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牡丹の雛祭り②
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― 桃の節句・当日 ―
~ 神崎の街 ~
明石「だ、旦那ぁ! 何処へ行くんどすか?」
伊吹「いいから! 黙って、付いて来い!」
~ 花咲山 ~
熊「よっこらせ!」
どすーん
金熊「そうそう、雪洞は、その位置に。
あぁ、毛氈の端を、もう少し引っ張って。」
虎熊「こんなモンですかねー?」
金熊「うん、それで良いだろう。」
虎熊「あれ? 星熊姐さんは?」
金熊「星熊なら、官女の衣装に着替えに、外しておる。」
虎熊「!/// ほ、星熊姐さんの、生着替え……!」
金熊「……妙な気を起こすと、返り討ちにされるぞ?」
~ 大江山・山中 ~
紅葉「花咲山ーの花ーは、何ーで何ーで咲ーくーの?
そーれは優しい心ーの、灯火なーんだよー」
呉葉「貴方がー私ーがー、辛い事ーも我慢してー、
皆ーの為にー、何かをするとー」
紅葉&呉葉「「一つ、二つ、と、咲くんーだよー」
茨木「二人共、蛇にでも噛まれない様に、気を付けろよ。」
ガサガサッ
茨木「む?」
ガサッ
頼光「!? いっ、茨木!?」
茨木「……頼光、お前か。」
紅葉「? この人、だぁれ?」
呉葉「兄者の、お友達ですか?」
頼光「くっ………!
此処で会ったが百年目。 いざ、尋常に、勝負せい!」
紅葉&呉葉「「きゃーっ!!」」
茨木「紅葉、呉葉、案ずるな、俺が居る。
……お前、幼子が居るのが分からんか?
あぁ……、丁度良い。 暇なら手伝え。」
頼光「!? なっ、何を……!?」
モガッ……?」
~ 花咲山 ~
虎熊「副将、お待ちしてまし……
……何で、頼光も一緒に?」
熊「何だァ、てめぇ、俺等に、ボコられに来たのかぁ!?」
頼光「えぇい! 茨木が、無理矢理に……」
茨木「大江山の山中で、出くわしてな。
鬼の屋敷を、探されても厄介だし、足らん囃子でも、させておこうかと。」
虎熊「こいつに、ですかぁ~!?
楽器、出来んのかよ……」
頼光「な、何の話をしておるのだ!?」
紅葉「この人、皆と戦ってる、お侍だったの?」
呉葉「弱そうですよね。」
頼光「ぶっ、無礼な!」
虎熊「……ぶはっ! 呉葉ちゃん、鋭いw」
紅葉「だって、兄上の方が、強くて、格好良くて、優しいもん!」
呉葉「ねーっw」
頼光「ぐぬぬ……!」
茨木「紅葉、呉葉。 確かにその通りだが、その辺で。
奏に加わらない等と、ゴネ出したら困るからな。」
頼光「何気に、肯定するんじゃ無い!」
熊:「……っとに、馬鹿だなー。」
茨木「あぁ、そうそう。」
頼光「な……、何だ?」
茨木「もし、俺の妹達に手を出したら、どうなるか……。
分かってるな?(微笑)」
頼光「! は、はひ……。」
~ 花咲山・麓 ~
明石「ふわぁ……。 何て、綺麗なお花……!」
伊吹「今日は、この山が、お前の雛壇だ。」
明石「えっ?」
紅葉「あっ、二人が来たよ!」
伊吹「よっ、待たせた……
!? 頼光、何でてめぇが、ここに居る!?」
頼光「こっちが、聞きたいわ!」
茨木「出掛けに、大江山で、バッタリとな。」
頼光「放せ――っ!」
伊吹「だーっ! もーっ! 今日だけは、大人しくしてろよ!」
明石「あら……? このお侍さん、見世で見た事あるわ。
うちは、相手した事、あらへんけど。」
頼光「!?
そなた、もしや、神崎の、遊女……?」
伊吹「うげぇ……。 こいつも、同じ遊里に、通ってたのかよ……。
おい、てめぇ、明石に手ェ付けたら、ブチ殺すからな!」
紅葉「さぁ、猫のお姉ちゃん!」
明石「あら、可愛い鬼さん達……。」
呉葉「このお召し物に、お着替えなさいませ!」
明石「きゃっ!何、なに?
わぁ、そんな所を……!」
呉葉「……如何です?」
明石「! まぁ、綺麗……。」
紅葉「お姉ちゃん、似合う、可愛いーっ!」
呉葉「私と、星熊姐様の見立てた、お着物ですもの」
伊吹「雛人形より、ずっと綺麗だぜ、牡丹。」
明石「旦那……。」
虎熊「着替え、終わりました? じゃ、明石さん、こちらへ……。
うわ、美人さんだぁ。 頭領も、隅に置けないなぁ。」
伊吹「へへっ、良いだろう」
明石「虎みたいな鬼さんや。」
伊吹「俺の家来の、鬼の四天王、虎熊だ。」
明石「この人等が、聞いてた、四天王はん。」
虎熊「どうも。 うちの頭領が、いつもお世話に。」
伊吹「いや、お前が言うなよ!」
明石「……ぷっ。」
伊吹「あっちの、ムキムキでデカいのが、熊。
難しい顔してるのが、金熊。
迫力ある女が、星熊。」
熊「おうっ! うちの大将を、宜しく頼んますぜ!」
伊吹「だから、何でお前等が言うんだよ!」
明石「……ぷぷっ。」
金熊「伊吹の大将の相手なぞ、大変でしょう。
どうか、見捨てないでやって下され。」
伊吹「もう、いい……///」
明石「あははは……」
星熊「……アンタが、伊吹の女かい?」
明石「は、はいっ。」
星熊「ふ……。 ま、この手の男に惚れると、大変だろうけど、
しっかりやんなよ。」
明石「! ……はいっ!」
伊吹「? 何か、引っ掛かる物言いだな。」
茨木「明石殿、お初にお目に掛かる。 茨木と申す。
伊吹から、お噂は予予、伺っている。」
明石「あ、あんさんが、副将はんどすか。
こちらこそ、旦那から聞いてますぇ。
……綺麗な顔、したはるなぁ。」
伊吹「おい!!」
茨木「……ふふっ。
まぁ、主役のご婦人は、一番上の壇に、お座りなさい。
皆、奏を始めるぞ。」
一同「「「はぁ~~~い」」」
~ 神崎の街 ~
明石「だ、旦那ぁ! 何処へ行くんどすか?」
伊吹「いいから! 黙って、付いて来い!」
~ 花咲山 ~
熊「よっこらせ!」
どすーん
金熊「そうそう、雪洞は、その位置に。
あぁ、毛氈の端を、もう少し引っ張って。」
虎熊「こんなモンですかねー?」
金熊「うん、それで良いだろう。」
虎熊「あれ? 星熊姐さんは?」
金熊「星熊なら、官女の衣装に着替えに、外しておる。」
虎熊「!/// ほ、星熊姐さんの、生着替え……!」
金熊「……妙な気を起こすと、返り討ちにされるぞ?」
~ 大江山・山中 ~
紅葉「花咲山ーの花ーは、何ーで何ーで咲ーくーの?
そーれは優しい心ーの、灯火なーんだよー」
呉葉「貴方がー私ーがー、辛い事ーも我慢してー、
皆ーの為にー、何かをするとー」
紅葉&呉葉「「一つ、二つ、と、咲くんーだよー」
茨木「二人共、蛇にでも噛まれない様に、気を付けろよ。」
ガサガサッ
茨木「む?」
ガサッ
頼光「!? いっ、茨木!?」
茨木「……頼光、お前か。」
紅葉「? この人、だぁれ?」
呉葉「兄者の、お友達ですか?」
頼光「くっ………!
此処で会ったが百年目。 いざ、尋常に、勝負せい!」
紅葉&呉葉「「きゃーっ!!」」
茨木「紅葉、呉葉、案ずるな、俺が居る。
……お前、幼子が居るのが分からんか?
あぁ……、丁度良い。 暇なら手伝え。」
頼光「!? なっ、何を……!?」
モガッ……?」
~ 花咲山 ~
虎熊「副将、お待ちしてまし……
……何で、頼光も一緒に?」
熊「何だァ、てめぇ、俺等に、ボコられに来たのかぁ!?」
頼光「えぇい! 茨木が、無理矢理に……」
茨木「大江山の山中で、出くわしてな。
鬼の屋敷を、探されても厄介だし、足らん囃子でも、させておこうかと。」
虎熊「こいつに、ですかぁ~!?
楽器、出来んのかよ……」
頼光「な、何の話をしておるのだ!?」
紅葉「この人、皆と戦ってる、お侍だったの?」
呉葉「弱そうですよね。」
頼光「ぶっ、無礼な!」
虎熊「……ぶはっ! 呉葉ちゃん、鋭いw」
紅葉「だって、兄上の方が、強くて、格好良くて、優しいもん!」
呉葉「ねーっw」
頼光「ぐぬぬ……!」
茨木「紅葉、呉葉。 確かにその通りだが、その辺で。
奏に加わらない等と、ゴネ出したら困るからな。」
頼光「何気に、肯定するんじゃ無い!」
熊:「……っとに、馬鹿だなー。」
茨木「あぁ、そうそう。」
頼光「な……、何だ?」
茨木「もし、俺の妹達に手を出したら、どうなるか……。
分かってるな?(微笑)」
頼光「! は、はひ……。」
~ 花咲山・麓 ~
明石「ふわぁ……。 何て、綺麗なお花……!」
伊吹「今日は、この山が、お前の雛壇だ。」
明石「えっ?」
紅葉「あっ、二人が来たよ!」
伊吹「よっ、待たせた……
!? 頼光、何でてめぇが、ここに居る!?」
頼光「こっちが、聞きたいわ!」
茨木「出掛けに、大江山で、バッタリとな。」
頼光「放せ――っ!」
伊吹「だーっ! もーっ! 今日だけは、大人しくしてろよ!」
明石「あら……? このお侍さん、見世で見た事あるわ。
うちは、相手した事、あらへんけど。」
頼光「!?
そなた、もしや、神崎の、遊女……?」
伊吹「うげぇ……。 こいつも、同じ遊里に、通ってたのかよ……。
おい、てめぇ、明石に手ェ付けたら、ブチ殺すからな!」
紅葉「さぁ、猫のお姉ちゃん!」
明石「あら、可愛い鬼さん達……。」
呉葉「このお召し物に、お着替えなさいませ!」
明石「きゃっ!何、なに?
わぁ、そんな所を……!」
呉葉「……如何です?」
明石「! まぁ、綺麗……。」
紅葉「お姉ちゃん、似合う、可愛いーっ!」
呉葉「私と、星熊姐様の見立てた、お着物ですもの」
伊吹「雛人形より、ずっと綺麗だぜ、牡丹。」
明石「旦那……。」
虎熊「着替え、終わりました? じゃ、明石さん、こちらへ……。
うわ、美人さんだぁ。 頭領も、隅に置けないなぁ。」
伊吹「へへっ、良いだろう」
明石「虎みたいな鬼さんや。」
伊吹「俺の家来の、鬼の四天王、虎熊だ。」
明石「この人等が、聞いてた、四天王はん。」
虎熊「どうも。 うちの頭領が、いつもお世話に。」
伊吹「いや、お前が言うなよ!」
明石「……ぷっ。」
伊吹「あっちの、ムキムキでデカいのが、熊。
難しい顔してるのが、金熊。
迫力ある女が、星熊。」
熊「おうっ! うちの大将を、宜しく頼んますぜ!」
伊吹「だから、何でお前等が言うんだよ!」
明石「……ぷぷっ。」
金熊「伊吹の大将の相手なぞ、大変でしょう。
どうか、見捨てないでやって下され。」
伊吹「もう、いい……///」
明石「あははは……」
星熊「……アンタが、伊吹の女かい?」
明石「は、はいっ。」
星熊「ふ……。 ま、この手の男に惚れると、大変だろうけど、
しっかりやんなよ。」
明石「! ……はいっ!」
伊吹「? 何か、引っ掛かる物言いだな。」
茨木「明石殿、お初にお目に掛かる。 茨木と申す。
伊吹から、お噂は予予、伺っている。」
明石「あ、あんさんが、副将はんどすか。
こちらこそ、旦那から聞いてますぇ。
……綺麗な顔、したはるなぁ。」
伊吹「おい!!」
茨木「……ふふっ。
まぁ、主役のご婦人は、一番上の壇に、お座りなさい。
皆、奏を始めるぞ。」
一同「「「はぁ~~~い」」」
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