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本編
団長にならいいんです 2★
しおりを挟む『君の……感じている声が聴きたい』
甘い囁きが脳裏によみがえってきて、胸が甘く疼く。求められているのだと、例えそこに気持ちはなくとも、薬のせいだとしても、女性として求められていることが嬉しい。
「アマーリエ」
名を囁かれると愛されているような気持ちになってしまい、胸の内が甘く疼く。
(団長……)
答えるように心の中で応じる。
耳にキスされ、耳輪を舌でたどって甘噛みする。時折悪戯するように息を吹きかけられてアマーリエは甘く喘ぐ。
「ぁっ……んっ……」
(ああ、耳元で団長の良いお声が聞こえるだけでもドキドキして変になりそうなのに、耳を舌で愛撫されるとお腹の下の方が変……)
耳を愛撫しながらも乳房を弄る手を止めない。揉みしだいたり、頂の淡い突起を押しつぶすようにリズミカルに指で弄び、アマーリエが悶えながら甘い喘ぎを漏らす。アマーリエの媚態をみて淡く笑みを漏らすのを耳元で感じて下腹部が時折疼いた。
(これ、エリーゼお姉さまが言ってた感じるってことなのよね? 私初めてなのに、こんなに反応しちゃうなんて……)
エリーゼの教えの中に「体が痺れるような気だるい感じや下腹部が疼くような感覚がしてくるの。思わず声が漏れちゃうとか。相手の愛撫に感じている証拠だから怖がらないで」と言われたことがあった。同時に「初めてでは緊張して、イクまであんまり感じないこともあるみたいだけど、そういうものだから」ともいわれたことを思い出す。
自分が感じてしまっているのはどうしてだろう。
フリードリッヒの時に荒々しかったり時に優しさのある愛撫に感じれば感じるほど、アマーリエの中に戸惑いも生まれた。
(団長、こういうことも上手なんだ……経験……あるのかな……)
フリードリッヒが上手であるという理由であれば納得もできるのだろう。
しかし、他の人の存在を思うと気持ちが沈む。
(駄目駄目。集中しなきゃ。団長のお役に立つって決めたんだから)
気がそぞろではいけない。きちんと受け入れる準備ができなければ、フリードリッヒの役に立てない。
何にせよ、身を任せる以上のことはできない。エリーゼや他の先輩から話は聞いてきたものの、体験するのは今日が初めてだ。きっと教えられたことのすべてを実践することもできそうにない。そうであれば基本である「身を任せる」が一番実行しやすい。アマーリエはフリードリッヒにされるがままに身を捩って嬌声を漏らした。
左の乳房を揉みしだいていたフリードリッヒの手が腰をたどりズボンへと伸びる。腰のくびれから腰骨のラインをなぞりながら指を滑らせ、ガーターベルトを辿るように撫でてズボンの中にフリードリッヒの手が入る。触れる指の何とも言えない感触に腰が淡く震える。
団ではコルセットとガーターベルトは別になっている。理由は数少ない普段のお洒落の一つがガーターベルトだからだ。白基調であるが柄は個人の好きにできるため、下着やコルセットとの組み合わせを楽しむことができるから、セパレート方式になったと先輩たちから聞いた。
下着の真ん中を指がすっと下へ降りていく。なぞるように上下させられると、ひたりと布地が張り付くような感触を覚えた。
「っ……」
(え?……何で?)
