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軽い関係
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随分と飲んでしまった。
お会計を済ませ、タクシーで帰宅した。
もう朝の7時。
〈携帯電話が鳴る〉
斗志也さんからだった。
「もしもし?」
『よし!よし!ちゃんと出たな?家ついたらか?』
「つきましたよっ!」
『ついたら、連絡しろって言っただろ?』
「だからっ、そうゆうのは、約束できません!って!」
『何だよ!まぁ、いいやっ!俺も終わったから、これから帰るよ』
「あっ!お疲れ様でした。」
『もう、寝るの?』
「寝ます」
『飲みなおそうぜ!お前ん家で!』
「はぁ?無理です!無理です!」
『何で?』
「何で?って、無理ですよ!」
『あっそっ!分かったよ』
ガチャン!!
《また、キレてる。何だコイツ、ただのワガママ野郎?》
お化粧を落として
部屋に戻ると
〈不在着信1件〉
《あっ!マズイ、気がつかなかった…》
と、その時
また着信が鳴った
「…もしもし」
『おい!何で出ねぇんだよ。さっき言っただろ?』
「お化粧落としてたんですっ」
『で?家どこ?』
「は?無理ですよ?」
『ふざけんなよ。酒もツマミも買って、あと、花も買ったんだから!タクシーの運転手に代わるから場所言って!』
「ちょっ、え?無理ですって、本当に!」
『もしもしお電話代わりました。どちらでしょうか?』
《はぁ?ふざけんなー》
「あっ!(マジかよー)えーと、平谷町のバイパス沿いの
ファミリーマートの向かい側のマンションなんですけど(えー、どうしよう)」
《やだ!どうしよう!本当に来るの?》
《何で、何で?》
《どうしよう…》
15分後 斗志也さんからの電話
《やーー!本当に来たの?》
「もしもし?」
『何号室?』
「本当に来たんですか?」
『来たよ!何号室?』
「(何なの、この男?)501です」
ピンポーン
直ぐにチャイムが鳴った
「今、開けます」
オートロックを解除した。
『良いマンション住んでんじゃん!』
《本当に来るなんて信じられない》
『はい、これ花束!女って花好きだろ?』
《…本当に、何なんだろ?コイツ》
ニカッと笑った顔が憎たらしい。
『本当に来たんですね!』
ソファーに座り
呆れ顔で斗志也さんを見た。
「うん。何で?来ちゃまずかった?」
『まずいっていうか、普通、いきなり来たりしないですよね?』
「いきなりじゃないじゃん!電話で今から行くねって、言っただろ?」
『良いよ!とは、私、言ってないです』
「まぁー、いいじゃんかよ!何する訳でもないんだから!あっ!お前、やらしい事考えてんだろ?」
『考えてませんっ!!』
ムッと返した私の前に、あぐらをかいて座り
ニカッと、笑った。
そして
「お前さ、何で、さっき、俺がお前の事を好きになるって言ったの?」
『え?いや、何か、そう思ったから…』
「で?お前も俺を好きになるの?」
『私は、なりません!』
「何だよ、それ?」
『斗志也さんみたいな人、私、苦手なんで…』
「はぁ?失礼だね!こんな有名人部屋に連れ込んどいて」
『連れ込んでません!勝手に来たんでしょ?』
「まぁ、ね。…そうだね。でもさ、俺は、多分、お前の言う通りお前を好きになるかもな?」
『…』
「昨日さ、お前が電話に出なくてムカついてさ、男と居るのかな?とか、男とヤッてる最中かな?とか考え始めたら、ムカついて、ムカついて…」
『はぁ?』
「だから…っていうか、もう、好きかもしれないな?」
『え?(笑)』
「え?じゃねーよ!」
『いや、いや、いや!だとしても、私は、何とも思ってないですよ?』
「ハッキリ言うねー?これからは?好きになりそう?」
『無いと思います!』
きっぱり返した。
斗志也さんは、缶ビールをプシュッと開けて
グビグビと飲み始めた。
『男いるの?』
低い声で、眼差しは真剣。
ドキッとしてしまう自分が嫌だ。
「あー、そうゆうの、しばらく要らない…」
『何で?』
「…(笑)フラれたんですよ、ヤリ逃げ?ヤリ捨て?どっちか分かんないですけど…とにかく、彼氏だと思ってた人が、私じゃなかったんです」
『あそばれたの?』
「まぁ、そうですね(笑)私は好きだったんですけどね」
『ふぅーん。何回、抱かれたの?その男に』
「え?何回?…分かんない、いちいち数えてないし」
『数えてないって位だから、1回とか2回ではないんだ?』
「…そう、ですね。1回しかヤラないで別れるって、経験ないんですけど?」
『あっそうっ!』
ムッとしてる斗志也さん。
(ん?怒った?)
