4 / 23
もうひとりの目覚め
しおりを挟む
私が目覚めた時、色々変化が起きていた。それよりも私は私を心配していた彼女の事が気になって仕方がなかった。
「そろそろ教えて下さい。ここで待っていても誰も話してくれない。あの人はどうなったのですか?」
「ああ、彼なら」「違います!!私を助けようとしてくれた人です!」
「・・・残念ながら、情報は流れてこない。生きているのは確かなようだが。でも、あんなヤツ・・。」
「あんなヤツ?!これだけ色々誤解や思い込みが重なって冤罪の状態だと判明したのに、まだ彼女に対してそんな事を仰るの?!もし彼女が壊れたら全員のせいよ!」
「それは・・・・・。」
「私ははじめから訴えていた。でも貴方達は話を聞いては・・いいえ、思い込みで聞こうともしなかった。例え罰をかわせても、罪は消えない。一生罪悪感から逃げ続ければいい。蓋をして見ないふり、知らないふり。どれだけ楽しいのでしょうね。」
「・・・階段から突き落とされるとは思わなかった。理由は何であれ、兄は拘束された。そして廃嫡となる可能性が高い。
だが、他の人たちも事情聴取がはじまっている。自分もそのうち呼ばれる。」
「・・・そう。せいぜい頑張って無実を訴えてね。あんなヤツ落とされて当然なのでしょう?」
「それは・・・すまなかった。確かに悪いイメージのままでいたよ。さっきの指摘でしっかり目が覚めた。何とか彼女にも話したい。例え許されなくても。」
「幼なじみとしてもう一つお伝えしますわ。私は第一王子同様に貴方を拒否する。貴方が彼女にどう対応していくのか見物させていただきますわ、第二王子様!」
##################################
第三王子の屋敷では医師の診察が始まっていた。
黒髪の青年が不安と戦いながら結果を待つ。
やがて診察を終えた医師が廊下に姿をみせ、青年を呼んだ。
「診察の結果は?」
「良いとは言い難いですね、殿下。お話をしたいので別室にお願いをしたいのですが。」
「わかった。今すぐ。」
青年は侍女に指示を出し、別室へと案内した。
###################################
「え?今何て?」
新たな情報に第三王子は思考が一瞬停止した。
「彼女の頸椎は元通りです。すぐに対応できたからこそ治癒魔法が間に合った。大抵は時間が遅くなり元通りにならないことが頸椎には多い。その点では殿下に感謝すべきことでしょう。
問題は、『記憶』です。これは頸椎骨折のショックとは思えない。」
「それは一体・・・。」
「確認しましたが、彼女は自分にまつわるもののみが記憶にない。一般常識やマナーは覚えてます。心に負荷がかかりすぎて・・・。」
「つまり・・・自ら記憶に鍵をかけた・・と?」
「はい、おそらく。」
「そんな!・・・・・あと一歩ですべてが解決するという時にこんなことになるなんて。」
「殿下。絶望するのはいささか早いかと。集めた証拠は今一つ一つ、一人一人確認作業をしていると聞いてます。事情聴取も進んてきております。諦めないように。
彼女が安心できる環境が整えば鍵のかかったドアも開放されるでしょう。」
「そろそろ教えて下さい。ここで待っていても誰も話してくれない。あの人はどうなったのですか?」
「ああ、彼なら」「違います!!私を助けようとしてくれた人です!」
「・・・残念ながら、情報は流れてこない。生きているのは確かなようだが。でも、あんなヤツ・・。」
「あんなヤツ?!これだけ色々誤解や思い込みが重なって冤罪の状態だと判明したのに、まだ彼女に対してそんな事を仰るの?!もし彼女が壊れたら全員のせいよ!」
「それは・・・・・。」
「私ははじめから訴えていた。でも貴方達は話を聞いては・・いいえ、思い込みで聞こうともしなかった。例え罰をかわせても、罪は消えない。一生罪悪感から逃げ続ければいい。蓋をして見ないふり、知らないふり。どれだけ楽しいのでしょうね。」
「・・・階段から突き落とされるとは思わなかった。理由は何であれ、兄は拘束された。そして廃嫡となる可能性が高い。
だが、他の人たちも事情聴取がはじまっている。自分もそのうち呼ばれる。」
「・・・そう。せいぜい頑張って無実を訴えてね。あんなヤツ落とされて当然なのでしょう?」
「それは・・・すまなかった。確かに悪いイメージのままでいたよ。さっきの指摘でしっかり目が覚めた。何とか彼女にも話したい。例え許されなくても。」
「幼なじみとしてもう一つお伝えしますわ。私は第一王子同様に貴方を拒否する。貴方が彼女にどう対応していくのか見物させていただきますわ、第二王子様!」
##################################
第三王子の屋敷では医師の診察が始まっていた。
黒髪の青年が不安と戦いながら結果を待つ。
やがて診察を終えた医師が廊下に姿をみせ、青年を呼んだ。
「診察の結果は?」
「良いとは言い難いですね、殿下。お話をしたいので別室にお願いをしたいのですが。」
「わかった。今すぐ。」
青年は侍女に指示を出し、別室へと案内した。
###################################
「え?今何て?」
新たな情報に第三王子は思考が一瞬停止した。
「彼女の頸椎は元通りです。すぐに対応できたからこそ治癒魔法が間に合った。大抵は時間が遅くなり元通りにならないことが頸椎には多い。その点では殿下に感謝すべきことでしょう。
問題は、『記憶』です。これは頸椎骨折のショックとは思えない。」
「それは一体・・・。」
「確認しましたが、彼女は自分にまつわるもののみが記憶にない。一般常識やマナーは覚えてます。心に負荷がかかりすぎて・・・。」
「つまり・・・自ら記憶に鍵をかけた・・と?」
「はい、おそらく。」
「そんな!・・・・・あと一歩ですべてが解決するという時にこんなことになるなんて。」
「殿下。絶望するのはいささか早いかと。集めた証拠は今一つ一つ、一人一人確認作業をしていると聞いてます。事情聴取も進んてきております。諦めないように。
彼女が安心できる環境が整えば鍵のかかったドアも開放されるでしょう。」
0
あなたにおすすめの小説
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
置き去りにされた転生シンママはご落胤を秘かに育てるも、モトサヤはご容赦のほどを
青の雀
恋愛
シンママから玉の輿婚へ
学生時代から付き合っていた王太子のレオンハルト・バルセロナ殿下に、ある日突然、旅先で置き去りにされてしまう。
お忍び旅行で来ていたので、誰も二人の居場所を知らなく、両親のどちらかが亡くなった時にしか発動しないはずの「血の呪縛」魔法を使われた。
お腹には、殿下との子供を宿しているというのに、政略結婚をするため、バレンシア・セレナーデ公爵令嬢が邪魔になったという理由だけで、あっけなく捨てられてしまったのだ。
レオンハルトは当初、バレンシアを置き去りにする意図はなく、すぐに戻ってくるつもりでいた。
でも、王都に戻ったレオンハルトは、そのまま結婚式を挙げさせられることになる。
お相手は隣国の王女アレキサンドラ。
アレキサンドラとレオンハルトは、形式の上だけの夫婦となるが、レオンハルトには心の妻であるバレンシアがいるので、指1本アレキサンドラに触れることはない。
バレンシアガ置き去りにされて、2年が経った頃、白い結婚に不満をあらわにしたアレキサンドラは、ついに、バレンシアとその王子の存在に気付き、ご落胤である王子を手に入れようと画策するが、どれも失敗に終わってしまう。
バレンシアは、前世、京都の餅菓子屋の一人娘として、シンママをしながら子供を育てた経験があり、今世もパティシエとしての腕を生かし、パンに製菓を売り歩く行商になり、王子を育てていく。
せっかくなので、家庭でできる餅菓子レシピを載せることにしました
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
狂おしいほど愛しています、なのでよそへと嫁ぐことに致します
ちより
恋愛
侯爵令嬢のカレンは分別のあるレディだ。頭の中では初恋のエル様のことでいっぱいになりながらも、一切そんな素振りは見せない徹底ぶりだ。
愛するエル様、神々しくも真面目で思いやりあふれるエル様、その残り香だけで胸いっぱいですわ。
頭の中は常にエル様一筋のカレンだが、家同士が決めた結婚で、公爵家に嫁ぐことになる。愛のない形だけの結婚と思っているのは自分だけで、実は誰よりも公爵様から愛されていることに気づかない。
公爵様からの溺愛に、不器用な恋心が反応したら大変で……両思いに慣れません。
没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。
亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。
しかし皆は知らないのだ
ティファが、ロードサファルの王女だとは。
そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……
10年間の結婚生活を忘れました ~ドーラとレクス~
緑谷めい
恋愛
ドーラは金で買われたも同然の妻だった――
レクスとの結婚が決まった際「ドーラ、すまない。本当にすまない。不甲斐ない父を許せとは言わん。だが、我が家を助けると思ってゼーマン伯爵家に嫁いでくれ。頼む。この通りだ」と自分に頭を下げた実父の姿を見て、ドーラは自分の人生を諦めた。齢17歳にしてだ。
※ 全10話完結予定
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる