【完結】俺の身体の半分は糖分で出来ている!? スイーツ男子の異世界紀行

海野ことり

文字の大きさ
190 / 194

94.愛を知るー2(R-18)

しおりを挟む

「んぎゃっ!?」
「クッ、このっ!」
 背後から忍び寄った神霊が、俺とロクの繋がったところを舐めたのだ。

「やっ、やめっ!」
 神霊が焦る俺たちを無視して繋がりを舐め続ける。
 俺は慌てて抜こうとしたんだけど、焦って膝をついた体勢から上手く立ち上がれない。
 落ち着いて腰を上げて分身だけを抜けば良かったのに、慌てている所為でつい逃げなきゃと思い込んでしまった。
 気ばかり焦ってロクの胸にグイグイ頭を押し付ける俺の尻は無防備で、ロクを飲み込んだまま間をザリザリと神霊に舐められている。

「んんっ、なにこれぇ……」
 尾骶骨の下の皮膚の薄いところと鱗を舐められて心許ない気持ちになる。
 俺は力が抜けてしまって、ぺたりとロクの上に倒れ込んだ。

「チヤ、ここは――」
 ロクが俺の状態を確かめる為に繋がった場所を指で触り、それから自分の外周やら鱗の周りをやたらと執拗な手付きで弄り始めた。

「ちょ、ロクッ! なにやってんだよ!」
 俺は先が読めなくてドキドキして、ロクのを既に挿れてんのに周りを刺激されるとパクパクと穴が疼いちゃって、我ながら欲深さと浅ましさに恥じ入るばかりだ。

「チヤ、少しだけ……ほんの、少しだから」
 ロクが珍しく弁解するような口調で言い、神霊が舐めている横から指を押し付けるようにしてナカに潜り込ませた。

「ヒッ!」
 交尾中の穴の中を触られ、俺の全身の毛が逆立った。
 身体がガクガクと震え、未知の感覚に怯えているのにお風呂に入った時みたいに吐息がこぼれ、緩んだ奥からどぷっと蜜が溢れてしまう。

『甘露だ』
 神霊が感心したようにそう言い、ゴロゴロと喉を鳴らして俺の背中に擦り寄った。
 ロクも感極まったように俺の顔中にキスを降らせて愛してると言った。

「愛してる。私の半身」
「ん……俺も……俺も、愛してる」
 もうこのままドロドロに溶けてしまいたい。
 ロクと一つになって混じり合いたい。
 こんなにも愛せるのはきっとこいつだけだ。こいつだけでいい。他には何もいらない。

「ロク……好きだよ」
 囁いたら胸の真ん中が光った。
 暖かな光が溢れ、俺は自分が愛を――その欠片だけでも手に入れたことを知る。

『ドラゴンハートだ!』
 神霊が叫んだがどうでもいい。
 俺に竜の心臓が宿ったって、人外になったってそんなことはどうでもいい。
 だって俺は今、とても幸せなんだ。

「ロク、したいことは全部シていいよ?」
 そう言ったらロクの指がロクでいっぱいの俺のナカに深く入ってきて、熱くてヌメる襞を撫でた。

「ヒッ、ひぁああああああっ!」
 俺は身体をガクガクと痙攣させて恥も外聞もなく叫んだ。
 ちょっともう、何をされてるのかわからない。

「いぐっ! いぐっ、やっ、あ゛ぁ゛ぁ゛っ!」
 激しく潮を噴いて撒き散らし、ぐっしょりと濡れた身体からは甘い匂いがプンプンと立ち昇っている。
 天界でしか手に入らない筈の甘露が俺の身体から出ていて、それがロク一人を潤す為だと思うと恥ずかしいけど嬉しい。

「ろくっ、ろくぅ……」
「はぁっ、はぁっ……なんて柔らかいんだ……」
 ロクもテンパってちょっとおかしくなってる気がする。
 分身を擦り立てた方が気持ちがいいだろうに、夢中になって俺のナカを触っている。

(やっぱりこいつは変態さんだぁぁぁ……)
 俺はロクの手で干からびるくらい射精させられたあと、奴をナカに入れたまま意識を失った。
 まさかロクがそのまま寝るとは思わなくて、気が付いたら尻にまだロクのが嵌っていて目が覚めた途端にゾクゾクとしたものが背中を駆け上がった。

「ヒィイイイイッ!」
(酷い! 幾ら神薬があるからって、入れっぱなしとか信じらんない!)

「チヤ、休憩はもう良いのか?」
「はぁあああ!?」

(休憩? 何を言ってんだ?)
 俺は当然、全ての工程を終えたと思って最後までやり遂げた自分を称賛していたのに、休憩?

「心配するな。少しくらい休んでもきっと間に合う」
「あの、まさか獣神がくるまでするつもりじゃないよね?」
「何を言っているんだ」
 ロクがおかしそうに笑ったので俺もつられたように笑い、そうだよね、良かった……と胸を撫で下ろした。
 なのにロクは笑顔のままとんでもないことを言った。

「いつ来るかわからない獣神が来るまでする筈がないだろう? 儀式は三日三晩で終わる」
「……え?」
「飲まず食わずであと二日。しかしチヤから甘露が出ているので問題ない」

(問題あるよっ! ありまくりだよっ!)
 俺は断固として反対しようとしたんだけど、後ろに入ったままのロクが身動ぎをした途端に意識を持っていかれる。

「チヤ……チヤ」
 穿たれたまま背中に口付けられ、熱烈に名前を呼ばれて嬉しくない訳がない。
 でも、俺の体力は一般人より少しマシって程度なんだよっ!
 もう気持ちよくなりたくないし、尻からも抜いて欲しいんだよっ!

「ロクッ!」
「チヤ、愛してる」
 興奮しきったロクは俺がしんどくて涙を流していることに気付かない。
 きっと、儀式をやり遂げなければという思いもあるんだろう。

『お前は涙も甘いな』
 神霊が俺の顔をべろりと舐めてそう言い、再び挑んでくる気満々の股間を見て俺は気が遠くなった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

黒豹陛下の溺愛生活

月城雪華
BL
アレンは母であるアンナを弑した獣人を探すため、生まれ育ったスラム街から街に出ていた。 しかし唐突な大雨に見舞われ、加えて空腹で正常な判断ができない。 幸い街の近くまで来ていたため、明かりの着いた建物に入ると、安心したのか身体の力が抜けてしまう。 目覚めると不思議な目の色をした獣人がおり、すぐ後に長身でどこか威圧感のある獣人がやってきた。 その男はレオと言い、初めて街に来たアレンに優しく接してくれる。 街での滞在が長くなってきた頃、突然「俺の伴侶になってくれ」と言われ── 優しく(?)兄貴肌の黒豹×幸薄系オオカミが織り成す獣人BL、ここに開幕!

竜の生贄になった僕だけど、甘やかされて幸せすぎっ!【完結】

ぬこまる
BL
竜の獣人はスパダリの超絶イケメン!主人公は女の子と間違うほどの美少年。この物語は勘違いから始まるBLです。2人の視点が交互に読めてハラハラドキドキ!面白いと思います。ぜひご覧くださいませ。感想お待ちしております。

【R18】兄弟の時間【BL】

BL
色々あってニートになった僕、斑鳩 鷹は当たり前だけど両親にめっちゃ将来を心配されまさかの離島暮らしを提案されてしまう。 待ってくれよ! アマゾンが当日配送されないとこなんて無理だし、アニメイトがない世界に住めるか!  斯くて僕は両親が改心すればと家出を決意したが行く宛はなく、行きついたさきはそいつの所だった。 「じゃぁ結婚しましょうか」 眼鏡の奥の琥珀の瞳が輝いて、思わず頷きそうになったけど僕はぐっと堪えた。 そんな僕を見て、そいつは優しく笑うと机に置かれた手を取って、また同じ言葉を言った。 「結婚しましょう、兄さん」 R18描写には※が付いてます。

【本編完結】転生したら、チートな僕が世界の男たちに溺愛される件

表示されませんでした
BL
ごく普通のサラリーマンだった織田悠真は、不慮の事故で命を落とし、ファンタジー世界の男爵家の三男ユウマとして生まれ変わる。 病弱だった前世のユウマとは違い、転生した彼は「創造魔法」というチート能力を手にしていた。 この魔法は、ありとあらゆるものを生み出す究極の力。 しかし、その力を使うたび、ユウマの体からは、男たちを狂おしいほどに惹きつける特殊なフェロモンが放出されるようになる。 ユウマの前に現れるのは、冷酷な魔王、忠実な騎士団長、天才魔法使い、ミステリアスな獣人族の王子、そして実の兄と弟。 強大な力と魅惑のフェロモンに翻弄されるユウマは、彼らの熱い視線と独占欲に囲まれ、愛と欲望が渦巻くハーレムの中心に立つことになる。 これは、転生した少年が、最強のチート能力と最強の愛を手に入れるまでの物語。 甘く、激しく、そして少しだけ危険な、ユウマのハーレム生活が今、始まる――。 本編完結しました。 続いて閑話などを書いているので良かったら引き続きお読みください

黒豹拾いました

おーか
BL
森で暮らし始めたオレは、ボロボロになった子猫を拾った。逞しく育ったその子は、どうやら黒豹の獣人だったようだ。 大人になって独り立ちしていくんだなぁ、と父親のような気持ちで送り出そうとしたのだが… 「大好きだよ。だから、俺の側にずっと居てくれるよね?」 そう迫ってくる。おかしいな…? 育て方間違ったか…。でも、美形に育ったし、可愛い息子だ。拒否も出来ないままに流される。

オメガ転生。

BL
残業三昧でヘトヘトになりながらの帰宅途中。乗り合わせたバスがまさかのトンネル内の火災事故に遭ってしまう。 そして………… 気がつけば、男児の姿に… 双子の妹は、まさかの悪役令嬢?それって一家破滅フラグだよね! 破滅回避の奮闘劇の幕開けだ!!

ただの雑兵が、年上武士に溺愛された結果。

みどりのおおかみ
BL
「強情だな」 忠頼はぽつりと呟く。 「ならば、体に証を残す。どうしても嫌なら、自分の力で、逃げてみろ」  滅茶苦茶なことを言われているはずなのに、俺はぼんやりした頭で、全然別のことを思っていた。 ――俺は、この声が、嫌いじゃねえ。 *******  雑兵の弥次郎は、なぜか急に、有力武士である、忠頼の寝所に呼ばれる。嫌々寝所に行く弥次郎だったが、なぜか忠頼は弥次郎を抱こうとはしなくて――。  やんちゃ系雑兵・弥次郎17歳と、不愛想&無口だがハイスぺ武士の忠頼28歳。  身分差を越えて、二人は惹かれ合う。  けれど二人は、どうしても避けられない、戦乱の濁流の中に、追い込まれていく。 ※南北朝時代の話をベースにした、和風世界が舞台です。 ※pixivに、作品のキャライラストを置いています。宜しければそちらもご覧ください。 https://www.pixiv.net/users/4499660 【キャラクター紹介】 ●弥次郎  「戦場では武士も雑兵も、命の価値は皆平等なんじゃ、なかったのかよ? なんで命令一つで、寝所に連れてこられなきゃならねえんだ! 他人に思うようにされるくらいなら、死ぬほうがましだ!」 ・十八歳。 ・忠頼と共に、南波軍の雑兵として、既存権力に反旗を翻す。 ・吊り目。髪も目も焦げ茶に近い。目鼻立ちははっきりしている。 ・細身だが、すばしこい。槍を武器にしている。 ・はねっかえりだが、本質は割と素直。 ●忠頼  忠頼は、俺の耳元に、そっと唇を寄せる。 「お前がいなくなったら、どこまででも、捜しに行く」  地獄へでもな、と囁く声に、俺の全身が、ぞくりと震えた。 ・二十八歳。 ・父や祖父の代から、南波とは村ぐるみで深いかかわりがあったため、南波とともに戦うことを承諾。 ・弓の名手。才能より、弛まぬ鍛錬によるところが大きい。 ・感情の起伏が少なく、あまり笑わない。 ・派手な顔立ちではないが、端正な配置の塩顔。 ●南波 ・弥次郎たちの頭。帝を戴き、帝を排除しようとする武士を退けさせ、帝の地位と安全を守ることを目指す。策士で、かつ人格者。 ●源太 ・医療兵として南波軍に従軍。弥次郎が、一番信頼する友。 ●五郎兵衛 ・雑兵。弥次郎の仲間。体が大きく、力も強い。 ●孝太郎 ・雑兵。弥次郎の仲間。頭がいい。 ●庄吉 ・雑兵。弥次郎の仲間。色白で、小さい。物腰が柔らかい。

男だって愛されたい!

朝顔
BL
レオンは雑貨店を営みながら、真面目にひっそりと暮らしていた。 仕事と家のことで忙しく、恋とは無縁の日々を送ってきた。 ある日父に呼び出されて、妹に王立学園への入学の誘いが届いたことを知らされる。 自分には関係のないことだと思ったのに、なぜだか、父に関係あると言われてしまう。 それには、ある事情があった。 そしてその事から、レオンが妹の代わりとなって学園に入学して、しかも貴族の男性を落として、婚約にまで持ちこまないといけないはめに。 父の言うとおりの相手を見つけようとするが、全然対象外の人に振り回されて、困りながらもなぜだか気になってしまい…。 苦労人レオンが、愛と幸せを見つけるために奮闘するお話です。

処理中です...