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授業中7
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今日も厳しくも自分の為になる授業中に、居眠りしていたルイを先生が起こした。
「ルイ、授業中に居眠りするってことは、見せれる魔法があるってことだね。やってごらん」
「うぎっ、や、すいません! 先生! 昨日兄ちゃんに無理矢理見させられたホラー映画が怖くて眠れなくて、寝不足なんです。ごめんなさい! 集中しますから許してください!」
「ホラー映画如きで眠れなくなるなら見るんじゃないよ! お前はうちの馬鹿弟子かい!」
(ん?)
「え、先生のお弟子さんも、ホラー映画で眠れなくなるんですか?」
「いいや? あいつはホラー映画が大好きだから喜んで見てるよ」
「げっ」
「お弟子さん、ホラー映画好きなんですか?」
「でも、眠れなくなるんですか?」
「うちの馬鹿弟子が怖がってるのはホラーじゃないよ」
先生がうなだれながら腕を組んだ。
「サスペンスドラマだよ」
「は?」
「サスペンスドラマですか?」
「そうだよ。なんでうちの弟子はサスペンスドラマで怯えるかわかるかい? ジョージ」
「人が死ぬから?」
「正解だけどもう一声欲しいね。フィン」
「自分が殺される感じがするから?」
「近いね。リニア」
「迫力があるから? 爆発したり、パトカーが来たり」
「まさか」
「迫力が駄目ならホラーも駄目じゃん」
「あー、そっか」
「いーや、リニア、花丸をやるよ。ま、正しい答えは」
先生が答え合わせをする。
「ドラマ中のパニックシーンが怖い」
「「あー……」」
「なんかね、銃で撃ち合ったり、パトカーが走ったり、乗りながら警察が止まれーって怒鳴ったりするシーンが死ぬほど恐ろしいんだとさ」
「でも先生、お弟子さん、ホラー映画は好きなんですよね?」
「それがね、エリ。おかしなことに、奴はホラー映画の物語じゃなくて、ホラー映画の分析が好きなんだよ」
「「ホラー映画の分析?」」
「先生、仰ってることがわかんないっす」
「そうだね。ミルフィー。私も最初聞いた時は耳を疑ったよ。だがね、奴は映像そのものの分析をしてるんだよ。小道具のフライパンはどこのメーカーで仕入れたものだとか、人が解体されて殺されるシーンはどこでCGが使われて、どこで血のりを出して、どこで魔法で誤魔化しているとか、そういったことを分析したがるんだ」
「「ひえーー!?」」
「なんだそれ!?」
「流石お弟子さん……」
「すげーな」
「しかもそれを食事時にしたりするもんだから、私はもう、必死に止めてるよ。今食事中だからそんなもの見るんじゃないって言ってね。そしたらあの馬鹿弟子なんて返事をしたと思う? ルルー」
「あと5分でやめます?」
「これが今日一日の楽しみだったんです。後生ですから止めないでください」
「「一日の楽しみ」」
「お弟子さん、病んでるのかな……」
「心配だわ……」
「お前達は親御さんの言うことをきちんと聞くんだよ。でないと三時間言い争うことになるからね」
「先生、お弟子さんについてなのですが、ホラー映画の分析が好きなら、サスペンス映画の分析をさせたら好きになるんじゃないでしょうか」
「良い発想だね。ガネット。私も言ったことがあるんだけどね、本人曰く、サスペンスドラマは現実味がありすぎて分析すらしたくないそうだよ。ホラー映画は怖いのが来るっていう前提だから見れるそうだけど、サスペンスはどうしてもパニックや迫力がつきものだから見れないとかなんとか、抜かしやがってるよ」
「ホラー映画も大きい音とかしませんか?」
「急にわっ! とか」
「そう。それもこのタイミングだから人が驚く心理をついてる。この監督はすごいだのなんだの言うくせに、私の好きな俳優が出てるサスペンスドラマを見た時に怯えて眠れなくなってね。その晩は一緒に寝る羽目になったよ」
((一緒に寝る羽目になった!?))
「ルイ、眠くなったら手を挙げな。叩き起こしてやるからね」
((いやいや気になる点が残りすぎぃー!))
(あのミランダ先生と同じベッドで寝たってこと!? ひぃ! 考えただけでも恐ろしい!)
(お弟子さん、やっぱり只者じゃない……!)
(強者すぎる……!)
(敵わねえ……!)
