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それぞれの基準 2
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……優しい? 私が?
絵里からその言葉が出た瞬間、嫌な緊張が体を走った。
優しいってなんだ、どういう意味だっけ。
まるでそれを待っていたかのようだった。怒りと焦りがない交ぜになったような感情がどこからかさざ波のように押し寄せて、じわじわと稀を侵してきた。気付かなかった、背後にそんな波が迫っていたなんて。
逃げたいとは思っても、足を動かす気にはなれない。嫌なのに甘んじて受けるしかないのだ。
「どうしたの」
「は、あ――」
足裏を濡らすだけだったものが、次には足首の上まで完全に浸ってしまう。太もも、腰とあっという間に水位が上がって、遂には地面に足が着かなくなる。
稀は酔ってしまいそうな波に身を投じる事になり、気休めに新鮮な空気を肺に送ろうとしたがあまり意味はない。つんと鼻に付くようでいて生ぬるい、重く湿った海のにおいを体に取り込んだだけで気分は悪くなる一方だ。
空は灰色に覆われ太陽の光は届かず、目の前には絵具のようにぬったりとした透明感のない海。寂しい世界がどこまでも広がっている。
何時の間にか閉じていた目を開ければ、絨毯の淡いクリーム色が目に入った。こっちの世界にしかない、温度のある色だ。
「……っ」
思わず顔を顰める。せっかく現実に戻って来たのに、頭の中だけじゃなくこの部屋にも波が押し寄せてきそうな気がするのだ。瞬きした次の瞬間、足下が水に覆われているんじゃないかという恐怖心がある。あれはイメージでしかないのに。
「稀ちゃん、大丈夫?」
「…………絵里さん」
気遣うように肩に手を置かれて、少し余裕が生まれる。
「もしかして気持ち悪い? あんまり、お酒に強くないのかな」
「……いえ、そうじゃありません」
分からない。絵里の言う優しいとは一体どういうことを指しているのか。
山の斜面を昇ってくる霧を前にしているようだった。動きは見えても掴んだ手の平には一向に感触として伝わってこない。目の前に迫るそれは掴める筈だったのに、触れないからいつまで経っても正体は掴めない。
どうして、いつから分からなくなったのだろう。思わず口を突いて出たのは否定の言葉だった。
「違います、私は優しくなんかない。絵里さんは勘違いしているんです」
「……どうしたの? そんなことないって」
「私は――」
隣にしゃがみ込んだ絵里と視線がかち合って、どうしようもなくなった稀は全てを白状した。
「私が優しいなんて間違いです。絵里さんと神社に行ったのも、こうやって二人で話しをしているのも……ただ自分にとって都合が良かっただけです。ネタを探せないかと思っただけ。私はいつもそう、自分のことしか考えてこなかった。今回の事だって、自分の予定を崩してまで絵里さんと行動を共にしたりなんかしなかった……!」
「…………」
声を荒げそうになって自然と肘掛けに置かれた指に力が入る。絵里の視線は外されなかったが、どんな表情をしているのかよく認識出来なかった。
しかしもう、これで関係が終わる。先に視線を外したのは稀の方だ。
「うちはその程度の人間です。絵里さんとの旅行をキャンセルした人と何も変わりありません。絵里さんは私に騙されて、勘違いをしている。私はあなたの理解者でも友人でもない、だから」
「……そう」
一呼吸置いて、絵里が零したのは実に簡潔な言葉だった。
「そうだったんだ」
「……」
それは意外にも優しい声色で、微笑しているのが分かる。
どうしてここで笑えるのだろう。理解が追い付かなくて稀は続きを待った。
「話してくれてありがとう。……やっぱり、稀ちゃんは優しいよ」
「――は?」
笑顔でまた優しいと言われた瞬間、頭が沸騰しそうになった。
「私の話、聞いてました?」
どうしてこんなに腹が立つのか。どうして彼女が同じ言葉を繰り返したのか。全く意味が分からなくて絵里の方を見ると、眉間に皺を寄せている稀を笑うような形で笑顔を返してきた。その表情は稀の発言に傷付いているどころか、喜んでいるようにも安心しているようにも感じられる。
「稀ちゃん、さっき言ってたよね。皆好き勝手やってるって。目的は違ったのかもしれないけど、私達が一緒に神社に行ったのも、こうやって話をしているのも、稀ちゃんが望んでいたってことではあるんでしょ?」
「……私は吸血鬼の話を書かなくちゃいけない。だから、私は絵里さんを観察してみたかっただけなんです。私達に絵里さんが思うような関係は最初からありません」
「うん、きっと稀ちゃんは本当のことを話してくれてるんだと思う。……でも、どうして今打ち明けたの? そのままにもできたよね」
「…………」
そう言われて言葉に詰まってしまう。確かに自分はどうして隠し通さなかったんだろう。引き金はそうだ、彼女に優しいと評されたから。でも、どうしてそれが引き金に成り得たのだろうか。
彼女の笑顔の意味が分からない。でも絵里は優しいということがどういうものなのか、もしかしたら知っているのかもしれない。知っていて、言っているのだとしたら……?
