虜の虎

餅川

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虜の虎-1

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 融けていく。

 なんだか、頭がぼんやりとする。
 思考が纏まらない。自分を定義するもの全てがはっきりとしない。
 自分は誰か。ここは何処か。今は何時なのか。何をしているのか。全てが霧のような何かに覆い隠されてしまっている。
 
「やり方は山のように考えた」
 
 きもちよくて、甘い。頭の中までも甘ったるい香りに包まれている。果実のようにも花の芳香のようにも感じる。吸い込んでみるとなんだかふわふわとして気分が良い。
 この香りには覚えがあるような、でも思い出せない。
 
「あいつのお友達を殺してやってもいい。息子をおれ専用の便器に堕としてやるのも良いな」
 
 視界はぼんやりとしてしまって何も見えない。変な気分だ。暗闇に包まれているわけでもないのに。脳みそが目からの情報を不要なものとして処理しているのだろうか。
 目だけではなく聴覚も触覚もだ。この甘美な香りを味わう事以外何も感じない。いや、腹の中でじくじくとする快感がある。
 この感じには覚えがある。何千回と経験してきた事だ。余りにも素晴らしい香りのせいで薄れていたが意識するとどんどん大きくなっていく。
 
「おれの手であいつ自身を滅茶苦茶にしてやりてえ。あの澄ました顔をグチャグチャにできたら面白いだろうなぁ」

 快感の原因は、ちんぽだ。
 ちんぽがけつの中にはいって。声の主のちんぽなのか?太くて、長くて、おれのまんこが、すんげぇ気持ちよくって――違う。まんこなんかじゃない。けつの穴が、ちんぽでいっぱいに。
 
「ふへぇ❤❤ちんぽでっかいぃ❤オマンコうずうずするぅ❤❤❤」

 あ、あれ?なんで。なんでおれこんなに嬉しそうに。ダメだ、ちんぽなんか嬉しくないはずだ。おれにまんこなんかないのに、何で。

「だが、もっと良いコトを思いついたんだよ。偽善者野郎の何もかもを台無しにする最高に面白いやり方をな」

 ちんぽの熱と固さを自覚した途端に五感が戻ってくる。自分を認識する。青くい鮫肌の感覚も、尖った顔の先に付いている鼻も、ごつごつとした筋肉に覆われた全身も。自分が厳つくて醜い鮫であるという現実を思い出す。
 
「ふへ❤あ?な、なんでぇ❤おれ❤❤ちんぽが❤」
 
 ぼんやりとする頭を懸命に働かせると視界が明瞭になってきた。頭をゆっくりと動かすと、醜悪な顔をした猪が映る。脂で覆われた凶悪な顔だ。しかしその醜さは内面から滲み出ているようで。その目は救いがたいぐらいに濁っている。
 
 「ああ、やっと起きたか。じゃあ始めるぞ」
 
 腰を掴まれる感触がする。始める?何を言ってるんだろう。
 ちんぽの熱を腹に感じられるという事実が他の事を考える力を奪う。知らぬ間に組み敷かれちんぽをハメられているという異常な事態を認識しても、それだけだ。抵抗すら思い浮かばない。

「何だクスリのせいでもっとバカになってんのか。てめえがクソ便器だって分からせてやるって言ったろ?バカ面晒してイけよ」

 便器?
 こいつの言っている事が何一つとしてわから、あ゛っ
 
「んお"っ❤お"っほぉおぉおぉおおぉおぉぉおぉ❤❤❤」
  
 思考は突然に中断される。けつの穴に入っていたちんぽが突然動き始めたのだ。それは単純な動きであり、亀頭の半分ほどまで引き抜き、また根元まで穿つだけだ。
 しかしそれだけでちんぽからはたらたらとガマン汁が溢れてくる。
 きもちいい。声もちんぽもきもちいい。もっと。もっと奥まで来て。のうみそまで犯して欲しい。柔らかい所をぐりぐりして欲じい。

「もっどもっどぉぉぉおぉ❤❤もっとおまんこぐりぐりしでぇぇ❤❤❤」
「して欲しいなら従え。お前はちんぽが大好きな淫乱だ、言ってみろ」
 
 あ"あぁぁああぁ!気持ちいい。気持ちいい。そうだこんなに気持ちよくしてくれる方の言葉ならば喜んで受け入れなければならない。
 ちんぽちんぽ!ちんぽが好きだ。大声でちんぽが好きな淫乱だと叫びたい。
 
「おっおっお~~~っ❤❤❤おではぁ❤❤ちんぽ❤ぶっといおちんぽだいしゅきなぁ❤❤あ"っ❤やっだべ、ダメりゃぁあ❤❤」
 
 ちがう。だめだ。こんな男の命令なんて聞いちゃいけない。
 頭の中で警笛が鳴る。このままではいけない。
 全身の筋肉を動かして逃げ出そうとする。太く子どもの頭なら簡単に潰せるであろう腕。これを使えば自分を組み伏せている男なんて簡単に跳ね除けられるはずだ。
 だけど、ああぁだめだだめだめだ。動かない。腕だけじゃなく足も尾びれも眼球までも。身体の支配権はとっくに目の前のご主人様に移ってしまっている。ご主人様?誰が?やめろこいつがご主人様のわけがない。こんな奴が、こんな奴なんかに。
 
「次にいってみるか。口開けろ」
「やっ❤あ"っ❤❤」

 反射的に口を開けると、ぽとりとでかい舌の上に何か液体のようなものを落とされた。まずい吐き出さないと。これは危険なものだ。
 さっき一滴飲まされただけで頭がばかになってしまった。でも甘い。舌どころか脳まで染みこむ甘さで。
 だめだ!だめだこれを飲んではいけない。今すぐにでも飲み下したいと本能が叫んでいるけど、従ったらだめだ。そうだ吐き出すんだ。いくらまんこを抉るちんぽが気持ちよくたって。この人の言葉を聞いていると頭がふわふわしてイってしまいそうだからといって、そんなものに屈したりはしない。
 そうだいくぞ吐き出すぞこの方の顔面に唾と一緒に吐き捨ててやれくらえ!
 
 ごくり。
 
 あ?
 何でおれ飲み込んで、あぁ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!来る、おれの中に「何か」が入ってきてしまう!
 
「やだやだやだやだやだ!ゆるしてやめてやめやめ゛で、あ"っ❤あがあぁぁ来る来るぐるぅうぅぅ❤❤のーみしょしゅんごいのくるぅううぅ❤❤❤」
 
 狂え。
 踊れ。
 溺れろ。
 壊れろ。
 おれの中を真っ黒で悪意に塗れた文字列が埋め尽くす。抗おうとする理性はすぐに埋もれて消える。あったはずの嫌悪感も誇りも消えて、こいつを、ご主人様が、ちんぽが、あぁぁぁあぁ
 
「あ❤あぁ❤❤あぁぁあ"あぁぁああああついあづいあつい"いぃぃぃいい❤❤❤おまんことけちゃうぅううう❤❤❤❤」
 
 従え。従え。従え。
 声に従え。
 「何か」おれの脳髄に染みこんで、思考を腐らせる。
 ちんぽちんぽちんぽぉぉお!ちんぽすんげェえぇええぇえ!薬を飲み込んだ瞬間にご主人様のちんぽがより一層熱く硬くなる。
 いや違う、まんこがちんぽに絡み付いているんだ。この方が頭もまんこもいっぱいに埋めつくしてくださっている。
 「何か」は油のようだ。胸に燻っていた火種と合わさり大きな炎となって脳を心を価値感を全て焼き尽くす。
 あたらしい自分へと生まれ変わっていくようだ。記憶が消えたわけではない。この方にされたこと全てを覚えている。
 
「しゅきぃいいぃいい❤❤ごしゅじんしゃまのおちんぽしゅんごいぃぃい❤❤❤」
 
 だがついさっきまでは嫌悪していたはずの行為全てが愛おしくなる。暴力も辱めも憎んでいた全てが!どんな褒美よりも愛の言葉よりも心を満たす。ご主人様を嫌悪していた前の自分を殴り殺してやりたい。

「今の気分はどうだ?最高だろう?」
「はい"い❤❤❤ごしゅじんさまのぶっといおちんぽ最高でずぅうぅ❤❤❤❤」

 ご主人様!最高の気分です!
 ご主人様に使える喜びで頭がばかになっていたが、凛と響く声によって引き戻される。ご主人様のことを忘れて自分だけ快楽に浸るなどなんという失態。
 しかしご主人様は怒るどころか口角を吊り上げて見つめてくださっている。なんて優しいお方なんだ。
 
「そうかそうか。じゃあこれはどうだ?」
「あ゛ッ❤❤あ、ひぁあぁああ"あぁあ❤❤❤ちんぽ❤ちんぽちんぽ❤❤ちんぽうごいでるぅ❤❤❤」

 おれが返事をするとご主人様が腰を激しく動かし始めた。まんこの中をごりごりと抉られていく。こんな素晴らしいちんぽが自分の体内に入っているのが嬉しい。おれなんかの汚らしい腸液と天上の甘露たるご主人様のおちんぽ汁が混ざり合うと思うとそれだけで絶頂しそうだ。
 
「お前の大好きな物は?」
「ちんぽでずっ❤❤❤ごしゅじんしゃまの雄臭ちんぽだーいしゅきぃ❤❤❤❤」
 
 きもちよくてちんぽちんぽとつい叫ぶ。返事もまともにできない馬鹿なのにご主人様は怒るどころか笑っている。ああ、ご主人様の笑顔をこんな近くで見られるなんて幸せだ。幸せすぎてにやけてしまう。
 おれの口が変態な笑顔を濃くするとご主人様の腰振りが激しくなる。ぶちゅぶちゅと汚い音を漏らすマンコの音が嬉しくて、亀頭以外をマンコから引き抜いて、オマンコの奥を叩かれでぇ、ああぁぁずっげえええぇ!
 
「ん"お"ほおぉぉおっぉおおぉぉお❤❤❤おでのまんご壊れるう"うぅうう❤❤❤❤ごしゅじんさまの雄交尾でばがになっぢまうぅうぅう❤❤❤❤❤」
 
 おれのけつとご主人様の腰がぶつかる度にパァンと音が鳴る。その音を合図におれはメスイキして歓喜を歌う。肛門はひくつくのを止められない。きっとおれのマンコは真っ赤になって青いけつを淫猥に彩っているだろう。ぐへへ、ちんぽ大好き淫乱マンコにぴったりのマンコだ!どんなちんぽでも悦んでくわえ込む貪欲なおまんこ。でも一番はご主人様のちんぽだ!おれのマンコはご主人様のちんぽの為に出来上がっているかのようにぴったりと吸い付いているんだ!
 
「ごしゅじんしゃまのおちんぽよずぎいぃぃい❤❤❤ぶっとい猪おちんぽ専用便器ハメられでじあわぜええええぇ❤❤媚び媚び鮫おまんこにちんぽもっどもっどもっどぉおぉぉお❤❤❤❤」
 
 マンコ肉を抉り取って欲しいとおねだりをするけれど、ご主人様のおちんぽは最奥を穿った後そこで動きを止めた。一番奥はおれの雄マンコの一番弱い場所であり、そこにちんぽがあるのはとても幸せ。
 でも、それだけじゃ足りない。もっど乱暴に、ゴリゴリっておまんこ壊れるぐらいにしでもらわねぇとちんぽ大好き鮫野郎は飢えて死んでしまうんだ。
 
「なんでえぇぇ❤❤もっどオマンコごんごんしでぐだざい"ぃぃい❤❤❤じゃねえど死んじまうぅ❤❤」
「これを嗅げ」
 
 ご主人様はおれの言葉なんて聞いていない風に動いてくれない。ちんぽがもらえなくなったら死ぬしかしないおれの必死なおねだりも無視される。
 そしておれの前に差し出されたのはご主人様の下着だ。立派な体躯に合わせて下着も大きい。
 鼻先を近づけなくてもわかる程の臭いを発していて、直接鼻を突っ込んだら吐いてしまうかもしれないぐらいに雄臭い。まともな人間ならば絶対にやりたがらないだろう。
 だがご主人様の命令には逆らえない。もし機嫌を損なってちんぽを抜かれてしまったらすぐに狂い死ぬだろう。偉大なご主人様から下着を賜ると、ずっぽりと鼻先を股間の部分に当てて思い切り吸い込む。
 
「ふごお"っ、お"おぉぉおぉ」
 
 うげぇぇえ。予想通りの悪臭だ。胃からすっぱいものがこみ上げてきて、目からも涙が零れてくる。
 でもやめるわけにはいかない。ちんぽの当たる部分、けつの当たる部分、尻尾穴までも念入りに嗅ぎまわる。何故こんな臭いものを嗅がせるんだろう。早くちんぽを動かしてほしい。
 
「それはお前の大好きな臭いだ」

 何を言っているんだろうご主人様は。いくらごしゅじんさまのお言葉だからといってもおれがこんな臭い大好きなわ、け。
 ご主人様の言葉を聞いた瞬間にこの鼻が曲がりそうな匂いが和らいだ気がする。いや、でもそんなわけ。こんな臭いものを好きになるなんてありえないはずで、でも、あ、やだ。いやだ。
 
