罪の風~忘却の言葉~

夏の地蔵

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広まった真相 流れていく闇

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20年前

ある卒業式の日、職員室で聞いた先生と同級生のあの話

どうにか私にもご利益ないだろうか?

祖母から慰霊碑には近づくなと言われていた

悪ふざけが過ぎる男子達には嫌気が差していた

ざまあ見ろと心の底から嬉しかった

あの力さえあれば

私は慰霊碑を磨くついでにこけをヤスリで落とし

そして少しずつ削る

粉にしたのを小さな瓶につめ

それを持ち歩くことにした


それからは嫌な奴が消えていく

これからもこの力に頼ろうー

彼女は階段から足を滑らせ首の骨を折りなくなってしまった

あの持ち歩いていた瓶は

風で転がり近くの川に流れていた

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