ルナとマロと冒険と恋

Sinbulli

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旅立ち

一方その頃、

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一方その頃、アキアリーズ王国第3王女は、シンからの手紙を託された冒険者を取り逃がした事を怒号と共に、喚き散らしていた。


「忌々しい冒険者め~~!あの小娘への手紙を取り逃がすとは、クゥ~~悔しぃ~~!」


「王国一の手練れである誇りはないのか?貴様ら!」


凄まじい怒号のオーラに、たじろぐ御庭番?達


「申し訳ございません、姫様!」


「まさか、サラ魔導師の転移陣を城下に隠匿していたとは………」


「王宮内であれば、容易く発見したものを………」
  




「えぇい!言い訳など聞かぬ!おまえ達は直ちに、あの小娘の行く手を阻め」



「「「御意」」」





「忌々しい小娘め、シンは渡さぬ! 妾のモノよ! この王国にとってのかけがえのない黄金の卵は、絶対に渡さぬ!」


クククククと、唐突に笑い声が姫の口元から、溢れた。


「簡単には、この王宮には忍びこめまい、この世界で最大の転移陣阻害結晶があるのだから!」


「あの世界最強(最凶)の魔導師でも、転移して来れまいて、ククククク」



「いや、あの忌々しい小娘の事だ、安心は出来ぬ、親衛隊!我に続け!小娘を蹂躙する!」


「「「「「「「御意」」」」」」


「シン!貴方はワタクシの大切な黄金の卵、絶対に手放さぬ!」





























物凄い悪寒が、ルナを包み込む


「何?この悪寒?、あのキチガイ王女ね、きっと!」


「絶対、負けないんだから、絶対、シンを取り戻すわ!」

 








次回に続く






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