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Step6 事件発生!思いつきの船旅で大ピンチ!?
バーラウンジで
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それから、日々はあっという間に流れた。
勢い余って詰め込みすぎた予定は、半分くらいにまで減ることになった。
ノクスがどんどん減らしていったこともあるけれど、一番の要因は自分の心境が思い切り変わったことだ。
ノクス以外の人から声をかけられて、一気に頭が冷えたと言えばいいのだろうか。
思うように出歩けないことを少し不満に思いつつも、自分はノクスや精霊たち以外と関わらずに済む日々に思っていた以上にどっぷりと浸り込んでいたようだ。
声をかけてきた女性たちの浮わついた表情を見た瞬間、本能的な嫌悪感とわずかな恐怖でとっさに家へ帰りたくなってしまった。
たった一年と数ヶ月程度。
しかし、その短いようで長い空白時間は、思いの外自分を臆病にしていたようだ。
外に出れば他人と触れ合うことになるのは分かっていたはずなのに、いざその場面に直面すると、こんなにも体が動かなくなるなんて。
なんとか上手くかわしたつもりではいるけど、ぎこちなさが表に出ていなかっただろうか。
声をかけられるのは避けられないとして、変に食い下がられた時はどうしよう。
観光客だらけの船で仕事があると言い逃れるのは限界があるし、催し物の直前に声をかけられたら、そもそも逃げ場がないし。
急に実感を伴って思い起こされた緊張感があれもこれもと考えさせて、なかなか気持ちが落ち着かない。
そのせいで三日くらいは部屋に引きこもってしまい、外に出たとしても二時間ほどが精一杯だった。
それでもノクスが常に傍でフォローしてくれたことで、たくさんの人がいる環境にも徐々に慣れて、食事や催し物を普通に楽しむことができるくらいにはなることができた。
ノクスがあんなにお兄ちゃんぶりを発揮したのはいつぶりのことか。
彼が年上であることを改めて実感しつつ、甘やかされて守られていることがちょっと嬉しかったりして。
ノクスが自分についてきてくれたありがたみを、これでもかというくらい思い知った日々だった。
そんなこんなで、二週間の船旅も終わりが近くなった夜。
フィレオトールたちは、船の最上階に位置するバーラウンジを訪れていた。
船は明後日の朝にブルペノンの港へと到着する。
明日は部屋でのんびりと過ごすことにして、今夜はゆったりと酒でも嗜むかという話になったからだ。
「………」
カウンターの隅で気配を殺しながら、フィレオトールはカクテルを黙々と飲んでいた。
ノクスは肌寒いから肩掛けを借りてくるということで、少しだけ席を外している。
気配を薄くする防御結界は施してあるし、人目につきにくい場所にいるということもあり、自分に声をかけてくるような人はいない。
ノクスだってすぐに戻ってくる。
それなのに、ノクスが傍にいないというだけで、こんなにも不安がどす黒く渦巻く。
息をひそめていないことには落ち着かなくて、緊張のせいで美味しかったはずの酒の味もしない。
とにかく、早くノクスに戻ってきてほしい。
心細くて強くそう思うほどに、ノクスにべったりと依存している自分の情けなさが浮き彫りになる。
そんな自己嫌悪を押し流すように、やたらと強い酒ばかり呷ってしまうフィレオトールだった。
「!」
ほどよく酔いが回ってきても、これまでの生活で極めてきた五感の鋭さは健在。
見知ったリズムの足音は、どんな喧騒の中でもはっきりと感じ取ることができた。
反射的に振り向くと、ちょうどラウンジに戻ってきたノクスが入り口の扉をくぐったところ。
そのまま、こちらに一直線に向かってこようとしたノクスだったのだが……
「すみません。」
機会を見計らっていたのか、ノクスの行き先を塞ぐように数人の女性たちが立ち塞がった。
「……一緒にという話ならお断りしたかと思うんで、失礼します。」
あっさりとした態度と俊敏な動作で女性たちの脇を通り過ぎるノクス。
しかし、彼女たちもノクスを逃がすつもりはないのか、その後ろにしつこくつきまとう。
「なんですか。あんまりしつこいと、添乗員に言いつけますよ?」
「もう少しでダンスタイムが始まるんです。席をご一緒するのは諦めますから、一曲お付き合いいただけませんか?」
「は…?」
「お願いします! 旅の思い出に、一曲だけでいいんです!!」
「そんなこと言われても……」
「あら。どこにも見当たらないと思っていたら、お連れ様はこちらにいたんですね!」
「げっ!?」
女性の一人がフィレオトールの存在に気付いてしまい、ノクスは途端に顔を強張らせる。
一方のフィレオトールは、小さく溜め息をつくのみであった。
気配を薄くする結界も完璧な魔法じゃない。
自分から声をあげたら存在がばれるし、こうして真正面から視界に入れられたら、それこそ意味がないのだ。
「ちょうどよかった。あなたもぜひ一曲お付き合いいただけません?」
「え……でも……」
「踊れないという言い訳は通用しませんことよ。あなた方の所作、どこからどう見ても貴族ですもの。今回はお忍びですの?」
「………」
扇を盾にした内側でひっそりと囁かれ、フィレオトールもノクスも苦虫を噛み潰したような顔をするしかなかった。
正直、自分も所作を見ただけで相手が貴族か否かを判断できるので、彼女の言い分に反論できない。
そして、貴族なら当然の教養としてダンスを心得ているもの。
確かに、踊れないという言い訳は通用しない。
「分かりました。一曲だけならおれが付き合います。だから、こいつは勘弁してやってください。」
ここは誘いを受けるしかないと思って口を開こうとしたら、ノクスが先にそう答えた。
驚いてノクスを見上げると同時に、彼の手にあった肩掛けが上半身を包んでくる。
「お前は先に部屋に戻れ。」
「ええ…?」
「アホ。お前、おれがいない間にきつい酒ばかり飲んだだろ!? 顔が赤くなってきてるぞ。あんまり酒強くないんだから、沈没する前に部屋に戻る!」
どこか焦った口調でまくし立てたノクスは、フィレオトールを問答無用で入り口の方へ押し出す。
それによろけたフィレオトールが後ろを振り返ると、完全にハーレム状態のノクスが男性陣から羨望の眼差しを受けながらダンスエリアへ向かうところ。
確かに、あの状況に同行したらダンスに付き合っているうちに酔いが回ってしまいそうだ。
そう思ったフィレオトールは、内心で手を合わせながらラウンジを後にする。
後から思えば……この時、無理にでもノクスについていれば、あんな事件は起こらなかったのかもしれない。
勢い余って詰め込みすぎた予定は、半分くらいにまで減ることになった。
ノクスがどんどん減らしていったこともあるけれど、一番の要因は自分の心境が思い切り変わったことだ。
ノクス以外の人から声をかけられて、一気に頭が冷えたと言えばいいのだろうか。
思うように出歩けないことを少し不満に思いつつも、自分はノクスや精霊たち以外と関わらずに済む日々に思っていた以上にどっぷりと浸り込んでいたようだ。
声をかけてきた女性たちの浮わついた表情を見た瞬間、本能的な嫌悪感とわずかな恐怖でとっさに家へ帰りたくなってしまった。
たった一年と数ヶ月程度。
しかし、その短いようで長い空白時間は、思いの外自分を臆病にしていたようだ。
外に出れば他人と触れ合うことになるのは分かっていたはずなのに、いざその場面に直面すると、こんなにも体が動かなくなるなんて。
なんとか上手くかわしたつもりではいるけど、ぎこちなさが表に出ていなかっただろうか。
声をかけられるのは避けられないとして、変に食い下がられた時はどうしよう。
観光客だらけの船で仕事があると言い逃れるのは限界があるし、催し物の直前に声をかけられたら、そもそも逃げ場がないし。
急に実感を伴って思い起こされた緊張感があれもこれもと考えさせて、なかなか気持ちが落ち着かない。
そのせいで三日くらいは部屋に引きこもってしまい、外に出たとしても二時間ほどが精一杯だった。
それでもノクスが常に傍でフォローしてくれたことで、たくさんの人がいる環境にも徐々に慣れて、食事や催し物を普通に楽しむことができるくらいにはなることができた。
ノクスがあんなにお兄ちゃんぶりを発揮したのはいつぶりのことか。
彼が年上であることを改めて実感しつつ、甘やかされて守られていることがちょっと嬉しかったりして。
ノクスが自分についてきてくれたありがたみを、これでもかというくらい思い知った日々だった。
そんなこんなで、二週間の船旅も終わりが近くなった夜。
フィレオトールたちは、船の最上階に位置するバーラウンジを訪れていた。
船は明後日の朝にブルペノンの港へと到着する。
明日は部屋でのんびりと過ごすことにして、今夜はゆったりと酒でも嗜むかという話になったからだ。
「………」
カウンターの隅で気配を殺しながら、フィレオトールはカクテルを黙々と飲んでいた。
ノクスは肌寒いから肩掛けを借りてくるということで、少しだけ席を外している。
気配を薄くする防御結界は施してあるし、人目につきにくい場所にいるということもあり、自分に声をかけてくるような人はいない。
ノクスだってすぐに戻ってくる。
それなのに、ノクスが傍にいないというだけで、こんなにも不安がどす黒く渦巻く。
息をひそめていないことには落ち着かなくて、緊張のせいで美味しかったはずの酒の味もしない。
とにかく、早くノクスに戻ってきてほしい。
心細くて強くそう思うほどに、ノクスにべったりと依存している自分の情けなさが浮き彫りになる。
そんな自己嫌悪を押し流すように、やたらと強い酒ばかり呷ってしまうフィレオトールだった。
「!」
ほどよく酔いが回ってきても、これまでの生活で極めてきた五感の鋭さは健在。
見知ったリズムの足音は、どんな喧騒の中でもはっきりと感じ取ることができた。
反射的に振り向くと、ちょうどラウンジに戻ってきたノクスが入り口の扉をくぐったところ。
そのまま、こちらに一直線に向かってこようとしたノクスだったのだが……
「すみません。」
機会を見計らっていたのか、ノクスの行き先を塞ぐように数人の女性たちが立ち塞がった。
「……一緒にという話ならお断りしたかと思うんで、失礼します。」
あっさりとした態度と俊敏な動作で女性たちの脇を通り過ぎるノクス。
しかし、彼女たちもノクスを逃がすつもりはないのか、その後ろにしつこくつきまとう。
「なんですか。あんまりしつこいと、添乗員に言いつけますよ?」
「もう少しでダンスタイムが始まるんです。席をご一緒するのは諦めますから、一曲お付き合いいただけませんか?」
「は…?」
「お願いします! 旅の思い出に、一曲だけでいいんです!!」
「そんなこと言われても……」
「あら。どこにも見当たらないと思っていたら、お連れ様はこちらにいたんですね!」
「げっ!?」
女性の一人がフィレオトールの存在に気付いてしまい、ノクスは途端に顔を強張らせる。
一方のフィレオトールは、小さく溜め息をつくのみであった。
気配を薄くする結界も完璧な魔法じゃない。
自分から声をあげたら存在がばれるし、こうして真正面から視界に入れられたら、それこそ意味がないのだ。
「ちょうどよかった。あなたもぜひ一曲お付き合いいただけません?」
「え……でも……」
「踊れないという言い訳は通用しませんことよ。あなた方の所作、どこからどう見ても貴族ですもの。今回はお忍びですの?」
「………」
扇を盾にした内側でひっそりと囁かれ、フィレオトールもノクスも苦虫を噛み潰したような顔をするしかなかった。
正直、自分も所作を見ただけで相手が貴族か否かを判断できるので、彼女の言い分に反論できない。
そして、貴族なら当然の教養としてダンスを心得ているもの。
確かに、踊れないという言い訳は通用しない。
「分かりました。一曲だけならおれが付き合います。だから、こいつは勘弁してやってください。」
ここは誘いを受けるしかないと思って口を開こうとしたら、ノクスが先にそう答えた。
驚いてノクスを見上げると同時に、彼の手にあった肩掛けが上半身を包んでくる。
「お前は先に部屋に戻れ。」
「ええ…?」
「アホ。お前、おれがいない間にきつい酒ばかり飲んだだろ!? 顔が赤くなってきてるぞ。あんまり酒強くないんだから、沈没する前に部屋に戻る!」
どこか焦った口調でまくし立てたノクスは、フィレオトールを問答無用で入り口の方へ押し出す。
それによろけたフィレオトールが後ろを振り返ると、完全にハーレム状態のノクスが男性陣から羨望の眼差しを受けながらダンスエリアへ向かうところ。
確かに、あの状況に同行したらダンスに付き合っているうちに酔いが回ってしまいそうだ。
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