「今まで、何人と付き合った?」
『は?何で?…教えない』
「30人以上?」
『はぁ?そんなに居るわけないでしょ?』
「じゃあ、付き合ったら全員長いって事?」
『まぁ…数ヶ月って人は、居ないですね』
「何で別れるの?」
『それは…それぞれですよ。フラれる事もあるし…フル事もあるし…』
「ふぅーん……
何で、フルの?」
『他に好きな人が出来ちゃうとか…?』
「お前、最低!じゃあ、俺と付き合っても、他に好きな奴が出来たら、俺フラれちゃうの?」
『まぁ、そうですね』
「ふざけんなよ!浮気じゃんかよ!」
『まぁ、だから、他に目が行っちゃうって事は、貴方がダメな原因なんでしょ?』
「あっそう!何かムカついてきた!寝るわー」
ドスンと、私のセミダブルのベッドにスーツ姿のままダイブした。
「おいっ!男もんのスウェットとか無いの?」
『無いです』
「じゃあ、今度、買って持ってくるね♪」
ニカッと笑う。
(この、笑顔…腹立つなぁ)
スーツの上着を脱いで
私に向かって投げる。
シャツを脱いで、投げる。
ズボンを脱いで、投げる。
靴下を、投げる。
あっという間にボクサーパンツ姿になった。
「寝るから!静かにしてね」
『はぁ?帰ってくださいよ』
「うるさい!お前も寝ろっ」
脱ぎ捨てたスーツをハンガーにかけてやりながら
ボクサーパンツ姿で寝ている185センチの男を眺める。
肉体美
学生時代、美術の教科書に描かれていた
男性の裸体を思い出した。
(キレイな男だなぁ…)
あっという間にスーピー寝息を立てて
斗志也さんは、眠った。
しばらく眺めていた。
カッコいい人…
私が今まで何人付き合った話より
貴方こそ、今まで何人抱いてきたのよ?
どんな女を愛してきたの?
どんな女に愛されてきたの?
どんな風に、女を愛してきたの?
美しいカラダを眺めながら
私は、そのままソファーで眠った…
随分と飲んでしまった。
お会計を済ませ、タクシーで帰宅した。
もう朝の7時。
〈携帯電話が鳴る〉
斗志也さんからだった。
「もしもし?」
『よし!よし!ちゃんと出たな?家ついたらか?』
「つきましたよっ!」
『ついたら、連絡しろって言っただろ?』
「だからっ、そうゆうのは、約束できません!って!」
『何だよ!まぁ、いいやっ!俺も終わったから、これから帰るよ』
「あっ!お疲れ様でした。」
『もう、寝るの?』
「寝ます」
『飲みなおそうぜ!お前ん家で!』
「はぁ?無理です!無理です!」
『何で?』
「何で?って、無理ですよ!」
『あっそっ!分かったよ』
ガチャン!!
《また、キレてる。何だコイツ、ただのワガママ野郎?》
お化粧を落として
部屋に戻ると
〈不在着信1件〉
《あっ!マズイ、気がつかなかった…》
と、その時
また着信が鳴った
「…もしもし」
『おい!何で出ねぇんだよ。さっき言っただろ?』
「お化粧落としてたんですっ」
『で?家どこ?』
「は?無理ですよ?」
『ふざけんなよ。酒もツマミも買って、あと、花も買ったんだから!タクシーの運転手に代わるから場所言って!』
「ちょっ、え?無理ですって、本当に!」
『もしもしお電話代わりました。どちらでしょうか?』
《はぁ?ふざけんなー》
「あっ!(マジかよー)えーと、平谷町のバイパス沿いの
ファミリーマートの向かい側のマンションなんですけど(えー、どうしよう)」
《やだ!どうしよう!本当に来るの?》
《何で、何で?》
《どうしよう…》
15分後 斗志也さんからの電話
《やーー!本当に来たの?》
「もしもし?」
『何号室?』
「本当に来たんですか?」
『来たよ!何号室?』
「(何なの、この男?)501です」
ピンポーン
直ぐにチャイムが鳴った
「今、開けます」
オートロックを解除した。
『良いマンション住んでんじゃん!』
《本当に来るなんて信じられない》
『はい、これ花束!女って花好きだろ?』
《…本当に、何なんだろ?コイツ》
ニカッと笑った顔が憎たらしい。
『本当に来たんですね!』
ソファーに座り
呆れ顔で斗志也さんを見た。
「うん。何で?来ちゃまずかった?」
『まずいっていうか、普通、いきなり来たりしないですよね?』
「いきなりじゃないじゃん!電話で今から行くねって、言っただろ?」
『良いよ!とは、私、言ってないです』
「まぁー、いいじゃんかよ!何する訳でもないんだから!あっ!お前、やらしい事考えてんだろ?」
『考えてませんっ!!』
ムッと返した私の前に、あぐらをかいて座り
ニカッと、笑った。
そして
「お前さ、何で、さっき、俺がお前の事を好きになるって言ったの?」
『え?いや、何か、そう思ったから…』
「で?お前も俺を好きになるの?」
『私は、なりません!』
「何だよ、それ?」
『斗志也さんみたいな人、私、苦手なんで…』
「はぁ?失礼だね!こんな有名人部屋に連れ込んどいて」
『連れ込んでません!勝手に来たんでしょ?』
「まぁ、ね。…そうだね。でもさ、俺は、多分、お前の言う通りお前を好きになるかもな?」
『…』
「昨日さ、お前が電話に出なくてムカついてさ、男と居るのかな?とか、男とヤッてる最中かな?とか考え始めたら、ムカついて、ムカついて…」
『はぁ?』
「だから…っていうか、もう、好きかもしれないな?」
『え?(笑)』
「え?じゃねーよ!」
『いや、いや、いや!だとしても、私は、何とも思ってないですよ?』
「ハッキリ言うねー?これからは?好きになりそう?」
『無いと思います!』
きっぱり返した。
斗志也さんは、缶ビールをプシュッと開けて
グビグビと飲み始めた。
『男いるの?』
低い声で、眼差しは真剣。
ドキッとしてしまう自分が嫌だ。
「あー、そうゆうの、しばらく要らない…」
『何で?』
「…(笑)フラれたんですよ、ヤリ逃げ?ヤリ捨て?どっちか分かんないですけど…とにかく、彼氏だと思ってた人が、私じゃなかったんです」
『あそばれたの?』
「まぁ、そうですね(笑)私は好きだったんですけどね」
『ふぅーん。何回、抱かれたの?その男に』
「え?何回?…分かんない、いちいち数えてないし」
『数えてないって位だから、1回とか2回ではないんだ?』
「…そう、ですね。1回しかヤラないで別れるって、経験ないんですけど?」
『あっそうっ!』
ムッとしてる斗志也さん。
(ん?怒った?)
「今まで、何人と付き合った?」
『は?何で?…教えない』
「30人以上?」
『はぁ?そんなに居るわけないでしょ?』
「じゃあ、付き合ったら全員長いって事?」
『まぁ…数ヶ月って人は、居ないですね』
「何で別れるの?」
『それは…それぞれですよ。フラれる事もあるし…フル事もあるし…』
「ふぅーん……
何で、フルの?」
『他に好きな人が出来ちゃうとか…?』
「お前、最低!じゃあ、俺と付き合っても、他に好きな奴が出来たら、俺フラれちゃうの?」
『まぁ、そうですね』
「ふざけんなよ!浮気じゃんかよ!」
『まぁ、だから、他に目が行っちゃうって事は、貴方がダメな原因なんでしょ?』
「あっそう!何かムカついてきた!寝るわー」
ドスンと、私のセミダブルのベッドにスーツ姿のままダイブした。
「おいっ!男もんのスウェットとか無いの?」
『無いです』
「じゃあ、今度、買って持ってくるね♪」
ニカッと笑う。
(この、笑顔…腹立つなぁ)
スーツの上着を脱いで
私に向かって投げる。
シャツを脱いで、投げる。
ズボンを脱いで、投げる。
靴下を、投げる。
あっという間にボクサーパンツ姿になった。
「寝るから!静かにしてね」
『はぁ?帰ってくださいよ』
「うるさい!お前も寝ろっ」
脱ぎ捨てたスーツをハンガーにかけてやりながら
ボクサーパンツ姿で寝ている185センチの男を眺める。
肉体美
学生時代、美術の教科書に描かれていた
男性の裸体を思い出した。
(キレイな男だなぁ…)
あっという間にスーピー寝息を立てて
斗志也さんは、眠った。
しばらく眺めていた。
カッコいい人…
私が今まで何人付き合った話より
貴方こそ、今まで何人抱いてきたのよ?
どんな女を愛してきたの?
どんな女に愛されてきたの?
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美しいカラダを眺めながら
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