35 / 52
!コミカライズ発売記念!
◇コミカライズ1巻◇発売お祝いSS 2―後編
しおりを挟む
ひなこの躊躇いを察知した青年が、ふと苦笑をこぼす。
「駆け落ちをした従姉が、初めて連絡を寄越したんだ。といっても消印のない写真付きハガキが一通なんだけど、これに子どもを二人抱えた姿で写っていて、もう大騒ぎで」
「駆け落ち、ですか……」
「結婚に大反対されて、軽率に行方をくらましていたんだけどね。一応本家の一人娘だから、本家の血を継ぐ長男と長女の誕生だって、さも大事件かのように。本家が今後どう対応していくのか見物だね」
先ほどまでの穏やかさをかなぐり捨て、青年は棘満載の笑みで皮肉を口にする。恐ろしく腹に据えかねているらしい。
言われてみれば、彼の横顔からは疲労が見て取れた。
よく分からないけれど、上流階級ならではの厄介ごと、というやつかもしれない。
ひなこは、子どもを抱えて悩むくらいなら軽率に実家を頼ればいいと思うのだが。
「えっと……でも、それほど想える人に出会えたってことは、いいことですよね」
「周囲に色々と迷惑をかけておいて?」
「うぅ……確かに心配させてしまうのはよくないかもしれませんが、そんな意地になって否定しなくても……」
「そっちこそ、何でそこまで向こうの肩を持とうとするの?」
意地というか、彼は本気で分かっていないようだった。
「……もしかして、人を好きになったこと、ない感じですか?」
ふと漏らしたひなこの疑問に、彼は過度な反応を示した。苦虫を噛み潰したような顔を見る限り、図星のようだ。
「大丈夫、恥ずかしいことじゃありませんよ。私も同じく初恋もまだです」
「なぜ恥ずかしげもなく胸を張れるのか分からないし、なぜそんな君に励まされなきゃいけないのか」
髪をぐしゃぐしゃに乱しながら口をひん曲げる青年は、完全に拗ねている。そんな顔も楓に似ていた。
「……愛だの恋だの、よく分からない。どうせ親が決めた相手と結婚しなくちゃいけないんだから、そんな感情無駄だろう」
唇の隙間から無理やり押し出した、ごくかすかな声。
ひなこは虚を突かれて口を噤んだ。
青年がどのような環境で育ったのか知らないが――頑なに愛を否定する姿はどこか痛々しい。年齢はさほど変わらないはずなのに、子どものような危うさを感じた。
無駄かどうかは、ひなこにも分からない。
けれど、既にこの世にいない父を語る母は、いつも幸せそうだった。
それを無駄なことだと否定したくない。
「たとえどのような出会いだろうと、結末だろうと……地位とか名誉とか全部放り出しちゃうくらい想える人がいたなら、それは奇跡みたいなことです。あなたの従姉の方も、きっと今とても幸せだから、ハガキを送ったんでしょうね」
青年は半眼になってひなこを睨んでいたけれど、それも長続きしない。
なぜかますます拗ねたようになって、そっぽを向いてしまう。
「……まぁ、僕だって不幸を願ってるわけじゃないけど。何だかんだよく遊んだ……というか散々振り回されて遊ばれ続けた仲だし」
おそらく彼らには、それなり以上の交流があったのだろう。
だから心配になるし、嫌みの一つも言いたくなる。本当にただ拗ねていただけなのだ。
しばらく科学室内に沈黙が訪れる。それを破ったのは青年だった。
「……奇跡、か」
感じ入るような響きに、ひなこも小さく頷き返した。
「恋愛結婚でもお見合い結婚でも、それを幸せに繋いでいくのは自分達次第です。出会いを素敵な宝物にするのも」
