こんなスローライフは想定外!~いつの間にか、親友を虜にしてしまっていたようで!?~

うみくも

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Step7 旅行なの?仕事なの?新天地は波乱続き!

どんなに抗ったって―――

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 とろけるような声でささやいたノクスが、耳に優しく歯を立ててくる。


「んっ…」


 意識よりも体が真っ先に反応して、口から甘ったるい声が漏れてしまう。
 それを合図に、ノクスの手が体中をい回り始めた。


「はう……ん…っ」
石鹸せっけんのせいかな。いつもと感覚が違うな?」


 泡をまとったノクスの手が、ぬるりと滑る。


 これは洗ってくれてるだけ。
 そう言い聞かせて、快感をごまかそうとするけれど……


「あ……うう……」


 だめだ。


 普段と明らかに違う手つき。
 そして、後ろで笑みを浮かべているであろうノクスのあやしさを伴った雰囲気。


 それらに引きずられて、体の感度が切り替わってしまう。


「んんんっ!」


 鎖骨から首筋にかけて手が滑っていくと、どうしようもなく全身が震えた。


「ふふ……声が反響して、新鮮だな。お前が感じてるのがよく分かる。」


 そう語るノクスはどこか嬉しそうで、余計に体が熱を上げる。


 ……ああもう。
 これだから、いつも彼には逆らえないんだ。


 自分の過敏な反応を楽しむノクスは、本当にいつも嬉しそう。


 お前がそこまでおれに反応してくれるのは、とても嬉しいって。


 そう言われたら、ノクスの気持ちに少しでも応えようと、心も体も彼が望むように動いてしまうじゃないか。


 だって、ノクスが幸せそうにしているのが、自分にとっての幸せでもあるんだから……


「あっ……やっ……」


 恥ずかしさを押し退けるほどの電流が体中を駆け巡る。
 その度に出てしまうあられもない声が風呂場の中に大きく響く。


 羞恥しゅうちあぶられた理性が声を抑えろと訴えるけど、そんなことを意識する余裕などなかった。


「この旅行で改めて実感したけどさ……フィルが素直に甘えてくれるのって、今はおれだけなんだよな。しかも、こんなに敏感なフィルは、誰も知らないんだ。こんなに最高なことってないよな。だから、おれも思わず張り切っちまうんだけどさ。」


「あああっ!!」


 とうとう、ノクスが一番熱い部分に触れる。
 下腹部で衝撃にも似た快感が爆発を起こして、くらくらと眩暈めまいがするようだった。


 一度熱に触れたことでそこに集中するのかと思いきや、ノクスの片手は他の部分を愛撫することをやめない。


 何事も追及することが習慣になっているノクスは、群を抜いて手先が器用だ。


 料理もることながら、自分が設計した魔道具に細やかな装飾を施して、アクセサリーにも使える魔道具として商品の価値を押し上げてくれた。


 それの何が困るって、その器用さがこういう時にも大いに活かされてしまうということなのだ。


 ノクスは一度でもこちらがいい反応をすると、次から遠慮なくその攻め方を取り入れる。


 それで満足すればいいのに、じゃあ今度はどんな組み合わせがいいのかと、さらに技術を極めようとしてしまうのがまた厄介。


 器用さも相まってか、どちらかの手がおろそかになることもない。


 きっとノクスのことだ。
 どうせ、こちらの弱点は網羅しているはず。
 自分の望みどおりにこちらの快感をコントロールするなんて簡単だろう。


 おかげで、攻めれられるこちらはたまったもんじゃない。


 どんなに恥ずかしくたって、逃げようと焦る気持ちもすぐに役に立たなくなって、ぐずぐずに溶かされてしまうのだから。


 ノクスほどの手練手管があれば、どんな堅物でもころっと落ちてしまう気もするけど……


「あ、あ……んう…っ」


 ほら。
 あっという間に、体のたかぶりが最高潮にせまってくる。


「これはこれでいいけど、石鹸せっけんのせいで好きなようにキスができないのが難点だな……」


「やっ……も……無理……だめ…っ」


「そうだな。もうきつそうだな。我慢はさせるつもりないから、安心しろ。」


 その言葉どおり、ノクスが最後の仕上げにかかる。
 それに、逆らえるはずもなかった。


「あっ……う……あああっ!!」


 快感の津波は、一瞬のうちに何もかもを押し流していってしまった。

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