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第4章1部
影を帯びる出発
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「詳細が分かったぞ。」
フィルリアは持ってきた紙切れを指で弾いてみせた。その顔には隠しきれない不本意な感情が浮かんでいる。
「ったく、手間がかかったぞ。ガドウィン様が直々に動く案件だから、やはりクエスト申請の登録はなかった。」
「ということは、外部への情報開示は無いってことか。」
「そういうことだ。そもそも、融合霊魔の案件は非常にデリケートだ。今回の詳細もごく一部の人間にしか伝わっていなかったようだ。」
「それなのに詳細を聞けたんですね、さすがフィルリアさん!」
「おだてても何もでないぞ。」
「ちぇっ、ケチめ。」
「なんだと——!」
「それで、その詳細は教えてもらえるのか?」
セリカの目は不安に揺れている。その様子を鼻であしらったフィルリアは、セリカの顔の前で紙切れをヒラヒラと振った。
その紙に手を伸ばすが、それは寸前でフィルリアに引き寄せられた。
「これはヤマトに頼まれたから仕方なく引き受けたんだ。じゃないと、なんで私が!」
「まだそんなこと言っているのか、フィルリア!」
「確かにヤマトはコイツに助けられたのかもしれない。しかし、私はまだコイツを信用していない。私は連合騎士団の副隊長として隊長であるお前を守る義務がある。どんなに些細なことからでもだっ!」
一点を見据えるその瞳には強い意思が光っていた。ヤマトは反論しようと一度は口を開きかけたが、結局は言葉に詰まってしまった。そこにはフィルリアの深い忠誠心が関係しているのだろう。
「じゃあどうするんです?このままじゃあ先に進みませんよ。」
「そのガドウィンって人には私1人で会いに行く。ヤマトたちには迷惑をかけないからその人が居る場所だけ教えてほしい。」
「俺もついていく。」
「ヤマト!」
「俺が行くならその詳細を言わざるをえないなよな。」
グッと押し黙るフィルリアの眉間に深いシワが刻まれる。その苦悩に満ちた表情は、フィルリアの内側で繰り広げられる葛藤がにじみ出ているようだった。
「えー!隊長だけで行かせるわけにはいきませんよ。」
「じゃあお前も来るか、イディ?」
「いいんすか!?行きます行きます!」
「おい、イディ!」
「副隊長の私がついているから大丈夫っすよ!ほら、紙くださいよ。」
したり顔で手をひらひらさせるイディを睨みつけると、フィルリアは諦念の表情を見せた。
「分かった、私も同行しよう。」
「本当か!?」
「イディだけでは心許ないからな。それに戦力は多いに越したことはないだろう。」
「戦力って、えらい物騒な物言いですね。」
ん、と言いながら渡された紙にヤマトは目を通す。その表情はみるみると険しいものに変化していった。
「極めて高レベルの融合霊魔の存在を確認・・・派遣された上級魔術師数名が今も、行方不明?!」
「それは穏やかではないですねー。連合から直接派遣された上級魔術師なんていずれも精鋭ばかりですよ。」
「状況は芳しくないようだ。派遣された者全員が帰ってこないから融合霊魔の情報がほとんど無い。さらにシダイの森付近では失踪事件が頻発に起きていて、何かに襲われた痕跡がいくつも発見されているらしい。」
「だから連合の中でも熟練者でもある、ガドウィン様が動いているのか。」
「そうみたいだな。」
「なぁ、ガドウィンっていう人はどんな人なんだ?」
「おい、様をつけろ、様を!」
「すまない、説明が足りなかったな。」
目を釣り上げるフィルリアを制しながらヤマトは口を開いた。