母との思い出だってそう。
共に笑い合った記憶は未だにひなこの胸を締め付けるけれど、あの日々は確かに幸福なものだった。
喪った哀しみにばかり目を向けるのではなく、宝物のように顧みて笑っていたい。
少しずつでいいから、そう思えるようになっていきたい。
じっとひなこを見つめていた青年は、やがて笑顔で頷いた。
「……うん、そうだね。出会いって、奇跡なのかもしれない。こうして君や、おいしい手作りクッキーに出会えたこともね」
いたずらっぽく肩をすくめた彼が、最後のクッキーを口に放り込む。
ひなこは頷き返してから立ち上がった。
空になった包みを捨てるためだったのだが……立ち上がりかけたところで、意外な強さで引き留められる。
「えっと、どうかしました?」
「……えっ。あれ?」
当然、腕を掴んでいるのは青年なのだが、なぜか彼の方も困惑しているようだった。
狼狽えながら、視線はひなこと自分の手の間を何度も往復している。
「もしや包みを捨てられたくない……つまりクッキーの細かな欠片さえ食べたいという、飽くなき食への欲求?」
「僕はそんなに意地汚くない。というか、御園学院百十年の伝統においてもそんな人間は一人もいないと……」
そこで青年は、不意に目を瞬かせた。ひなこに少し顔を寄せながら、首を傾げる。
「そういえば今さらだけど、君の名前を聞いてもいい? 僕は三年なんだけど、見覚えがないから後輩かな?」
「え? いや、私も……」
言いかけ、ひなこははたと気付いた。
確か御園学院は開校から百二十年ほどだったはずだし、自分も彼と同じく三年だ。
それこそ、違和感はもっと前からあった。
綺麗な顔立ちの、際立つ長身。これほど格好いい生徒なら当然有名なはずなのに、ひなこは彼を知らない。
――そうだよ……楓君と同じくらい格好いいんだから、人気を二分してたっておかしくないのに……。
同じくらいというか、親戚と言われても納得してしまうくらい似通った点が多い。
いや、上品で穏やかな印象は、楓よりむしろ……もっと別の人とそっくりではないか?
黒髪の青年は、黙り込んだひなこをじっと見つめている。その目じりには、見覚えのあるほくろが――……。
「――――ひなこさん!!」
「……あれ?」
目の前に、心配そうにこちらを覗き込む雪人の顔がある。
彼の切れ長の瞳と、目じりにあるほくろをぼんやりと見つめながら、ひなこは何度も目を瞬かせた。
学校を出てすぐに買いものを済ませ、一休みしたところだった。
今ソファで目を覚ましたということは、あれは夢だったのか。
「すみません、少し休むつもりが寝ちゃってたみたいです」
「疲れているのなら、無理だけはしないでください。まだ本調子じゃないみたいですし、部屋でゆっくり休みましょう」
雪人からの余裕のある気遣い。普段通りの、穏やかな口調と微笑み。
それなのに、この違和感は何だろう。
年相応に笑って拗ねる、彼にそっくりな青年の夢を見たせいかもしれない。
体温計を取りに行く雪人の背中に、声をかけたのは無意識だった。
「あの……もしかして雪人さん、昔は敬語キャラじゃありませんでした?」
動きを止めた彼が、おもむろに振り返る。そこには、至極怪訝そうな顔があった。
「……急に何を言い出しているんですか? 本当に心から」
さらに体調を心配されたひなこは、夕食の準備すらさせてもらえず自室に押し込まれるのだった。
end
(コミカライズを手がけてくださった若村先生のおかげで妄想が捗ってしまって……お目汚し失礼しました!)
「駆け落ちをした従姉が、初めて連絡を寄越したんだ。といっても消印のない写真付きハガキが一通なんだけど、これに子どもを二人抱えた姿で写っていて、もう大騒ぎで」
「駆け落ち、ですか……」
「結婚に大反対されて、軽率に行方をくらましていたんだけどね。一応本家の一人娘だから、本家の血を継ぐ長男と長女の誕生だって、さも大事件かのように。本家が今後どう対応していくのか見物だね」
先ほどまでの穏やかさをかなぐり捨て、青年は棘満載の笑みで皮肉を口にする。恐ろしく腹に据えかねているらしい。
言われてみれば、彼の横顔からは疲労が見て取れた。
よく分からないけれど、上流階級ならではの厄介ごと、というやつかもしれない。
ひなこは、子どもを抱えて悩むくらいなら軽率に実家を頼ればいいと思うのだが。
「えっと……でも、それほど想える人に出会えたってことは、いいことですよね」
「周囲に色々と迷惑をかけておいて?」
「うぅ……確かに心配させてしまうのはよくないかもしれませんが、そんな意地になって否定しなくても……」
「そっちこそ、何でそこまで向こうの肩を持とうとするの?」
意地というか、彼は本気で分かっていないようだった。
「……もしかして、人を好きになったこと、ない感じですか?」
ふと漏らしたひなこの疑問に、彼は過度な反応を示した。苦虫を噛み潰したような顔を見る限り、図星のようだ。
「大丈夫、恥ずかしいことじゃありませんよ。私も同じく初恋もまだです」
「なぜ恥ずかしげもなく胸を張れるのか分からないし、なぜそんな君に励まされなきゃいけないのか」
髪をぐしゃぐしゃに乱しながら口をひん曲げる青年は、完全に拗ねている。そんな顔も楓に似ていた。
「……愛だの恋だの、よく分からない。どうせ親が決めた相手と結婚しなくちゃいけないんだから、そんな感情無駄だろう」
唇の隙間から無理やり押し出した、ごくかすかな声。
ひなこは虚を突かれて口を噤んだ。
青年がどのような環境で育ったのか知らないが――頑なに愛を否定する姿はどこか痛々しい。年齢はさほど変わらないはずなのに、子どものような危うさを感じた。
無駄かどうかは、ひなこにも分からない。
けれど、既にこの世にいない父を語る母は、いつも幸せそうだった。
それを無駄なことだと否定したくない。
「たとえどのような出会いだろうと、結末だろうと……地位とか名誉とか全部放り出しちゃうくらい想える人がいたなら、それは奇跡みたいなことです。あなたの従姉の方も、きっと今とても幸せだから、ハガキを送ったんでしょうね」
青年は半眼になってひなこを睨んでいたけれど、それも長続きしない。
なぜかますます拗ねたようになって、そっぽを向いてしまう。
「……まぁ、僕だって不幸を願ってるわけじゃないけど。何だかんだよく遊んだ……というか散々振り回されて遊ばれ続けた仲だし」
おそらく彼らには、それなり以上の交流があったのだろう。
だから心配になるし、嫌みの一つも言いたくなる。本当にただ拗ねていただけなのだ。
しばらく科学室内に沈黙が訪れる。それを破ったのは青年だった。
「……奇跡、か」
感じ入るような響きに、ひなこも小さく頷き返した。
「恋愛結婚でもお見合い結婚でも、それを幸せに繋いでいくのは自分達次第です。出会いを素敵な宝物にするのも」
母との思い出だってそう。
共に笑い合った記憶は未だにひなこの胸を締め付けるけれど、あの日々は確かに幸福なものだった。
喪った哀しみにばかり目を向けるのではなく、宝物のように顧みて笑っていたい。
少しずつでいいから、そう思えるようになっていきたい。
じっとひなこを見つめていた青年は、やがて笑顔で頷いた。
「……うん、そうだね。出会いって、奇跡なのかもしれない。こうして君や、おいしい手作りクッキーに出会えたこともね」
いたずらっぽく肩をすくめた彼が、最後のクッキーを口に放り込む。
ひなこは頷き返してから立ち上がった。
空になった包みを捨てるためだったのだが……立ち上がりかけたところで、意外な強さで引き留められる。
「えっと、どうかしました?」
「……えっ。あれ?」
当然、腕を掴んでいるのは青年なのだが、なぜか彼の方も困惑しているようだった。
狼狽えながら、視線はひなこと自分の手の間を何度も往復している。
「もしや包みを捨てられたくない……つまりクッキーの細かな欠片さえ食べたいという、飽くなき食への欲求?」
「僕はそんなに意地汚くない。というか、御園学院百十年の伝統においてもそんな人間は一人もいないと……」
そこで青年は、不意に目を瞬かせた。ひなこに少し顔を寄せながら、首を傾げる。
「そういえば今さらだけど、君の名前を聞いてもいい? 僕は三年なんだけど、見覚えがないから後輩かな?」
「え? いや、私も……」
言いかけ、ひなこははたと気付いた。
確か御園学院は開校から百二十年ほどだったはずだし、自分も彼と同じく三年だ。
それこそ、違和感はもっと前からあった。
綺麗な顔立ちの、際立つ長身。これほど格好いい生徒なら当然有名なはずなのに、ひなこは彼を知らない。
――そうだよ……楓君と同じくらい格好いいんだから、人気を二分してたっておかしくないのに……。
同じくらいというか、親戚と言われても納得してしまうくらい似通った点が多い。
いや、上品で穏やかな印象は、楓よりむしろ……もっと別の人とそっくりではないか?
黒髪の青年は、黙り込んだひなこをじっと見つめている。その目じりには、見覚えのあるほくろが――……。
「――――ひなこさん!!」
「……あれ?」
目の前に、心配そうにこちらを覗き込む雪人の顔がある。
彼の切れ長の瞳と、目じりにあるほくろをぼんやりと見つめながら、ひなこは何度も目を瞬かせた。
学校を出てすぐに買いものを済ませ、一休みしたところだった。
今ソファで目を覚ましたということは、あれは夢だったのか。
「すみません、少し休むつもりが寝ちゃってたみたいです」
「疲れているのなら、無理だけはしないでください。まだ本調子じゃないみたいですし、部屋でゆっくり休みましょう」
雪人からの余裕のある気遣い。普段通りの、穏やかな口調と微笑み。
それなのに、この違和感は何だろう。
年相応に笑って拗ねる、彼にそっくりな青年の夢を見たせいかもしれない。
体温計を取りに行く雪人の背中に、声をかけたのは無意識だった。
「あの……もしかして雪人さん、昔は敬語キャラじゃありませんでした?」
動きを止めた彼が、おもむろに振り返る。そこには、至極怪訝そうな顔があった。
「……急に何を言い出しているんですか? 本当に心から」
さらに体調を心配されたひなこは、夕食の準備すらさせてもらえず自室に押し込まれるのだった。
end
(コミカライズを手がけてくださった若村先生のおかげで妄想が捗ってしまって……お目汚し失礼しました!)
4
あなたにおすすめの小説
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
三回目の人生も「君を愛することはない」と言われたので、今度は私も拒否します
冬野月子
恋愛
「君を愛することは、決してない」
結婚式を挙げたその夜、夫は私にそう告げた。
私には過去二回、別の人生を生きた記憶がある。
そうして毎回同じように言われてきた。
逃げた一回目、我慢した二回目。いずれも上手くいかなかった。
だから今回は。
初夜に暴言を吐いた夫は後悔し続ける──10年後の償い【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
王命により、辺境伯ロキアのもとへ嫁いだのは、金髪翠眼の美しき公爵令嬢スフィア。
だが、初夜に彼が告げたのは、愛も権限も与えないという冷酷な宣言だった。噂に踊らされ、彼女を「穢れた花嫁」と罵ったロキア。
しかし、わずか一日でスフィアは姿を消し、教会から届いたのは婚姻無効と慰謝料請求の書状──。
王と公爵の怒りを買ったロキアは、爵位も領地も名誉も奪われ、ただの補佐官として生きることに。
そして十年後、運命のいたずらか、彼は被災地で再びスフィアと出会う。
地位も捨て、娘を抱えて生きる彼女の姿に、ロキアの胸に去来するのは、悔恨と赦しを乞う想い──。
⚠️本作はAIの生成した文章を一部に使用しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。