どうしてこのようなことが起きているのだろうかとアマーリエは戸惑った。フリードリッヒはアマーリエの戸惑いに気付いていないのだろう、戸惑っている間にするりとズボンを脱がしてしまう。ガーターでつりさげた薄手の靴下で隠されているが、足があらわとなって改めて恥じらいを覚えた。
フリードリッヒはじっと寝そべった格好のアマーリエを見下ろしていた。夕暮れ時に空がだんだんと深い藍に覆われて、月光の黄金色と混ざり合うひとときを映したような眼の色は、眺める度にアマーリエをときめかせてきた。その美しくも涼やかな眼差しにアマーリエを欲する光を閃かせて見下ろしていた。いつもの怜悧な瞬きを湛えつつもどこか熱いまなざしに、アマーリエは動くことも、瞬き一つすることもできなかった。
下着に手がかかると我知らず身を硬くしてしまった。フリードリッヒは見下ろす眼差しを熱くしたまま、恥じらいに震えるまつげすらつぶさに見つめているように、じっとアマーリエを見下ろしたまま下着をするりとおろす。
「アマーリエ」
熱く囁く声にアマーリエが瞬かせると、フリードリッヒはアマーリエを抱きしめて口づける。唇と唇を合わせて互いの熱を分け与えるようなゆっくりとした口付けだった。
唇を離すとフリードリッヒはそっと指を花芯へと這わせた。
「ぁ……」
震えるような吐息が漏れた。フリードリッヒはアマーリエを見下ろしながら、花芯をゆっくりと優しく触れた。指を下におろし、花弁の間にフリードリッヒの指が滑らかに滑るように上下する。花弁の間にいつの間にか溢れてきた蜜が、フリードリッヒが指を動かすたびにフリードリッヒの指に絡んで時に軽い粘ぱつ音をたてる。
「ぁ……はっ、ぁっ……団長……ぁっ」
フリードリッヒに指で花芯を転がすように強弱をつけて撫でられると、花芯から全身に法悦の甘い波が伝わっていく。
「んっ、ゃ……ぁっぁ……ぁん……」
フリードリッヒは指で蜜を掬い上げ、花芯に擦り付けるように撫で擦る。痺れるような甘い感覚に、アマーリエは身を悶えさせた。心なしか先ほどよりちゅくりと蜜が絡む音が大きくなっているよな気がする。フリードリッヒの愛撫によって蜜がさらに溢れてきたのだと悟って体をさらに熱くした。
(濡れてる……いやらしい音してる……)
身の置き場がないような恥ずかしさに余計に身悶えた。
(でも、ちゃんと準備できてるってことだもん。大丈夫。大丈夫。恥ずかしいけど変じゃない)
アマーリエは自分の体の変化に驚き、戸惑いつつも己に言い聞かせる。そうしないと取り乱しそうな自分を堪えるために必死だった。
しかし――
(フリードリッヒさまの指が汚れちゃう)
アマーリエが溢れさせた蜜が、フリードリッヒの指を汚してしまっていることに恥じらいを覚えてしまう。同時に、はしたなくも溢れてくる蜜がフリードリッヒの長い指を汚していくことを思うと、背筋が震えてしまう。はしたなくもひどく甘美な感覚だ。
「ぁんっ、んっ……ぁっ、ゃぁっ……」
快楽に喘ぎ身を小さく戦慄かせるアマーリエを、フリードリッヒは先ほどよりも熱のこもった眼差しで見下ろしていた。かっと熾った羞恥に身を捩って顔を隠す。
「ぁっ、ぁは……ぁっゃっ、いや……」
ずっと見られていた。アマーリエが法悦に顔をゆがめて喘ぎ震える姿も、背筋を震わせる姿も、全部フリードリッヒに見られたのだと思った瞬間、火がついたように体が熱く熾った。
フリードリッヒは花芯を弄る指を止めることなく、アマーリエに身を近づける。顔を隠した手の甲に口付けて囁いた。
「隠すな」
低く冷淡な声に背筋が淡く震えた。
「団長っ……ぁ、嫌っです……んっ、ぁっ……見ちゃ、だめっ恥ずかし……」
喘ぎながら懇願するも、フリードリッヒは冷淡な声音で耳元で囁いた。
「隠さずに全て見せなさい。……覚悟を、決めたのだろう?」
囁く声は甘やかなのに、どこか人を従わせるような威圧的な響きがこもっている。一言喋る度に吐息がかかって、アマーリエの背筋を淡く震わせる。
アマーリエがそっと手をどけるとフリードリッヒは満足げに笑む。花芯を撫でながら、アマーリエに口付けた。軽く吸い上げたり、深くあわせて舌を愛撫したり、アマーリエの唇を貪るように口付ける。花芯を愛撫されながら口付けられて舌を絡められ、アマーリエは下腹部に強い疼きを覚えた。
