301 / 539
魔導学園へ
第268話 お屋敷でのお勉強 その6
しおりを挟む
首都リズモーニに到着して 早1か月が経った。
お屋敷の人たちも、数名が簡単な傷なら治せるくらい回復魔法が上手になり、私とずっと一緒にいたブン先生と エミリンさんは 打撲などの内側の怪我も回復が出来るようになりました。
エミリンさん達が出来るようになったのは お料理をする時も一緒について来てくれたからだと思う。
ココッコではない鳥(鶏のような扱いの鳥)がいることを知り、それを購入してもらったんだよね。
流石に〆られていたし首は落とされ血抜き済み 毛も毟られたツルッパゲの状態だったけど、侯爵のキッチンへ納品する業者が 気を使ってそこまでしてくれたのは仕方がないことだろう。
だけど、ヒトだって見えない程 毛におおわれている訳じゃないからね、身体の解剖を覚えるには良いんじゃない?って事になったんだ。
まあ、エミリンさんよりも ブン先生の方が貧血で倒れそうになったり、数名見学に来ていたメイドが気絶したりしたけど、ちゃんと見ていた人たちはよく理解できたみたい。
もも肉とか胸肉の辺りは 筋肉も発達しているし、血抜きはされてても血管は残ってるから内出血とかの理由も理解できたみたい。
お陰様で 屋敷内の回復得意ランキングを作れば エミリンさんとブン先生を抜いて 料理人たちが上位を占めるようになったのも納得しかないですね。
中身をイメージするのって大事って事がよく分かったよね。
ああ、そうそう、首都リズモーニでは ココッコではない鳥のように、家畜をはじめとした 魔獣ではない生き物が結構いるらしい。
前にお父さんから聞いた兎もメイドさんの中には実家で飼っているという人がいたレベル。
辺境にいると 魔素が濃いから普通の生き物がいないだけで、離れた場所には普通に居た。私はこの世界には魔獣しか存在しないと思ってたし、お父さんも 魔獣以外に用はないから気付かなかったという脳筋親子でした。
それから 魔道具作りは魔法陣作成から錬金術を実際に行う過程に進んでいます。
魔法陣の図形は随分上達したので、今度はこの中に実際古代文字を入れて 使える魔法陣にしていくという勉強です。
魔道具を作るには魔法陣をしっかり理解したうえで書けないと駄目だと先生が言ってた理由が痛いほどよく分かったのは、最終的に魔道具を完成させるための錬成陣も魔法陣が刻まれたものだったからだ。
大きな丸の中に七芒星が入っており、闇、聖、風、火、水、土、木の属性神の印が三角に刻まれていた。
闇と木の間、水と火の間、聖と風の間に丸印があり、そこには魔力を注ぐのだと教えてもらった。
「3つの白い丸ということで、これは創世神を示しているのだろうと言われています。
錬成陣の広い中心部分に 魔法陣を先に置き、その上に付与したい素材を置きます。装飾品などは ここに置く前の時点でカッティングなどの仕上げをしておきましょうね」
手を叩いて「錬成!」とか言うのかと思ってたけど 普通に錬成陣に魔力を流してました。
錬成陣は金属の板で、魔法陣は彫って作られています。
ちなみにこの金属の板ってのが 魔力を通しやすいミスリルで、簡単に手に入る鉱石ではないからこそ高額で、だからこそ魔道具士は貴族か それに準じた人しかなれないんだって。
「錬成陣自体も高額ですが、魔道具を作る為の魔法陣を作るにも インク、用紙、書く為のそれぞれの道具も必要ですし、そもそもの魔法陣を学ぶことができる場所が少ないですからね。
結果として貴族ぐらいしかそれで生計を立てることはできない。という事でしょう」
世知辛いですねぇ。
お母さんは多分自分で作ってたけど、あの知識はどこで学んだんだろうか。まさか本当に貴族だったとか?
いやいや、貴族令嬢があんなに口悪いとかある?
普段はおっとりして 優しい人だったし、ピンク髪のお陰で ちょっと儚げにすら見える人だったけど、私に意地悪する人とか、薬草畑に悪戯する人には容赦なかったからなぁ。
よく考えればお母さんってヒロインポジだよね。ピンク髪だし、聖属性持ちだし、(冒険者の)聖女だったし……。
お母さんが謎過ぎるんだけど、あの宝箱を開けられない限り 何も分かりそうにないよね。
あ、そういえば 私の鞄にはあれがある。現物持ち込みだったら 安価に作ってもらうことはできないだろうか。
「ブン先生、これがあったら 錬成陣を私も買うことができますか?」
「なんでしょう……石ですね? ん? これは。ちょっと待っててください。
エミリン、鑑定眼鏡はオットマールに言えば貸し出ししてもらえましたよね」
「え、ええ。借りてまいりましょうか?」
「ブン先生、鑑定眼鏡ならもってますよ、どうぞ」
鉱山ダンジョンで大量に掘ってきた鉱石、まだあれから帰ってないのでそのまま大量にマジックバッグに入っているのだ。
鑑定眼鏡も持っているからお渡ししたら ちょっとポカンとした後受け取ってくれて、石を鑑定し始めたよ。純ミスリルの延べ棒は あのギルドに卸してきたからね、純ではないけどミスリル鉱石ですよ。
「ヴィオ嬢、これはミスリル鉱石ですよ。どうしたのですか?」
プルプルした手で石と眼鏡を返却されました。
とりあえずノハシムの町にある鉱山ダンジョンで 自分たちの手で掘ってきたものだと説明。
「鉱山ダンジョンというのがあるのは知っていましたが、ああいった町では採掘したものを提出する決まりではありませんでしたか?
採掘量の何分の一かしか持って帰れないという約束があると聞いた覚えがありますが……」
割合は知らなかったけど、自分たちで使う分だけ。という注意はされたね。
でも1袋分の鉱石とボスの宝箱からでた純ミスリルを提出したから 何も言われなかったもんね。というかあれ以上出してたらひっくり返ってしまっていたと思う。
「沢山採れたからね、これは自分たちで持って帰ってきた分なの。
サマニア村に戻ったら武器屋さんに預けて 新しい武器を作る時に使ってもらうつもりだったけど、錬成陣を作るにはどれくらい必要?
武器の新調をする予定はしばらくないから、使って良いかお父さんに聞いてみます」
「え、いや、まあ、え?
ふぅ~。そうですね、このミスリル鉱石であれば 2つあれば十分ですよ。腕のいい工房がありますから そこに……、ヴィオ嬢を連れていくのはまずいですね」
ブン先生は 何かを諦めた感じでミスリル鉱石を受け入れてくれた。
確かに今までは珍しかったかもしれないけど、多分あの【索敵】が当り前になれば 鉱山ダンジョンでは当たり前に採掘できるようになると思うよ?
腕のいい工房を紹介してもらえるのかと思いきや、私みたいな子供や 冒険者にしか見えないお父さんが行ったら疑われる可能性があるし、確実に私の顔は記憶されるという。
そこでブン先生が ドゥーア先生のお使いとしてお店に行ってくれることになってしまった。
なんだか申し訳ないけど、ドゥーア先生からもそうした方がいいと言われたのでお願いします。
お屋敷の人たちも、数名が簡単な傷なら治せるくらい回復魔法が上手になり、私とずっと一緒にいたブン先生と エミリンさんは 打撲などの内側の怪我も回復が出来るようになりました。
エミリンさん達が出来るようになったのは お料理をする時も一緒について来てくれたからだと思う。
ココッコではない鳥(鶏のような扱いの鳥)がいることを知り、それを購入してもらったんだよね。
流石に〆られていたし首は落とされ血抜き済み 毛も毟られたツルッパゲの状態だったけど、侯爵のキッチンへ納品する業者が 気を使ってそこまでしてくれたのは仕方がないことだろう。
だけど、ヒトだって見えない程 毛におおわれている訳じゃないからね、身体の解剖を覚えるには良いんじゃない?って事になったんだ。
まあ、エミリンさんよりも ブン先生の方が貧血で倒れそうになったり、数名見学に来ていたメイドが気絶したりしたけど、ちゃんと見ていた人たちはよく理解できたみたい。
もも肉とか胸肉の辺りは 筋肉も発達しているし、血抜きはされてても血管は残ってるから内出血とかの理由も理解できたみたい。
お陰様で 屋敷内の回復得意ランキングを作れば エミリンさんとブン先生を抜いて 料理人たちが上位を占めるようになったのも納得しかないですね。
中身をイメージするのって大事って事がよく分かったよね。
ああ、そうそう、首都リズモーニでは ココッコではない鳥のように、家畜をはじめとした 魔獣ではない生き物が結構いるらしい。
前にお父さんから聞いた兎もメイドさんの中には実家で飼っているという人がいたレベル。
辺境にいると 魔素が濃いから普通の生き物がいないだけで、離れた場所には普通に居た。私はこの世界には魔獣しか存在しないと思ってたし、お父さんも 魔獣以外に用はないから気付かなかったという脳筋親子でした。
それから 魔道具作りは魔法陣作成から錬金術を実際に行う過程に進んでいます。
魔法陣の図形は随分上達したので、今度はこの中に実際古代文字を入れて 使える魔法陣にしていくという勉強です。
魔道具を作るには魔法陣をしっかり理解したうえで書けないと駄目だと先生が言ってた理由が痛いほどよく分かったのは、最終的に魔道具を完成させるための錬成陣も魔法陣が刻まれたものだったからだ。
大きな丸の中に七芒星が入っており、闇、聖、風、火、水、土、木の属性神の印が三角に刻まれていた。
闇と木の間、水と火の間、聖と風の間に丸印があり、そこには魔力を注ぐのだと教えてもらった。
「3つの白い丸ということで、これは創世神を示しているのだろうと言われています。
錬成陣の広い中心部分に 魔法陣を先に置き、その上に付与したい素材を置きます。装飾品などは ここに置く前の時点でカッティングなどの仕上げをしておきましょうね」
手を叩いて「錬成!」とか言うのかと思ってたけど 普通に錬成陣に魔力を流してました。
錬成陣は金属の板で、魔法陣は彫って作られています。
ちなみにこの金属の板ってのが 魔力を通しやすいミスリルで、簡単に手に入る鉱石ではないからこそ高額で、だからこそ魔道具士は貴族か それに準じた人しかなれないんだって。
「錬成陣自体も高額ですが、魔道具を作る為の魔法陣を作るにも インク、用紙、書く為のそれぞれの道具も必要ですし、そもそもの魔法陣を学ぶことができる場所が少ないですからね。
結果として貴族ぐらいしかそれで生計を立てることはできない。という事でしょう」
世知辛いですねぇ。
お母さんは多分自分で作ってたけど、あの知識はどこで学んだんだろうか。まさか本当に貴族だったとか?
いやいや、貴族令嬢があんなに口悪いとかある?
普段はおっとりして 優しい人だったし、ピンク髪のお陰で ちょっと儚げにすら見える人だったけど、私に意地悪する人とか、薬草畑に悪戯する人には容赦なかったからなぁ。
よく考えればお母さんってヒロインポジだよね。ピンク髪だし、聖属性持ちだし、(冒険者の)聖女だったし……。
お母さんが謎過ぎるんだけど、あの宝箱を開けられない限り 何も分かりそうにないよね。
あ、そういえば 私の鞄にはあれがある。現物持ち込みだったら 安価に作ってもらうことはできないだろうか。
「ブン先生、これがあったら 錬成陣を私も買うことができますか?」
「なんでしょう……石ですね? ん? これは。ちょっと待っててください。
エミリン、鑑定眼鏡はオットマールに言えば貸し出ししてもらえましたよね」
「え、ええ。借りてまいりましょうか?」
「ブン先生、鑑定眼鏡ならもってますよ、どうぞ」
鉱山ダンジョンで大量に掘ってきた鉱石、まだあれから帰ってないのでそのまま大量にマジックバッグに入っているのだ。
鑑定眼鏡も持っているからお渡ししたら ちょっとポカンとした後受け取ってくれて、石を鑑定し始めたよ。純ミスリルの延べ棒は あのギルドに卸してきたからね、純ではないけどミスリル鉱石ですよ。
「ヴィオ嬢、これはミスリル鉱石ですよ。どうしたのですか?」
プルプルした手で石と眼鏡を返却されました。
とりあえずノハシムの町にある鉱山ダンジョンで 自分たちの手で掘ってきたものだと説明。
「鉱山ダンジョンというのがあるのは知っていましたが、ああいった町では採掘したものを提出する決まりではありませんでしたか?
採掘量の何分の一かしか持って帰れないという約束があると聞いた覚えがありますが……」
割合は知らなかったけど、自分たちで使う分だけ。という注意はされたね。
でも1袋分の鉱石とボスの宝箱からでた純ミスリルを提出したから 何も言われなかったもんね。というかあれ以上出してたらひっくり返ってしまっていたと思う。
「沢山採れたからね、これは自分たちで持って帰ってきた分なの。
サマニア村に戻ったら武器屋さんに預けて 新しい武器を作る時に使ってもらうつもりだったけど、錬成陣を作るにはどれくらい必要?
武器の新調をする予定はしばらくないから、使って良いかお父さんに聞いてみます」
「え、いや、まあ、え?
ふぅ~。そうですね、このミスリル鉱石であれば 2つあれば十分ですよ。腕のいい工房がありますから そこに……、ヴィオ嬢を連れていくのはまずいですね」
ブン先生は 何かを諦めた感じでミスリル鉱石を受け入れてくれた。
確かに今までは珍しかったかもしれないけど、多分あの【索敵】が当り前になれば 鉱山ダンジョンでは当たり前に採掘できるようになると思うよ?
腕のいい工房を紹介してもらえるのかと思いきや、私みたいな子供や 冒険者にしか見えないお父さんが行ったら疑われる可能性があるし、確実に私の顔は記憶されるという。
そこでブン先生が ドゥーア先生のお使いとしてお店に行ってくれることになってしまった。
なんだか申し訳ないけど、ドゥーア先生からもそうした方がいいと言われたのでお願いします。
447
あなたにおすすめの小説
幻獣保護センター廃棄処理係の私、ボロ雑巾のような「ゴミ幻獣」をこっそり洗ってモフっていたら、実は世界を喰らう「終焉の獣」だった件について
いぬがみとうま🐾
ファンタジー
「魔力なしの穀潰し」――そう蔑まれ、幻獣保護センターの地下で廃棄幻獣の掃除に明け暮れる少女・ミヤコ。
実のところ、その施設は「価値のない命」を無慈悲に殺処分する地獄だった。
ある日、ミヤコの前に運ばれてきたのは、泥と油にまみれた「ボロ雑巾」のような正体不明の幻獣。
誰の目にもゴミとしか映らないその塊を、ミヤコは放っておけなかった。
「こんなに汚れたままなんて、かわいそう」
彼女が生活魔法を込めたブラシで丹念に汚れを落とした瞬間、世界を縛る最凶の封印が汚れと一緒に「流されてしまう。
現れたのは、月光を纏ったような美しい銀狼。
それは世界を喰らうと恐れられる伝説の災厄級幻獣『フェンリル・ヴォイド』だった……。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
『外見しか見なかったあなたへ。私はもう、選ぶ側です』
鷹 綾
恋愛
「お前のようなガキは嫌いだ」
幼く見える容姿を理由に、婚約者ライオネルから一方的に婚約を破棄された
公爵令嬢シルフィーネ・エルフィンベルク。
その夜、嫉妬に狂った伯爵令嬢に突き落とされ、
彼女は一年もの間、意識不明の重体に陥る――。
目を覚ました彼女は、大人びた美貌を手に入れていた。
だが、中身は何ひとつ変わっていない。
にもかかわらず、
かつて彼女を「幼すぎる」と切り捨てた元婚約者は態度を一変させ、
「やり直したい」とすり寄ってくる。
「見かけが変わっても、中身は同じです。
それでもあなたは、私の外見しか見ていなかったのですね?」
静かにそう告げ、シルフィーネは過去を見限る。
やがて彼女に興味を示したのは、
隣国ノルディアの王太子エドワルド。
彼が見ていたのは、美貌ではなく――
対話し、考え、異論を述べる彼女の“在り方”だった。
これは、
外見で価値を決められた令嬢が、
「選ばれる人生」をやめ、
自分の意思で未来を選び直す物語。
静かなざまぁと、
対等な関係から始まる大人の恋。
そして――
自分の人生を、自分の言葉で生きるための物語。
---
身代わりで呪いの公爵に嫁ぎましたが、聖女の力で浄化したら離縁どころか国一番の溺愛妻になりました〜実家が泣きついてももう遅い〜
しょくぱん
恋愛
「お前のような無能は、死神の生贄にでもなっていろ」
魔力なしの無能と蔑まれ、家族に虐げられてきた伯爵令嬢レティシア。 彼女に命じられたのは、近づく者すべてを病ませるという『呪いの公爵』アレクシスへの身代わり結婚だった。
鉄格子の馬車で運ばれ、たどり着いたのは瘴気に満ちた死の城。 恐ろしい怪物のような男に殺される――。 そう覚悟していたレティシアだったが、目の前の光景に絶望よりも先に別の感情が湧き上がる。
(な、何これ……汚すぎるわ! 雑巾とブラシはどこ!?)
実は、彼女が「無能」と言われていたのは、その力が『洗浄』と『浄化』に特化した特殊な聖女の魔力だったから。
レティシアが掃除をすれば、呪いの瘴気は消え去り、枯れた大地には花が咲き、不気味だった公爵城はまたたく間にピカピカの聖域に塗り替えられていく。 さらには、呪いで苦しんでいたアレクシスの素顔は、見惚れるほどの美青年で――。
「レティシア、君は一体何者なんだ……? 体が、こんなに軽いのは初めてだ」
冷酷だったはずの公爵様から、まさかの執着と溺愛。 さらには、呪いが解けたことで領地は国一番の豊かさを取り戻していく。
一方で、レティシアを捨てた実家は、彼女の『浄化』を失ったことで災厄に見舞われ、今さら「戻ってきてくれ」と泣きついてくるが……。
「私は今、お城の掃除と旦那様のお世話で忙しいんです。お引き取りくださいませ」
これは、掃除を愛する薄幸令嬢が、その愛と魔力で死神公爵を救い、最高に幸せな居場所を手に入れるまでのお話。
なぜ、私に関係あるのかしら?
シエル
ファンタジー
「初めまして、アシュフォード公爵家一女、セシリア・アシュフォードと申します」
彼女は、つい先日までこの国の王太子殿下の婚約者だった。
そして今日、このトレヴァント辺境伯家へと嫁いできた。
「…レオンハルト・トレヴァントだ」
非道にも自らの実妹を長年にわたり虐げ、婚約者以外の男との不適切な関係を理由に、王太子妃に不適格とされ、貴族学院の卒業式で婚約破棄を宣告された。
そして、新たな婚約者として、その妹が王太子本人から指名されたのだった。
「私は君と夫婦になるつもりはないし、辺境伯夫人として扱うこともない」
この判断によって、どうなるかなども考えずに…
※ 中世ヨーロッパ風の世界観です。
※ ご都合主義ですので、ご了承下さい、
※ 画像はAIにて作成しております
心が折れた日に神の声を聞く
木嶋うめ香
ファンタジー
ある日目を覚ましたアンカーは、自分が何度も何度も自分に生まれ変わり、父と義母と義妹に虐げられ冤罪で処刑された人生を送っていたと気が付く。
どうして何度も生まれ変わっているの、もう繰り返したくない、生まれ変わりたくなんてない。
何度生まれ変わりを繰り返しても、苦しい人生を送った末に処刑される。
絶望のあまり、アンカーは自ら命を断とうとした瞬間、神の声を聞く。
没ネタ供養、第二弾の短編です。
いくら政略結婚だからって、そこまで嫌わなくてもいいんじゃないですか?いい加減、腹が立ってきたんですけど!
夢呼
恋愛
伯爵令嬢のローゼは大好きな婚約者アーサー・レイモンド侯爵令息との結婚式を今か今かと待ち望んでいた。
しかし、結婚式の僅か10日前、その大好きなアーサーから「私から愛されたいという思いがあったら捨ててくれ。それに応えることは出来ない」と告げられる。
ローゼはその言葉にショックを受け、熱を出し寝込んでしまう。数日間うなされ続け、やっと目を覚ました。前世の記憶と共に・・・。
愛されることは無いと分かっていても、覆すことが出来ないのが貴族間の政略結婚。日本で生きたアラサー女子の「私」が八割心を占めているローゼが、この政略結婚に臨むことになる。
いくら政略結婚といえども、親に孫を見せてあげて親孝行をしたいという願いを持つローゼは、何とかアーサーに振り向いてもらおうと頑張るが、鉄壁のアーサーには敵わず。それどころか益々嫌われる始末。
一体私の何が気に入らないんだか。そこまで嫌わなくてもいいんじゃないんですかね!いい加減腹立つわっ!
世界観はゆるいです!
カクヨム様にも投稿しております。
※10万文字を超えたので長編に変更しました。
余命半年の僕は、君を英雄にするために「裏切り者」の汚名を着る
深渡 ケイ
ファンタジー
魔力を持たない少年アルトは、ある日、残酷な未来を知ってしまう。 最愛の幼馴染であり「勇者」であるレナが、半年後に味方の裏切りによって惨殺される未来を。
未来を変える代償として、半年で全身が石化して死ぬ呪いを受けたアルトは、残された命をかけた孤独な決断を下す。
「僕が最悪の裏切り者となって、彼女を救う礎になろう」
卓越した頭脳で、冷徹な「悪の参謀」を演じるアルト。彼の真意を知らないレナは、彼を軽蔑し、やがて憎悪の刃を向ける。 石化していく体に走る激痛と、愛する人に憎まれる絶望。それでも彼は、仮面の下で血の涙を流しながら、彼女を英雄にするための完璧なシナリオを紡ぎ続ける。
これは、誰よりも彼女の幸せを願った少年が、世界一の嫌われ者として死んでいく、至高の献身の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる