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釣り合い
②
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次の日、約束通り縁と共になごみに行くことになった。
「こんな所に喫茶店があるなんて知らなかったな」
物珍しそうに外観を見つめている縁に、中はもっと凄いよって自分のことみたいに自慢げに言って扉を開けた。
「いらっしゃい。今日はお友達も一緒なんだな」
「うん。いつも話してる縁」
店に入ってきたのが俺だって気がついた小野田さんがいつもみたいに気を弛めた笑み向けてくれる。
「遠坂縁です。斗真からよくお話は伺ってます」
「これはこれは御丁寧に。家の斗真が良くしてもらってるみたいで」
「小野田さんその言い方。俺の親じゃないんだから!」
「似たようなものだろう」
縁と挨拶を交わしていた小野田さんに思わず突っ込むと、小野田さんがくつくつと笑を零した。
その笑みは好きだけど、小野田さんの、似たようなものっていう言葉には正直傷ついている。
何時になったら俺は小野田さんに意識してもらえるのかな。
何時になったら子供から対等な大人だって認識してもらえる?
「違うし……。ムカつく。縁座ろ」
「う、うん」
脈なんてないから諦めろって言われてるみたいで腹が立つんだ。
その怒りのやり場がなくて、子供みたいにそっぽを向いて縁の手を引くと席へと着いた。
俺達が席に着いたすぐ後に、カランって扉の開く音が聞こえてきてうさぎさんがやってきた。
堂々とうさぎのぬいぐるみの横の席に腰掛けたうさぎさんを横目で確認する。
「斗真って好きな人の前だと可愛いんだね」
「……うるさいよー」
縁がくすくす笑みを漏らしながらからかってくるからそっぽを向いて頬杖を着いた。
「はい、メニューね」
そんな俺達の所に小野田さんがメニュー表を持ってきてくれる。
小野田さんの顔を見れば、口元に微笑みを浮かべていて、俺の態度なんて気にも止めてない感じがムカつくし、大人だなって思った。
その笑顔を崩してやりたい。
どうやったら意識してくれるのかな?
「ごゆっくり」
メニュー表を手渡してくれた小野田さんは珍しく注文を聞かずにカウンターの方に戻って行ってしまった。
その後ろ姿を見つめながら、そっちに行かないでって心の中で呟く。
小野田さんとの間にある決定的な距離感を壊したい。
でも、その壊し方をまだ俺は分からないでいるんだ。
「こんな所に喫茶店があるなんて知らなかったな」
物珍しそうに外観を見つめている縁に、中はもっと凄いよって自分のことみたいに自慢げに言って扉を開けた。
「いらっしゃい。今日はお友達も一緒なんだな」
「うん。いつも話してる縁」
店に入ってきたのが俺だって気がついた小野田さんがいつもみたいに気を弛めた笑み向けてくれる。
「遠坂縁です。斗真からよくお話は伺ってます」
「これはこれは御丁寧に。家の斗真が良くしてもらってるみたいで」
「小野田さんその言い方。俺の親じゃないんだから!」
「似たようなものだろう」
縁と挨拶を交わしていた小野田さんに思わず突っ込むと、小野田さんがくつくつと笑を零した。
その笑みは好きだけど、小野田さんの、似たようなものっていう言葉には正直傷ついている。
何時になったら俺は小野田さんに意識してもらえるのかな。
何時になったら子供から対等な大人だって認識してもらえる?
「違うし……。ムカつく。縁座ろ」
「う、うん」
脈なんてないから諦めろって言われてるみたいで腹が立つんだ。
その怒りのやり場がなくて、子供みたいにそっぽを向いて縁の手を引くと席へと着いた。
俺達が席に着いたすぐ後に、カランって扉の開く音が聞こえてきてうさぎさんがやってきた。
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その笑顔を崩してやりたい。
どうやったら意識してくれるのかな?
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