「ガドウィン様っていうのは、連合の中でも指折りの実力を持つお方だ。深い知識と理解力を持っていて、魔術師からの信頼も厚いんだ。高い魔法力と抜群のセンスで敵をなぎ倒す姿はまさに鬼神のようだよ。」
うんうん、と頷く2人の様子に誰もが彼を信頼しているのが分かった。
「ガドウィン様がシダイの森へ向かったのは6日前だそうだ。連絡もないし、まだご帰還されていないのは心配だな。」
「ここからシダイの森ってどのくらいかかるんすか?」
「並の魔術師で2~3日ってところだろう。」
「じゃあ、まだ解決してないってことっすかね。」
「ガドウィン様ほどの実力者が手こずるなんて、どんな相手なんだよ。」
不安の影がよぎりセリカの表情が曇っていく。心配することはない。むしろ、心配なんてしたら顔をめがけてタバコの煙を浴びせられるだろう。それでも——
「ヤマト、私は今すぐシダイの森へ行きたい。」
「お前、何を勝手なことを!」
「そこに知人がいるんだ。」
今までの堂々とした姿とはうって変わり、セリカの眼差しには焦りが見えた。セリカの意思を尊重したいと思ったが、ヤマトはグッとこらえる。
「今すぐは無理だ。」
「じゃあ私だけでも。」
「落ち着くんだ、セリカ。まずは休息が必要だ。俺もそうだが、セリカだって、ここ数日、十分に休めていないだろう。」
セリカは泥と血で汚れた制服を見下ろした。そしてすっかりと軽くなったリュックの土埃を払った。
「ガドウィン様が苦戦しているかもしれない高レベルの融合霊魔が確認されている。いくら俺たちが居るからといっても、準備は必要だ。俺も連合騎士団の隊長として、色々と上に報告しなければならない。だから3日、いや、2日だけ待ってくれ。」
「その間、私が連合を案内するっす。ここには面白いアイテムもたくさんあるっすよ!」
「足手まといになる理由を作られてもこっちは絶対に助けないからな。」
口を開きかけたセリカだが声を発することはなかった。ヤマトの言うとおり、状況が思わしくないのなら体調を万全にして望むべきだ。セリカは静かに視線を落とすと、わかったと言って頷いた。
「部屋を用意するよ。まずは体を休めてくれ。俺はしばらくバタバタしているから何かあったらイディに伝えてくれ。」
「ありがとう。助かるよ。ヤマトもしっかり休んでくれ。」
「フィルリア、伝達と報告書を。あとタスクリストの共有と今後の打ち合わせをしたいから各部隊の班長をすぐに集めてくれ。」
「わかった。」
「イディ、長い遠征になるかもしれないから準備を怠るなよ。回復アイテムと消耗品の在庫を確認してリスト化しておいてくれ。あと、目的地までの経路をデータで頼む。」
「はーい、了解です!」
「じゃあ2日後に。」
そういうと、ヤマトはフィルリアを連れ立って慌ただしく去っていった。
もどかしい気持ちを抱えた2日間は、イディのおかげで有意義に過ごすことができた。仕事の合間を縫って連合を案内してくれた際には、自分たちのことを身振り手振りを交えながら熱心に教えてくれた。そしていかにヤマトが隊長として優れているかを語り、もの珍しいアイテムをたくさん紹介してくれたのだ。
「明日は早朝に出発するっす。セリカさんも早くお休みください。」
「ありがとう、イディ。おやすみ。」
その日、早くベッドに入ったセリカは夢を見た。ふんわりと香る不快な匂いは、実際に匂っているわけでもないのに鮮やかに蘇る心の嗅覚だろう。煙たいタバコの先には不敵に笑う男。その姿にセリカは手を伸ばした。あと少しで指先が触れるその瞬間、男の姿は幻のように揺らぎ塵となって消えていった。散り散りとなった塵を必死に集めようとするが、それは指の間からこぼれ落ちていく。
