13 / 14
属性診断
しおりを挟む
「ん? この紙は」
テーブルにこっそり置いてあった置き手紙を見るとそこには
~私は犯罪ギルド月夜に命を狙われている。私の命はそう遠くはないだろう。もし私が死んでいたとしたらもう古代魔法を診断できるものはいなくなる。
それでもこの置き手紙を見ている人はおそらくミアだろう。私がいなくても診断できる方法がある。それは私の戸棚にあるたった一つの水晶に手をかざせば属性が分かる。
「戸棚?」
私は瞬時に戸棚を開けるとそこには光り輝く水晶が綺麗に保管してあった。
「ミア」
私は光り輝く水晶に手を触れた瞬間「パキーン」と大きな音を立てて割れた瞬間に部屋中が氷に包まれた。
「氷!?」
副団長さんはすぐに私の元から離れた。
「ミア落ち着いて! そうすれば魔法は収まる」
「ふぅーー」
私は大きな深呼吸をしても氷は徐々には止まっているがまだ勢いは終わらない。
「くそ……」
副団長さんは私の元に来て私に触れた瞬間氷は一瞬で収まった。
「え?」
私が驚いていると副団長さんは「私の最大のスキル『シルバーク』よ」
「シルバーク?」
「私の能力シルバークは属性を無にする事が出来る。もちろん古代属性も……」
属性を無に?
「ミア、とりあえずあなたが古代属性の氷だという事がわかったは」
副団長さんが氷の勢いを止めてはくれたが氷は消えずミスクさんの家の周りに人が集まってきていた。
「逃げるぞ!」
返事をする余裕もなく私は副団長さんに抱えられ外に出た。
*
「ここなら安心だろう……」
私と副団長さんはロイさんのいる宿屋に着いた。
改めてミスクさんの家の所を見ると家全体が氷に包まれ人々は驚きのあまりミスクさんの家に集まっていた。
「ミア?」
ロイさんは部屋に入ってきた私を見て驚いていた。
「なかなか帰ってこないから心配したよ」
「うん」
私はミスクさんの死が頭に残っており吐きそうな気分だった。
「ロイ……」
「どうした?」
「ミスクさんが死んだ……」
「死んだ?」
ロイさんは実感がないのかベットから瞬時に立ち上がり窓から見えるミスクさんの家を見た。
「氷?」
「ああ……ミアを診断したんだその時の反動だ。」
「診断? どうやって?」
「棚に水晶があってそれに触れた」
ロイさんは納得したのか質問を変え「なんでミスクさんは死んだんだ?」
ロイさんは未だに驚きを隠せないのか枯れた声で言った。
「おそらくあの強さだと犯罪ギルド『月夜』だろう」
「月夜……」
「ミスクさんはゆういつ古代属性を診断する事ができる。月夜からしたら邪魔なだけだったのだろう……」
私は月夜に恐怖心を抱いた。
「とりあえずもう今日は寝よう」
ロイさんが言った。
「そうだな寝よう」
副団長さんもそういい私達はまだ時間的には寝る時間ではないが体が疲れているのかぐっすり眠れた。
*
今日の朝は昨日の綺麗な夕日はなく雨に溢れかえっていた。
「雨だな」
副団長さんは私よりも先に起きており窓から見える雨を眺めていた。
ロイさんはと言うとまだぐっすりと気持ちよさそうに眠っていた。
「ミア今からトロールを倒しにいかないか?」
トロールを倒す? しかも雨なのに? 私が不思議に思っている所を悟ったのか副団長さんは
「トロールの弱点は水だそして今日は雨が降っている」
なるほど! トロールさえ倒せば目標のCランクにはなれる。
「やってみるよ!」
「わかった」
*
私と副団長さんは以前訪れた廃墟の村えと足を運んだ。
廃墟の村は雨が降っているためか余計に不気味に見えた。
一体のトロールが私に気がついたのかゆっくりと私のところに向かっていた。
私はトロールを睨みつけ「スラッシュ」と初級ソードスキルをトロールに当てトロールがふらついた瞬間に「『円陣斬り』」を使った。
私がトロールを見た時にはすでにトロールの体はバラバラに斬れていた。
「ミア! 離れろ!」
私は反射的に後ろを見るとそこにはもう一体のトロールがすぐそこまできていた。
「『アイス』!!!!」
私は体が勝手に動いたかのような感覚に満ち溢れていた。
私のすぐそこまできていたトロールはいつの間にか氷と一体化していた。
「古代魔法?」
副団長さんは驚きのあまり声が漏れていた。
「副団長さん……」
「ミアもう古代魔法を使えるのか?」
副団長さんはトロールが氷に包まれた姿を間近に見ながら言った。
「わからない」
あの感覚はなんとも言えない感覚だった。まるで勝手に魔法が使われているかのようだ。
「とりあえず戻ろう」
私は剣を鞘にしまい副団長さんに着いて行った。
テーブルにこっそり置いてあった置き手紙を見るとそこには
~私は犯罪ギルド月夜に命を狙われている。私の命はそう遠くはないだろう。もし私が死んでいたとしたらもう古代魔法を診断できるものはいなくなる。
それでもこの置き手紙を見ている人はおそらくミアだろう。私がいなくても診断できる方法がある。それは私の戸棚にあるたった一つの水晶に手をかざせば属性が分かる。
「戸棚?」
私は瞬時に戸棚を開けるとそこには光り輝く水晶が綺麗に保管してあった。
「ミア」
私は光り輝く水晶に手を触れた瞬間「パキーン」と大きな音を立てて割れた瞬間に部屋中が氷に包まれた。
「氷!?」
副団長さんはすぐに私の元から離れた。
「ミア落ち着いて! そうすれば魔法は収まる」
「ふぅーー」
私は大きな深呼吸をしても氷は徐々には止まっているがまだ勢いは終わらない。
「くそ……」
副団長さんは私の元に来て私に触れた瞬間氷は一瞬で収まった。
「え?」
私が驚いていると副団長さんは「私の最大のスキル『シルバーク』よ」
「シルバーク?」
「私の能力シルバークは属性を無にする事が出来る。もちろん古代属性も……」
属性を無に?
「ミア、とりあえずあなたが古代属性の氷だという事がわかったは」
副団長さんが氷の勢いを止めてはくれたが氷は消えずミスクさんの家の周りに人が集まってきていた。
「逃げるぞ!」
返事をする余裕もなく私は副団長さんに抱えられ外に出た。
*
「ここなら安心だろう……」
私と副団長さんはロイさんのいる宿屋に着いた。
改めてミスクさんの家の所を見ると家全体が氷に包まれ人々は驚きのあまりミスクさんの家に集まっていた。
「ミア?」
ロイさんは部屋に入ってきた私を見て驚いていた。
「なかなか帰ってこないから心配したよ」
「うん」
私はミスクさんの死が頭に残っており吐きそうな気分だった。
「ロイ……」
「どうした?」
「ミスクさんが死んだ……」
「死んだ?」
ロイさんは実感がないのかベットから瞬時に立ち上がり窓から見えるミスクさんの家を見た。
「氷?」
「ああ……ミアを診断したんだその時の反動だ。」
「診断? どうやって?」
「棚に水晶があってそれに触れた」
ロイさんは納得したのか質問を変え「なんでミスクさんは死んだんだ?」
ロイさんは未だに驚きを隠せないのか枯れた声で言った。
「おそらくあの強さだと犯罪ギルド『月夜』だろう」
「月夜……」
「ミスクさんはゆういつ古代属性を診断する事ができる。月夜からしたら邪魔なだけだったのだろう……」
私は月夜に恐怖心を抱いた。
「とりあえずもう今日は寝よう」
ロイさんが言った。
「そうだな寝よう」
副団長さんもそういい私達はまだ時間的には寝る時間ではないが体が疲れているのかぐっすり眠れた。
*
今日の朝は昨日の綺麗な夕日はなく雨に溢れかえっていた。
「雨だな」
副団長さんは私よりも先に起きており窓から見える雨を眺めていた。
ロイさんはと言うとまだぐっすりと気持ちよさそうに眠っていた。
「ミア今からトロールを倒しにいかないか?」
トロールを倒す? しかも雨なのに? 私が不思議に思っている所を悟ったのか副団長さんは
「トロールの弱点は水だそして今日は雨が降っている」
なるほど! トロールさえ倒せば目標のCランクにはなれる。
「やってみるよ!」
「わかった」
*
私と副団長さんは以前訪れた廃墟の村えと足を運んだ。
廃墟の村は雨が降っているためか余計に不気味に見えた。
一体のトロールが私に気がついたのかゆっくりと私のところに向かっていた。
私はトロールを睨みつけ「スラッシュ」と初級ソードスキルをトロールに当てトロールがふらついた瞬間に「『円陣斬り』」を使った。
私がトロールを見た時にはすでにトロールの体はバラバラに斬れていた。
「ミア! 離れろ!」
私は反射的に後ろを見るとそこにはもう一体のトロールがすぐそこまできていた。
「『アイス』!!!!」
私は体が勝手に動いたかのような感覚に満ち溢れていた。
私のすぐそこまできていたトロールはいつの間にか氷と一体化していた。
「古代魔法?」
副団長さんは驚きのあまり声が漏れていた。
「副団長さん……」
「ミアもう古代魔法を使えるのか?」
副団長さんはトロールが氷に包まれた姿を間近に見ながら言った。
「わからない」
あの感覚はなんとも言えない感覚だった。まるで勝手に魔法が使われているかのようだ。
「とりあえず戻ろう」
私は剣を鞘にしまい副団長さんに着いて行った。
0
あなたにおすすめの小説
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
処刑された王女、時間を巻き戻して復讐を誓う
yukataka
ファンタジー
断頭台で首を刎ねられた王女セリーヌは、女神の加護により処刑の一年前へと時間を巻き戻された。信じていた者たちに裏切られ、民衆に石を投げられた記憶を胸に、彼女は証拠を集め、法を武器に、陰謀の網を逆手に取る。復讐か、赦しか——その選択が、リオネール王国の未来を決める。
これは、王弟の陰謀で処刑された王女が、一年前へと時間を巻き戻され、証拠と同盟と知略で玉座と尊厳を奪還する復讐と再生の物語です。彼女は二度と誰も失わないために、正義を手続きとして示し、赦すか裁くかの決断を自らの手で下します。舞台は剣と魔法の王国リオネール。法と証拠、裁判と契約が逆転の核となり、感情と理性の葛藤を経て、王女は新たな国の夜明けへと歩を進めます。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
俺の伯爵家大掃除
satomi
ファンタジー
伯爵夫人が亡くなり、後妻が連れ子を連れて伯爵家に来た。俺、コーは連れ子も可愛い弟として受け入れていた。しかし、伯爵が亡くなると後妻が大きい顔をするようになった。さらに俺も虐げられるようになったし、可愛がっていた連れ子すら大きな顔をするようになった。
弟は本当に俺と血がつながっているのだろうか?など、学園で同学年にいらっしゃる殿下に相談してみると…
というお話です。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる