神官の特別な奉仕

Bee

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5※ サーシャと娼館

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「あっあっあっ……あー!」


 ゆさゆさとサーシャの体が揺れるたびに下に抱き込まれた細い体から声が漏れる。行為が長く続くにつれ、それは次第に泣き濡れたような淫靡な声に変化していった。


 ここはサリトールの歓楽街の一角にある色街の娼館。
 サーシャは自分の欲を満たすため、ここで男を買った。


 思っていた以上にこの街の色街は広く、良い店をすぐに選ぶのが困難に思われた。
 とりあえずサーシャは中でも一際目立っていたこの店を選んだのだが、どの店もなかなか盛況のようで、人が溢れ賑やかだ。

 躊躇いなく店に入ると、店の主人が「どのような子をお探しで」と聞いてきた。

 サーシャは恥も外聞もなく「この逸物に合う者であれば男女問わず」と下衣を寛げ主人に見せると、店の主人は女将らしき女とそれを見るなり顔を見合わせた。

 そして連れて来られたのが、今サーシャに組み敷かれ喘いでいる男だった。


「ごめんねえ、俺で。もっと、若い子が、良かったんだろう?」


 喘ぎ声の合間にそうサーシャにすまなそうに笑う。


「なに、問題ない。其の方の具合も大変良い」


 サーシャは指で自分の逸物が埋め込まれた窄まりを撫でつつ、ゆっくりと腰を動かし、抜き差しを繰り返していた。
 その巨大な逸物は、やっかいなことにいまだ全部は入り切っておらず、半分は外に出ている。


 『お客人の逸物じゃあ、この子以外じゃ壊れてしまう』と女将が連れてきたこの男は、20代は後半だろうか。
 使い慣れた後孔がなんとかサーシャのモノを咥え込んでくれた。

 サーシャはモノがデカすぎて娼館では断られることが多く、こうして相手をしてもらえるだけでも御の字だ。


「ね、もっと、動いていいよ」


 ゆっくりねっとりと動く様がいじらしいのか、男がもっと動けと催促してきた。サーシャももちろんそうしたいところだが、まだ半分ほどしか入っていないのだ。

 これで激しくしたら、きっとこの者の腹を破ってしまう。もうしばらくはねっちこくゆっくりと動かし、中を広げる必要があった。


「いや、しばらくはこれで我慢されよ。我の力で腹を破ってはいかんからな」


 それを聞いて男はギョッとし、口をつぐんだ。

 サーシャの閨ごとは馴染ませるのにひどく時間がかかる。もうこれだけで二刻は経過したかもしれない。
 きっと男は大変な客をとってしまったと後悔していることだろうと、サーシャは内心苦笑した。


 しばらくそのままゆっくりと抜き差しを繰り返すと、窄まりはようやく三分の二ほどを飲み込んだ。
 もうこれ以上は入らないだろう。先端が行き止まりを小突いているからだ。だがあともう少し。

 サーシャは少し大きく抜くと、パンっと勢いを付けて腰を打ち付けた。


「ひい!!」


 グぽりと音がし、サーシャの先端がさらにその奥に嵌まり込んだ。


「や、やあ、あ、あああああ!!!」


男はもう喘ぐことしかできない。腹にはサーシャの逸物の形がはっきりと浮き出している。

 一度飲み込んでしまえば、そこからはもうサーシャの独壇場だ。相手を翻弄し、これでもかと良いところをはちきれんばかりの逸物で擦り上げ、グポリグポリと激しく嵌めまくる。


「ひっ、あああダメダメっ!!!! ああああ!!」
「気持ちが良いか」
「いい! 良すぎ! あああもう、イクイクーーー!!! あああ」
「遠慮なさらず達するが宜しいぞ」
「ひぃ!!!」




 長々とした交わりが終わり、サーシャは酒を片手に一息ついた。
 余裕のあるサーシャとは反対に、男は心底疲れ果て布団で息も絶え絶えだ。


「其の方はここは長いのか」


サーシャはアンバーの期待通り諜報すべく、睦言の代わりに問を投げた。


「ああ、俺は古株の方かな。……でもこの娼館ができたのは5年ほど前で、それまでは他の小さな娼館で働いていた」


 彼は愛想がいいほうで、肩で息をしながらもちゃんと答えてくれる。


「ほう。ここは割りと新しい店なのだな」
「この街がこれだけ大きくなったのも、それより少し前にノーマ神官様が来られてからだからな。それまでは本当に小さな町だったから」


 まさかこんなお客人みたいな大きなの咥えることになるなんてねと、自虐的に笑った。

 その笑みが存外可愛らしく、サーシャは頬に口付けをした。


「やめてよ。惚れちゃうじゃん」


 男は照れ隠しか、冗談めいてサーシャの腕をパシリと軽く叩いた。

 それにしてもまたノーマ神官だ。この街で何かあれば必ずノーマ神官の名が出る。

 ノーマ神官とは何者なのか。

 サーシャは今日神殿で対した、フードを深く被り、長く白い髪を前に垂らした神官の姿を思い浮かべた。
 残念なことにノーマ神官は終始言葉も発さず、俯いていたため鼻先しか見えはしなかった。


「ねえ、もしかして今日、ノーマ神官様の治癒を受けた?」
「ああ。おかげで先ほどは天にも昇る心地であったな」


 男は目を丸くし、おかしそうにくくくと笑う。


「お客人はほんとうに面白い方だね」
「惚れてはならぬぞ」
「本当に惚れちゃいそうだよ」


 男は枕を抱え声をあげて笑った。


「ノーマ神官とは何者か?」
「さあねぇ。俺が知ってるのは、治癒の力が凄いってことだけ。あと治癒を受けるとこうしてみんな性が昂るから娼館が儲かる」
「特別な治癒とは何かご存知か」
「あれ、お客人もそれ目当てでここに来てるのかと思ったよ」


 男は枕を抱えて目を丸くし、サーシャを見た。


「なぜそう思った?」


 サーシャは一献傾け、逆に男に問うた。


「ここには何もないからね。お客人みたいな人は普通こんな所には来ないからさ。来るとしたら、ノーマ神官絡みしかないと思ってね」
「ふむ」
「だけど最近、他の神官も特別な治癒をやり始めて、俺達は不思議に思ってるんだけどね。ノーマ神官様の強い力だから『特別』なんだと思ってたからさ」
「他の神官とは?」
「ああ、ほらリニ神官様とか」
「ふむ」


 リニ神官とはアンバーが指名された神官の名前ではなかったか。
 アンバーはサーシャのツキの良さを羨んでいたが、案外アンバーの方が大物を釣り上げた可能性がある。
 サーシャは酒をかたむけながら、口の端でにやりと笑った。

 アンバーが気にしているこの街の謎とやらは、存外早くに分かるやもしれぬなと、酒を呑み干した。
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