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悪くはないかもしれないな
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「とても仲がよろしいんですね」
違うと言っているのにシャノンは自分の中で結論を出したのか、心底温かな視線を向けてくる。
ルーカスも嬉しそうに微笑みを浮かべていて、ゼンは逃げ出したい気持ちに駆られた。
「もう用は済んだだろう。騎士団に帰れ」
「そうだね。本当はもっと話していたかったんだけど、これから街外の見回りもあるし戻るよ」
「そうしてくれ」
頼むから早く立ち去って欲しい。
ルーカスと話していると気持ちが浮いたり沈んだりと忙しなくなる。その感覚にいまだに慣れることができずしんどいと感じてしまう。
「寂しいね」
「いつでも会えるだろ」
魔術協会本部と騎士団本部は割と近い場所にある。
そのため会おうと思えばいつでも顔を合わせることは可能だ。伯爵家と公爵家も離れてはいるものの馬車を飛ばせば一時間程で着く距離にある。
「一分一秒も離れたくないんだ」
「一秒でもはやく立ち去ってくれ」
触れてこようとした手を叩き落とすと、ルーカスが大袈裟に手を擦る。
ゼンも本当はもう少し話していたい気もする。それでも仕事は待ってくれないし、シャノンを放っておくわけにもいかない。
それにあまりにも帰るのが遅くなったら、ルーカスが騎士団の人間に、婚約者とイチャついていたと揶揄われてしまう。
「素直じゃないんだから。時間も押してるし行くね」
笑顔のまま立ち去っていくルーカスを見送る。
「やっぱりお二人は仲がいいですね」
「どこを見てそう思うんだ」
「いまだってちゃんと見送りしてあげていますし、ゼン様がこんなに気を抜いて話ができるのはルーカス様くらいのように感じます」
「……否定はしないでおく。案内ついでに魔術の精度も確認するから移動するぞ」
「ふふ、はい」
笑いまじりの返事を耳に入れながら、先程よりも少しだけ歩みを早めた。
ゆっくりとルーカスの存在が心に浸透していく。
ずっと昔から彼の存在はさまざまな形を成しながらも、ゼンの心の中に居座り続けてきた。
その不安定さが愛という形に統一されていく感覚が悪くないと思える。
違うと言っているのにシャノンは自分の中で結論を出したのか、心底温かな視線を向けてくる。
ルーカスも嬉しそうに微笑みを浮かべていて、ゼンは逃げ出したい気持ちに駆られた。
「もう用は済んだだろう。騎士団に帰れ」
「そうだね。本当はもっと話していたかったんだけど、これから街外の見回りもあるし戻るよ」
「そうしてくれ」
頼むから早く立ち去って欲しい。
ルーカスと話していると気持ちが浮いたり沈んだりと忙しなくなる。その感覚にいまだに慣れることができずしんどいと感じてしまう。
「寂しいね」
「いつでも会えるだろ」
魔術協会本部と騎士団本部は割と近い場所にある。
そのため会おうと思えばいつでも顔を合わせることは可能だ。伯爵家と公爵家も離れてはいるものの馬車を飛ばせば一時間程で着く距離にある。
「一分一秒も離れたくないんだ」
「一秒でもはやく立ち去ってくれ」
触れてこようとした手を叩き落とすと、ルーカスが大袈裟に手を擦る。
ゼンも本当はもう少し話していたい気もする。それでも仕事は待ってくれないし、シャノンを放っておくわけにもいかない。
それにあまりにも帰るのが遅くなったら、ルーカスが騎士団の人間に、婚約者とイチャついていたと揶揄われてしまう。
「素直じゃないんだから。時間も押してるし行くね」
笑顔のまま立ち去っていくルーカスを見送る。
「やっぱりお二人は仲がいいですね」
「どこを見てそう思うんだ」
「いまだってちゃんと見送りしてあげていますし、ゼン様がこんなに気を抜いて話ができるのはルーカス様くらいのように感じます」
「……否定はしないでおく。案内ついでに魔術の精度も確認するから移動するぞ」
「ふふ、はい」
笑いまじりの返事を耳に入れながら、先程よりも少しだけ歩みを早めた。
ゆっくりとルーカスの存在が心に浸透していく。
ずっと昔から彼の存在はさまざまな形を成しながらも、ゼンの心の中に居座り続けてきた。
その不安定さが愛という形に統一されていく感覚が悪くないと思える。
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