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番外編
アンコール.8
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***
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い致します!( ꈍᴗꈍ)
更新が遅くなり、申し訳ありません…(>_<)
時間が経ちすぎて、内容を忘れてしまっているかと思いますが…「アンコール.7」の続きになります…汗
よろしくお願い致しますm(_ _)m
「アンコール.8」スタートです↓↓
***
-ベルヴァ王国・茉莉花宮-
「………zzz」
ぶるるっ…
太陽が身を潜め、空には満月が浮かぶ。
黒い子狼は肌寒さを感じ、閉じていた瞳をゆっくりと開く。
月明かりに照らされたピンクゴールドの瞳が、キラキラと煌めき、存在感を放つ。
「……………クゥン…(そろそろ戻るか)」
黒い子狼はゆっくりと体を起こし、ぴょん!と、身軽にその場に飛び降りた。
すると
「あぁー!!!いたぁぁぁ!!」
「!!」
黒い子狼の「大好きな声」が辺りに響き渡ると同時に、小さな体が抱き上げられ、腕の中に包み込まれる。
黒い子狼の冷えた体が、少しずつ温まっていく。
「もう!…戻って来ないから心配したよ」
「サティー」
声の主であるフルールは三人目の我が子、サンティエル・レイル・ベルヴァ(2)の瞳を、気遣わしげな表情を浮かべながら覗き込む。
「………クゥン…(ごめんなさい、お母様…)」
「…ガウッ…(…お昼寝が遅くなってしまって…)」
周囲の雑音に振り回され、プティエルのお遊びに付き合わされ…。念願のお昼寝にサンティエルがたどり着けたのは、日が沈みはじめた頃。
サンティエルはそのまま夜まで眠り続けてしまい、心配したフルールが探しに来たのだった。
「…クゥン…」
スリッ…
大好きな母の胸に顔を擦り付け、サンティエルは甘える。
すると
「何、甘えてんだ…あ"ぁ"ん?」
「……ガウッ(…お父様…)」
父・ウルティムスの姿を視界に捉えたサンティエルは、眉間にシワを寄せ、父を睨み付けた。
「いつもいつも、ルルを心配させんじゃねーよ…あ"ぁ"ん」
「ガウッガウッガウッ!(いつもいつも、お母様に引っ付いてんじゃねーよ、あ"ぁっ)」
バチバチ…と、睨み合う二人に
「こら!!やめなさい、二人共!!めっ!!!」
「「…くぅ………////」」
フルールはピンク色の頬を膨らませ、叱りつける。
あざと可愛いフルールの姿に、二人は胸を抑え悶えた。
「もう!サティーまだ2歳なんだよ」
「こんなに「自分」にそっくりなんだから…もっと優しくして!」
「「………………」」
フルールの言葉にウルティムスは怪訝な表情を浮かべ、サンティエルはブワッ…と、毛を逆立てる。
自分に優しいウルティムスを想像し、サンティエルは「気味が悪い」と、恐怖したのだった。
アンジュエルとプティエルは、見た目も性格もフルールにそっくりだが、サンティエルは「全て」が「ウルティムスにそっくり」である。
その為、二人は何かと馬が合わず…。
事あるごとに対立しては、フルールを取り合う日常を送っていた。
だが似たもの同士であるが故、言葉にせずとも「信頼」し「期待」が出来る相手でもある。
サンティエルは「とても」賢い子であり、まさにウルティムスのミニチュア版。
将来、サンティエルこそ「国の中枢」を担う存在になる。
ウルティムスは、既にそう確信していた。
そんなサンティエルの夢は、父・ウルティムスを越える男なること。
決して態度にも言葉にもしないが、サンティエルも父・ウルティムスに対し「信頼」と「憧れ」を抱いていた。
「「………………」」
フルールを間に挟みながら、無言で睨み合うウルティムスとサンティエル。
だが
「……ふふっ」
二人の瞳からは「情愛」が感じられ、フルールは穏やかな微笑みを浮かべる。
冷たい夜風が辺りを漂うも、三人はいつまでも身を寄せ合い、家族のぬくもりを感じ合う。
元気いっぱいの小さな「子狼」と、愛らしいお尻をプリプリ揺らした「子豚」が、三人に飛びかかるその時まで…。
今日も世界は、愛で満ちているのだった。
***
長らくお付き合い頂き、ありがとうございます!
番外編、残り2話(全10話)を持ちまして、
アイ転(略)の更新は完全に終了(完結)とさせて頂きます。
その後は「新作」の更新を「開始」して参ります!
同時に、ペンネームも変更させて頂きます。
未熟者ですが、引き続き応援よろしくお願い致します!!
明けましておめでとうございます!
今年もよろしくお願い致します!( ꈍᴗꈍ)
更新が遅くなり、申し訳ありません…(>_<)
時間が経ちすぎて、内容を忘れてしまっているかと思いますが…「アンコール.7」の続きになります…汗
よろしくお願い致しますm(_ _)m
「アンコール.8」スタートです↓↓
***
-ベルヴァ王国・茉莉花宮-
「………zzz」
ぶるるっ…
太陽が身を潜め、空には満月が浮かぶ。
黒い子狼は肌寒さを感じ、閉じていた瞳をゆっくりと開く。
月明かりに照らされたピンクゴールドの瞳が、キラキラと煌めき、存在感を放つ。
「……………クゥン…(そろそろ戻るか)」
黒い子狼はゆっくりと体を起こし、ぴょん!と、身軽にその場に飛び降りた。
すると
「あぁー!!!いたぁぁぁ!!」
「!!」
黒い子狼の「大好きな声」が辺りに響き渡ると同時に、小さな体が抱き上げられ、腕の中に包み込まれる。
黒い子狼の冷えた体が、少しずつ温まっていく。
「もう!…戻って来ないから心配したよ」
「サティー」
声の主であるフルールは三人目の我が子、サンティエル・レイル・ベルヴァ(2)の瞳を、気遣わしげな表情を浮かべながら覗き込む。
「………クゥン…(ごめんなさい、お母様…)」
「…ガウッ…(…お昼寝が遅くなってしまって…)」
周囲の雑音に振り回され、プティエルのお遊びに付き合わされ…。念願のお昼寝にサンティエルがたどり着けたのは、日が沈みはじめた頃。
サンティエルはそのまま夜まで眠り続けてしまい、心配したフルールが探しに来たのだった。
「…クゥン…」
スリッ…
大好きな母の胸に顔を擦り付け、サンティエルは甘える。
すると
「何、甘えてんだ…あ"ぁ"ん?」
「……ガウッ(…お父様…)」
父・ウルティムスの姿を視界に捉えたサンティエルは、眉間にシワを寄せ、父を睨み付けた。
「いつもいつも、ルルを心配させんじゃねーよ…あ"ぁ"ん」
「ガウッガウッガウッ!(いつもいつも、お母様に引っ付いてんじゃねーよ、あ"ぁっ)」
バチバチ…と、睨み合う二人に
「こら!!やめなさい、二人共!!めっ!!!」
「「…くぅ………////」」
フルールはピンク色の頬を膨らませ、叱りつける。
あざと可愛いフルールの姿に、二人は胸を抑え悶えた。
「もう!サティーまだ2歳なんだよ」
「こんなに「自分」にそっくりなんだから…もっと優しくして!」
「「………………」」
フルールの言葉にウルティムスは怪訝な表情を浮かべ、サンティエルはブワッ…と、毛を逆立てる。
自分に優しいウルティムスを想像し、サンティエルは「気味が悪い」と、恐怖したのだった。
アンジュエルとプティエルは、見た目も性格もフルールにそっくりだが、サンティエルは「全て」が「ウルティムスにそっくり」である。
その為、二人は何かと馬が合わず…。
事あるごとに対立しては、フルールを取り合う日常を送っていた。
だが似たもの同士であるが故、言葉にせずとも「信頼」し「期待」が出来る相手でもある。
サンティエルは「とても」賢い子であり、まさにウルティムスのミニチュア版。
将来、サンティエルこそ「国の中枢」を担う存在になる。
ウルティムスは、既にそう確信していた。
そんなサンティエルの夢は、父・ウルティムスを越える男なること。
決して態度にも言葉にもしないが、サンティエルも父・ウルティムスに対し「信頼」と「憧れ」を抱いていた。
「「………………」」
フルールを間に挟みながら、無言で睨み合うウルティムスとサンティエル。
だが
「……ふふっ」
二人の瞳からは「情愛」が感じられ、フルールは穏やかな微笑みを浮かべる。
冷たい夜風が辺りを漂うも、三人はいつまでも身を寄せ合い、家族のぬくもりを感じ合う。
元気いっぱいの小さな「子狼」と、愛らしいお尻をプリプリ揺らした「子豚」が、三人に飛びかかるその時まで…。
今日も世界は、愛で満ちているのだった。
***
長らくお付き合い頂き、ありがとうございます!
番外編、残り2話(全10話)を持ちまして、
アイ転(略)の更新は完全に終了(完結)とさせて頂きます。
その後は「新作」の更新を「開始」して参ります!
同時に、ペンネームも変更させて頂きます。
未熟者ですが、引き続き応援よろしくお願い致します!!
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