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110 交際のルール
しおりを挟む「本当だな。お互いを守れると言いきれるんだな」
僕もチョコちゃんパパの眼力に負けないように、ぐっと目に力を込めて見つめた。オッサンの顔を見つめたのは初めてだ。
「よし、良く言った。それなら音理が婚約解消したくなるまで、君の方からは解消しないと約束できるな」
僕が返事をする前にチョコちゃんが口を挟む。
「婚約解消じゃなくて、婚約破棄だから、お父さん。破棄」
「破棄でも解消でも変わらんだろう」
「違うよ。解消よりも破棄の方がカッコいいんだよ」
「そんなもんかぁ」
僕は二人の間に入れなくて、少しいらっとした。
「あの、僕の方からはしません」
これで良いんだな。
チョコちゃんパパからはお墨付きを頂けるんだな。
でも、学校で問題になったら、親権のない親からのお墨付きは効力が薄そうな気がする。
「音理、波流君。二人の交際にルールを作ろう。
勿論、キスは禁止だ。こんな人目につく処でハグするのも禁止。
夜は遅くならないようにすること。
音理の母親が留守中に音理を押し倒さないこと、というか、二人だけで部屋に籠らないこと。
お小遣いを無駄遣いしないこと。
それから、音理だけじゃなくて波流君の成績も下がらないように努力すること。二人が付き合って成績に響くなら交際は禁止だ。
それと、婚約というのは両家の了承が必要だ。今すぐではなく、二人が一緒に勉強して成績を上げて親の信頼を勝ち得たら、その時に婚約の話をすること……こんな感じかな」
チョコちゃんパパは背凭れに沈み込んだ。
チョコちゃんが渋い顔をして僕を見る。
「成績だって……」
「大丈夫だよ。僕は勉強は趣味みたいだから。チョコちゃんは……」
「チョコは……」
チョコちゃんパパが「おいおい」と割り込む。
「さっきからチョコって言ってるのは何だ」
「音理さんのニックネームです。ダイヤモンドのダイヤちゃんは可愛くなくて、チョコレートのチョコちゃんに決めたんです」
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