31 / 44
欲しがり
しおりを挟む昨日まではちっとも考えなかったの
あなたのことなんて
こんなに欲しくなるなんて
だって
私の参加しているお絵描きクラブは
みんな凄い肩書きを持っているのだもの
私も次第に感化されたみたいで
あなたが欲しくなっちゃった
だからね肩書き
あなたが必要なの
でもね肩書き
誰もあなたをくれないから
自分で手に入れるつもり
私の作戦はこうよ
一年に一度だけのお絵描きコンクールを開催するの
私が主催者
ほらね肩書き
もうあなたが手に入った
コンクール主催者という肩書きよ
こんなに簡単に手に入るなんて
あなたってチョロいわね肩書き
なんだかつまらないから
もう少し考えてみる
もっとレベルの高い肩書き欲しいから
考えてみる
でもね肩書き
私って本当は
あなたのこと必要ないの
肩書きって邪魔
自由と孤独と後悔は似ている
そんな時間が好きだから
揺られていたい
地球の上で
ごめんね肩書き
欲しくなったり邪魔になったり
あなたのことは
明日ゆっくり考える
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる