元公爵令嬢の冒険者ライフ

文字の大きさ
20 / 60

第20話 覚醒

しおりを挟む
快楽に溺れた生活は、あっという間に過ぎて行った。

洞窟の奥底に拘束されているので、正確な時間は分からないが、1ヶ月くらいは経過しただろう。

淫魔の刻印を刻んでも妊娠しないクロエを不良品だと判断したゴブリンは、クロエを廃棄処分する事にした。

ゴブリンは、魔術でクロエを岩壁に埋め込み、孕み袋では無く、肉便器に変えた。



下半身だけを露出した無様で無防備な壁尻。

単なる性欲の捌け口としての穴。

クロエは・・・物になった。

岩の中に上半身を埋め込まれ、食事すらも与えられ無かった。
暗くて冷たい岩の中で、何も見えず、何も聴こえず、喋る事もできない中、下半身に感じる刺激だけが生きている事を実感させてくれる。

隙間から入り込む僅かな空気と生命力吸収エナジードレインで吸収したエネルギーを糧に生きる肉の穴。

また、最悪な事に不衛生な洞窟の中は触手型モンスターの巣窟だった。



岩に埋め込まれて逃げる事も抵抗する事も出来ないクロエは、触手にとって最高の獲物だった。

ゴブリンが居なくなると、巨大なミミズの群れが、クロエの中に侵入し、子宮の中やお尻の中に大量の卵を植え付ける。

「アッ・・フヒィッ!? ダメ!イッ・・・逝っちゃうから!ンアアッ!?」

数百以上の触手がクロエの穴という穴を犯した。
触手に犯されているのに、クロエの呪われた身体は、快感に悦びを感じてしまう。

・・・屈辱だ。



抵抗出来ないクロエは苗床として最高の穴だったのだろう。

だが、触手にとっての唯一の誤算は、クロエが手足を使えなくても、卵を殺す事が出来るという事だ。

胎内に卵を植え付けられても、クロエは生命力吸収エナジードレインで、ゴブリンの精子と共に卵の生命力を吸い尽くした。

繰り返し、繰り返し、何度でも・・・

いつからだろうか、腹の底から何かが溢れ出る気がする様になった。

それは、吐き捨てられた精液では無い。

力が漲ってくる様な不思議な感覚だった。

壁尻になってから、どれくらい経ったのだろうか?

孕み袋として使えないのであれば、犯す価値も無いと考えたのだろう。

ゴブリンは、飼っている魔犬にクロエを与えた。

多分、ゴブリンは、餌としてクロエを与えたのだろう。

しかし、タイミングが悪かった。

この時期は、魔犬の繁殖期だった。

発情した犬と発情した雌が出逢えば、やる事は決まっている。



クロエは、犬に犯された。

淫魔の刻印で常に発情し、快楽を求めていたクロエの雌穴は、獣の肉棒を受け入れた。

犬の様に四つん這いになり、背後からのし掛かる様に抱きつかれ、太くて長い犬の肉棒がクロエの子宮を貫いた。

背中から感じる犬の荒い吐息と垂れ落ちる涎の感触。

意思疎通など無い一方的な快感の押し付け合い。

それは、セックスでは無く、交尾だった。

野生的で本能の赴くままに腰を振る犬とただ快楽に身を任せて喘ぐ私は、時間を忘れて、愉しんでいた。

犬に犯されるクロエが面白いのか、見物していたゴブリン達はゲラゲラと笑い声を上げて観戦していた。



魔犬は複数おり、クロエは休む暇も無く繰り返し犯された。
未だに性欲処理の為にゴブリン達に犯される事も少なく無い。

私は、犬やゴブリンがやりたい時に雌穴を捧げるだけの都合の良い道具となった。

公爵令嬢だった私がゴブリンに使い捨てられ、犬の慰みモノにされるという屈辱感・・・それすらも淫魔の刻印の呪いで快感に変わってしまう。

獣と交尾をして悦んでしまっている。

「このまま・・・ここで朽ち果てるの?」

ゴブリンの洞窟で、ゴブリンに犯され、犬の性処理玩具にされて、誰にも知られずに、一生を終える?

嫌だ・・・こんな場所で死にたく無い。

断罪された悪女のまま惨めに死ぬなんて、絶対に嫌!

淫魔の刻印は、不快感すら快感に変えてしまう。
しかし、死の恐怖だけは残っていた。

「・・・生きないと」

クロエは、この地獄から抜け出す覚悟を決めた。

今の私に出来ることは・・・命を吸う事だけだった。

生命力吸収エナジードレイン

クロエは、闇の魔力を全身に纏った。

「これは・・・何!?」

その瞬間、クロエの全身から溢れ出た膨大な闇が辺りを包み込んだ。

濃密で重厚な闇のオーラが物質化して、暗黒物質ダークマターを形成して行く。

近くにいたゴブリン達は濃厚な闇のオーラに触れた瞬間、命を吸い尽くされて、ミイラの様に変わり果てて行く。



「アハハッ!美味しい!」

生命の甘美な味わいが一気に押し寄せて来る。

この数ヶ月の間、命を吸い続ける事で、クロエの中に膨大なエネルギーが蓄積されていた。

強大な力はクロエの魔力の器を破壊して、より強固で大きな魔力の器を形成した。

「力が・・・漲って来る!」

膨大な闇の魔力は、全てを吸収する負のエネルギーであり、クロエに掛けられた呪いである淫魔の刻印すら呑み込み、自身の力に変えて行く。

当然、隷属の首輪の魔力も吸い付くした。

まるで、生まれ変わったかの様な解放感だった。

「私は・・・自由だ」

闇属性の中級魔術である暗黒物質ダークマターは、魔力を物質化し、闇の物質である暗黒物質ダークマターを生成する事が出来た。

自由自在に形や感触を変え、万物を模倣できる影の力。

早速、クロエはゴブリンに奪われた黒いパーカーとホットパンツを創り出した。



全身にこびり付いた精液や汚れを浄化魔術で綺麗にし、生傷の数々を治癒魔術で回復した。

溢れんばかりの生命力のおかげか、傷口が一瞬にして消えて行く。

「ギギィッ!」

騒ぎに気付いたゴブリン達が、洞窟の奥から集まってきた。

数は相変わらず多いが、今のクロエに恐れは無かった。

「アハハッ!1匹残らず吸い付くしてあげる!」

クロエが身体強化を発動した瞬間、今まで感じた事のない全能感にも似た感覚を覚えた。

まるで、時間の流れが遅くなったかの様に、世界がゆっくりと動いている。

左右の手に暗黒物質ダークマターでダガーナイフを創り出したクロエは、駆け出した。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

まなの秘密日記

到冠
大衆娯楽
胸の大きな〇学生の一日を描いた物語です。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

処理中です...