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5ツ星邂逅
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古びた扉を引くと、中は外見と間反対で新築のようだった。
「……え? ルヒア、ここってさっき見た家で……え?」
「あってるよ。言ったでしょ? 見た目はカモフラージュだって」
「そうだけど……」
2人が玄関で話していると、奥からペタペタと足音が聞こえてきた。
「ルヒアちゃん、最後の子来た?」
「え、小鳥遊莉音?」
玄関に来たのはハーフツインテールの少女だった。
悠真は彼女のことを知っていた。
だって彼女は、人気アイドルグループ『Dreaming』のメンバー小鳥遊莉音だったからだ。
悠真はれっきとしたアイドルオタク……ではないが、SNSで度々彼女の名前を目にしていた。
「あたしのこと知ってるんだ!」
「たまにネットで見かけるから……」
「ねぇねぇ、名前は? 何歳?」
莉音は悠真の手をとり、ブンブンと縦に振る。
「リオン、ミコトたちも待ってるんだから。リビングに行きましょ」
「はーい!」
ルヒアはスタスタとリビングがあると思われる部屋に向かう。
莉音も悠真の手を握ったまま、ルヒアの後を追う。
コンコンと木製の扉が軽快な音を立て、ゆっくりと開かれる。
「お待たせ、最後の1人を連れてきたよ」
ルヒアの言葉により、リビングにいた全員の目が悠真に注がれた。
周りの視線に耐えきれず、悠真は1歩後ずさる。
リビングには、悠真を含めて6人の男女が集まった。
「来たんだね。こっち空いてるから座りなよ」
ワイヤレスヘッドホンをつけた青年に誘われ、悠真はソファに座る。
隣には眼鏡をかけた少年が座っている。
莉音とルヒアはポニーテールの女性の近くに座った。
「挨拶がまだだったね。俺は黒崎知鶴、19歳の通信制大学に通っている」
「青桐涉です。15歳の中学3年です」
「神宮司琴美、17歳の高校2年」
ワイヤレスヘッドホンをつけた青年は黒崎知鶴、眼鏡をかけた少年は青桐涉、莉音とルヒアの間に座っている女性は神宮司琴美と名乗った。
「あたしのこと知ってると思うけど、挨拶しておくね! 『Dreaming』の小鳥遊莉音だよ! 高校1年生なんだ! よろしくね」
「笹原悠真、神宮司さんと同じで17歳の高校2年です」
莉音と悠真も自己紹介が済んだところで、ルヒアが口を開いた。
「チヅル、ショウ、ミコト、リオンそして……ユーマ。キミたちを巻き込んでごめんなさい。事情はここに来るときに説明した通りで、この星に亀裂が入り崩壊しかけているということ。そしてこの世界のキミたちを除く全て生物の命は溶けきってしまった」
「じゃあ、生き残ってるのは俺たちだけってことか? でもなんで俺たちなんだ?」
「あ、それはユーマにしか話してなかったね。キミたちがこの世界の何かに嫌悪感を持っているからよ」
「嫌悪感ねぇ……人間誰しもそんなもの持っていると思うんだけど?」
美琴が口を開き、ルヒアにそう反論する。
彼女の言うことは一理ある。
何かを嫌っている人は沢山といるはずであり、何故悠真たち5人が選ばれたのか……
「そうね、ミコトの言う通りよ。だけど……キミたちは他のニンゲンとは違う。キミたちは大好きな宝を失ったことあったり、それを維持する為に別の何かを避けたりしたことがあったからよ」
「宝?」
「多分、命以外で自分にとって大切なものってことだと思うけど……」
「普通のニンゲンなら、それを糧として生きようとする。キミたちが何を嫌っているのかは聞かないよ。ただ……この世界にはキミたち以外のニンゲンはもういない」
「元の世界には戻れないの?」
「砕かれた飴玉は決して元に戻ることはないの。全てを砕き、溶かし、それをまた飴玉にする以外方法はない」
弱々しく質問する涉に対し、ルヒアは申し訳なさそうに答える。
世界に亀裂が入ったことで、この星は終焉を迎える。
その運命からは逃れられない。
「じゃあ、なんで俺たちは生きてるんだ?結局死ぬんだろ?」
「この崩壊は、自然現象ではないの……」
「「「え?」」」
その言葉に5人は目を丸くした。