恐怖に叫ぶセリカは目を開く。そこには天井と湿った枕があり、夢の中の叫びは現実には微かな嗚咽として残っていたのだろう。そして、頬には、夢の悲しみを引きずったままの温かい涙の跡が残っていた。
当日は快晴だった。磨き上げられた鎧に身を包んだヤマトは荷物を確認していたイディたちに声をかける。
「忘れ物はないな。」
「はい!おやつのバナナもバッチリです!」
「おい、イディ!お菓子ばかり入れているじゃないか!荷物は最小限にしろって言っただろう!」
上等なローブに身を包むフィルリアも準備に余念がない。
「えぇー、それは必須アイテムっすよ。途中でスタミナが無くなったら困るでしょ。」
「我々は連合騎士団だぞ。体力の調整ぐらいできなくてどうするんだ。」
「いや、でも我々の隊長は・・・」
「常に全力!どんな敵でもなぎ倒す!」
「ほらー。隊長のフォローも副隊長の立派な仕事っすから!これは絶対に必要不可欠なアイテムですから!」
そう言うと、イディはさらに食料を荷物に入れていく。
「だから、もうお菓子は必要ないと言っているだろう!」
「フィルリアさんがお腹が空いたら分けてあげますから。」
「いらん!お菓子で腹が膨れるか!」
2人の賑やかな会話をバックにヤマトはタブレットを触る手を止める。視線の先には、いつもよりぼーっとしたセリカの姿があった。
「どうしたんだ、セリカ。まだ疲れが取れないのか。」
「いや、しっかりと休ませてもらったよ。ただ、ちょっと寝覚めが悪かったんだ。」
「ふぅん。嫌な夢でも見たのか?」
「それがあんまり覚えてなくて・・・ただ、すごく怖かった気がする。」
「緊張しているのかもな。でも大丈夫だ、俺たちがついているからな。」
親指を立てて力強く頷くヤマトにセリカは笑みを浮かべる。
大丈夫、あの人の実力は自分が1番理解しているのだ。ふと脳裏に浮かんだ両親の後ろ姿を、セリカは首を振りかき消した。
「じゃあ行くか!」
ヤマトの声に2人が立ち上がる。セリカもまた遠い先にある目的地をしっかりと見据え、その一歩を踏み出した。
フィルリアは持ってきた紙切れを指で弾いてみせた。その顔には隠しきれない不本意な感情が浮かんでいる。
「ったく、手間がかかったぞ。ガドウィン様が直々に動く案件だから、やはりクエスト申請の登録はなかった。」
「ということは、外部への情報開示は無いってことか。」
「そういうことだ。そもそも、融合霊魔の案件は非常にデリケートだ。今回の詳細もごく一部の人間にしか伝わっていなかったようだ。」
「それなのに詳細を聞けたんですね、さすがフィルリアさん!」
「おだてても何もでないぞ。」
「ちぇっ、ケチめ。」
「なんだと——!」
「それで、その詳細は教えてもらえるのか?」
セリカの目は不安に揺れている。その様子を鼻であしらったフィルリアは、セリカの顔の前で紙切れをヒラヒラと振った。
その紙に手を伸ばすが、それは寸前でフィルリアに引き寄せられた。
「これはヤマトに頼まれたから仕方なく引き受けたんだ。じゃないと、なんで私が!」
「まだそんなこと言っているのか、フィルリア!」
「確かにヤマトはコイツに助けられたのかもしれない。しかし、私はまだコイツを信用していない。私は連合騎士団の副隊長として隊長であるお前を守る義務がある。どんなに些細なことからでもだっ!」
一点を見据えるその瞳には強い意思が光っていた。ヤマトは反論しようと一度は口を開きかけたが、結局は言葉に詰まってしまった。そこにはフィルリアの深い忠誠心が関係しているのだろう。
「じゃあどうするんです?このままじゃあ先に進みませんよ。」
「そのガドウィンって人には私1人で会いに行く。ヤマトたちには迷惑をかけないからその人が居る場所だけ教えてほしい。」
「俺もついていく。」
「ヤマト!」
「俺が行くならその詳細を言わざるをえないなよな。」
グッと押し黙るフィルリアの眉間に深いシワが刻まれる。その苦悩に満ちた表情は、フィルリアの内側で繰り広げられる葛藤がにじみ出ているようだった。
「えー!隊長だけで行かせるわけにはいきませんよ。」
「じゃあお前も来るか、イディ?」
「いいんすか!?行きます行きます!」
「おい、イディ!」
「副隊長の私がついているから大丈夫っすよ!ほら、紙くださいよ。」
したり顔で手をひらひらさせるイディを睨みつけると、フィルリアは諦念の表情を見せた。
「分かった、私も同行しよう。」
「本当か!?」
「イディだけでは心許ないからな。それに戦力は多いに越したことはないだろう。」
「戦力って、えらい物騒な物言いですね。」
ん、と言いながら渡された紙にヤマトは目を通す。その表情はみるみると険しいものに変化していった。
「極めて高レベルの融合霊魔の存在を確認・・・派遣された上級魔術師数名が今も、行方不明?!」
「それは穏やかではないですねー。連合から直接派遣された上級魔術師なんていずれも精鋭ばかりですよ。」
「状況は芳しくないようだ。派遣された者全員が帰ってこないから融合霊魔の情報がほとんど無い。さらにシダイの森付近では失踪事件が頻発に起きていて、何かに襲われた痕跡がいくつも発見されているらしい。」
「だから連合の中でも熟練者でもある、ガドウィン様が動いているのか。」
「そうみたいだな。」
「なぁ、ガドウィンっていう人はどんな人なんだ?」
「おい、様をつけろ、様を!」
「すまない、説明が足りなかったな。」
目を釣り上げるフィルリアを制しながらヤマトは口を開いた。
「ガドウィン様っていうのは、連合の中でも指折りの実力を持つお方だ。深い知識と理解力を持っていて、魔術師からの信頼も厚いんだ。高い魔法力と抜群のセンスで敵をなぎ倒す姿はまさに鬼神のようだよ。」
うんうん、と頷く2人の様子に誰もが彼を信頼しているのが分かった。
「ガドウィン様がシダイの森へ向かったのは6日前だそうだ。連絡もないし、まだご帰還されていないのは心配だな。」
「ここからシダイの森ってどのくらいかかるんすか?」
「並の魔術師で2~3日ってところだろう。」
「じゃあ、まだ解決してないってことっすかね。」
「ガドウィン様ほどの実力者が手こずるなんて、どんな相手なんだよ。」
不安の影がよぎりセリカの表情が曇っていく。心配することはない。むしろ、心配なんてしたら顔をめがけてタバコの煙を浴びせられるだろう。それでも——
「ヤマト、私は今すぐシダイの森へ行きたい。」
「お前、何を勝手なことを!」
「そこに知人がいるんだ。」
今までの堂々とした姿とはうって変わり、セリカの眼差しには焦りが見えた。セリカの意思を尊重したいと思ったが、ヤマトはグッとこらえる。
「今すぐは無理だ。」
「じゃあ私だけでも。」
「落ち着くんだ、セリカ。まずは休息が必要だ。俺もそうだが、セリカだって、ここ数日、十分に休めていないだろう。」
セリカは泥と血で汚れた制服を見下ろした。そしてすっかりと軽くなったリュックの土埃を払った。
「ガドウィン様が苦戦しているかもしれない高レベルの融合霊魔が確認されている。いくら俺たちが居るからといっても、準備は必要だ。俺も連合騎士団の隊長として、色々と上に報告しなければならない。だから3日、いや、2日だけ待ってくれ。」
「その間、私が連合を案内するっす。ここには面白いアイテムもたくさんあるっすよ!」
「足手まといになる理由を作られてもこっちは絶対に助けないからな。」
口を開きかけたセリカだが声を発することはなかった。ヤマトの言うとおり、状況が思わしくないのなら体調を万全にして望むべきだ。セリカは静かに視線を落とすと、わかったと言って頷いた。