「ん?しぶといな。じゃあもう一回だ。口開けろ」
 
 いやだ。そう思考しているはずなのに、でかい口を開けて迎合する。ぎらついた瞳から涙が流れる。けれど、口元はひくついている。笑顔を作ろうとしている。嫌なのに、受け入れたい。ご主人様の言葉が、雄の臭いが。あぁあぁ。
 びくびくと震える舌の上にご主人様がもう一度薬を垂らした。今度は忌避せず舌から喉へと。既に腐りかけの精神は急速に汚染されていく。
 
「それはお前が昔から大好きな臭いだ。隅々まで嗅げ」
 
 嫌悪。忌避。不快な汗と雄の臭い。価値観と常識はこれを否定している。
 しかし、「何か」が自分の中に毒となって埋め込まれていく。否定しようとしてもできない。自分が自分でなくなっていく。
 全く嫌ではない。その証拠にどんどん口角がつり上がって行き歓喜の笑みを形作る。
 
「へ、へへぇ❤おれ、しゅき❤この臭い、違う、おでは、こんな、すきぃ❤❤おれ」
「鎧姿の雄が一日中はいた雄臭い下着だ。お前はそれが大好きな変態だ」
 
 あ、あぁぁあぁ!
 そうだ!はぁぁあぁあ!本当だ!凄く良い臭いだ。この臭い!ご主人様の高貴な香りもいいがこの雄臭さもたまらねぇ!
 さっきまで大嫌いだった臭いなのに、こうして普段は金玉が当たっているであろう場所を嗅ぐとぎらついたまなざしがとろんと下がる。いかつい鮫の顔はすっかりバカで情けない顔になっているに違いない。
 でもそんな事どうでもいい。ご主人様のちんぽを感じながらこうして雄臭い下着をくんくんとしていると脳ミソがぶっとべるんだから。
 
「あ~~~っ❤❤雄臭チンポざいっごうぅうう❤❤❤オマンコされながら頭んながおがざれちまうぅうう❤❤❤あ、あぁ❤ふへ❤小便のシミあるぅうぅ❤❤」
 
 何やら黄色いシミを発見する。小便に見えるけど、ザーメンかな?
 後者だとしたらすげぇ特濃ザーメンだ。ふひひ。どちらか確かめようと尖った鼻先を突っ込むが下着は汗や小便の臭いがきつすぎて判別がつかない。
 ああくそ、悔しいな。シミを吸ってみれば分かるかもしれないけど、ご主人様から許されているのは嗅ぐことだけだ。
 シミをしゃぶることができたらもっと濃密な臭いを堪能できるのに。
 
「いいぞ。舐めろ」

 なんとご主人様は何も言わなくても許可を出してくださった!さすがはご主人様だ。浅ましい欲望なんて何もかも分かっていらっしゃるんだ。
 嬉しさとともにシミのついた部分を口に含む。ちゅうちゅうと音を立てて吸うと汗と雄の性が混じったすっぱい味が拡がった。
 ああなんて美味いんだ!これ以上美味いものはちんぽぐらいだろう。肺も脳髄までも下着で陵辱されていく気分だ。
 まんこの中にはご主人様のちんぽがずっぽり。顔は激臭雄下着をずっぽり。
 上と下両方から犯されて最高にバカな顔をしていると思う。でもこの幸せいっぱいの顔は下着に隠れてご主人様にお見せできねえんだ。残念でならない。

「そんなにこの臭いが好きか?」
「だーいしゅきでずぅう❤❤ちんぽの臭いたまんねぇ❤❤❤」

 鼻が曲がりそうな臭いなのにたまらなく愛おしい!顔面を包んでいる下着をこすり付けると眩暈を引き起こす芳香が鼻腔を刺激する。
 呼吸をするたびにちんぽがびくびくと震える。白濁したガマン汁をこぼしているのはご主人様のちんぽのせいだけではない。
 
「おれに抱かれるのは大嫌いだったよな?今はどうだ?」
「最高にきまっでまずよぉ❤❤こーんなぶっといおちんぽ嫌いなりわけねえっず❤ぐへぇ❤❤❤」
 
 嫌うわけがありません!大好きです!小便かザーメンのシミかわからないものを喜んで吸う淫乱野郎は!ちんぽをハメハメしてもらうのがだいすきです!
 もっともっとちんぽを味わいたい!まんこだけじゃなく口と鼻で直接雄の股間に顔面突っ込んで汗で蒸れ蒸れの体臭を吸い込んでみてぇ!
 ちんぽをはめられながらご主人様のちんぽの匂いをかげたらもっと幸せなのに。間違いなくけつや金玉もでかくてたっぷり汗をかくんだろうな。へへ、へへへ。
 
「そうかそうか。じゃあたっぷり犯してやるからな。便器野郎」
 
 べろべろと下着を唾液塗れにしていると、言葉と共に腰にご主人様の手が添えられた。下着のせいで視界塞がれているが、ちんぽから期待と興奮を含ませた汁が飛び出るのを感じた。
 はやく、はやくきて欲しい。でもご主人様に要求をするなんて不遜な事はできないから代わりにまんこを精一杯絞めておちんぽに奉仕する。細長い尻尾をご主人様の脚に絡ませる。
 何年もハメていただいてきたおちんぽだ。すっかり馴染んでこのおちんぽの為にあるかのごとくけつまんこは吸い付く。媚び媚びまんこは襞を絡ませて、肛門は何度も収縮し竿の根元を刺激して。お、おぉぉお
 
「あっあっあっあっあっああぁぁ~~~~~~❤❤❤❤」
 
 だめだ、ガマンできない。必死に押さえつけている腰が動きそうになってしまう。ご主人様のちんぽに依存しきっているまんこが耐えられるはずもない。
 唾液塗れの下着に歯を立てて食いしばる。そうしないと快楽で気絶しそうになんおぉおおぉぉっ
 
 まんことちんぽが擦れて軽く絶頂する。
 ご主人様のたくましい腕に下半身を持ち上げられたからだ。爪先が頭の横に来て尻が宙に浮く。いわゆる杭打ちをする為の体勢だ。
 ご主人様の顔がおれの鼻先にくる。荒い息遣いを感じて幸福感が頭を満たす。おぉぉお願いします、はやくはやくはや
 
「い゛っ❤❤ぎぃひい"いぃィぃぃい"いぃぃ❤❤❤ちんぽきでるぅぅぅううぅぅう❤❤❤❤」
 
 ちんぽちんぽちんぽぉ!おちんぽ動いてるうぅぅう❤❤
 ご主人様のちんぽがまた動き始めた。まんこの感じる所全てをぶっといカリ首で擦って!
「おぉほぉぉ❤アクメとま"んね"❤へっえぇぇえ❤ヤベッ❤❤ごれやべぇよぉぉぉぉお❤❤❤」

 まんこがおちんぽくわこんでるのにご主人様のガン堀り全然止めらんねぇ!引きとめようとしてもヒダを掻き毟っておれを蹂躙する。
 ご主人様のおちんぽでおれをぶち壊して欲しい。下着の臭いも素晴らしいけどこのおちんぽには敵わない。
 メスイキを繰り返しすぎてぶっこわれたちんぽからはびゅるりと潮が飛んでいる。腰の動きに合わせてちんぽはブルンと揺れて、汚らしい汁を撒き散らす。
 自分の顔だけではなく、ベッドにも撒き散らされて。ご主人様の顔にもかかってしまった。不愉快そうに顔をしかめると、腰の動きを止めて馬鹿面を晒している淫乱の首を絞めてきた。

「おい、何ご主人様に汚え汁かけてんだ」
「ぐぎっ❤か、ヒュぅ❤」
 
 申し訳ありません。そう答えようとしたけれど、首をものすごい力で締め付けられて息をする事すらできない。
 首を絞められると、まんこがしまってご主人様のちんぽを一層感じられる。きもちよくて、ちんぽからはとろとろと先走りが溢れてくる。
 
「ご主人様が叱ってんのにちんぽ勃たせやがって。お仕置きしねえと、なっ!」」
「う゛げえエッ❤❤」
 
 杭打ちの体勢から正常位へと戻ると、どすんと音を立てそうな勢いでご主人様の拳が腹にめり込んだ。
 たくましい腕で何の手加減もなしに殴られたのだ。筋肉と脂肪では防ぎきれない衝撃が内臓までも響く。
 鈍い痛みとともに腹の中から何かが湧き上がってくる。口の中にまですっぱいものが溢れたがなんとかこらえる。ご主人様に汚いものをお見せするわけにはいかない。
 しかしご主人様は容赦無く、何回も腹を殴りつけた。腹を殴られる度にちんぽをくわえ込んでいるけつの穴まで振動が響くようで。メスイキをキメる。だめだ、ご主人様を怒らせてしまう。
 
「叱られてんのにまた漏らしたのか。家畜の方がまだ利口だな」
 
 もう一回拳が。今度は鳩尾に入り、一瞬意識が飛び反射的にまんこがしまる。あまりの快感と苦痛でちんぽからドバドバとザーメンが垂れた。
 
「お"ごお"おぉっ❤❤❤」
 
 そしてもう一回。今度は顔面に。横っ面を殴られて血が鼻先から飛んだ。脳が鐘を鳴らしたようにがんがんと揺れる。共に現れる猛烈な吐き気に再びすっぱいものがこみあげる。
 
 もう一回。もう二回。もう三回。
 
「あ" っ❤お"おぉっ❤❤」
 
 はら、はらつぶれ" あたまが、ちんぽが。
 殴られる度に絶頂が止まらない。
 
 ご主人様は不愉快そうに顔をゆがめている。イクのをやめたいけど無理だ。拳が腹に落ちれば肺から息が漏れて行く。
 何回も何回も何回も。ごつごつとした拳が腹に鳩尾に、そして顔面に叩き込まれる。かつんと何かが床に落ちる音がした。きっと折れた牙だろう。どうせ明日には生え変わるのだからどうでもいい。
 腹を何度も連続して殴られるともはや堪えられなかった。ちんぽからザーメンが飛ぶと同時に汚いものが口から飛び散る。幸いご主人様の毛皮にはかからなかった。
 
「殴られてアクメしやがって。本当に淫乱だなてめえは。男のちんぽくわえ込むしかできねえ便器」
 
 便器。その通りだ。
 拳が耳の穴あたりに叩き込まれて骨が軋む音がした。命の危険だと判断したのかちんぽからは精液が止まらない。牙はもう何本も折れている。口からは血の混じった汚物が止まらない。視界は霞む。
 痛い。身体中が痛い。このまま殴られ続けたら本当に死ぬかもしれない。でもきもちいい。きもちいいのといたいのが処理できなくて、頭は悲鳴をあげている。
 
「んほお"おぉ❤❤しぬ"ぅ❤しんじゃうぅぅ❤❤❤」
「死ねよ。てめえなんか死んだって代わりはいくらでもいるんだ」
 
 代わりがいる。そういわれた瞬間に心がざわついた。ご主人様に必要とされていないのが悲しいのだろうか。
 捨てられちゃったらちんぽがもらえないし。でも心にあるこの感覚は、寂寥感は。ご主人様に捨てられるからじゃなくて、もっと別の何かのせいな気がする。
 
「何驚いたみてえな顔してやがんだ、当然だろ?てめえなんか便器しか使い道が無い。そのくせ便器のくせにご主人様を汚す役立たずだ」
 
 なんだか、嫌な気分だ。殴られるのは平気だ。淫乱や変態だって言われるのもなんともないのに、役立たずだと言われるのは嫌だ。
 ちんぽで頭がいっぱいで、ぼんやりとして考えられないけど、誰かに必要とされたかったんだろうか?
 
「ボケッとしてねえでケツしめろ!ちんぽ欲しくねえのか!」
「あ"ッ❤」
 
 まとまらない思考の海から、現実の海へと引きずり出される。今度の拳は脇腹へとめりこんで、骨がみしみしと鳴る感触がした。鈍いけれど深く深くまで刺さる激痛に耐え切れず一瞬気絶し、ちんぽをしめつける快感でまた覚醒する。
 
「あ"、あ"ぁあぁ❤❤❤」
 
 殴られるのに合わせてまんこがしまってご主人様のちんぽをもっと感じられる。ひゅぅひゅうと死にかけながら息を吐くとご主人様のちんぽが堅くなる。
 
「ああっ❤おちんぽ固くなってるう"うぅ❤う"れじい"❤❤❤へへぇ❤」
「お前はどうしようもないクズだ。お前なんかいつ捨てられても文句は言えねえんだ」
 
 まただ。捨てるといわれると辛くなる。気持ちよすぎて全身と脳が幸せでいっぱいなのにどうしてこんな気持ちになるのだろう。
 涙がこぼれて身体ががくがくと震えて、子どもみたいに声をあげてしまう。
 心と身体が引き裂かれたみたいに異なる反応をする。いやだ。捨てないでください。そう叫んでいやいやと首を振る。
 無様に無く姿を見たご主人様は満足気に顔を歪ませ、また黒い液体をおれに飲ませる。頭がふわふわとしてくる。ちんぽと、甘い臭い。ご主人様のよく響く声。悲しい気持ちでいっぱいなのに、幸福感があふれ出るようにちんぽがびゅるりと白濁した液を吐く。

「何が嫌なんだよ。今も勝手にちんぽから汁噴いてるくせに」
 
 申し訳ありません。ちゃんと、頑張ろうとしているのだけど身体がいうことを聞かないんです。
 だから、だから捨てないでください。

「お前は馬鹿だ。少し優しくされたらころりと尻尾を振って、抱きしめられただけで本当に愛されていると簡単に騙される」

 ……騙される?
 誰が誰を騙しているんだろう。
 心にちくりとした痛みが走る。でも散々かき回された頭では思い出そうとしても無理だった。
 誰かに裏切られて、騙されている?わからない。ちんぽをハメてもらって幸せすぎて他のことは何も考えられない。
 
「偽善者で、堅物で、つまらない騎士様とケツを売って金を稼ぐ薄汚い娼夫の恋。そんなありえない嘘を信じてたぐらいだもんな、お前」
「ご、ごしゅじんしゃまぁ…❤もうじわげ、ありまぜん❤❤おれ、馬鹿だからあ゛っ❤あがががぁあぁぁ❤❤ちんぽちんぽやばひぃぃいぃ❤❤❤❤」
 
 今まで緩慢にマンコを往来していただけのちんぽが、ちんぽの動きが変わりイイトコロを重点的に穿ってくる。ご主人様の力強さを表すように、おれの弱い部分全てを把握しているかのようにがんがんと叩かれる。脳にまで衝撃と快感が響いて、ご主人様のちんぽにあわせてびゅっと潮を吹く。
 
「だめへぇぇぇ❤❤❤ケツハメすんごい"いぃぃい❤❤変態鮫マンコの弱いところごりごりざれでいぐうぅぅう❤❤❤❤」」
「優しくしてやってたのも、楽しそうに話してやったのもお芝居に決まってるのになぁ」

 ああだめだ。ご主人様の言葉は聞こえるのに意味が頭に入らない。
 騙される。嘘。お芝居。そう言われるたびにずきずきと自分の中の何かが痛むけれど快楽に全て押し流される。
 痛みの原因を探ろうとしてもできないのだ。おまんこの奥を連続して叩かれると、もうだめだ。ぶ厚い舌をぴんと伸ばして馬鹿面を晒すしかできない。

「てめえなんかに惚れる奴なんているわけねえだろ。調子乗ってんじゃねえぞクソ便器」
「おごぉぉぉぉおおおおぉ❤❤❤お゛っ❤❤その腰振り、やばい゛いぃぃい❤❤❤❤」
 
 心を抉る痛みと共に腰の動きが激しさを増す。このぐずぐずの肉体をぶち壊すような動き。
 腰とつるつるの尻が打ち合いパァンと音が鳴る。ちんぽが引き抜かれるたびに汚い汁の橋がかかった。ケツマンコは完全に性器と化して愛液を分泌しちんぽに必死に奉仕している。ちんぽが往来するたびにこのちんぽこそ自分を幸せにしてくれるのだとアクメと共に脳に刻まれる。
 イッて、イきまくって、全身から汚液をぶちまけて。最奥をたたき付けられ全身が痙攣し、亀頭まで引き抜かれれば腸壁がずるりとはみ出す。
 
 気持ちいい。きもちいい。きもちい。
 ちんぽとまんこからは壊れた噴水みたいに淫液が噴出している。普通ならとっくに枯れ果てているはずなのに。これも薬の効果だろうか。
 
「いぐっ❤❤いぐぐぐいっぐうぅぅう❤❤❤とま゛んね゛ェ❤ちんぽとまんねぇぇえ❤❤❤❤」
「あーそろそろ種付けしてやるか。マンコしっかり絞めろよ」
 
 ザーメンをもらえる。あまりの嬉しさでまんこがきゅんきゅんと反応して顔が醜くにやけていく。
 オマンコの襞削って、抉って、おれの頭までおちんぽで埋めつくして欲しいと叫ぶ。この心の苦痛を一刻も早く消し去りたかった。
 
「はいぃぃい❤おまんこ絞めまずぅぅう❤❤❤だがらおれのあたまザーメンでいっぱいにしでぐだしゃいぃぃ❤❤❤❤」
「いいぞ。しっかり種付けしてやる」
 
 ああぁちんぽが震えている。モロ感まんこがご主人様のちんぽびくびくとしているのを感じ取っている。
 おれのまんこなんかで感じてくださっている。その幸福でまんこがまた絞まる。もっとおちんぽに媚びたい。ザーメンをより深くまで。
 ちんぽが最奥を越えて穿たれる。媚びて絡みつくヒダもイイトコロも全部バキバキのちんぽで潰して、雄マンコを押し広げて。柔らかいマンコが、マンコが、ザーメンがくる。 
 おっ
 お"ぉぉ 
 
「お゛っほお"おぉ゛❤❤❤おぉぉおおおお❤いぐいぐいぐいっぐぅぅうううう❤❤❤❤」
 
 ご主人様のザーメンがぶちまけられた瞬間におれも最高の絶頂した。足を絡ませることができない代わりに懸命に両手でご主人様を抱きしめる。ザーメンの熱とご主人様の暖かさ両方で蕩けそうだ。
 
「ん"ひい゛いぃぃいぃ❤❤ザーメンとま゛んね"えエぇぇぇ❤❤❤」
 
 ちんぽが。ちんぽからザーメンが止まらない。ご主人様の毛皮を汚してしまうがどうにもならない。だって気持ちよすぎるんだから。絶頂の快感で絶頂してまた射精して。このままイキ続けて死ぬかもしれない。
 それでも構わないか。だってちんぽがこんなに気持ちいいんだから。まんこに力をこめるとブピッと結合部から汁が溢れた。ちんぽをまた感じられる。
 たっぷりと中出ししているぐらいなのにまだ堅いまま。こんなたくましいおちんぽ。これさえあればもう何も
 
「いつまでも抱きついでんじゃねえよ。汚えな」
「んぎい゛ッ❤❤」

 呆けていたらご主人様にもう一度殴られて、絡ませた手足を振りほどかれる。ご主人様は自分の毛皮についた精液を手でぬぐうと、まだだらしなく呼吸を荒くしているおれのまだ汚れていない部分に擦り付けた。
 
「ほっ❤❤おお゛っ❤❤まんこ❤まんこざーめんでいっぱいで❤❤ひい"ぃい❤❤❤」
「あーあーみっともねえ。お前よぉ、今の自分を見てみろよ」
 
 ご主人様が鏡台を指差すが、頭が重い。
 今はただ最高の絶頂を迎えた余韻にひたすらに浸っていたい。そして今の自分を見たくなかった。鏡に映った自分を見るのが怖い。
 けれど、ご主人様の命令には従わなくてはならない。倦怠感と疲労感に打ち勝ち、どうにか首を動かして鏡台へと視線を向ける。
 
「そんなザマで愛して欲しいとかほざくんだからな。笑わせるなよ」
「あ……❤あぁ」

 鏡に映っていたのは、薄汚い便器だった。
 白と青の全身は痣だらけだ。元々ついていた傷と合わせてまともな部分が無い。顔面からは無様に血と体液を垂れ流しちんぽからはとろとろザーメンが漏れて。ぎらついた目からは快感からか涙が溢れて。そして恍惚と笑っている。
 醜い。無様だ。ヒトとして完全に終わっている。これが今のおれ。
 ああ、やめてくれ。みたくない。犯されても罵られてもなんともないのに自分の醜態を見ていると心がざわつく。
 
「なあ、お前はどう思う?お前なんかを、愛している奴がいると思うか?」
「お前が恋人だって信じ込んでいるあいつは、お前なんかを本当に愛してると思うか?答えてみろ」
 
 沈黙。答えることができない。ご主人様からの質問なのだから答えなければならないのに、口が動かない。
 自分の中では正解は出ている。なのに言葉にできないのだ。それを口にしてはいけないと、頭の中で何かが叫ぶ。
 しかしご主人様は沈黙を許してくれない。頭を掴むと鏡の前に精液塗れの顔を強引に突き出す。
 
「や、やだ。やべ、でぇ……」
「ほらしっかり自分を見て答えろよ。この淫売を愛してくれる奴がいるかどうか」
 
 目を閉じたいのに閉じられず、自分の顔が嫌でも瞳へ映る。
 いかつくて、醜くて、どろどろに汚れた顔だ。張り付いているのは媚びるような笑顔。そし精液塗れの肉体。
 やめてくれ、見せないでくれ。そう叫んでもご主人様は許してくれない。犯している時も気持ち良さそうに嘲笑うと、鏡へぐりぐりと顔を押し付けてくる。
 
「ゆるじでぇ…おねがいじまず、ゆるじで、ゆるしでぐだしゃい……やだ、やだぁ」

 嫌だ。聞きたくない。耳を塞ごうとしたけれどご主人様に両手を掴まれて動かせない。もがいてもだめだ。無意味な抵抗はご主人様の興奮を煽るスパイスにしかならない。
 でも必死に抵抗する。これ以上ご主人様の言葉を聞いてはいけない。
 もし聞いたら、何かが壊れてしまう。
 
「答えられないか?じゃあおれが教えてやるよ」
 
 だめだ。だめだだめだ。
 
 やめて、いやだ。
 
 おねがいです、それ以上言わな
 
 
「お前なんか――――
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