この星では人間が下等種族だったので二代目神様に任命された俺が神の奇跡で導こうと思います。けれども誰も神を信仰していないため力が出せません

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日常

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チュンチュン

「ふわーあ」

かるく伸びをして外を眺める。うん。今日もいい天気だ。太陽さんおはよう。
そういえばアスカにもらった花のエキスを詰め込んだ液体。ちょっとつけてみよう……いい匂い。

「朝ご飯作らなきゃ」

昨日取ってきた野草をいつものように煮て、バナナをテーブルに置く。毎朝同じ料理だ。それにしても、前に食べたじゃがいもだったかな? あれはすごく美味しかったな。ほろほろな食感、口の中に広がる甘み、あんな美味しい物食べたことない。

「「おはよー」」

リュカとエレナが目をこすりながら起きてきた。

「姉ちゃん飯めしー」

カインも起きてきた。

「ノアおはよっ! 今日も早いわね」

朝から元気いっぱいなこの可愛い女の子はアスカ。引き込まれそうなくっりとした目、髪も私と違って何かさらさらしている。いつも可愛い布を着ている。あのひらひらは目線を追ってしまう何かがある。

「ああ、アスカおはよう。ハヤトはまだ寝てるのか?」

「そうね。起こしたんだけどダメだったわ。あぁーリュカちゃん、エレナちゃんおはよー! 今日も遊びましょー」

「アスカおねえちゃんおはよー!」

アスカは毎日村の子どもたちと遊んでくれている。警戒していた村人たちも、今やアスカを受け入れてくれている。それに比べて……

「……ハヤト起こしてくる」

「ノアお願いねー。起きなかったら蹴り飛ばしちゃえばいいからねー」

「ああ、分かった」

アスカとハヤトは仲いいよな。

(俺とアスカそんなんじゃないぞ)

昨日のハヤトとの会話を思い出す。

つがいじゃないんだよね

「だらしない顔で寝てるな……」

(ノアの笑顔が見たいからだ)

走ったわけでもないのに鼓動が早くなっているのを感じる。

もっと近くで見たいな

 …………

 そろそろ起こそうか。

「ハヤト、朝だよ。ご飯も出来ているよ」

「うわっ!」

驚いた顔はやはりおもしろい。

「どうしたの? そんな声だして」

ふふっ。慌てふためいているハヤトはかわいいな。でもずっと私の顔を見ている。なんか恥ずかしい。

「な、何をずっと見ているのだ。ほ、ほら、ご飯だぞ」

足早にハヤトの部屋から出る。

ハヤトが来てから日常が変わってきてる。毎日が楽しい。

「今日もよろしくね。ハーヤト」

「!!!」

********************************
うおおおおおおおおおおお

再び全身に力がよみがえる。体が輝いているのが分かる。

このままだとすぐに力を使い果たしてしまう。コントロールは根性とかいってたな。

ふんっ!ぐっとお尻に力を入れる。輝きが少し収まった気がする。

あっ。いい感じかも。

「わー! ヒカッテルー!!」

リュカたちが羨望のまなざしを俺に向けている。

「ハヤトおにいちゃんすごい! なんでヒカッテルの?」

「これが奇跡だよ」

「キセキ?」

ちょっと本気出すか

「うおおおおおおおおおおお!」

「ギャー! めが、めが~」

「ハヤトおにいちゃんもっともっと~」

「いいぞ! うおおおおおおおおおおお!」

バババババババ!

「ぎゃはははははは」

まだ眠いといった感じのカインが騒ぎに呼ばれて部屋にやって来た。
「うおっ。すげっ」

*******************************
「ハヤトあんた本当にバカじゃないの?」

「はい、すみません」

本当に反省しています。アスカに怒られ、正座をしたまま答える。

リュカとエレナがあまりにも喜んでくれたから調子に乗りすぎました。あの後、俺はまたもや全ての力を体の輝きに使ってしまった。エネルギーはもう感じない。

「まったく。その力を見せれば、村人たちも信じたのに」

「はい、すみません」

壊れたレコーダーのように繰り返す。実はひとつ疑問に思っていることがある。

「リュカたちも俺のことを信じてくれたんだよな」

「うん。そうだよ!」

「おねえちゃんはうそつきじゃなかったねー」

少し離れたところで遊んでいる二人が満面の笑みで答える。

「アスカ、だとしたら何でリュカたちの分の力が俺に貯まっていないんだ?」

「えっとね、それは多分未来に期待しているかどうかの違いだと思うわ。リュカとエレナは今の出来事に興奮はしているけど、未来がどうなるかという想像は年齢的にも出来ていないから」

「明るい未来を想像できるかどうかか……。確かに今生きるのに精一杯でそんなことを考える余裕なんてないか」

「そうね。どういう暮らしが幸せかどうかも分からないんじゃないかしら」

「そうだよなぁ、ってことはノアは相当未来に期待しているんだな」


「そんなにジロジロと見ないでくれ。は、恥ずかしいだろ」

ノアの頬がピンク色に染まる。

ノアはどんな未来を想像しているのだろうか、しかも俺に期待している……分かったぞ!

「そのにやけた顔をやめてくれ、ハヤト」

「食い意地が張っているんだな」

「なっ、ちがーーう!」

「そうね、あんな幸せそうにじゃがいも食べていたものね」

アスカも納得といった様子だ。

「ち、ちがうぞ、確かにあのイモは美味しかったが……私がイメージしているのはそうではない!」

「じゃあどんな未来だ?」

「それは……その、えと、知らない!」

さらに赤くなるノア。

「やっぱりご飯ね」

「ちがーう!」

「さて、ノアの食い意地は置いといて、俺たちがすべき方向性は分かってきたな」

「方向性?」

アスカが聞き返す。

「ああ、急に未来とかいわれても想像するのは難しい。じゃあどうするか。まずは明日が楽しみになるようにすればいいんだ」

「そうね。日常に楽しみがあれば明日が来るのが楽しみになるんじゃない?」

「日常に彩りか……」

「ハヤト。私にも手伝うことはないか。私に出来ることならなんでもするぞ」

ん。今何でもするっていったよね?

ノアを手伝ってくれるのか。

はっ! これだ!

「アスカ! 服を脱いでくれ」
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