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第一章 死ぬにしたって、これは無いだろ!
第八話
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二度と味わいたくはなかった浮遊感。
すぐそこに、自分の死の息吹が渦巻いている。しかし、そんなときに限って、人間は夢うつつだ。
きっと、過ぎた恐怖を感じないように、本能がそうさせるのだろう。
あーあ、俺ってばまた、こんなくだらない死に方しちまうんだな。つくづく馬鹿だわ。
ジルラッド氏にもあんな泣きそうな顔させちゃって。流石に目の前でこんな死に方されちゃ気分悪いよね、ごめんな。
しかし、予想していたような強い衝撃と激痛はいつまでたっても無かった。
いつの間にか瞑っていた目を恐る恐る開いてみれば、俺は誰かからがっしりと抱擁を受けていて、どうやら転がり落ちて死ぬなんてことは無事起こらなかったらしい。
誰、って、考えるまでも無いだろう。俺を転落から救ってくれたのは、他でもない、ジルラッド氏だった。
「な、んで」
ジルラッド氏は、まるで自分が死にそうな思いをしたみたいに息絶え絶えで、強い力で俺を支えながらも、酷く震えていた。
その顔は見えないが、目の前で俺が死ぬことをどんなに恐れたのか、俺に触れている彼の全てからひしひしと伝わってくる。
「兄上……兄上……いやだ、いかないで、兄上……」
その声は、彼のイメージからは想像もできないほど弱弱しく、まるで迷子のように頼りなかった。
それまで俺が彼に感じていた恐怖なんてまるで消え去っていき、代わりに凄まじい罪悪感と申し訳なさに襲われ、俺まで泣きそうになってしまう。
「ごめん、ごめんよ。大丈夫、俺はここにいるから。助けてくれてありがとう、ジルラッド」
俺は何とかそう絞り出すように言って、ジルラッド氏の大きな背中をさすってやった。
ジルラッド氏はより俺を抱きしめる腕の力を強めて、ゆっくり息をついた。
どうやら何とか落ち着いてくれたみたいだ。震えも収まって、恐怖の代わりに安堵が全身から伝わってくる。
「もう、これで、最後にして欲しい……二度と、こんな思いはしたくない」
「ウン……俺ももう懲りたよ……二度としないさ」
「本当? 約束してくれますか?」
「約束するよ。俺も死ぬのは怖い」
グス、と鼻をすする音が聞こえる。もしかして、泣いているのだろうか。
俺は堪らず、その顔が見てみたくなって、腕の力を緩めてくれるようにと背中を軽く叩く。
果たして、本当に、あのジルラッド氏が、泣きべそかいて顔を真っ赤にしているではないか。
「ふ、ふふ……あはは」
「わ、っわらっている場合、ですか……! グス、人の気持ちも知らないで……っ」
「ごめんて……っぐ、ブフ……w やー、君みたいなかっこいい超絶イケメンが、こんな……っ。おにいさん、ギャップ萌えに弱くて~」
あははは、と、深夜にはそぐわない爆笑が静かな空間に響く。死にかけたばかりだというのに、とても愉快な気分だった。
あーあ、そんなにむくれても俺の萌えが加速するだけだぞ~?
いやー、顔がいいって本当に性別とか超越するよね。こんなハンサムガイでも可愛く見えちまう。
なんだか絆されちゃったかな。まあ絆されない方が人の心無いでしょ、これは。
自分を殺すかもしれない相手だが、それ以前にもう、命の恩人だ。
恩人が望むことならまあ、叶えてやらないと気分悪いし。
結果それで殺されても、一回救ってもらった命だし、仕方ないだろう。
チョロくてすみませんね、ええ、チョロいですよ俺は。男なんだから、可愛いものには弱くて当然。
俺の目にはもう、ジルラッド氏はふさふさの耳と尻尾が揺れる優しいラブラドールレトリーバーにしか見えなくなっちまったんだよ。悪いか。
「ああ、もう、いいや。なんか、君になら、何されても」
「兄上……冗談でも僕にそんなこと言ってはいけません」
「冗談じゃないって。もう逃げるのも馬鹿らしくなってきたしさ」
殺されてもいい、なんて思う以上のことがあるとは思えないけどな。
何でだろう、あんなに死にたくないって思ってたのに。必死で、縋るように、俺を兄上と何度も呼ぶ君の声を聞いてしまった瞬間から、君をこれ以上悲しませるわけにはいかないって、そう思ったんだよ。
なんて言えばいいかな、気持ちとかそういう次元じゃなくて、同情とか、そういうのでは説明出来ない、胸の奥から突き上げるような、衝動? 殆ど強迫観念に近いかも。
でも、不思議と、そう思わされてしまうのは気持ち悪くないし、寧ろ心地がいい。
自分でも分からんもん、でもそうとしか言いようがないんだ、仕方ない。
今まで俺に襲い掛かってきた数々の理不尽なファンタジーに比べたら、こんなの不思議に数えるまでもない。
笑っちまうほどねじ外れちゃってんな、俺。まあいいや。昔から気分の悪いことはしないようにしてるんだ。その方が息しやすいだろ?
「そう、それは、僕としても安心です……しかし、だからと言って、無防備すぎるのも、心配と申しますか……自分が何をしでかすか分からないので」
「ええ?w 変なこと言うなぁ、きみ。出来るだけ痛くしないでね」
殺すならせめてスッパリ潔くいってほしいものだ。何されてもいいとは言ったが、拷問だとか、痛いのは流石にちょっと嫌かな。
でも、多分君他人をねちっこく痛めつける趣味とかないでしょ。
いやまあ初めて会ったばっかで知ったような口きいてごめんだけどもね。
「え、何、何でまたそんな顔赤くしてんのさ」
「~~~~~~っっっ!! あ、貴方のせいですっ! ああもう、知りませんからね。僕は5年、いや、それ以上、貴方に焦がれて焦がれて焦がれ続けて、頭がおかしくなってるんですから。 貴方の目の前に居るのは、人じゃなく、飢えに飢えた狼なんですよ」
「それ自分で言う……? 自覚があるならまだ君はマトモだよ、多分。大丈夫、大丈夫」
よしよし狼ちゃんかわいいねえおじさんが撫でてやろう。よーしよしよし。
俺は両手でふわふわのプラチナブロンドをわしゃわしゃかき回す。
すると、グルル、なんて、本当に狼の威嚇みたいな音が聞こえて、俺は首を傾げた。
ガシリ、好き勝手していた手を掴まれ、ぐい、と引っ張られる。
ありゃりゃ、流石にちょっと揶揄い過ぎたかな、なんて暢気に考えていたら。
まるで掬うように頬に手が添えられて。俺はそこでようやく、俺の顔を真っ直ぐ見つめるジルラッド氏の瞳が、一体何を宿しているのか理解する。
呆気にとられて動けないでいるうちに、みるみるその黄金比が迫ってくる。
俺はつい、その夢のような美貌にうっとり見とれてしまった。
ふに。恍惚と夢見心地に浸っていた俺を再び現実に引き戻したのは、柔らかく、そしてどこか気恥ずかしさを感じるような、しっとりとした感触。
「~~~~~~!?!? っっ!! ~~~~~~っっっ!!!!」
キス、されてる。目の前にすさまじく長い睫毛がフルフルと震えている。え? なんで?
ぬるりと熱い、柔らかいナニカが俺の唇をなぞると、ぞわぞわが背筋を這いまわって、みるみる頭に血が上っていく。
次第に視界がグラグラと揺らいできて、最初は耐えがたかったぞわぞわの気持ち悪さ、その輪郭がぼやけて、ジットリ溶かされていくみたいな感覚に塗り替わっていく。
ジルラッド氏は何度か触れるだけのバードキスを繰り返し、俺の頭がまともに動かなくなった頃合い、すかさずディープキスにシフトチェンジなんてことをしでかす。
なけなしの抵抗もむなしく、俺の腔内は彼の器用な舌にさんざ蹂躙されていった。
「ほんとうに? 本当に、これで、僕がマトモだと……そう思いますか」
俺の両肩を掴み、ひどく苦しそうなしかめ面で、俺にそう訴えてくるジルラッド氏。
うん、そうだな。思いっきりイカレてら。
常人なら、天地がひっくり返っても、兄貴相手に急にディープキスぶちかます発想にはならんわ。うん、よく分かったよ。
君が優しくて、誠実なことも。よく、分かった。
「……分かっていただけたようで、何よりです。以後、くれぐれも、先程のような軽率な振る舞いはお控えくださいますよう」
腰砕けになって立てなくなった俺を、いとも容易く抱えて、ジルラッド氏は突き放すような口調でそう言った。
でも、その口調とは裏腹に、俺のことは割れ物を扱うような手つきで触れる。
その大きくて深い優しさは、無数のナイフのように、俺の心の奥に突き刺さり、傷口からじわじわと罪悪感が滲みだして、みるみる全身を痺れさせていく。
ああ、俺、君がそこまで想ってやまない大事な人を、奪ってしまったのか。
すぐそこに、自分の死の息吹が渦巻いている。しかし、そんなときに限って、人間は夢うつつだ。
きっと、過ぎた恐怖を感じないように、本能がそうさせるのだろう。
あーあ、俺ってばまた、こんなくだらない死に方しちまうんだな。つくづく馬鹿だわ。
ジルラッド氏にもあんな泣きそうな顔させちゃって。流石に目の前でこんな死に方されちゃ気分悪いよね、ごめんな。
しかし、予想していたような強い衝撃と激痛はいつまでたっても無かった。
いつの間にか瞑っていた目を恐る恐る開いてみれば、俺は誰かからがっしりと抱擁を受けていて、どうやら転がり落ちて死ぬなんてことは無事起こらなかったらしい。
誰、って、考えるまでも無いだろう。俺を転落から救ってくれたのは、他でもない、ジルラッド氏だった。
「な、んで」
ジルラッド氏は、まるで自分が死にそうな思いをしたみたいに息絶え絶えで、強い力で俺を支えながらも、酷く震えていた。
その顔は見えないが、目の前で俺が死ぬことをどんなに恐れたのか、俺に触れている彼の全てからひしひしと伝わってくる。
「兄上……兄上……いやだ、いかないで、兄上……」
その声は、彼のイメージからは想像もできないほど弱弱しく、まるで迷子のように頼りなかった。
それまで俺が彼に感じていた恐怖なんてまるで消え去っていき、代わりに凄まじい罪悪感と申し訳なさに襲われ、俺まで泣きそうになってしまう。
「ごめん、ごめんよ。大丈夫、俺はここにいるから。助けてくれてありがとう、ジルラッド」
俺は何とかそう絞り出すように言って、ジルラッド氏の大きな背中をさすってやった。
ジルラッド氏はより俺を抱きしめる腕の力を強めて、ゆっくり息をついた。
どうやら何とか落ち着いてくれたみたいだ。震えも収まって、恐怖の代わりに安堵が全身から伝わってくる。
「もう、これで、最後にして欲しい……二度と、こんな思いはしたくない」
「ウン……俺ももう懲りたよ……二度としないさ」
「本当? 約束してくれますか?」
「約束するよ。俺も死ぬのは怖い」
グス、と鼻をすする音が聞こえる。もしかして、泣いているのだろうか。
俺は堪らず、その顔が見てみたくなって、腕の力を緩めてくれるようにと背中を軽く叩く。
果たして、本当に、あのジルラッド氏が、泣きべそかいて顔を真っ赤にしているではないか。
「ふ、ふふ……あはは」
「わ、っわらっている場合、ですか……! グス、人の気持ちも知らないで……っ」
「ごめんて……っぐ、ブフ……w やー、君みたいなかっこいい超絶イケメンが、こんな……っ。おにいさん、ギャップ萌えに弱くて~」
あははは、と、深夜にはそぐわない爆笑が静かな空間に響く。死にかけたばかりだというのに、とても愉快な気分だった。
あーあ、そんなにむくれても俺の萌えが加速するだけだぞ~?
いやー、顔がいいって本当に性別とか超越するよね。こんなハンサムガイでも可愛く見えちまう。
なんだか絆されちゃったかな。まあ絆されない方が人の心無いでしょ、これは。
自分を殺すかもしれない相手だが、それ以前にもう、命の恩人だ。
恩人が望むことならまあ、叶えてやらないと気分悪いし。
結果それで殺されても、一回救ってもらった命だし、仕方ないだろう。
チョロくてすみませんね、ええ、チョロいですよ俺は。男なんだから、可愛いものには弱くて当然。
俺の目にはもう、ジルラッド氏はふさふさの耳と尻尾が揺れる優しいラブラドールレトリーバーにしか見えなくなっちまったんだよ。悪いか。
「ああ、もう、いいや。なんか、君になら、何されても」
「兄上……冗談でも僕にそんなこと言ってはいけません」
「冗談じゃないって。もう逃げるのも馬鹿らしくなってきたしさ」
殺されてもいい、なんて思う以上のことがあるとは思えないけどな。
何でだろう、あんなに死にたくないって思ってたのに。必死で、縋るように、俺を兄上と何度も呼ぶ君の声を聞いてしまった瞬間から、君をこれ以上悲しませるわけにはいかないって、そう思ったんだよ。
なんて言えばいいかな、気持ちとかそういう次元じゃなくて、同情とか、そういうのでは説明出来ない、胸の奥から突き上げるような、衝動? 殆ど強迫観念に近いかも。
でも、不思議と、そう思わされてしまうのは気持ち悪くないし、寧ろ心地がいい。
自分でも分からんもん、でもそうとしか言いようがないんだ、仕方ない。
今まで俺に襲い掛かってきた数々の理不尽なファンタジーに比べたら、こんなの不思議に数えるまでもない。
笑っちまうほどねじ外れちゃってんな、俺。まあいいや。昔から気分の悪いことはしないようにしてるんだ。その方が息しやすいだろ?
「そう、それは、僕としても安心です……しかし、だからと言って、無防備すぎるのも、心配と申しますか……自分が何をしでかすか分からないので」
「ええ?w 変なこと言うなぁ、きみ。出来るだけ痛くしないでね」
殺すならせめてスッパリ潔くいってほしいものだ。何されてもいいとは言ったが、拷問だとか、痛いのは流石にちょっと嫌かな。
でも、多分君他人をねちっこく痛めつける趣味とかないでしょ。
いやまあ初めて会ったばっかで知ったような口きいてごめんだけどもね。
「え、何、何でまたそんな顔赤くしてんのさ」
「~~~~~~っっっ!! あ、貴方のせいですっ! ああもう、知りませんからね。僕は5年、いや、それ以上、貴方に焦がれて焦がれて焦がれ続けて、頭がおかしくなってるんですから。 貴方の目の前に居るのは、人じゃなく、飢えに飢えた狼なんですよ」
「それ自分で言う……? 自覚があるならまだ君はマトモだよ、多分。大丈夫、大丈夫」
よしよし狼ちゃんかわいいねえおじさんが撫でてやろう。よーしよしよし。
俺は両手でふわふわのプラチナブロンドをわしゃわしゃかき回す。
すると、グルル、なんて、本当に狼の威嚇みたいな音が聞こえて、俺は首を傾げた。
ガシリ、好き勝手していた手を掴まれ、ぐい、と引っ張られる。
ありゃりゃ、流石にちょっと揶揄い過ぎたかな、なんて暢気に考えていたら。
まるで掬うように頬に手が添えられて。俺はそこでようやく、俺の顔を真っ直ぐ見つめるジルラッド氏の瞳が、一体何を宿しているのか理解する。
呆気にとられて動けないでいるうちに、みるみるその黄金比が迫ってくる。
俺はつい、その夢のような美貌にうっとり見とれてしまった。
ふに。恍惚と夢見心地に浸っていた俺を再び現実に引き戻したのは、柔らかく、そしてどこか気恥ずかしさを感じるような、しっとりとした感触。
「~~~~~~!?!? っっ!! ~~~~~~っっっ!!!!」
キス、されてる。目の前にすさまじく長い睫毛がフルフルと震えている。え? なんで?
ぬるりと熱い、柔らかいナニカが俺の唇をなぞると、ぞわぞわが背筋を這いまわって、みるみる頭に血が上っていく。
次第に視界がグラグラと揺らいできて、最初は耐えがたかったぞわぞわの気持ち悪さ、その輪郭がぼやけて、ジットリ溶かされていくみたいな感覚に塗り替わっていく。
ジルラッド氏は何度か触れるだけのバードキスを繰り返し、俺の頭がまともに動かなくなった頃合い、すかさずディープキスにシフトチェンジなんてことをしでかす。
なけなしの抵抗もむなしく、俺の腔内は彼の器用な舌にさんざ蹂躙されていった。
「ほんとうに? 本当に、これで、僕がマトモだと……そう思いますか」
俺の両肩を掴み、ひどく苦しそうなしかめ面で、俺にそう訴えてくるジルラッド氏。
うん、そうだな。思いっきりイカレてら。
常人なら、天地がひっくり返っても、兄貴相手に急にディープキスぶちかます発想にはならんわ。うん、よく分かったよ。
君が優しくて、誠実なことも。よく、分かった。
「……分かっていただけたようで、何よりです。以後、くれぐれも、先程のような軽率な振る舞いはお控えくださいますよう」
腰砕けになって立てなくなった俺を、いとも容易く抱えて、ジルラッド氏は突き放すような口調でそう言った。
でも、その口調とは裏腹に、俺のことは割れ物を扱うような手つきで触れる。
その大きくて深い優しさは、無数のナイフのように、俺の心の奥に突き刺さり、傷口からじわじわと罪悪感が滲みだして、みるみる全身を痺れさせていく。
ああ、俺、君がそこまで想ってやまない大事な人を、奪ってしまったのか。
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