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水龍の唐揚げ⑧
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「むー……」
ドレッド王は目の前の唐揚げを一瞥して、腕を組んだ。
「やはりお主は奇術使いじゃな。各地から呼び寄せたウチの選りすぐりの宮廷料理人でさえ、中級水龍をこのような形で出したことはなかったのでな」
ドレッド王の近くに控えるのはここの宮廷料理人という立場の者達らしい。
コック帽を被った三人が、遠目からドレッド王が口にしようとしているものを眺めていた。
「まぁ、食べてみぬことには分からぬものよ」
ドレッド王が手に持ったフォークで水龍の唐揚げをプスリと刺した。
シャンデリアの暖色光に反射して輝く衣。フォークで刺したことによって開いた衣の中からは透明な肉汁が皿に滴り落ちていた。
とろみの付いた肉汁と共に小さな唐揚げをフォークで持ち上げたドレッド王は耳と鼻をヒクヒクと動かして唐揚げを口の中に放り込んだ。
余程ためらいがなかったのか、口の端に衣と油をつけてコリ、コリと小気味の良い咀嚼音を立ててごくんと飲み込み――。
「~~~~~~ッ!!!」
――玉座のドレッド王の足が嬉しさのあまりぶんぶんと机下で大暴れしていた。
「ぐ、グスマン! グスマン! 余のなかで、旨味の汁がぶわ~っと広がったのだ! 圧縮魔法? 圧縮魔法にも似ているが根本的に違うのだ! ほふほふのカリカリで、はふはふで、ぎゅ~~っとしておるぞ……! 余は生まれてこの方このような美味――………………」
――そう、後ろに控える武骨な大男を輝かしい瞳で見つめるドレッド王。
それに対してグスマンはこめかみに手を当てて小さくため息をついた。
ドレッド王は途中まで言いかけたことをぐっと飲み込み、両手を太ももにのせて居住まいを正した。
「……ま、不味いの。こ、こぉんなもので、余が、納得するわけがあるまい……? の、のぅ……ぐ、グスマン?」
頬と足をぷるぷると震わせて我慢するかのように告げるドレッド王。
背後の武人は、ため息を付きながらも「……と、王が言っている」と呟いた。
不覚にも、「理不尽だ! 横暴だ!」などという反論でなく「ドレッド王案外可愛いじゃないか」と思ってしまった俺に対して、今まで背後で隠れていたアマリアさんが血相を変えた。
「グスマン。あなた、何が目的?」
一瞥して告げるアマリアさん。グスマンは、ため息を漏らしつつ言い放つ。
「……それはお前が一番理解していることだろう、アマリア」
「――っ! だからといって……!」
「話はそれだけか? 王の決定は絶対だ。もうじきここに処刑人を呼ぶ。そこの奇術使い《・・・・》は覚悟しておくことだな……。して、ドレッド王。この後はいかに?」
グスマンが踵を返して謁見の間を去ろうとした、その瞬間に。
「の、のぅ……グスマンよ」
彼の後ろ姿に声を掛けたのは、他でもない、ドレッド王だった。
謁見の間――その端のソファで応急処置を行っていたルーナより、グスマンの一言に異を唱えようと立ち上がったエルドキアより、グスマンの背を追う姿勢を見せたアマリアさんよりも先に声を掛けたドレッド王は、人差し指同士をツンツンとさせて呟いた。
「処刑……はやりすぎと、思うのぅ? ほれ、余の国の軍勢は世界一なわけで……別段、グラントヘルムが来たとしても、討ち滅ぼせばいいのだ……」
そんなドレッド王の小さな嘆願に、グスマンは振り返らなかった。
「――国が滅びてからは、遅いのです」
その一言と共に去って行こうとするグスマン。
そうか……それなら、俺にも方法はある。
「じゃあ、ドレッド王さん。この唐揚げはいらないってことでいいですね?」
ここで焦らなくても、勝利できる――その自信はある。
見たところ、ドレッド王はこの唐揚げの虜になっていることはすぐに分かる。
だからこそ、俺たちの陣営誰もが反論しようとしていたのだ。
理由は分からないが、ドレッド王はあのグスマンに何か仕込まれていることに違いは無い。
だが――ドレッド王は素直だ。
先ほどから机の下で足をパタパタと振っているところを見ると、次の唐揚げにも手を着けたそうにしている。
「それじゃぁ仕方が無いですね。エルドキア。この唐揚げ、結構余ったんだけどお前食うか?」
「んにゃっ!?」
