24 / 70
第2章 ギースの塔
第24話 初めての戦闘
しおりを挟む
ギースの塔の第一階層を抜け、草原を突っ切るように進んでいくと、
目の前に巨大な螺旋階段が見えてきた。
この塔の上層へ続く唯一の道。
それは、天井へと吸い込まれるように、石造りの階段が延々と伸びていた。
「着いたわね!」
ミーナが元気よく言う。
「うわ……これ登るのかよ……」
俺はため息をつきながら、100メートル以上も続く階段を見上げた。
◆螺旋階段を登る苦行
「この螺旋階段は10階まで直通よ! 一気に登るわよ!」
「え!? 10階まで!? つまり……1キロ以上の階段を登るのか!?」
「仕方ないでしょ? 10階までは特に目ぼしいものもないし、サクッと登るのよ!」
ミーナは腕を組みながら、当然のように言い放つ。
(いや、普通にしんどいだろ!?)
そして、5時間後…
「ハァハァ……ハァハァ……やっと……着いた……!」
「はぁ……はぁ……そ、そうね……少し……疲れたわね……」
俺とミーナは、完全に息を切らしながら、10階層のフロアに座り込んだ。
こんなに長時間、階段を登るなんて、もはや拷問だ。
(絶対に、次は馬車とかで楽したい……)
ミーナを見ると、彼女も汗だくになっていて、
額をタオルで拭っていた。
(やっぱり、疲れてるんじゃねーか……)
◆10階層の洞窟フロア
「ふぅ……やっと息が整ってきた……」
俺はようやく呼吸を落ち着かせながら、辺りを見渡す。
10階層のフロアは、広大な洞窟になっていた。
天井には、青く光る花が咲いていて、洞窟内を優しく照らしている。
しかし、道は無数に枝分かれしており、奥の方は真っ暗で見えない。
「なぁ、ここからどうやって登っていくんだ?」
「ここから先は、フロアのどこかにある階段を探して、上の階層に進むのよ」
「なるほど……。でも、ミーナって何度もここに来たことあるんだろ? 階段の場所、覚えてないのか?」
「ふふん♪ もちろん! 20階までは完璧に把握してるわ!」
ミーナは自慢げに胸を張る。
「……そこから先は?」
「日によって階段の位置が変わるのよ!」
「え!? どういうこと!?」
「フロアによっては、昨日と今日でマップの構造が違うの。特に20階以降は、階段の場所が変わることが多いわ!」
「いや、そんなことが……建物の中なのに……?」
俺は理解が追いつかず、頭を抱えた。
この塔は、一体どういう仕組みで成り立っているのか……?
(まぁ、そもそもこんなバカでかい塔がある時点で、常識は通じないか……)
◆魔物との遭遇
「さて、それじゃあ、そろそろ進むわよ!」
ミーナが立ち上がり、洞窟の奥へと足を踏み出す。
「わかった。でも、ここから先は魔物が出るんだろ? 俺、戦えるかな……」
俺は腰に下げた剣を握る。
金属の冷たい感触が指先に伝わる。
(果たして、俺に戦うことができるのか……?)
そんな不安を抱きながら、俺たちは洞窟の奥へと進んでいった。
◆異変
ズルズルズル……。
突然、不気味な音が聞こえてきた。
「……な、何かいるな」
俺の中で、一気に緊張が走る。
「えぇ、初めての魔物みたいね。気を引き締めてね!」
ミーナが鋭い目つきになった。
(くそっ……来るのか……!)
剣を握る手に汗が滲む。
這いずる音は、次第にこちらへと近づいてきた。
◆巨大ムカデ、襲来
そして、影の中からぬるっと現れたのは……
巨大なムカデだった。
「で、でけぇ……!!」
全長は3メートルほど。
黒光りする金属のような甲殻を持ち、無数の足が不規則に蠢いている。
そのグロテスクな見た目に、俺は背筋がゾッとした。
「な……センティピード!? こんな場所に出るなんて!」
ミーナが驚いた声を上げる。
「な、何なんだよ、そいつ!?」
「センティピードは20階以上に出現する魔物よ! 本来はこんな下層にはいないはずなんだけど……!」
(なんで、そんなヤバそうな奴がいるんだよ……!?)
「で、で!? そいつ、強いのか!?」
「とても厄介よ! 剣で多少切っても生命力が異常に高くて死なないし、尻尾と牙に猛毒があるの! さらに……」
「さらに……?」
「スピードも速いの! 逃げても触覚の熱感知で、どこまでも追いかけてくるわ!」
「……つまり、ヤバいってことか!!」
◆初めての戦闘
センティピードが素早くこちらに向かってきた!
俺は剣を強く握り、全身に力を込める。
その瞬間――
俺の右腕から、蒸気のようなオーラが立ち上った。
「えっ……!?」
オーラは、まるで俺の右腕にまとわりつくように揺らめいている。
すると、剣が驚くほど軽く感じた。
(……これ、知ってる気がする)
不思議な高揚感と、懐かしい感覚。
(……考えてる暇はない!)
俺は強く地面を蹴り、センティピードへ向かって突進した!
一閃
センティピードが、顎を大きく開き、俺に噛みつこうとする。
「うおおおおお!!!」
俺は勢いのまま、剣を振り下ろした!
ズバァン!!!