「部屋を用意するよ。まずは体を休めてくれ。俺はしばらくバタバタしているから何かあったらイディに伝えてくれ。」
「ありがとう。助かるよ。ヤマトもしっかり休んでくれ。」
「フィルリア、伝達と報告書を。あとタスクリストの共有と今後の打ち合わせをしたいから各部隊の班長をすぐに集めてくれ。」
「わかった。」
「イディ、長い遠征になるかもしれないから準備を怠るなよ。回復アイテムと消耗品の在庫を確認してリスト化しておいてくれ。あと、目的地までの経路をデータで頼む。」
「はーい、了解です!」
「じゃあ2日後に。」
そういうと、ヤマトはフィルリアを連れ立って慌ただしく去っていった。
もどかしい気持ちを抱えた2日間は、イディのおかげで有意義に過ごすことができた。仕事の合間を縫って連合を案内してくれた際には、自分たちのことを身振り手振りを交えながら熱心に教えてくれた。そしていかにヤマトが隊長として優れているかを語り、もの珍しいアイテムをたくさん紹介してくれたのだ。
「明日は早朝に出発するっす。セリカさんも早くお休みください。」
「ありがとう、イディ。おやすみ。」
その日、早くベッドに入ったセリカは夢を見た。ふんわりと香る不快な匂いは、実際に匂っているわけでもないのに鮮やかに蘇る心の嗅覚だろう。煙たいタバコの先には不敵に笑う男。その姿にセリカは手を伸ばした。あと少しで指先が触れるその瞬間、男の姿は幻のように揺らぎ塵となって消えていった。散り散りとなった塵を必死に集めようとするが、それは指の間からこぼれ落ちていく。
恐怖に叫ぶセリカは目を開く。そこには天井と湿った枕があり、夢の中の叫びは現実には微かな嗚咽として残っていたのだろう。そして、頬には、夢の悲しみを引きずったままの温かい涙の跡が残っていた。
当日は快晴だった。磨き上げられた鎧に身を包んだヤマトは荷物を確認していたイディたちに声をかける。
「忘れ物はないな。」
「はい!おやつのバナナもバッチリです!」
「おい、イディ!お菓子ばかり入れているじゃないか!荷物は最小限にしろって言っただろう!」
上等なローブに身を包むフィルリアも準備に余念がない。
「えぇー、それは必須アイテムっすよ。途中でスタミナが無くなったら困るでしょ。」
「我々は連合騎士団だぞ。体力の調整ぐらいできなくてどうするんだ。」
「いや、でも我々の隊長は・・・」
「常に全力!どんな敵でもなぎ倒す!」
「ほらー。隊長のフォローも副隊長の立派な仕事っすから!これは絶対に必要不可欠なアイテムですから!」
そう言うと、イディはさらに食料を荷物に入れていく。
「だから、もうお菓子は必要ないと言っているだろう!」
「フィルリアさんがお腹が空いたら分けてあげますから。」
「いらん!お菓子で腹が膨れるか!」
2人の賑やかな会話をバックにヤマトはタブレットを触る手を止める。視線の先には、いつもよりぼーっとしたセリカの姿があった。
「どうしたんだ、セリカ。まだ疲れが取れないのか。」
「いや、しっかりと休ませてもらったよ。ただ、ちょっと寝覚めが悪かったんだ。」
「ふぅん。嫌な夢でも見たのか?」
「それがあんまり覚えてなくて・・・ただ、すごく怖かった気がする。」
「緊張しているのかもな。でも大丈夫だ、俺たちがついているからな。」
親指を立てて力強く頷くヤマトにセリカは笑みを浮かべる。
大丈夫、あの人の実力は自分が1番理解しているのだ。ふと脳裏に浮かんだ両親の後ろ姿を、セリカは首を振りかき消した。
「じゃあ行くか!」
ヤマトの声に2人が立ち上がる。セリカもまた遠い先にある目的地をしっかりと見据え、その一歩を踏み出した。
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