ドレッド王の机の上にある皿に銀色のクロシュを被せた。
瞬間、ドレッド王が泣きそうな顔で俺を見た。
「……のぅ、タツヤよ。それは本当に食えるものじゃろうな?」
「ここの王様がそれはそれは美味そうに食ってただろ?」
「兄様はバカ舌じゃからのぅ」
ナチュラルに兄を罵倒する妹だったが、頬はにやけきっていた。
とてとてと可愛らしく黒色のフリルを振って俺の元に来るエルドキア。
俺はもう一つ持っていた自分の箸で唐揚げを掴んだ。
「ほれ、あーーん」
「あ……あーーん……?」
はむっ。
恥ずかしながらも俺の「あーん」を受け入れたエルドキアは、つぶらな瞳を閉じて唐揚げを口の中に入れた。
もきゅもきゅ。
小動物のように頬を動かすエルドキアはとても可愛らしかった。
「ふはぁ……」
「どうだ? エルドキア。美味いか?」
「うんまいのじゃ……うんまいのじゃ! うんまいのじゃ!」
目を輝かせているエルドキア。二人ともそんな反応しているのならば俺も食べたくなってしまうじゃないか。
俺も箸で唐揚げを一つ摘まんでみると、口の中に放り込んだ。
口の中に広がるのは上質な肉の汁。
下級龍アリゾールの時はじっとりと、あっさりと口の中に広がっていたイメージがあったが今回はベクトルがまるで違った。
あっさりと、それでいて甘い肉の旨味が凝縮された肉汁と、噛めば噛むほどに味が染み出すヴァルラング本来の味が上手く絡み合っている。
口を伝って鼻を通る温かくも甘辛い香り。
揚げ物は使用する油によって大きく味や風味が左右されることは知っているつもりでいたし、日本にいた時にも実際この油を使ったこともあった。
だが、それよりも遙かにさっぱりとした味わいだ。油っぽさなどはほとんど感じられなかった。アマリアさんは確か、ほとんど採れたてだとも言っていたからそれも影響しているのだろう。
するりと吸い込まれるように喉を通っていった唐揚げは、飲み込んでもなお後味良く口の中に残っていた。
「っぐ……ぐぅ……! 余、余の負けじゃ! 余の負けでいいから、残りは全部余が貰うのじゃぁ!!」
そんな俺とエルドキアを見たドレッド王が、頭を振って「んがぁぁぁぁぁ!」とうめき声を上げる。
王が屈した、決定的な瞬間だった。
作戦は大成功だったようだな。ひとまず、懸念事項は去ったと言うことだ。
王の背後で絶句をしているグスマン、ただ一人を除いて――。
ドレッド王は目の前の唐揚げを一瞥して、腕を組んだ。
「やはりお主は奇術使いじゃな。各地から呼び寄せたウチの選りすぐりの宮廷料理人でさえ、中級水龍をこのような形で出したことはなかったのでな」
ドレッド王の近くに控えるのはここの宮廷料理人という立場の者達らしい。
コック帽を被った三人が、遠目からドレッド王が口にしようとしているものを眺めていた。
「まぁ、食べてみぬことには分からぬものよ」
ドレッド王が手に持ったフォークで水龍の唐揚げをプスリと刺した。
シャンデリアの暖色光に反射して輝く衣。フォークで刺したことによって開いた衣の中からは透明な肉汁が皿に滴り落ちていた。
とろみの付いた肉汁と共に小さな唐揚げをフォークで持ち上げたドレッド王は耳と鼻をヒクヒクと動かして唐揚げを口の中に放り込んだ。
余程ためらいがなかったのか、口の端に衣と油をつけてコリ、コリと小気味の良い咀嚼音を立ててごくんと飲み込み――。
「~~~~~~ッ!!!」
――玉座のドレッド王の足が嬉しさのあまりぶんぶんと机下で大暴れしていた。
「ぐ、グスマン! グスマン! 余のなかで、旨味の汁がぶわ~っと広がったのだ! 圧縮魔法? 圧縮魔法にも似ているが根本的に違うのだ! ほふほふのカリカリで、はふはふで、ぎゅ~~っとしておるぞ……! 余は生まれてこの方このような美味――………………」
――そう、後ろに控える武骨な大男を輝かしい瞳で見つめるドレッド王。
それに対してグスマンはこめかみに手を当てて小さくため息をついた。
ドレッド王は途中まで言いかけたことをぐっと飲み込み、両手を太ももにのせて居住まいを正した。
「……ま、不味いの。こ、こぉんなもので、余が、納得するわけがあるまい……? の、のぅ……ぐ、グスマン?」
頬と足をぷるぷると震わせて我慢するかのように告げるドレッド王。
背後の武人は、ため息を付きながらも「……と、王が言っている」と呟いた。
不覚にも、「理不尽だ! 横暴だ!」などという反論でなく「ドレッド王案外可愛いじゃないか」と思ってしまった俺に対して、今まで背後で隠れていたアマリアさんが血相を変えた。
「グスマン。あなた、何が目的?」
一瞥して告げるアマリアさん。グスマンは、ため息を漏らしつつ言い放つ。
「……それはお前が一番理解していることだろう、アマリア」
「――っ! だからといって……!」
「話はそれだけか? 王の決定は絶対だ。もうじきここに処刑人を呼ぶ。そこの奇術使い《・・・・》は覚悟しておくことだな……。して、ドレッド王。この後はいかに?」
グスマンが踵を返して謁見の間を去ろうとした、その瞬間に。
「の、のぅ……グスマンよ」
彼の後ろ姿に声を掛けたのは、他でもない、ドレッド王だった。
謁見の間――その端のソファで応急処置を行っていたルーナより、グスマンの一言に異を唱えようと立ち上がったエルドキアより、グスマンの背を追う姿勢を見せたアマリアさんよりも先に声を掛けたドレッド王は、人差し指同士をツンツンとさせて呟いた。
「処刑……はやりすぎと、思うのぅ? ほれ、余の国の軍勢は世界一なわけで……別段、グラントヘルムが来たとしても、討ち滅ぼせばいいのだ……」
そんなドレッド王の小さな嘆願に、グスマンは振り返らなかった。
「――国が滅びてからは、遅いのです」
その一言と共に去って行こうとするグスマン。
そうか……それなら、俺にも方法はある。
「じゃあ、ドレッド王さん。この唐揚げはいらないってことでいいですね?」
ここで焦らなくても、勝利できる――その自信はある。
見たところ、ドレッド王はこの唐揚げの虜になっていることはすぐに分かる。
だからこそ、俺たちの陣営誰もが反論しようとしていたのだ。
理由は分からないが、ドレッド王はあのグスマンに何か仕込まれていることに違いは無い。
だが――ドレッド王は素直だ。
先ほどから机の下で足をパタパタと振っているところを見ると、次の唐揚げにも手を着けたそうにしている。
「それじゃぁ仕方が無いですね。エルドキア。この唐揚げ、結構余ったんだけどお前食うか?」
「んにゃっ!?」
ドレッド王の机の上にある皿に銀色のクロシュを被せた。
瞬間、ドレッド王が泣きそうな顔で俺を見た。
「……のぅ、タツヤよ。それは本当に食えるものじゃろうな?」
「ここの王様がそれはそれは美味そうに食ってただろ?」
「兄様はバカ舌じゃからのぅ」
ナチュラルに兄を罵倒する妹だったが、頬はにやけきっていた。
とてとてと可愛らしく黒色のフリルを振って俺の元に来るエルドキア。
俺はもう一つ持っていた自分の箸で唐揚げを掴んだ。
「ほれ、あーーん」
「あ……あーーん……?」
はむっ。
恥ずかしながらも俺の「あーん」を受け入れたエルドキアは、つぶらな瞳を閉じて唐揚げを口の中に入れた。
もきゅもきゅ。
小動物のように頬を動かすエルドキアはとても可愛らしかった。
「ふはぁ……」
「どうだ? エルドキア。美味いか?」
「うんまいのじゃ……うんまいのじゃ! うんまいのじゃ!」
目を輝かせているエルドキア。二人ともそんな反応しているのならば俺も食べたくなってしまうじゃないか。
俺も箸で唐揚げを一つ摘まんでみると、口の中に放り込んだ。
口の中に広がるのは上質な肉の汁。
下級龍アリゾールの時はじっとりと、あっさりと口の中に広がっていたイメージがあったが今回はベクトルがまるで違った。
あっさりと、それでいて甘い肉の旨味が凝縮された肉汁と、噛めば噛むほどに味が染み出すヴァルラング本来の味が上手く絡み合っている。
口を伝って鼻を通る温かくも甘辛い香り。
揚げ物は使用する油によって大きく味や風味が左右されることは知っているつもりでいたし、日本にいた時にも実際この油を使ったこともあった。
だが、それよりも遙かにさっぱりとした味わいだ。油っぽさなどはほとんど感じられなかった。アマリアさんは確か、ほとんど採れたてだとも言っていたからそれも影響しているのだろう。
するりと吸い込まれるように喉を通っていった唐揚げは、飲み込んでもなお後味良く口の中に残っていた。
「っぐ……ぐぅ……! 余、余の負けじゃ! 余の負けでいいから、残りは全部余が貰うのじゃぁ!!」
そんな俺とエルドキアを見たドレッド王が、頭を振って「んがぁぁぁぁぁ!」とうめき声を上げる。
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