風を切る音とともに、センティピードの頭が真っ二つに割れた。
「や、やったか……!?」
……カランッ。
何かが地面に転がる音がした。
俺は驚いて、自分の手元を見た。
「……え?」
剣が、根本からポッキリと折れていた。
「マジか!! 返品できねぇじゃん!!」
俺の叫び声が、洞窟内に虚しく響いた。
目の前に巨大な螺旋階段が見えてきた。
この塔の上層へ続く唯一の道。
それは、天井へと吸い込まれるように、石造りの階段が延々と伸びていた。
「着いたわね!」
ミーナが元気よく言う。
「うわ……これ登るのかよ……」
俺はため息をつきながら、100メートル以上も続く階段を見上げた。
◆螺旋階段を登る苦行
「この螺旋階段は10階まで直通よ! 一気に登るわよ!」
「え!? 10階まで!? つまり……1キロ以上の階段を登るのか!?」
「仕方ないでしょ? 10階までは特に目ぼしいものもないし、サクッと登るのよ!」
ミーナは腕を組みながら、当然のように言い放つ。
(いや、普通にしんどいだろ!?)
そして、5時間後…
「ハァハァ……ハァハァ……やっと……着いた……!」
「はぁ……はぁ……そ、そうね……少し……疲れたわね……」
俺とミーナは、完全に息を切らしながら、10階層のフロアに座り込んだ。
こんなに長時間、階段を登るなんて、もはや拷問だ。
(絶対に、次は馬車とかで楽したい……)
ミーナを見ると、彼女も汗だくになっていて、
額をタオルで拭っていた。
(やっぱり、疲れてるんじゃねーか……)
◆10階層の洞窟フロア
「ふぅ……やっと息が整ってきた……」
俺はようやく呼吸を落ち着かせながら、辺りを見渡す。
10階層のフロアは、広大な洞窟になっていた。
天井には、青く光る花が咲いていて、洞窟内を優しく照らしている。
しかし、道は無数に枝分かれしており、奥の方は真っ暗で見えない。
「なぁ、ここからどうやって登っていくんだ?」
「ここから先は、フロアのどこかにある階段を探して、上の階層に進むのよ」
「なるほど……。でも、ミーナって何度もここに来たことあるんだろ? 階段の場所、覚えてないのか?」
「ふふん♪ もちろん! 20階までは完璧に把握してるわ!」
ミーナは自慢げに胸を張る。
「……そこから先は?」
「日によって階段の位置が変わるのよ!」
「え!? どういうこと!?」
「フロアによっては、昨日と今日でマップの構造が違うの。特に20階以降は、階段の場所が変わることが多いわ!」
「いや、そんなことが……建物の中なのに……?」
俺は理解が追いつかず、頭を抱えた。
この塔は、一体どういう仕組みで成り立っているのか……?
(まぁ、そもそもこんなバカでかい塔がある時点で、常識は通じないか……)
◆魔物との遭遇
「さて、それじゃあ、そろそろ進むわよ!」
ミーナが立ち上がり、洞窟の奥へと足を踏み出す。
「わかった。でも、ここから先は魔物が出るんだろ? 俺、戦えるかな……」
俺は腰に下げた剣を握る。
金属の冷たい感触が指先に伝わる。
(果たして、俺に戦うことができるのか……?)
そんな不安を抱きながら、俺たちは洞窟の奥へと進んでいった。
◆異変
ズルズルズル……。
突然、不気味な音が聞こえてきた。
「……な、何かいるな」
俺の中で、一気に緊張が走る。
「えぇ、初めての魔物みたいね。気を引き締めてね!」
ミーナが鋭い目つきになった。
(くそっ……来るのか……!)
剣を握る手に汗が滲む。
這いずる音は、次第にこちらへと近づいてきた。
◆巨大ムカデ、襲来
そして、影の中からぬるっと現れたのは……
巨大なムカデだった。
「で、でけぇ……!!」
全長は3メートルほど。
黒光りする金属のような甲殻を持ち、無数の足が不規則に蠢いている。
そのグロテスクな見た目に、俺は背筋がゾッとした。
「な……センティピード!? こんな場所に出るなんて!」
ミーナが驚いた声を上げる。
「な、何なんだよ、そいつ!?」
「センティピードは20階以上に出現する魔物よ! 本来はこんな下層にはいないはずなんだけど……!」
(なんで、そんなヤバそうな奴がいるんだよ……!?)
「で、で!? そいつ、強いのか!?」
「とても厄介よ! 剣で多少切っても生命力が異常に高くて死なないし、尻尾と牙に猛毒があるの! さらに……」
「さらに……?」
「スピードも速いの! 逃げても触覚の熱感知で、どこまでも追いかけてくるわ!」
「……つまり、ヤバいってことか!!」
◆初めての戦闘
センティピードが素早くこちらに向かってきた!
俺は剣を強く握り、全身に力を込める。
その瞬間――
俺の右腕から、蒸気のようなオーラが立ち上った。
「えっ……!?」
オーラは、まるで俺の右腕にまとわりつくように揺らめいている。
すると、剣が驚くほど軽く感じた。
(……これ、知ってる気がする)
不思議な高揚感と、懐かしい感覚。
(……考えてる暇はない!)
俺は強く地面を蹴り、センティピードへ向かって突進した!
一閃
センティピードが、顎を大きく開き、俺に噛みつこうとする。
「うおおおおお!!!」
俺は勢いのまま、剣を振り下ろした!
ズバァン!!!
風を切る音とともに、センティピードの頭が真っ二つに割れた。
「や、やったか……!?」
……カランッ。
何かが地面に転がる音がした。
俺は驚いて、自分の手元を見た。
「……え?」
剣が、根本からポッキリと折れていた。
「マジか!! 返品できねぇじゃん!!」
俺の叫び声が、洞窟内に虚しく響いた。
10
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
旧校舎の地下室
守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界亜人熟女ハーレム製作者
†真・筋坊主 しんなるきんちゃん†
ファンタジー
異世界転生して亜人の熟女ハーレムを作る話です
【注意】この作品は全てフィクションであり実在、歴史上の人物、場所、概念とは異なります。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