「んぅ……んっ、んんっ……ぁっん……ん……」
体が熱い。燃えるように熱く、体の芯が疼いていた。今まで感じたよりも強く、全身を悶えさせるような甘い疼きにアマーリエは戸惑いつつも抗うことはできず、唇を合わせたまま甘くくぐもった声を漏らして悶え続けていた。
アマーリエは堪らず、縋るようにフリードリッヒの肩を掴んだ。
「だっ団長っ……ぁぁっだめっ変な感じ……ぁあっ……緩めて、くださっぃ……」
腰の周りから全身に震えるような法悦が広がっていく。今までの法悦は湖畔に立つ小波のごとく緩やかだったのが、今では急流のごとく押し寄せてくるようだ。次第に強くなっていく快楽に身を捩りながら懇願した。
これ以上この感覚を味わっていたら、身がおかしくなってしまいそうだった。このおかしな感覚に身も心も支配されてしまいそうで恐ろしさを感じていた。
怖いのに体は熱くなり、法悦に喘ぎ泣いて身を捩るアマーリエに、フリードリッヒは確かめるように冷静に問いかける。
「ここ、したことないのか?」
「そっ……そんなっ……いやらしいっ、こと……してませんっ」
泣きそうな声で叫ぶように答えた。自分で自分の陰部を弄って快楽を得ることもできるとエリーゼの話にあった。そんないやらしいことできないし、自分でしていいものなのかアマーリエにはわからなかった。第一、弄るといってもどこをどうすればいいのかわからなかった。
「そう……まあ、そうだろうな」
フリードリッヒは熱く掠れた声で独り言のように呟いた。どこか愉悦を含んだ声に聞こえたのは気のせいだろうか。
「だったら、私が教えてあげよう」
耳元に近づいて宣言された。いささか掠れた声音に体が打ち震えるほど熱く燃えた。フリードリッヒは花芯を弄る指を止めない。強弱をつけて弄られ、蜜の絡む水音が嬌声に混じるように響いた。
この感覚を怖いと思う一方で、もっと味わいたいと思う。
(団長の指……もっと触れられたい)
交わるために必要なことだと言い聞かせる一方で、求める気持ちも生まれている。乞うように見あげていると、フリードリッヒは秘所を弄りながら、もう一方の手で乳房に触れる。フリードリッヒの長い指がアマーリエの乳房を持ち上げるように掴んでやわやわと揉みしだく。揉みながらも淡く色づいた先に人差し指で掻くように触れた。
「ひぁっ……ぁっ……」
柔らかな先にフリードリッヒの指先が触れただけで響くような法悦をもたらした。少し硬くなった先端をフリードリッヒの指が引っかくと堪らず身を捩った。
「ぁぁっ……ぁんっ、はっ、ぁ……っだんっちょ……ぁっぁあっ」
熱い陶酔感の波がアマーリエを襲った。腰が震えて、全身に快楽の波が瞬く間に広がった。甘美な悦楽にアマーリエの心臓の鼓動は駆けるように打ち、耳に響く。蕩けそうな甘い痺れに花弁が痙攣するように動くのを感じていた。
ぬるま湯に身を浮かべているような感覚であるのに気だるく、心臓は全力で駆けた後のように拍動を打っていた。下腹部がきゅっと甘く疼き、余韻が全身に波紋のように広がりながら沁みていった。
「達するとか、イクとか言われる言葉を聞いたことがないか? これがそういわれるものだ」
「ぁ……これ、が……」
フリードリッヒの説明にアマーリエは荒く息をつきながら、エリーゼの説明で聞いたなと思い出した。
思ったより激しい感覚だった。聞いたことと実際の齟齬がたくさんある自分はまだ子供だと思わずにはいられなかった。
(団長はやっぱり大人なんだなぁ。……私みたいな子供じゃない……)
余韻に浸りつつも、胸にちくりと刺す痛みを感じながらフリードリッヒを見あげた。目が合うとフリードリッヒはアマーリエに口付ける。
「ふっ……んっ……」
深く唇をあわされ、再び角度を変えて唇を合わせられる。じっくりと唇を合わせてフリードリッヒの温もりも感触も存分にアマーリエに伝わり、アマーリエは心地よくて甘く身を震わせた。フリードリッヒが唇を離すと、先ほどの口付けの余韻か、甘く吐息がもれた。
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