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第2章 帰依
十一話 素直になれない距離感
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――――翌朝――――
アミは二人が寝ているだろう部屋へ、起こさぬ様そっと近付く。
“――あの二人はちゃんと仲良く寝ているかしら? 歳も近いんだから、もうちょっと打ち解け合って欲しいな……”
彼女はそんな想いを胸に部屋の障子をそっと、音を起てる事無く開く。
『あっ!』
思わず声が出そうとなるのを堪える。
昨夜までは、お互い背を背き合っていた二人。素直になれない、その距離感。
でもアミが其処で見た光景は、お互いが向き合って安らか寝息を立てる二人だった。
「良かった……」
“作戦は成功かな?”
アミは二人の頭上の床にそっと腰を落とし、寝ている二人の頭を優しく撫でる。
“出来れば闘いなど無くなって欲しい……”
今は叶わぬ願い。だけど願わずにはいられない。
この時が何時までも続きますようにーーと。
アミは二人が寝ているだろう部屋へ、起こさぬ様そっと近付く。
“――あの二人はちゃんと仲良く寝ているかしら? 歳も近いんだから、もうちょっと打ち解け合って欲しいな……”
彼女はそんな想いを胸に部屋の障子をそっと、音を起てる事無く開く。
『あっ!』
思わず声が出そうとなるのを堪える。
昨夜までは、お互い背を背き合っていた二人。素直になれない、その距離感。
でもアミが其処で見た光景は、お互いが向き合って安らか寝息を立てる二人だった。
「良かった……」
“作戦は成功かな?”
アミは二人の頭上の床にそっと腰を落とし、寝ている二人の頭を優しく撫でる。
“出来れば闘いなど無くなって欲しい……”
今は叶わぬ願い。だけど願わずにはいられない。
この時が何時までも続きますようにーーと。
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