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1話 変わってる子
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「りおちゃんて『変わってる子』だね!」
「そうなのかな?」
「うん!なんか変わってる!」
「うーん、そっか!」
いつからか周囲から
『変わってる子』
と認識されるようになった。
小学生2年生、算数の授業で九九を習った。
初めての九九でドキドキしながら、先生の話を聞いていた。
「九九のお歌があるので、皆で歌えるようになりましょうね~」
と言って、ラジオを用意して流した。
とてもキャッチーで分かりやすい音楽
歌や音楽が大好きな私は1回でほとんどを覚え、2回目には完璧に覚えていた。
歌詞も、メロディーも完璧。
(算数ってすごい楽しいね!!)
目をキラキラさせて歌った。
「もう九九覚えたんだ!凄い!
頭良いんだね!!?」
と友達から褒められた
自分の事を認めてもらえるのは嬉しいな…
それからの算数の授業は、九九について一の段から教えて貰った。
でも、歌のようには覚えられない。
(なんで覚えられないんだろ…
歌ならすぐなのに。)
それが普通だと思った。
歌は歌、勉強は勉強。
そして九九を言えるかどうかのテストがあると先生が言った。
上から下、下から上、ランダムで答えてもらうとの事。
上から下なら歌で覚えてるから出来る。
でも、下から上、ランダム3段なんて出来るのかな。
そう思いながら最初のテスト
「一の段から順に言ってみて?」
「はい!いんいちがいち、いんにがに、いんさんがさん、いんしがし、いんごが………くくはちじゅういち!!」
「はい、凄いね!!完璧じゃない!」
「えへへっ」
脳内では九九の歌と演奏が流れていたので
実質的にはカンニングと変わらないと思う。
でも、どの生徒よりも早く初めのテストが終わったので満足感があった。
「次は下から上言ってみよう!」
「はい……。
くくはちじゅういち、くはち…しちじゅうに、くしち………くしち…ううぅん」
「そうだよね、難しいよね…また明日挑戦だ!!一緒に頑張ろうね!」
「はい…」
励ます先生から1つハンコを貰った。
上から下へ、下から上、ランダムで3段
5個ハンコを貰ったらコンプリート
私からしたら難しい問題だった。
足し算での掛け算の求め方は分かってる。
でも、記憶するのは難しい。
歌のように上手く頭に記憶できない。
それからは何度挑戦しただろう。
クラス…いや、学年で1番最後にテストが終わった。
あとから聞いたが、ギリギリ合格で先生もお手上げ状態だったらしい。
なぜか?それは…教わった事をすぐに忘れてしまうから。
歌以外は興味がなく、教わって分かった!と思っても脳内からキレイさっぱり無くなる。
それを何十回と繰り返しての合格。
さすがの小学校の先生と言えど、疲れるよね。
今となっては、怒らずに粘りずよく教えてくれて助かってます。ありがとう。
その合格は放課後に行われていた為、友達にはすぐに報告できなかった。
次の日
「みさちゃん!やっと九九できた!!」
「おぉ!良かったね!?
でも、九九の歌はすぐ覚えられてたし、上から下のテストだってすぐ出来たのに…
ここまで時間かかるの変だね~」
「えぇっ、変なの?」
「うんっ、変!!」
「でも、好きな物とかってすぐ覚えられない?」
「まぁ、早めには覚えられるけど…本当にすぐには覚えられないって笑」
「そうなんだ…」
「りおちゃんて『変わってる子』だね!」
「そうなのかな?」
「うん!なんか変わってる!」
「うーん、そっか!」
『変わってる子』の称号を手に入れました。
「そうなのかな?」
「うん!なんか変わってる!」
「うーん、そっか!」
いつからか周囲から
『変わってる子』
と認識されるようになった。
小学生2年生、算数の授業で九九を習った。
初めての九九でドキドキしながら、先生の話を聞いていた。
「九九のお歌があるので、皆で歌えるようになりましょうね~」
と言って、ラジオを用意して流した。
とてもキャッチーで分かりやすい音楽
歌や音楽が大好きな私は1回でほとんどを覚え、2回目には完璧に覚えていた。
歌詞も、メロディーも完璧。
(算数ってすごい楽しいね!!)
目をキラキラさせて歌った。
「もう九九覚えたんだ!凄い!
頭良いんだね!!?」
と友達から褒められた
自分の事を認めてもらえるのは嬉しいな…
それからの算数の授業は、九九について一の段から教えて貰った。
でも、歌のようには覚えられない。
(なんで覚えられないんだろ…
歌ならすぐなのに。)
それが普通だと思った。
歌は歌、勉強は勉強。
そして九九を言えるかどうかのテストがあると先生が言った。
上から下、下から上、ランダムで答えてもらうとの事。
上から下なら歌で覚えてるから出来る。
でも、下から上、ランダム3段なんて出来るのかな。
そう思いながら最初のテスト
「一の段から順に言ってみて?」
「はい!いんいちがいち、いんにがに、いんさんがさん、いんしがし、いんごが………くくはちじゅういち!!」
「はい、凄いね!!完璧じゃない!」
「えへへっ」
脳内では九九の歌と演奏が流れていたので
実質的にはカンニングと変わらないと思う。
でも、どの生徒よりも早く初めのテストが終わったので満足感があった。
「次は下から上言ってみよう!」
「はい……。
くくはちじゅういち、くはち…しちじゅうに、くしち………くしち…ううぅん」
「そうだよね、難しいよね…また明日挑戦だ!!一緒に頑張ろうね!」
「はい…」
励ます先生から1つハンコを貰った。
上から下へ、下から上、ランダムで3段
5個ハンコを貰ったらコンプリート
私からしたら難しい問題だった。
足し算での掛け算の求め方は分かってる。
でも、記憶するのは難しい。
歌のように上手く頭に記憶できない。
それからは何度挑戦しただろう。
クラス…いや、学年で1番最後にテストが終わった。
あとから聞いたが、ギリギリ合格で先生もお手上げ状態だったらしい。
なぜか?それは…教わった事をすぐに忘れてしまうから。
歌以外は興味がなく、教わって分かった!と思っても脳内からキレイさっぱり無くなる。
それを何十回と繰り返しての合格。
さすがの小学校の先生と言えど、疲れるよね。
今となっては、怒らずに粘りずよく教えてくれて助かってます。ありがとう。
その合格は放課後に行われていた為、友達にはすぐに報告できなかった。
次の日
「みさちゃん!やっと九九できた!!」
「おぉ!良かったね!?
でも、九九の歌はすぐ覚えられてたし、上から下のテストだってすぐ出来たのに…
ここまで時間かかるの変だね~」
「えぇっ、変なの?」
「うんっ、変!!」
「でも、好きな物とかってすぐ覚えられない?」
「まぁ、早めには覚えられるけど…本当にすぐには覚えられないって笑」
「そうなんだ…」
「りおちゃんて『変わってる子』だね!」
「そうなのかな?」
「うん!なんか変わってる!」
「うーん、そっか!」
『変わってる子』の称号を手に入れました。
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