この崩壊が自然現象でないなら、人為的に仕組まれたものとしか考えられない。
しかし、地球を破壊することはあり得ないことだ。
「でも人為的なものでもない」
「じゃあ、一体……」
「キミたちは神の存在を信じる?」
「神って……ゼウスとかプロメテウスとかあの神だよね? あたしは信じてるよ!」
「俺もばあちゃんたちがよく話してくれてたから、一応信じてる」
「私も、神様は信仰してる」
「僕も」
「ユーマはどう? 正直に言って良いよ」
「ボクは……正直言って信じてない。実際に見たことがないと信じられないんだ。それに……」
「それに?」
「何でもない。でも、自然現象でも人為的に仕組まれたものでもないなら……」
5人の視線がルヒアに集まる。
彼女はみんなが思ってることをすぐに理解した。
「察しはついた? この現象は神の仕業なの。リオンが言ってたゼウスやプロメテウスのキミたちが知っている神から、この世界には知られていない神多く存在してるの」
「破壊を司る神なら、シヴァって神がいるはずだけど……その神が起こしたの?」
「いいえ、今回の崩壊を起こしたのは、堕天した見習い神のフィーネよ」
5人は聞いたことのない言葉に首を傾げる。
「見習い神は言葉通り、半人前の神のことよ。彼は1人前になる前に堕天した」
「じゃあ、そのフィーネって神は何の神様なの?」
「ヤヌスという神は知っている? その神は事の始まりと終わりを司る神。フィーネは終焉を司る神で、ヤヌスを師としていたの。だけど怠け癖の彼は修行をサボり、ヤヌスの怒りに触れ堕天した」
ルヒアがそう説明すると、ふと悠真の頭に疑問が出てきた。
何故知られていない神、ましてや堕天した半人前の神をルヒアが知っているのか……
彼女は一体何者なのか……
「ルヒア、どうして君がそんなこと知ってるの?君は一体……」
「……ごめんなさい、今は話せないの。時が来たら話すよ。話を戻すと、これはフィーネは堕天したけど、神の力を持っているの。彼はその力を使ってこの世界を壊した。理由はわからないけどね……」
「私たちはこれからどうすれば良いの?」
「崩壊しかけた世界は歪み、時空があやふやになってるの。キミたちには『時空の裂目』を見つけ、それを使いながら探して欲しいものがあるの」
「探して欲しいもの?」
「ここに来る前、何かしら動物の声は聞こえたり、見かけたりしなかった?」
「動物の声? ……あ」
昨日の夜、猫の鳴き声が聞こえてきた。
「昨日の夜、猫の鳴き声が聞こえたけどそれか?」
「悠真くんは猫だったんだ。あたしは犬の鳴き声だったよ」
「2人とも違うんだ。俺は狐を見たな。もしかして……涉君と美琴さんも違う動物だったんじゃ?」
「えぇ、私は小鳥を見かけたわ」
「僕は兎を見かけました」
悠真と莉音が鳴き声を聞き、千鶴、美琴、涉が動物の姿を見たという。
しかし、全員が聞いたり見たりしたのは違う動物だった。
「キミたちに探して欲しいのは、その動物たちよ。あの子たちは、きっとキミたちの役に立つはず。だって彼らはキミたちの『心』でもあるのだから。そして……見つかったら、私と一緒に世界の終焉を見届けて欲しいの」
「動物を見つけて終焉を見届けることはわかったけど、その『時空の裂目』ってどうやって見つければ良いの?」
「『時空の裂目』はこの街のどこかにある。もしかしたら、キミたちの内の誰かに関係する場所かもね」
「この世界が完全に崩壊するまでどれくらい?」
「およそ3ヶ月だと思う。だけど今も少しずつ崩れつつあるの」
「……行きましょう」
「涉くん?」
「僕たちの内の誰かに関係する場所が『時空の裂目』なら、僕にとって関係する場所が1つだけあるんです」
「俺にはまだ宛がないから、涉君に頼るしかないな」
涉は俯いたまま立つと、そのままリビングを出ていった。
そして彼に続いて千鶴、美琴、莉音と次々に部屋を出ていく。
悠真も彼らに着いていこうとしたが、ルヒアに止められた。
「ユーマ、ちょっと良い?」
「どうしたの?」
「『時空の裂目』はその人にとっての1番のトラウマを映すでもあるの。1つの裂目が終わったら、しばらく休むことをオススメするよ」
「……わかった。じゃあルヒア、いってきます」
「ふふ、いってらっしゃい」
悠真はルヒアに微笑んで、彼らの後を追った。
残されたルヒアは嬉しそうに自分の手を見つめた。
「ニンゲンって面白いね。けど、いってらっしゃいって言うの初めてだったなぁ……帰ってきたら、お帰りなさいって言うんだよね?」
「……え? ルヒア、ここってさっき見た家で……え?」
「あってるよ。言ったでしょ? 見た目はカモフラージュだって」
「そうだけど……」
2人が玄関で話していると、奥からペタペタと足音が聞こえてきた。
「ルヒアちゃん、最後の子来た?」
「え、小鳥遊莉音?」
玄関に来たのはハーフツインテールの少女だった。
悠真は彼女のことを知っていた。
だって彼女は、人気アイドルグループ『Dreaming』のメンバー小鳥遊莉音だったからだ。
悠真はれっきとしたアイドルオタク……ではないが、SNSで度々彼女の名前を目にしていた。
「あたしのこと知ってるんだ!」
「たまにネットで見かけるから……」
「ねぇねぇ、名前は? 何歳?」
莉音は悠真の手をとり、ブンブンと縦に振る。
「リオン、ミコトたちも待ってるんだから。リビングに行きましょ」
「はーい!」
ルヒアはスタスタとリビングがあると思われる部屋に向かう。
莉音も悠真の手を握ったまま、ルヒアの後を追う。
コンコンと木製の扉が軽快な音を立て、ゆっくりと開かれる。
「お待たせ、最後の1人を連れてきたよ」
ルヒアの言葉により、リビングにいた全員の目が悠真に注がれた。
周りの視線に耐えきれず、悠真は1歩後ずさる。
リビングには、悠真を含めて6人の男女が集まった。
「来たんだね。こっち空いてるから座りなよ」
ワイヤレスヘッドホンをつけた青年に誘われ、悠真はソファに座る。
隣には眼鏡をかけた少年が座っている。
莉音とルヒアはポニーテールの女性の近くに座った。
「挨拶がまだだったね。俺は黒崎知鶴、19歳の通信制大学に通っている」
「青桐涉です。15歳の中学3年です」
「神宮司琴美、17歳の高校2年」
ワイヤレスヘッドホンをつけた青年は黒崎知鶴、眼鏡をかけた少年は青桐涉、莉音とルヒアの間に座っている女性は神宮司琴美と名乗った。
「あたしのこと知ってると思うけど、挨拶しておくね! 『Dreaming』の小鳥遊莉音だよ! 高校1年生なんだ! よろしくね」
「笹原悠真、神宮司さんと同じで17歳の高校2年です」
莉音と悠真も自己紹介が済んだところで、ルヒアが口を開いた。
「チヅル、ショウ、ミコト、リオンそして……ユーマ。キミたちを巻き込んでごめんなさい。事情はここに来るときに説明した通りで、この星に亀裂が入り崩壊しかけているということ。そしてこの世界のキミたちを除く全て生物の命は溶けきってしまった」
「じゃあ、生き残ってるのは俺たちだけってことか? でもなんで俺たちなんだ?」
「あ、それはユーマにしか話してなかったね。キミたちがこの世界の何かに嫌悪感を持っているからよ」
「嫌悪感ねぇ……人間誰しもそんなもの持っていると思うんだけど?」
美琴が口を開き、ルヒアにそう反論する。
彼女の言うことは一理ある。
何かを嫌っている人は沢山といるはずであり、何故悠真たち5人が選ばれたのか……
「そうね、ミコトの言う通りよ。だけど……キミたちは他のニンゲンとは違う。キミたちは大好きな宝を失ったことあったり、それを維持する為に別の何かを避けたりしたことがあったからよ」
「宝?」
「多分、命以外で自分にとって大切なものってことだと思うけど……」
「普通のニンゲンなら、それを糧として生きようとする。キミたちが何を嫌っているのかは聞かないよ。ただ……この世界にはキミたち以外のニンゲンはもういない」
「元の世界には戻れないの?」
「砕かれた飴玉は決して元に戻ることはないの。全てを砕き、溶かし、それをまた飴玉にする以外方法はない」
弱々しく質問する涉に対し、ルヒアは申し訳なさそうに答える。
世界に亀裂が入ったことで、この星は終焉を迎える。
その運命からは逃れられない。
「じゃあ、なんで俺たちは生きてるんだ?結局死ぬんだろ?」
「この崩壊は、自然現象ではないの……」
「「「え?」」」
その言葉に5人は目を丸くした。
この崩壊が自然現象でないなら、人為的に仕組まれたものとしか考えられない。
しかし、地球を破壊することはあり得ないことだ。
「でも人為的なものでもない」
「じゃあ、一体……」
「キミたちは神の存在を信じる?」
「神って……ゼウスとかプロメテウスとかあの神だよね? あたしは信じてるよ!」
「俺もばあちゃんたちがよく話してくれてたから、一応信じてる」
「私も、神様は信仰してる」
「僕も」
「ユーマはどう? 正直に言って良いよ」
「ボクは……正直言って信じてない。実際に見たことがないと信じられないんだ。それに……」
「それに?」
「何でもない。でも、自然現象でも人為的に仕組まれたものでもないなら……」
5人の視線がルヒアに集まる。
彼女はみんなが思ってることをすぐに理解した。
「察しはついた? この現象は神の仕業なの。リオンが言ってたゼウスやプロメテウスのキミたちが知っている神から、この世界には知られていない神多く存在してるの」
「破壊を司る神なら、シヴァって神がいるはずだけど……その神が起こしたの?」
「いいえ、今回の崩壊を起こしたのは、堕天した見習い神のフィーネよ」
5人は聞いたことのない言葉に首を傾げる。
「見習い神は言葉通り、半人前の神のことよ。彼は1人前になる前に堕天した」
「じゃあ、そのフィーネって神は何の神様なの?」
「ヤヌスという神は知っている? その神は事の始まりと終わりを司る神。フィーネは終焉を司る神で、ヤヌスを師としていたの。だけど怠け癖の彼は修行をサボり、ヤヌスの怒りに触れ堕天した」
ルヒアがそう説明すると、ふと悠真の頭に疑問が出てきた。
何故知られていない神、ましてや堕天した半人前の神をルヒアが知っているのか……
彼女は一体何者なのか……
「ルヒア、どうして君がそんなこと知ってるの?君は一体……」
「……ごめんなさい、今は話せないの。時が来たら話すよ。話を戻すと、これはフィーネは堕天したけど、神の力を持っているの。彼はその力を使ってこの世界を壊した。理由はわからないけどね……」
「私たちはこれからどうすれば良いの?」
「崩壊しかけた世界は歪み、時空があやふやになってるの。キミたちには『時空の裂目』を見つけ、それを使いながら探して欲しいものがあるの」
「探して欲しいもの?」
「ここに来る前、何かしら動物の声は聞こえたり、見かけたりしなかった?」
「動物の声? ……あ」
昨日の夜、猫の鳴き声が聞こえてきた。
「昨日の夜、猫の鳴き声が聞こえたけどそれか?」
「悠真くんは猫だったんだ。あたしは犬の鳴き声だったよ」
「2人とも違うんだ。俺は狐を見たな。もしかして……涉君と美琴さんも違う動物だったんじゃ?」
「えぇ、私は小鳥を見かけたわ」
「僕は兎を見かけました」
悠真と莉音が鳴き声を聞き、千鶴、美琴、涉が動物の姿を見たという。
しかし、全員が聞いたり見たりしたのは違う動物だった。
「キミたちに探して欲しいのは、その動物たちよ。あの子たちは、きっとキミたちの役に立つはず。だって彼らはキミたちの『心』でもあるのだから。そして……見つかったら、私と一緒に世界の終焉を見届けて欲しいの」
「動物を見つけて終焉を見届けることはわかったけど、その『時空の裂目』ってどうやって見つければ良いの?」
「『時空の裂目』はこの街のどこかにある。もしかしたら、キミたちの内の誰かに関係する場所かもね」
「この世界が完全に崩壊するまでどれくらい?」
「およそ3ヶ月だと思う。だけど今も少しずつ崩れつつあるの」
「……行きましょう」
「涉くん?」
「僕たちの内の誰かに関係する場所が『時空の裂目』なら、僕にとって関係する場所が1つだけあるんです」
「俺にはまだ宛がないから、涉君に頼るしかないな」
涉は俯いたまま立つと、そのままリビングを出ていった。
そして彼に続いて千鶴、美琴、莉音と次々に部屋を出ていく。
悠真も彼らに着いていこうとしたが、ルヒアに止められた。
「ユーマ、ちょっと良い?」
「どうしたの?」
「『時空の裂目』はその人にとっての1番のトラウマを映すでもあるの。1つの裂目が終わったら、しばらく休むことをオススメするよ」
「……わかった。じゃあルヒア、いってきます」
「ふふ、いってらっしゃい」
悠真はルヒアに微笑んで、彼らの後を追った。
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