その日、授業が終わった後、あたしを含むクラス全員がホラー映画の分析を始めたとか、そうでないとか。
「ルイ、授業中に居眠りするってことは、見せれる魔法があるってことだね。やってごらん」
「うぎっ、や、すいません! 先生! 昨日兄ちゃんに無理矢理見させられたホラー映画が怖くて眠れなくて、寝不足なんです。ごめんなさい! 集中しますから許してください!」
「ホラー映画如きで眠れなくなるなら見るんじゃないよ! お前はうちの馬鹿弟子かい!」
(ん?)
「え、先生のお弟子さんも、ホラー映画で眠れなくなるんですか?」
「いいや? あいつはホラー映画が大好きだから喜んで見てるよ」
「げっ」
「お弟子さん、ホラー映画好きなんですか?」
「でも、眠れなくなるんですか?」
「うちの馬鹿弟子が怖がってるのはホラーじゃないよ」
先生がうなだれながら腕を組んだ。
「サスペンスドラマだよ」
「は?」
「サスペンスドラマですか?」
「そうだよ。なんでうちの弟子はサスペンスドラマで怯えるかわかるかい? ジョージ」
「人が死ぬから?」
「正解だけどもう一声欲しいね。フィン」
「自分が殺される感じがするから?」
「近いね。リニア」
「迫力があるから? 爆発したり、パトカーが来たり」
「まさか」
「迫力が駄目ならホラーも駄目じゃん」
「あー、そっか」
「いーや、リニア、花丸をやるよ。ま、正しい答えは」
先生が答え合わせをする。
「ドラマ中のパニックシーンが怖い」
「「あー……」」
「なんかね、銃で撃ち合ったり、パトカーが走ったり、乗りながら警察が止まれーって怒鳴ったりするシーンが死ぬほど恐ろしいんだとさ」
「でも先生、お弟子さん、ホラー映画は好きなんですよね?」
「それがね、エリ。おかしなことに、奴はホラー映画の物語じゃなくて、ホラー映画の分析が好きなんだよ」
「「ホラー映画の分析?」」
「先生、仰ってることがわかんないっす」
「そうだね。ミルフィー。私も最初聞いた時は耳を疑ったよ。だがね、奴は映像そのものの分析をしてるんだよ。小道具のフライパンはどこのメーカーで仕入れたものだとか、人が解体されて殺されるシーンはどこでCGが使われて、どこで血のりを出して、どこで魔法で誤魔化しているとか、そういったことを分析したがるんだ」
「「ひえーー!?」」
「なんだそれ!?」
「流石お弟子さん……」
「すげーな」
「しかもそれを食事時にしたりするもんだから、私はもう、必死に止めてるよ。今食事中だからそんなもの見るんじゃないって言ってね。そしたらあの馬鹿弟子なんて返事をしたと思う? ルルー」
「あと5分でやめます?」
「これが今日一日の楽しみだったんです。後生ですから止めないでください」
「「一日の楽しみ」」
「お弟子さん、病んでるのかな……」
「心配だわ……」
「お前達は親御さんの言うことをきちんと聞くんだよ。でないと三時間言い争うことになるからね」
「先生、お弟子さんについてなのですが、ホラー映画の分析が好きなら、サスペンス映画の分析をさせたら好きになるんじゃないでしょうか」
「良い発想だね。ガネット。私も言ったことがあるんだけどね、本人曰く、サスペンスドラマは現実味がありすぎて分析すらしたくないそうだよ。ホラー映画は怖いのが来るっていう前提だから見れるそうだけど、サスペンスはどうしてもパニックや迫力がつきものだから見れないとかなんとか、抜かしやがってるよ」
「ホラー映画も大きい音とかしませんか?」
「急にわっ! とか」
「そう。それもこのタイミングだから人が驚く心理をついてる。この監督はすごいだのなんだの言うくせに、私の好きな俳優が出てるサスペンスドラマを見た時に怯えて眠れなくなってね。その晩は一緒に寝る羽目になったよ」
((一緒に寝る羽目になった!?))
「ルイ、眠くなったら手を挙げな。叩き起こしてやるからね」
((いやいや気になる点が残りすぎぃー!))
(あのミランダ先生と同じベッドで寝たってこと!? ひぃ! 考えただけでも恐ろしい!)
(お弟子さん、やっぱり只者じゃない……!)
(強者すぎる……!)
(敵わねえ……!)
その日、授業が終わった後、あたしを含むクラス全員がホラー映画の分析を始めたとか、そうでないとか。
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