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番外編
アンコール.7
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***
-ベルヴァ王国・茉莉花宮-
更に3年後
花々が美しく咲き乱れ、熟した果実の甘い香りが辺りを漂う。
茉莉花宮「自慢の庭園」の中心部には、マーレ王国からの「恵みの水」が吹き出る「噴水広場」がある。
フルールお気に入りの庭園は、最愛の子供達が成長を重ねると共に変化し、今では子供達の「遊び場」となっていた。
そんな、ある日の昼下がり。
「………zzz」
噴水広場に「黒い毛」から覗く「ピンクゴールドの瞳」が印象的な「子狼」が、気持ち良さそうに日向ぼっこをしていた。
ザァァァ…と、水の吹き出る音が子守唄となり、黒い子狼を夢の世界へと誘う。
黒い子狼は、ゆっくりと瞳を閉じる…
すると
ダダダダダダッ…!!!
ダダダダダダッ…!!!
「………………」
「真っ白な毛」の「子狼」が嵐のように突如現れ、黒い子狼の前で、何度も何度も「低いジャンプ」を披露する。
「……………」
ダダダダダダッ……パシッ!!!
「ガウッ!!!(捕まえた!おっきな蝶々さん!!)」
「ガウッガウッ!(僕、狩り出来た!)」
見事な大ジャンプ(自分ではそう思っている)で、獲物を捕獲し、大喜びの「真っ白な子狼」アンジュエル(8)
「ガウッガウッガウッ!!(レオンに褒めて貰って、いっぱいチュウさせてあげなきゃ…!!!)」
「アォォォォン!!!(レオォォォォォォン!!!)」
ダダダダダダダダダダダダッ…!!!
「……………」
嵐のように現れ、嵐のように去って行くアンジュエル。
その場には、アンジュエルが「捕まえたであろう蝶々」が、ふよふよと「さ迷う」ように飛んでいた。
「……………(可哀想に…蝶々も困惑している…)」
再び辺りは静寂に包まれ、暖かな太陽の光が黒い毛をキラキラと輝かせる。
「……………zzz」
黒い子狼は「次こそは…」と、瞳を閉じ、夢の世界へと旅立つ…
だが
「クルル!クルル!(バイン!バイン!!)」
「クルルルッ!(どけどけ!ぶっ飛ばして行くぜぇぇ!)」
「ガウッガウッ!!!(行けぇぇ!お兄ちゃまぁぁ!!)」
鷲の子供・プラセル(9)と、プラセルの妹である「子狼・フェリーチェ(2)」の「暴言」が、辺りに響き渡る。
「……………………」
プラセルは自分の上に、フェリーチェを乗せ「暴走飛行」を楽しんでいた。
暫くすると父・ウィズダムに捕まえられ、こっぴどく叱られることに。
そんな「弟妹」を最近「人化」した長兄・フライハイト(10)が、冷めた目で見つめていた。
黒い子狼は眠りを邪魔され、むっ…と、するも「見慣れた光景」に再び瞳を閉じる。
しかし
「……ブゥ!…ブブブゥ!!(可愛い!これも可愛い!!)」
「………………クゥン…(はぁー…)」
「黒色の子豚」プティエル(3)が、何処からか拾ってきた「どんぐり」や「松ぼっくり」を、黒い子狼の前に並べ始める。
鼻息荒く、お店屋さんごっごを始めたプティエルに、渋々ながらも付き合うも
「………………(…寝かせてくれよ…)」
黒い子狼は、そう切実に願うのだった…。
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-ベルヴァ王国・茉莉花宮-
更に3年後
花々が美しく咲き乱れ、熟した果実の甘い香りが辺りを漂う。
茉莉花宮「自慢の庭園」の中心部には、マーレ王国からの「恵みの水」が吹き出る「噴水広場」がある。
フルールお気に入りの庭園は、最愛の子供達が成長を重ねると共に変化し、今では子供達の「遊び場」となっていた。
そんな、ある日の昼下がり。
「………zzz」
噴水広場に「黒い毛」から覗く「ピンクゴールドの瞳」が印象的な「子狼」が、気持ち良さそうに日向ぼっこをしていた。
ザァァァ…と、水の吹き出る音が子守唄となり、黒い子狼を夢の世界へと誘う。
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すると
ダダダダダダッ…!!!
ダダダダダダッ…!!!
「………………」
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「……………」
ダダダダダダッ……パシッ!!!
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「アォォォォン!!!(レオォォォォォォン!!!)」
ダダダダダダダダダダダダッ…!!!
「……………」
嵐のように現れ、嵐のように去って行くアンジュエル。
その場には、アンジュエルが「捕まえたであろう蝶々」が、ふよふよと「さ迷う」ように飛んでいた。
「……………(可哀想に…蝶々も困惑している…)」
再び辺りは静寂に包まれ、暖かな太陽の光が黒い毛をキラキラと輝かせる。
「……………zzz」
黒い子狼は「次こそは…」と、瞳を閉じ、夢の世界へと旅立つ…
だが
「クルル!クルル!(バイン!バイン!!)」
「クルルルッ!(どけどけ!ぶっ飛ばして行くぜぇぇ!)」
「ガウッガウッ!!!(行けぇぇ!お兄ちゃまぁぁ!!)」
鷲の子供・プラセル(9)と、プラセルの妹である「子狼・フェリーチェ(2)」の「暴言」が、辺りに響き渡る。
「……………………」
プラセルは自分の上に、フェリーチェを乗せ「暴走飛行」を楽しんでいた。
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黒い子狼は眠りを邪魔され、むっ…と、するも「見慣れた光景」に再び瞳を閉じる。
しかし
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鼻息荒く、お店屋さんごっごを始めたプティエルに、渋々ながらも付き合うも
「………………(…寝かせてくれよ…)」
黒い子狼は、そう切実に願うのだった…。
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