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「それこそ、この男のせいでは……っ!」
「いえ、それこそ違います。それはトランスウェル様ではございません。むしろこのお方に、俺は助けられたのです」
言い募る殿下をよそに、ルイ・パターソンは静かに否定する。
「階段の件については、確かにトランスウェル様は近くにいらっしゃいませんでしたが、植木鉢の件についてはトランスウェル様とともにおりました。そして、彼に言われなければ、俺はそのまま頭上に降りかかるところでした。むしろ、俺はトランスウェル様には助けられたのです」
言い募る平民をよそに、疑い深く殿下がこちらを見る。どれだけ俺に対する不信感が高いのやら。
「……概ねその通りでございます。後ろに控える私の護衛も、目撃者のうちの一人です。公平性に疑問をお持ちでしたら、他にも周りに生徒がいたため、第三者からの説明も可能です。学校側でも聴取を受けておりますので、中立性も保てるかと。
なお、階段については、その時間帯にて、私は自分のクラスで他の生徒と談笑しておりましたし、それはその場にいた者と、先生方もご存知です」
ヤラセだと思われそうだが、事実なのだから仕方がない。というか、それは既にもう、終わったことだ。
「また、この二つの事件の犯人については、既に特定済みです。公共の場のため特定は差し控えますが、このパーティに急遽欠席となった者のうちの一人だと、お伝えさせていただきます」
「は…?出鱈目を言うな!それこそ、お前の勝手な情報操作だろう!?」
激昂してこちらの言うことを一切聞こうとしない殿下に肩を竦めつつ近くに寄り、耳元で、とある生徒の名前を告げる。
そうすると、俺を疑う言葉をとめどなく吐き続けていた馬鹿王子がピタリと止まり、信じられないものを見るような目で俺を凝視していた。
「いえ、それこそ違います。それはトランスウェル様ではございません。むしろこのお方に、俺は助けられたのです」
言い募る殿下をよそに、ルイ・パターソンは静かに否定する。
「階段の件については、確かにトランスウェル様は近くにいらっしゃいませんでしたが、植木鉢の件についてはトランスウェル様とともにおりました。そして、彼に言われなければ、俺はそのまま頭上に降りかかるところでした。むしろ、俺はトランスウェル様には助けられたのです」
言い募る平民をよそに、疑い深く殿下がこちらを見る。どれだけ俺に対する不信感が高いのやら。
「……概ねその通りでございます。後ろに控える私の護衛も、目撃者のうちの一人です。公平性に疑問をお持ちでしたら、他にも周りに生徒がいたため、第三者からの説明も可能です。学校側でも聴取を受けておりますので、中立性も保てるかと。
なお、階段については、その時間帯にて、私は自分のクラスで他の生徒と談笑しておりましたし、それはその場にいた者と、先生方もご存知です」
ヤラセだと思われそうだが、事実なのだから仕方がない。というか、それは既にもう、終わったことだ。
「また、この二つの事件の犯人については、既に特定済みです。公共の場のため特定は差し控えますが、このパーティに急遽欠席となった者のうちの一人だと、お伝えさせていただきます」
「は…?出鱈目を言うな!それこそ、お前の勝手な情報操作だろう!?」
激昂してこちらの言うことを一切聞こうとしない殿下に肩を竦めつつ近くに寄り、耳元で、とある生徒の名前を告げる。
そうすると、俺を疑う言葉をとめどなく吐き続けていた馬鹿王子がピタリと止まり、信じられないものを見るような目で俺を凝視していた。
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