中学生溺愛王子はお化粧男子 777文字小説

藤森馨髏 (ふじもりけいろ)

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103 チョコちゃんパパ

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「鈍いっての何が」


本当に鈍いのだろうか。

僕の口から打ち明けるべきことなんだろうな。全く見ず知らずの大人だったチョコちゃんパパに。


「あはぁ、何となくわかった。そういう顔をするからだろ。波流君、君は悩ましげな顔をするね。男でも、その表情は気になるかもしれない」


えっ……

今、何だか恐いことをいいましたか……


「でしょ、でしょ」


チョコちゃんは喜んでいる。


「え、どんな表情ですか……」


そう言えば、チョコママも似たようなことを言っていたけど……


「波流君は無自覚だから」

「わかっていてやっているなら恐ろしい」

「困るんですけど。何を言われているのか」


チョコちゃんパパは何故、離婚したのだろう。チョコちゃんママと気が合うはずなのに。


「君は多分、あれだね、他人の視線の中に危険な視線があることに気づいたんだね。音理が言うようにエロい視線とか」

「はい」

「先生には相談したの」

「はい」

「なんて」

「僕は……上級生にエロい目で見られるのが嫌だと言いました。どうにかならないかと。でも、それは仕方ないことだから勇気を持って立ち向かえと」

「で、君はどうしたの」

「不登校になりました。勉強なら家でできるし」

「そうか。余程、嫌なことがあったようだね」

「口では言えません」

「ああ、そうだろうね。中学生か……うん、いろいろあるよな。子どもなのに大人ぶったりする。丁度、中途半端な時期だからな。大人の方でも、扱いに困る」


チョコちゃんパパは腕組みした腕をほどく。


「でも、抱き合うな。こんな処で堂々と中学生が抱き合うなんて、許さないぞ」

「お父さんは頭が固い」

「いえ、僕もつい、音理さんが可愛いくて」

「きゃあああ」

「ほう……」

「聞いた」

「聞いた。聞き間違いじゃないよな。何処が可愛いんだ。もっといい顔の女の子は沢山いるぞ」

「顔も、可愛い」

「嘘だぁ」


だってどう説明すればいいのだろう。
不思議な魅力について。
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