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プロローグ
迷子のバハムルくん
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タテハマの街を出てから五日目。
俺たちはタテハマの南側の隣街であるアツウミまであと少しというところで追っ手を待ち構えている。
このまま進んでしまうと、ちょうど街に着くくらいに追っ手に追いつかれるからだ。
さすがに街には迷惑かけられないからね。
薫子さんによると、あと一時間ほどで追いつかれるみたいだ。
ちなみに追っ手第三陣は出発するどころかまだ編成中らしい。
ま、それよりも今は第二陣のほうだ。
うまくいけばいいんだけど。
しばらく待っていると、砂塵が見えてきた。
「来たよ!
前回みたいにそのまま突っ込んできそうな場合は、俺たちと追っ手の間に一発魔法を撃ってあいつらの動きを止めてね!」
「オッケー!
任せて!」
警戒して待ち構えてたけど、相手は百メートルくらいの距離で止まった。
そして一騎が少し前に出てきた。
「魔女と聖女よ、なぜ逃げたのだ!
お前たちは魔族を滅ぼす使命があるはず!
それを果たさずに逃げるなど、我が王の大恩を仇で返すつもりか!」
わーお、勝手に召喚しといて使命とか大恩とか、好き勝手言ってるなぁ。
「ね?すごいでしょ?
こいつらこれ本気で言ってるからね」
「控えめに言っても、頭おかしいんじゃないのって思っちゃうでしょ~?
しかも魔族は別に何もしてないからね~」
「うん、これはひくわー」
これは話し合う余地とかないな。
あとは拳で語り合うのみ!
「じゃあ百段、お願いできる?
澪も準備いい?」
「うん、いつもでいいよ」
百段も頷くと少し前で出た。
そして……。
「ヒヒーン!!(お前たち!今すぐ人間を振り落としてそこから離れろ!)
ほんの一瞬だけど、馬たちが戸惑ったのがわかった。
でも、それはほんの一瞬だけで、すぐに馬たちは暴れだした。
「「「「ヒヒーン!ヒヒーン!」」」」
「うおっ!
な、なんだ!?」
いきなりの事に対応できず、兵士は皆振り落とされ、馬たちは一斉にその場を離れた。
と、同時に澪から魔力があふれる。
「百段、ナイスデース!
いっけー!!」
ドッカ――ン!!
「うお!?」
目の前が大爆発した!
うわー、こういう魔法もあるのか、こえー!
煙がおさまると、兵士が全員倒れていた。
「これ、生きてる……?」
「ちゃんと手加減してるから、死んではいないっしょー。
たぶん」
「そだねー、ざっと見た感じだけどちゃんと生きてるっぽいかな~?」
「そ、そっか。
まぁ、うまくいってよかった!」
馬たちも爆発が収まったのを見て戻ってきた。
そして、なにやら百段たちと話した後、散っていった。
「にしても……、澪は怒らせたらダメだなって思ったよ」
「だよね~。
離れたところからドカーンだもんね~。
逆らえないよね~」
「ひっど!
慈愛の精神に定評のある私にそういうこと言う?」
「「あははははは!」」
「笑うとこじゃねーし!」
まぁ、うん。
今回も笑って終われてよかったよかった。
王都から逃げたして今日で三十日目。
道中の街や村には全て立ち寄ってみたが、指名手配はかかっていない。
さすがに英雄を指名手配にすることはできないんだろうか。
ちなみに追っ手の第三陣にはまだ追いつかれていない。
それどころか、まだ城を出発すらしていないみたいだ。
薫子さんが言うには、城では魔導師と呼ばれるトップレベルの魔法使いが百人ほどで魔力を高める儀式をしているらしい。
たぶんだけど、魔力を高めて、大人数の魔導師で百人の部隊を転移移動させるんじゃないかとのこと。
仮に、何らかの手段で俺たちの居場所が正確にわかる場合、いつどんな時でも急に目の前に現れても不思議じゃないということになる。
さすが魔法のある世界。
なんでもありだなぁ。
魔道士たちが何をしようとしてるのかはわからないけど、転移の可能性を考慮して夜は交代で見張りをすることにした。
睡眠をしっかりとれないのは痛いけど、こればっかりはしょうがない。
全員寝てる時に急に襲撃されたら終わりだしね。
しかし、旅はもう後半戦。
ここから三~四日で王国最南端の村に着くってところまで来た。
今まで以上に気を引き締めなければ。
日が傾いてきた。
肉の残りがほとんどないから、今日は狩りをしないとだなぁ。
「肉がなくなりそうだから、今日は早めに森に行こうか」
「「はーい」」
森の入口で馬車を降りて火の準備をする。
そしていつものように、俺は森で狩りに、澪は川へ魚を捕りに、雫は馬車が見える範囲内で果物採りをする。
美味しいお肉を求めて森の中を走り回る。
なぜかモンスターの姿が全然ない。
おまけに、なんか威圧感のようなもの感じる。
なんだろうこれ、どこからだろう。
もしかしたらすっごく強いモンスターがいて、そのせいで他のモンスターがいないのかも。
やばいのがいたら野営の場所を変えたほうがいいかもしれないし、一応確認だけはしておこうかな。
威圧感の正体を探して森を歩いていたら、なんか音が聞こえた。
グゥゥゥゥゥゥ――。
なんだろこの音?
それから声のようなのも聞こえる……、泣き声なのかな?
グスン、グスン。
うーん、たぶん泣き声だな。
どこだろう……、あ、あれかな?
音と声のするほうへ行ってみると、初めて見るモンスターが倒れていた。
っていうか、これってドラゴンじゃね!?
想像の中のドラゴンよりもかなり小さいけど、ドラゴンだ!
ドラゴンの子供かな?
うわー、とうとうドラゴンにも遭遇しちゃったよー!
って、それどころじゃない、泣いてたのってこのドラゴンかな?
とりあえず話しかけてみるか。
「えーっと、大丈夫?
何かお困りですかー?」
「!?」
「待って待って、怪しいものじゃないから。
えーっと、どうしたの?
泣いてるみたいだったけど。
困ってることがあるなら手を貸すよ?」
「な、泣いてなんかないよっ!
ボクはドラゴンだぞ!」
「あ、うん、そうだね、ごめん。
じゃあ何か困ってるのかな?」
「うぅ……、何日もご飯を食べてなくて力がでないんだ……。
お腹が減って空も飛べなくなっちゃって、森の中で迷子になって……。
ぐすっ」
「そっかそっか。
ご飯を食べたら空を飛んで、家に帰れるようになるのかな?」
「うん、でもお腹が減って動けないよぉ。
ボク、このまま死んじゃうのかなぁ……」
「大丈夫大丈夫、俺に任せて。
ご飯食べさせてあげるよ。
ひとまず仲間の所に戻りたいんだけど、ゆっくりでもいいからついてこれないかな?
今がんばれば美味しいご飯食べられるよ?」
「ほんと!?
じゃあがんばるよ!」
そう言ってヨロヨロと立ち上がった。
「そうだ。
俺の名前はジズーっていうんだ。
キミはなんていうの?」
「ボクはバハムルっていうんだ」
「バハムルか、かっこいい名前だね」
「父ちゃんがつけてくれたからね!」
「バハムルの父ちゃんセンスいいねー」
「うん!」
見たまんま、中身も小さな子どもっぽいな。
ドラゴンの子供、かわいいな!
「じゃあ行こうか。
ついてきてね?」
「わかった!」
俺とバハムルはゆっくりと馬車まで戻った。
澪はすでに戻ってきていて、魚を焼いていた。
通信の魔法具でバハムルのことを伝えていたので、用意してくれてたみたいだ。
「バハムルは食べられない物とかある?」
「ボク、好き嫌いなんてしないぞ!」
「そっか、エライなー!
じゃあとりあえず果物と焼き魚を食べててくれるか?
俺はこれから肉を狩ってくるから」
「わかった、ありがとう!」
「ここにいる人間二人と馬三頭は俺の仲間だからね。
仲良くしてね?」
「わかった!
ボク、バハムルっていうんだ。
みんな、仲良くしてね!」
「よろしくね、バハムルくん。
私は澪。
仲良くしてね」
「私は雫だよ~。
よろしくね~バハムルくん!」
「「「ヒヒーン」」」
人見知りはしないようだな、よかった。
「じゃあ行ってくるよ。
澪、雫、あとよろしくね」
「「任せてー!」」
今更だけど、ドラゴンって普通に人間と話せるんだなぁ。
さっきの感じだと、百段たちとも話せるのかもしれない。
俺と同じような感じなのかな。
ま、細かいことは別にいいか。
俺はバハムルを澪たちに任せて森に戻った。
腹ペコな子供には美味しいものを食べさせたくなる。
俺はいつもよりも若干気合を入れて獲物を探すのだった。
俺たちはタテハマの南側の隣街であるアツウミまであと少しというところで追っ手を待ち構えている。
このまま進んでしまうと、ちょうど街に着くくらいに追っ手に追いつかれるからだ。
さすがに街には迷惑かけられないからね。
薫子さんによると、あと一時間ほどで追いつかれるみたいだ。
ちなみに追っ手第三陣は出発するどころかまだ編成中らしい。
ま、それよりも今は第二陣のほうだ。
うまくいけばいいんだけど。
しばらく待っていると、砂塵が見えてきた。
「来たよ!
前回みたいにそのまま突っ込んできそうな場合は、俺たちと追っ手の間に一発魔法を撃ってあいつらの動きを止めてね!」
「オッケー!
任せて!」
警戒して待ち構えてたけど、相手は百メートルくらいの距離で止まった。
そして一騎が少し前に出てきた。
「魔女と聖女よ、なぜ逃げたのだ!
お前たちは魔族を滅ぼす使命があるはず!
それを果たさずに逃げるなど、我が王の大恩を仇で返すつもりか!」
わーお、勝手に召喚しといて使命とか大恩とか、好き勝手言ってるなぁ。
「ね?すごいでしょ?
こいつらこれ本気で言ってるからね」
「控えめに言っても、頭おかしいんじゃないのって思っちゃうでしょ~?
しかも魔族は別に何もしてないからね~」
「うん、これはひくわー」
これは話し合う余地とかないな。
あとは拳で語り合うのみ!
「じゃあ百段、お願いできる?
澪も準備いい?」
「うん、いつもでいいよ」
百段も頷くと少し前で出た。
そして……。
「ヒヒーン!!(お前たち!今すぐ人間を振り落としてそこから離れろ!)
ほんの一瞬だけど、馬たちが戸惑ったのがわかった。
でも、それはほんの一瞬だけで、すぐに馬たちは暴れだした。
「「「「ヒヒーン!ヒヒーン!」」」」
「うおっ!
な、なんだ!?」
いきなりの事に対応できず、兵士は皆振り落とされ、馬たちは一斉にその場を離れた。
と、同時に澪から魔力があふれる。
「百段、ナイスデース!
いっけー!!」
ドッカ――ン!!
「うお!?」
目の前が大爆発した!
うわー、こういう魔法もあるのか、こえー!
煙がおさまると、兵士が全員倒れていた。
「これ、生きてる……?」
「ちゃんと手加減してるから、死んではいないっしょー。
たぶん」
「そだねー、ざっと見た感じだけどちゃんと生きてるっぽいかな~?」
「そ、そっか。
まぁ、うまくいってよかった!」
馬たちも爆発が収まったのを見て戻ってきた。
そして、なにやら百段たちと話した後、散っていった。
「にしても……、澪は怒らせたらダメだなって思ったよ」
「だよね~。
離れたところからドカーンだもんね~。
逆らえないよね~」
「ひっど!
慈愛の精神に定評のある私にそういうこと言う?」
「「あははははは!」」
「笑うとこじゃねーし!」
まぁ、うん。
今回も笑って終われてよかったよかった。
王都から逃げたして今日で三十日目。
道中の街や村には全て立ち寄ってみたが、指名手配はかかっていない。
さすがに英雄を指名手配にすることはできないんだろうか。
ちなみに追っ手の第三陣にはまだ追いつかれていない。
それどころか、まだ城を出発すらしていないみたいだ。
薫子さんが言うには、城では魔導師と呼ばれるトップレベルの魔法使いが百人ほどで魔力を高める儀式をしているらしい。
たぶんだけど、魔力を高めて、大人数の魔導師で百人の部隊を転移移動させるんじゃないかとのこと。
仮に、何らかの手段で俺たちの居場所が正確にわかる場合、いつどんな時でも急に目の前に現れても不思議じゃないということになる。
さすが魔法のある世界。
なんでもありだなぁ。
魔道士たちが何をしようとしてるのかはわからないけど、転移の可能性を考慮して夜は交代で見張りをすることにした。
睡眠をしっかりとれないのは痛いけど、こればっかりはしょうがない。
全員寝てる時に急に襲撃されたら終わりだしね。
しかし、旅はもう後半戦。
ここから三~四日で王国最南端の村に着くってところまで来た。
今まで以上に気を引き締めなければ。
日が傾いてきた。
肉の残りがほとんどないから、今日は狩りをしないとだなぁ。
「肉がなくなりそうだから、今日は早めに森に行こうか」
「「はーい」」
森の入口で馬車を降りて火の準備をする。
そしていつものように、俺は森で狩りに、澪は川へ魚を捕りに、雫は馬車が見える範囲内で果物採りをする。
美味しいお肉を求めて森の中を走り回る。
なぜかモンスターの姿が全然ない。
おまけに、なんか威圧感のようなもの感じる。
なんだろうこれ、どこからだろう。
もしかしたらすっごく強いモンスターがいて、そのせいで他のモンスターがいないのかも。
やばいのがいたら野営の場所を変えたほうがいいかもしれないし、一応確認だけはしておこうかな。
威圧感の正体を探して森を歩いていたら、なんか音が聞こえた。
グゥゥゥゥゥゥ――。
なんだろこの音?
それから声のようなのも聞こえる……、泣き声なのかな?
グスン、グスン。
うーん、たぶん泣き声だな。
どこだろう……、あ、あれかな?
音と声のするほうへ行ってみると、初めて見るモンスターが倒れていた。
っていうか、これってドラゴンじゃね!?
想像の中のドラゴンよりもかなり小さいけど、ドラゴンだ!
ドラゴンの子供かな?
うわー、とうとうドラゴンにも遭遇しちゃったよー!
って、それどころじゃない、泣いてたのってこのドラゴンかな?
とりあえず話しかけてみるか。
「えーっと、大丈夫?
何かお困りですかー?」
「!?」
「待って待って、怪しいものじゃないから。
えーっと、どうしたの?
泣いてるみたいだったけど。
困ってることがあるなら手を貸すよ?」
「な、泣いてなんかないよっ!
ボクはドラゴンだぞ!」
「あ、うん、そうだね、ごめん。
じゃあ何か困ってるのかな?」
「うぅ……、何日もご飯を食べてなくて力がでないんだ……。
お腹が減って空も飛べなくなっちゃって、森の中で迷子になって……。
ぐすっ」
「そっかそっか。
ご飯を食べたら空を飛んで、家に帰れるようになるのかな?」
「うん、でもお腹が減って動けないよぉ。
ボク、このまま死んじゃうのかなぁ……」
「大丈夫大丈夫、俺に任せて。
ご飯食べさせてあげるよ。
ひとまず仲間の所に戻りたいんだけど、ゆっくりでもいいからついてこれないかな?
今がんばれば美味しいご飯食べられるよ?」
「ほんと!?
じゃあがんばるよ!」
そう言ってヨロヨロと立ち上がった。
「そうだ。
俺の名前はジズーっていうんだ。
キミはなんていうの?」
「ボクはバハムルっていうんだ」
「バハムルか、かっこいい名前だね」
「父ちゃんがつけてくれたからね!」
「バハムルの父ちゃんセンスいいねー」
「うん!」
見たまんま、中身も小さな子どもっぽいな。
ドラゴンの子供、かわいいな!
「じゃあ行こうか。
ついてきてね?」
「わかった!」
俺とバハムルはゆっくりと馬車まで戻った。
澪はすでに戻ってきていて、魚を焼いていた。
通信の魔法具でバハムルのことを伝えていたので、用意してくれてたみたいだ。
「バハムルは食べられない物とかある?」
「ボク、好き嫌いなんてしないぞ!」
「そっか、エライなー!
じゃあとりあえず果物と焼き魚を食べててくれるか?
俺はこれから肉を狩ってくるから」
「わかった、ありがとう!」
「ここにいる人間二人と馬三頭は俺の仲間だからね。
仲良くしてね?」
「わかった!
ボク、バハムルっていうんだ。
みんな、仲良くしてね!」
「よろしくね、バハムルくん。
私は澪。
仲良くしてね」
「私は雫だよ~。
よろしくね~バハムルくん!」
「「「ヒヒーン」」」
人見知りはしないようだな、よかった。
「じゃあ行ってくるよ。
澪、雫、あとよろしくね」
「「任せてー!」」
今更だけど、ドラゴンって普通に人間と話せるんだなぁ。
さっきの感じだと、百段たちとも話せるのかもしれない。
俺と同じような感じなのかな。
ま、細かいことは別にいいか。
俺はバハムルを澪たちに任せて森に戻った。
腹ペコな子供には美味しいものを食べさせたくなる。
俺はいつもよりも若干気合を入れて獲物を探すのだった。
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