入りする度に尿道口が大きく歪む。
拡げられて擦られて、じんじんと痺れるみたいに気持ちいい。

【どうだろうか？　『ずぼずぼ』というのは、このくらいの速さかね？　それとも、もっと早く動かした方がいいだろうか。それとも、まだ嘘をついた罰も途中だし、酷くしてあげないと駄目だろうか】

スライムが、ゆっくりと引き抜かれて、ゆっくりと押し戻されてくる。
気持ちいいのにもどかしくて、イきたいのに全然イけない。

「は……ぁっ、あっ、ああっ、っ、も、とぉっ、あ゛っ、あ゛あ゛っ、ひっ、どぉっ、ぐ、ぅう゛っ、ひどっ、ぃのぉ……してぇ……っ、ゆっ、ゆっくり、ぃ……っ、やだぁっ」

【素直に教えてくれて嬉しいよ。素直に言ってくれたから、今度はご褒美をあげなくてはね】

双珠の下をするりと撫でたスライムに、前立腺をぐぐっと押し上げられた。
尿道の奥、かりかりと引っ掻かれていた場所を、今度は体の外からぐりぐりと押し潰される。
ずにゅずにゅとちんこの中を擦られながら、全身に電気を流されたみたいに、びくびくと体を震わせた。
前立腺を外からぐりぐりされながら、中に入ったスライムに内側から擦られると、ちんこから色々と出してしまいたくなる。
ぞくぞくぞわぞわとちんこが落ち着かなくなって、膀胱に押し込まれた小水のことが思い出された。

「ひっ、は、ぁ、あっ、ひ……ぅっ、ああっ、や、ぁ……イ、きたいっ、だしっ、たい……よぉっ」

【じゃあ、いまから五回ユウが自分で数えられたら、この罰は終わりにしようか】

「ん゛っ、ん゛ぅ、は……ぅっ、あ゛っ、ん゛っ」

【しっかり声に出して数えないと、駄目だからね。ちゃんと言えたら、ユウが大好きなところをいっぱいいじめて、いっぱいイかせてあげるよ】

前立腺を中と外から挟み込まれて、ごりっと押し潰されたら一気に射精感が込み上げた。
もちろん、尿道を塞がれて、精液をじゅるじゅる吸われている俺が出せるものなんてないのだけれど。

「あっ、ああっ、いっ、かいめぇっ、イっ、イくぅっ」

吐き出すものなんて何もない空イキで、スライムを締め付けながら絶頂する。
すがり付く肉襞を無視して、スライムはずにゅずにゅと動き続けている。

「あ゛っ、あ゛あ゛っ、すぐっ、すぐ、きちゃうっ、にかいめ、きちゃうぅっ」

【素直に言えてとても偉いね。もっと、素直に気持ちいいって声に出してごらん。どうされたいのか、私にちゃんと教えて欲しい。……その方が、ユウのことをもっと美味しく食べてあげられるからね】

「ひっ、ぁ……っ、きっ、きもちっ、きもちいっ、よぉっ、あ゛っ、イくっ、イくイくイくっ、やっ、あ゛っ、だっ、めぇっ、よわいのだめっ、もっ、もっと、つよくっ、ごりごりしてぇっ」

イきそうなところで動きを弱くされ、目の前にあったはずの絶頂がすっと遠ざかる。
反射的にねだった俺の願いを、スライムはすぐに叶えてくれた。
ごりごりと責められたことに悦んで、すぐにスライムを締め付けた尿道はバカだ。
文句を続けるより早く、また尿道を引き剥がして、スライムが動き出す。

「あ゛っ、あ゛、イくイくイくイくぅぅっ、やっ、あ゛っ、イっでるっ、い゛っでるっ、あ゛っ、あ゛あ゛っ、ゆるっ、ゆるしっ」

邪魔をされずにイかされて、今度は絶頂しても止めてもらえない。
バカみたいに泣かされて、強弱の激しい責めに啼かされる。

【……ああ、残念だ。回数を言えてなかったね。まだ一回しか、数えられていないよ。あとたった四回なのに、これではいつまでたっても終われないね】

ぐちょぐちょとスライムにめちゃくちゃにされるちんこの口も、だらだらよだれを垂れまくり、上からも下からもだらしなく垂れ流してイきまくった。

当然のことだけれど。
俺は、まともに数を数えられなかった。