「皆、好き勝手やってる。稀ちゃんも私と一緒に過ごしたのはそういうこと。……でもそうじゃなくて、それを隠さずに話してくれた事が重要なの。稀ちゃんは私と対等な関係を築きたいって思ってくれたんじゃないかな、多分。だから私は嬉しいし、打ち明けてくれた稀ちゃんは優しいと思う」
「……対等な関係? 嬉しい? やっぱり、意味が分かりません」
「んー、そうかな。確かに普通の考え方じゃないと思うけど。私の勘違いかもしれないしね」
穏やかに笑う絵里は安心し切っていて、稀には今までで一番心を許しているように見えた。
彼女は、何を考えているんだろう……嬉しい?
糸口が見付からない。どんどんこんがらがって、考えが纏まらなくなってくる。
「絵里さん、今私に馬鹿にされたって分かってます? 対等な関係を築く為だなんて、そうだとしても馬鹿にされたんですよ。笑うんじゃなくてもうちょっと、怒るとかないんですか」
「ふふ、そうだね。でもどうしてかな、馬鹿にされてる感じがないから怒れないんだよね」
「それは……」
もし、逆らう気が起きないのだとしたら? 稀に何を言われても、良いように捉えることしかできなくなっているとしたら?
絵里の言葉をそのまま受け取ってしまって良いのか。でも、絵里はそんな簡単な人間じゃなかった筈で……。
「絵里さん、やっぱり私は優しくなんかないです……」
絵里の視線を避けるように反対方向を向けば、夜の窓ガラスに写った自分と目が合った。稀にはどうしてもそういう人間に見えない。絵里の目にどう映っているのかさっぱり分からない。
「……そっか、稀ちゃんはそう思うのかもね。でも、きっと私の考える優しいっていうのは、稀ちゃんとは基準が違うんだと思うよ。普通の人とも違う、あくまでも私の価値観でしか成り立たない。だから私が優しいって思ったら、少なくとも私にとっては優しいってことなんだと思う」
「――――絵里さん……」
「難しく考えるから分からなくなっちゃうんだよ。私は山頂からの景色を一緒に眺めたり、お風呂入ったり、食事したりして楽しかったから。それだけで十分」
絵里は椅子に凭れ掛かるようにして稀の隣に座り込んだ。椅子の陰に隠れて絵里の姿が見えなくなる。
窓ガラス越しにそれを追いながら、稀は理解し難い思考に驚いていた。
「――呆れた。打ち明けさえすれば、どんな目的でも関係ないってことですか? 楽しかったといえる? ……ふっ、考え直した方が良いですよ。それは自分を見失っている状態とそう変わらないと思います」
「あ、言うなあ! どんどん口が悪くなってる……!」
声を大きくしても、怒っているには程遠い。むしろ楽しそうだ。
「でも、分からなくてもいいよ。私のことは今まで通り扱ってくれて構わないから」
「……ふうん、そうですか」
……彼女は、自分が何を言っているのか分かっているのだろうか。
「なら、お願いしたい事があります。吸血鬼の話を書くのにどうしても試しておきたい事があるんです」
稀は絵里の手をすくうように持ち上げて、親指の爪を手の甲に軽く滑らせた。
「ここにちょっとだけ傷を付けて、血を吸ってみてもいいですか? 吸血鬼の真似事です。……あなたのいう対等な関係は理解出来ませんが、今まで通りで構わないんですよね。だったら、協力してくれますね」
絵里からその言葉が出た瞬間、嫌な緊張が体を走った。
優しいってなんだ、どういう意味だっけ。
まるでそれを待っていたかのようだった。怒りと焦りがない交ぜになったような感情がどこからかさざ波のように押し寄せて、じわじわと稀を侵してきた。気付かなかった、背後にそんな波が迫っていたなんて。
逃げたいとは思っても、足を動かす気にはなれない。嫌なのに甘んじて受けるしかないのだ。
「どうしたの」
「は、あ――」
足裏を濡らすだけだったものが、次には足首の上まで完全に浸ってしまう。太もも、腰とあっという間に水位が上がって、遂には地面に足が着かなくなる。
稀は酔ってしまいそうな波に身を投じる事になり、気休めに新鮮な空気を肺に送ろうとしたがあまり意味はない。つんと鼻に付くようでいて生ぬるい、重く湿った海のにおいを体に取り込んだだけで気分は悪くなる一方だ。
空は灰色に覆われ太陽の光は届かず、目の前には絵具のようにぬったりとした透明感のない海。寂しい世界がどこまでも広がっている。
何時の間にか閉じていた目を開ければ、絨毯の淡いクリーム色が目に入った。こっちの世界にしかない、温度のある色だ。
「……っ」
思わず顔を顰める。せっかく現実に戻って来たのに、頭の中だけじゃなくこの部屋にも波が押し寄せてきそうな気がするのだ。瞬きした次の瞬間、足下が水に覆われているんじゃないかという恐怖心がある。あれはイメージでしかないのに。
「稀ちゃん、大丈夫?」
「…………絵里さん」
気遣うように肩に手を置かれて、少し余裕が生まれる。
「もしかして気持ち悪い? あんまり、お酒に強くないのかな」
「……いえ、そうじゃありません」
分からない。絵里の言う優しいとは一体どういうことを指しているのか。
山の斜面を昇ってくる霧を前にしているようだった。動きは見えても掴んだ手の平には一向に感触として伝わってこない。目の前に迫るそれは掴める筈だったのに、触れないからいつまで経っても正体は掴めない。
どうして、いつから分からなくなったのだろう。思わず口を突いて出たのは否定の言葉だった。
「違います、私は優しくなんかない。絵里さんは勘違いしているんです」
「……どうしたの? そんなことないって」
「私は――」
隣にしゃがみ込んだ絵里と視線がかち合って、どうしようもなくなった稀は全てを白状した。
「私が優しいなんて間違いです。絵里さんと神社に行ったのも、こうやって二人で話しをしているのも……ただ自分にとって都合が良かっただけです。ネタを探せないかと思っただけ。私はいつもそう、自分のことしか考えてこなかった。今回の事だって、自分の予定を崩してまで絵里さんと行動を共にしたりなんかしなかった……!」
「…………」
声を荒げそうになって自然と肘掛けに置かれた指に力が入る。絵里の視線は外されなかったが、どんな表情をしているのかよく認識出来なかった。
しかしもう、これで関係が終わる。先に視線を外したのは稀の方だ。
「うちはその程度の人間です。絵里さんとの旅行をキャンセルした人と何も変わりありません。絵里さんは私に騙されて、勘違いをしている。私はあなたの理解者でも友人でもない、だから」
「……そう」
一呼吸置いて、絵里が零したのは実に簡潔な言葉だった。
「そうだったんだ」
「……」
それは意外にも優しい声色で、微笑しているのが分かる。
どうしてここで笑えるのだろう。理解が追い付かなくて稀は続きを待った。
「話してくれてありがとう。……やっぱり、稀ちゃんは優しいよ」
「――は?」
笑顔でまた優しいと言われた瞬間、頭が沸騰しそうになった。
「私の話、聞いてました?」
どうしてこんなに腹が立つのか。どうして彼女が同じ言葉を繰り返したのか。全く意味が分からなくて絵里の方を見ると、眉間に皺を寄せている稀を笑うような形で笑顔を返してきた。その表情は稀の発言に傷付いているどころか、喜んでいるようにも安心しているようにも感じられる。
「稀ちゃん、さっき言ってたよね。皆好き勝手やってるって。目的は違ったのかもしれないけど、私達が一緒に神社に行ったのも、こうやって話をしているのも、稀ちゃんが望んでいたってことではあるんでしょ?」
「……私は吸血鬼の話を書かなくちゃいけない。だから、私は絵里さんを観察してみたかっただけなんです。私達に絵里さんが思うような関係は最初からありません」
「うん、きっと稀ちゃんは本当のことを話してくれてるんだと思う。……でも、どうして今打ち明けたの? そのままにもできたよね」
「…………」
そう言われて言葉に詰まってしまう。確かに自分はどうして隠し通さなかったんだろう。引き金はそうだ、彼女に優しいと評されたから。でも、どうしてそれが引き金に成り得たのだろうか。
彼女の笑顔の意味が分からない。でも絵里は優しいということがどういうものなのか、もしかしたら知っているのかもしれない。知っていて、言っているのだとしたら……?
「皆、好き勝手やってる。稀ちゃんも私と一緒に過ごしたのはそういうこと。……でもそうじゃなくて、それを隠さずに話してくれた事が重要なの。稀ちゃんは私と対等な関係を築きたいって思ってくれたんじゃないかな、多分。だから私は嬉しいし、打ち明けてくれた稀ちゃんは優しいと思う」
「……対等な関係? 嬉しい? やっぱり、意味が分かりません」
「んー、そうかな。確かに普通の考え方じゃないと思うけど。私の勘違いかもしれないしね」
穏やかに笑う絵里は安心し切っていて、稀には今までで一番心を許しているように見えた。
彼女は、何を考えているんだろう……嬉しい?
糸口が見付からない。どんどんこんがらがって、考えが纏まらなくなってくる。
「絵里さん、今私に馬鹿にされたって分かってます? 対等な関係を築く為だなんて、そうだとしても馬鹿にされたんですよ。笑うんじゃなくてもうちょっと、怒るとかないんですか」
「ふふ、そうだね。でもどうしてかな、馬鹿にされてる感じがないから怒れないんだよね」
「それは……」
もし、逆らう気が起きないのだとしたら? 稀に何を言われても、良いように捉えることしかできなくなっているとしたら?
絵里の言葉をそのまま受け取ってしまって良いのか。でも、絵里はそんな簡単な人間じゃなかった筈で……。
「絵里さん、やっぱり私は優しくなんかないです……」
絵里の視線を避けるように反対方向を向けば、夜の窓ガラスに写った自分と目が合った。稀にはどうしてもそういう人間に見えない。絵里の目にどう映っているのかさっぱり分からない。
「……そっか、稀ちゃんはそう思うのかもね。でも、きっと私の考える優しいっていうのは、稀ちゃんとは基準が違うんだと思うよ。普通の人とも違う、あくまでも私の価値観でしか成り立たない。だから私が優しいって思ったら、少なくとも私にとっては優しいってことなんだと思う」
「――――絵里さん……」
「難しく考えるから分からなくなっちゃうんだよ。私は山頂からの景色を一緒に眺めたり、お風呂入ったり、食事したりして楽しかったから。それだけで十分」
絵里は椅子に凭れ掛かるようにして稀の隣に座り込んだ。椅子の陰に隠れて絵里の姿が見えなくなる。
窓ガラス越しにそれを追いながら、稀は理解し難い思考に驚いていた。
「――呆れた。打ち明けさえすれば、どんな目的でも関係ないってことですか? 楽しかったといえる? ……ふっ、考え直した方が良いですよ。それは自分を見失っている状態とそう変わらないと思います」
「あ、言うなあ! どんどん口が悪くなってる……!」
声を大きくしても、怒っているには程遠い。むしろ楽しそうだ。
「でも、分からなくてもいいよ。私のことは今まで通り扱ってくれて構わないから」
「……ふうん、そうですか」
……彼女は、自分が何を言っているのか分かっているのだろうか。
「なら、お願いしたい事があります。吸血鬼の話を書くのにどうしても試しておきたい事があるんです」
稀は絵里の手をすくうように持ち上げて、親指の爪を手の甲に軽く滑らせた。
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