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4人で話していたらあっという間に昼休みが終わって掃除の時間を告げる音楽が流れ始める。
掃除面倒臭いって愚痴りながら解散してそれぞれの掃除場所に移動した。
掃除が終わったらその後はいつも通り授業を終えて放課後になった。
教科書や筆記具が詰められた鞄を持ってぼーっと廊下を歩いているとスマホをいじりながら歩いてくる柊木君と出くわした。
もう帰ってると思っていたからドキッと心臓が飛び跳ねた。今日はもう会わないと思っていたから心の準備が出来てなくて心臓に悪い。
「遠坂帰るの?」
「う、う、うん。」
「一緒帰っていい?」
「……い、いい…よ。」
柊木君が僕の返事を聞いて隣に並んできた。
いじっていたスマホをカバンにしまって無言で僕の隣を歩く彼を盗み見ると、タイミング良く柊木君も僕の方に視線を向けて目が合った。
僕が柊木君を見る時は大体彼と目が合うなあって思う。以心伝心してるのかもなんて思ったけどそんなことありえないって考えを振り切った。
「遠坂って本当にゆかりちゃんと似てるよね。」
「…そ、そそ、そんなこと…ないよっ。」
「ううん。昼休みに西崎にパン味見させてた時もゆかりちゃんと同じことしてるって思ったし。」
「え…?」
「俺とデートした時にゆかりちゃんが自分の飲み物を俺に飲むか聞いてきてさ。」
柊木君の言葉でその時のことを思い出した。
柊木君に他の人にはしないようにって注意されたんだっけ…。僕にとっては何気ないことだけど柊木君にとっては似てるって思うことなんだろうか。よく分からなくて頭をひねる。
「に、似てる…かな…。」
「そっくりだと思うよ。」
確信を持ったような言い方に少したじろぎつつ、そうなんだねって返したら柊木君は真面目な顔をしてうんって頷いた。彼はそういう細かいところまで見てるんだって知って、1層気をつけないとって思った。
もし僕がゆかりだってバレたらどうなるか想像するだけで怖い。告白されてからいつの間にかあっという間に僕の周りは賑やかになっていて、誰かと過ごす休憩時間や一緒にお弁当を食べる時間がすごく楽しいんだって知ってしまったから、僕が女装して柊木君を騙してたって分かった瞬間にそれが一瞬で壊れてしまうのが凄く凄く怖いことだって感じる。
連れ立って学校を出るといつもよりもゆっくりとしたスピードで道を進んでいく。
「ひ、柊木君は…ほ、ほほ、ほんとにゆかりのこと、よく見てるんだね。」
「うん。凄く好きだからゆかりちゃんの全部をしっかり目に焼き付けときたいって思っちゃうんだよね。」
「そ、そう、なんだ。」
俯きがちに相槌を打つと柊木君がふって笑うみたいに息を吐き出した。俯いていてどんな顔をしているかは分からないけれど多分笑ってるんだろうなって思った。
「だからさ…なんか違和感とかあるとびっくりするくらいすぐ分かっちゃうんだよね。」
笑ってるような呆れてるような…でも、怒ってるようにも感じられる、そんな声で柊木君が言って僕はなんとなく柊木君の顔を確かめるために顔を上げた。けど、その顔はいつもの真面目な柊木君の顔に戻っていてさっきどんな顔をしてたのかは分からない。
「俺こっちだから。」
曲がり角に差し掛かって柊木君が僕の行く方とは逆の道を指さした。
「…う、うん。」
「じゃあ、また。」
ゆかりとデートした時みたいに柊木君がヒラって手を振ってきて僕もそれに手を振り返した。
そしたら柊木君はやっぱ似てるって呟いてから指さした方に進んでいく。
僕はその後ろ姿を眺めながら昼休みから感じている彼の違和感の正体を探した。
でも、その答えは出ないまま柊木君の後ろ姿がどんどん遠ざかっていく。
「…ばいばい。」
もうほとんど見えなくなった彼の背中に小さく別れの挨拶をして僕も逆の方向に進む。
家に着くと姉の笑い声が2階から聞こえてきて僕は話を聞いて欲しくて姉の部屋に向かった。
扉をノックすると姉の、なに~って声が聞こえて来たから扉を開けた。相変わらずのスウェット姿でベッドに寝転んでいた姉は手にスマホを持っていて通話中なのがわかる。
「弟帰って来たから一旦切るね~。」
『了解~。』
スピーカーにしているのか男の人の声が聞こえてきて姉が返事を聞いてから通話を切った。
「さてと、彼氏くんと何かあった?」
ベッドから起き上がった姉が足をぶらぶらさせながら聞いてきて座椅子に腰かけた僕は小さく頷いた。一通り学校でのことを話すと姉はあちゃーって自分の顔に手を当てて呆れた顔を向けてきた。
「やらかしすぎてなにからツッコめばいいか分からないんだけどとりあえず1からツッコムわね。いつからあんたには双子の妹ができたのよ。」
「うっ…。」
「あと、スマホカバーは…苦しすぎよ。もう、そこまで来たら打ち明けた方がいいとすら思えるわね。」
ズバズバ正論を言われて心が苦しくなる。胸を押さえる僕を見て姉が深いため息をついた。
「まあ、そもそも隠し通すなんて縁には無理だって分かってたことでしょう。」
「…そ、それは…そう、だけど。」
確かに僕は口下手で頭の回転も早くないから嘘をつくのは凄く下手だけど、一生懸命バレないようにしているつもりだ。姉から見たらバレバレみたいだけど…。姉から見てそうなら柊木君から見てもおかしいって分かるのかもしれない。でも、好きな子が女装してるかもしれないなんて思い至るんだろうか?とも思ってしまう。
「次のデートの予定は?」
姉に聞かれて、そういえばそんな話はしてないなって気づく。土日に遊んだばかりっていうのもあるけど柊木君はかなり僕の体調を気にしてくれていて中々そういった話にならないっていうのも理由の一つだった。
「…ない。」
「遠距離恋愛じゃないんだからもっと派手に遊び散らかしなさいよ!」
「…ご、ごめん…?」
姉に怒られて謝ると姉はまたため息をついた。
どうして怒られてるんだろうって思わなくもないけど黙っておく。
「まあ…あんたにしては頑張ってるのかもね。友達もできたみたいだし少し安心したわ。」
姉の言葉に顔を上げると姉は温かい目で僕のことを見ていた。そんな顔で見られると凄くくすぐったい気持ちになる。家族は僕が思うよりも僕のことを心配してくれてるのかもしれないって気づいて申し訳ないような嬉しいような…複雑な思いに駆られた。
「ぼ、僕…今は少し…た、楽しいかも。」
「なら良かったわ。」
「…うんっ。」
笑顔で頷くと姉もふって口元を緩めた。
「でも縁その楽しいが壊れないうちにどうにかしないとダメよ。」
姉は続けざまに優しい声音で諭すように僕にそう言ってきて僕はその言葉に不安を覚えながら頷いた。
掃除面倒臭いって愚痴りながら解散してそれぞれの掃除場所に移動した。
掃除が終わったらその後はいつも通り授業を終えて放課後になった。
教科書や筆記具が詰められた鞄を持ってぼーっと廊下を歩いているとスマホをいじりながら歩いてくる柊木君と出くわした。
もう帰ってると思っていたからドキッと心臓が飛び跳ねた。今日はもう会わないと思っていたから心の準備が出来てなくて心臓に悪い。
「遠坂帰るの?」
「う、う、うん。」
「一緒帰っていい?」
「……い、いい…よ。」
柊木君が僕の返事を聞いて隣に並んできた。
いじっていたスマホをカバンにしまって無言で僕の隣を歩く彼を盗み見ると、タイミング良く柊木君も僕の方に視線を向けて目が合った。
僕が柊木君を見る時は大体彼と目が合うなあって思う。以心伝心してるのかもなんて思ったけどそんなことありえないって考えを振り切った。
「遠坂って本当にゆかりちゃんと似てるよね。」
「…そ、そそ、そんなこと…ないよっ。」
「ううん。昼休みに西崎にパン味見させてた時もゆかりちゃんと同じことしてるって思ったし。」
「え…?」
「俺とデートした時にゆかりちゃんが自分の飲み物を俺に飲むか聞いてきてさ。」
柊木君の言葉でその時のことを思い出した。
柊木君に他の人にはしないようにって注意されたんだっけ…。僕にとっては何気ないことだけど柊木君にとっては似てるって思うことなんだろうか。よく分からなくて頭をひねる。
「に、似てる…かな…。」
「そっくりだと思うよ。」
確信を持ったような言い方に少したじろぎつつ、そうなんだねって返したら柊木君は真面目な顔をしてうんって頷いた。彼はそういう細かいところまで見てるんだって知って、1層気をつけないとって思った。
もし僕がゆかりだってバレたらどうなるか想像するだけで怖い。告白されてからいつの間にかあっという間に僕の周りは賑やかになっていて、誰かと過ごす休憩時間や一緒にお弁当を食べる時間がすごく楽しいんだって知ってしまったから、僕が女装して柊木君を騙してたって分かった瞬間にそれが一瞬で壊れてしまうのが凄く凄く怖いことだって感じる。
連れ立って学校を出るといつもよりもゆっくりとしたスピードで道を進んでいく。
「ひ、柊木君は…ほ、ほほ、ほんとにゆかりのこと、よく見てるんだね。」
「うん。凄く好きだからゆかりちゃんの全部をしっかり目に焼き付けときたいって思っちゃうんだよね。」
「そ、そう、なんだ。」
俯きがちに相槌を打つと柊木君がふって笑うみたいに息を吐き出した。俯いていてどんな顔をしているかは分からないけれど多分笑ってるんだろうなって思った。
「だからさ…なんか違和感とかあるとびっくりするくらいすぐ分かっちゃうんだよね。」
笑ってるような呆れてるような…でも、怒ってるようにも感じられる、そんな声で柊木君が言って僕はなんとなく柊木君の顔を確かめるために顔を上げた。けど、その顔はいつもの真面目な柊木君の顔に戻っていてさっきどんな顔をしてたのかは分からない。
「俺こっちだから。」
曲がり角に差し掛かって柊木君が僕の行く方とは逆の道を指さした。
「…う、うん。」
「じゃあ、また。」
ゆかりとデートした時みたいに柊木君がヒラって手を振ってきて僕もそれに手を振り返した。
そしたら柊木君はやっぱ似てるって呟いてから指さした方に進んでいく。
僕はその後ろ姿を眺めながら昼休みから感じている彼の違和感の正体を探した。
でも、その答えは出ないまま柊木君の後ろ姿がどんどん遠ざかっていく。
「…ばいばい。」
もうほとんど見えなくなった彼の背中に小さく別れの挨拶をして僕も逆の方向に進む。
家に着くと姉の笑い声が2階から聞こえてきて僕は話を聞いて欲しくて姉の部屋に向かった。
扉をノックすると姉の、なに~って声が聞こえて来たから扉を開けた。相変わらずのスウェット姿でベッドに寝転んでいた姉は手にスマホを持っていて通話中なのがわかる。
「弟帰って来たから一旦切るね~。」
『了解~。』
スピーカーにしているのか男の人の声が聞こえてきて姉が返事を聞いてから通話を切った。
「さてと、彼氏くんと何かあった?」
ベッドから起き上がった姉が足をぶらぶらさせながら聞いてきて座椅子に腰かけた僕は小さく頷いた。一通り学校でのことを話すと姉はあちゃーって自分の顔に手を当てて呆れた顔を向けてきた。
「やらかしすぎてなにからツッコめばいいか分からないんだけどとりあえず1からツッコムわね。いつからあんたには双子の妹ができたのよ。」
「うっ…。」
「あと、スマホカバーは…苦しすぎよ。もう、そこまで来たら打ち明けた方がいいとすら思えるわね。」
ズバズバ正論を言われて心が苦しくなる。胸を押さえる僕を見て姉が深いため息をついた。
「まあ、そもそも隠し通すなんて縁には無理だって分かってたことでしょう。」
「…そ、それは…そう、だけど。」
確かに僕は口下手で頭の回転も早くないから嘘をつくのは凄く下手だけど、一生懸命バレないようにしているつもりだ。姉から見たらバレバレみたいだけど…。姉から見てそうなら柊木君から見てもおかしいって分かるのかもしれない。でも、好きな子が女装してるかもしれないなんて思い至るんだろうか?とも思ってしまう。
「次のデートの予定は?」
姉に聞かれて、そういえばそんな話はしてないなって気づく。土日に遊んだばかりっていうのもあるけど柊木君はかなり僕の体調を気にしてくれていて中々そういった話にならないっていうのも理由の一つだった。
「…ない。」
「遠距離恋愛じゃないんだからもっと派手に遊び散らかしなさいよ!」
「…ご、ごめん…?」
姉に怒られて謝ると姉はまたため息をついた。
どうして怒られてるんだろうって思わなくもないけど黙っておく。
「まあ…あんたにしては頑張ってるのかもね。友達もできたみたいだし少し安心したわ。」
姉の言葉に顔を上げると姉は温かい目で僕のことを見ていた。そんな顔で見られると凄くくすぐったい気持ちになる。家族は僕が思うよりも僕のことを心配してくれてるのかもしれないって気づいて申し訳ないような嬉しいような…複雑な思いに駆られた。
「ぼ、僕…今は少し…た、楽しいかも。」
「なら良かったわ。」
「…うんっ。」
笑顔で頷くと姉もふって口元を緩めた。
「でも縁その楽しいが壊れないうちにどうにかしないとダメよ。」
姉は続けざまに優しい声音で諭すように僕にそう言ってきて僕はその言葉に不安を覚えながら頷いた。
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