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38 ピカピカのローレント
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――ローレントがラミネットに身支度を整えて貰っている頃、ガーディアスは夜のうちに届いていた軍部からの報告書に目を通していた。
一通り読み終え、朝一で伝えるべく司令をまとめると、一息つく。
どっしりとした木製の椅子の背もたれに凭れて目を閉じると、昨晩のローレントのベッドでの姿が浮かんだ。
昨晩はいろいろと濃い夜だった。
長い自分語りもそうだが、それよりもベッドでのローレントとのことだ。
まさか自分とのセックスに注文をつけられるとは。思いもしなかった。
自分なりに気を遣い、苦しくないようにと後ろからしていたが、それが屈辱的行為だと言われるとは。
しかも自分から正常位がいいと言っておきながら、恥ずかしさで顔を真っ赤にし、その上ヌキ方が分からないとか……。
ガーディアスはひとり、くくっと人知れず思い出し笑いをした。
王族の閨教育は見直したほうがいい。あれではいざ女と結婚しても、最後までうまくできないのではないか。
いやアレが特別な男なだけかもしれない。
だがしかし、あの恥じらう姿はひどく扇状的だった。
首すじまでを真っ赤に染め、戸惑うような表情に、さらには目尻に涙まで乗せていた。
いつもはツンとした澄ました顔が、あれほど蕩けるとは。
あんな顔をされれば、誰だってムラッとくる。手荒にしないようなんとか理性で押し留めたが、あやうく流されそうになってしまった。
思い出すだけで、股間がジクリと疼く。
ガーディアスはそんなふいに湧きあがる淫らな感情を、自らの身体から追い出すように大きく息を吐き、頑丈な背もたれが軋むほど大きく背伸びをした。
それから気を取り直し、机に向き直ると、残った書類へと目を通し始めた。
しばらく仕事に没頭していると、執務室のドアがゴンゴンと鳴った。
「領主様。ラミネットでございます。朝のご挨拶に参りました」
ノックの主は秘書官として雇ったラミネットだ。
どうやらローレントの支度を終え、出勤したようだ。さすが時間はきっかり。
「入れ」
そう書類から目を離さないまま返答すると、「失礼します」という声とともに扉が開いた。
「領主様。おはようございます。本日も宜しくお願いいたします」
入口で立ち止まりそう頭を下げると、その背後からひょっこりとローレントが顔を出した。
「ガーディアス」
「仰せのとおり、ローレント様をお連れしております」
ラミネットがそう言いながら横に避けて道をあけると、ローレントが颯爽として部屋に入ってきた。
いつもの堂々とした立ち姿。
昨日と同じく、サルースの服を着たローレントだ。……なのだが、なんだか少し違うような気がする。
「……髪型でも変えたか?」
どこが違うのか、ガーディアスには分からない。だが、どこか違う。
どことなく印象が違うのだ。なんというか妙に鮮明で、凛と輝いて見えるというか……。
目を凝らしてローレントを眺めるガーディアスを見て、ラミネットが「ええ、ええ! いつもよりお美しいでしょう?」と、感激したような声を出した。
「宝石はそのままでも美しいですが、手をかけて磨けばさらに美しくなるものですよ、領主様」
自信に満ちたラミネットの顔を見て、そこでガーディアスは「ああ」と気がついた。これこそが元侍従ラミネットが手を尽くし、ローレントを磨き上げた結果なのだと。
頭の先から爪の先に至るまできれいに整えられているが、これがローレントだからか男でも嫌味がない。
髪型も一見いつもと同じように見えるが、よく見ればしっとりとツヤがある。たしかにいつもは、もっと髪はフワフワでくせ毛なのだと思っていた。それがかっちりと隙なく整えられ、気品に満ち、端正な顔をより一層輝かせている。
そしてサルースの無粋な服も、ラミネットの手によって上品に着付けがなされていた。
ベルトによる服の皺には、計算されたように折り込まれ、均等なヒダが美しいプリーツを作りだしている。さらにはそのベルトの結び方は、どうやったらそんなふうになるのか分からないほどきっちりと形よく結ばれている。
色の合わせ方などひとつとっても、これが王都という都会者のセンスなのか、さすが洗練されている。
昨日のローレントの着こなしにも驚いたが、さすが長年そのローレントの世話を焼いてきただけある。今日はそれ以上だ。
「……なるほど。しつこく支度をさせろと俺に食ってかかっただけはあるな」
「ローレント様には私が必要でしょう?」
「ああ、そうかもな」
あの地下での事件をきっかけに、ローレントには話し相手が必要だと考えたガーディアスは、試しに元侍従であるラミネットを〝朝だけ〟という契約で世話係に置くことにした。
もちろんそれはラミネットたっての希望でもあり、先日久々に会った元主人であるローレントのありえないほどくたびれた様子に驚き嘆いた結果でもある。
ラミネットは、ガーディアスの期待以上に自分の仕事をしたようだ。
「そんなに違うかな」
ガーディアスがローレントの頭の先からつま先までを眺めては感心している前で、当のローレントはどうでも良さそうにツンと澄ましている。
だが平静を装っているようで、どことなく嬉しそうにも見える。なかなか素直になれないローレントのことだ、親しい間柄でもあるラミネットの手前、何でもない顔をしているだけかもしれない。
まあそれも、察しのいいラミネットは気がついているようだが。
「ローレント、こっちへ来い。俺によく見せてくれ」
椅子から立ち上がり、ローレントを呼ぶ。
そしてチラッとラミネットを見やると、ラミネットはすぐに廊下へ下がり「では私はこれより事務館長のサシ様と今日の仕事について打ち合わせをしてまいります。お食事は頃合いを見て、使用人にこちらへ運ぶよう伝えておきます」と早口で扉を閉めた。
やはり察しがいい。
そしてそんな元侍従とは違い、察しの悪いローレントは、なんの警戒心もなくガーディアスの元へ歩いてくる。
こちらに近づき、目の前に来た瞬間、ガーディアスは強引に体を引き寄せ、上から覆いかぶさるようにしてその唇に吸い付いた。
「――――っ!」
いきなりで驚いたのだろう。ローレントの体が腕の中で固まり、抵抗もせず、ガーディアスにされるがままだ。
そんなローレントからは、いつもの甘く爽やかな香りと、理髪剤であろう精油の混ざった匂いがした。
「ん…………は、――――っ」
息をしようと少し口を開けたローレントの口内に、無理やり舌をねじ込む。だがそこでようやく我に返ったローレントが、手を突っぱねて、ガーディアスから体を離そうともがきはじめた。
「――ちょ、はな…………せって! もう、せっかく整えたのに! 乱れるだろ!」
ガーディアスの顔を思いっきり自分から引き離すと、ローレントは濡れた口元を手で拭いながら、分かりやすく怒った声を出した。
「まったく君ってやつは! 最近は、紳士的に振る舞うようになったと思ったのに! それにここは仕事場だろ!? 見境がなさすぎる!」
「だが俺のためにきれいにしてくれたんだろう? 俺はそれに感激し、お前に喜びを伝えたまでだ。お前だって、仮にもし妻がいたとして、お前のために着飾ってやってきたとしたらどうだ。キスのひとつやたふたつするだろう」
「……ぐっ」
しれっとしたガーディアスの言葉にいなされ、ローレントは言葉を詰まらせた。
自分のために着飾った女性を褒めちぎり、キスで愛情を示す。たしかにそれが礼儀であり貴族の男の嗜みだ。
当然のようにそんなことを言ってのけたガーディアスだったが、実のところはさきほど振り払ったはずの情欲が、美しく着飾ったローレント当人の登場によって再燃しただけのことであった。
ラミネットはそんな現主人の様子を瞬時に察し、気を利かせたのである。
まあラミネットだって、こんなところで最後までいたすとは考えていないだろうから、そろそろ使用人に食事の用意をするように伝えている頃だろう。
ガーディアスは、ひとしきり持っていきようのない怒りで口を尖らせるローレントを眺めて満足すると、使用人が食事を運んでくるまでの間、また書類の確認をすべく椅子に座った。
一通り読み終え、朝一で伝えるべく司令をまとめると、一息つく。
どっしりとした木製の椅子の背もたれに凭れて目を閉じると、昨晩のローレントのベッドでの姿が浮かんだ。
昨晩はいろいろと濃い夜だった。
長い自分語りもそうだが、それよりもベッドでのローレントとのことだ。
まさか自分とのセックスに注文をつけられるとは。思いもしなかった。
自分なりに気を遣い、苦しくないようにと後ろからしていたが、それが屈辱的行為だと言われるとは。
しかも自分から正常位がいいと言っておきながら、恥ずかしさで顔を真っ赤にし、その上ヌキ方が分からないとか……。
ガーディアスはひとり、くくっと人知れず思い出し笑いをした。
王族の閨教育は見直したほうがいい。あれではいざ女と結婚しても、最後までうまくできないのではないか。
いやアレが特別な男なだけかもしれない。
だがしかし、あの恥じらう姿はひどく扇状的だった。
首すじまでを真っ赤に染め、戸惑うような表情に、さらには目尻に涙まで乗せていた。
いつもはツンとした澄ました顔が、あれほど蕩けるとは。
あんな顔をされれば、誰だってムラッとくる。手荒にしないようなんとか理性で押し留めたが、あやうく流されそうになってしまった。
思い出すだけで、股間がジクリと疼く。
ガーディアスはそんなふいに湧きあがる淫らな感情を、自らの身体から追い出すように大きく息を吐き、頑丈な背もたれが軋むほど大きく背伸びをした。
それから気を取り直し、机に向き直ると、残った書類へと目を通し始めた。
しばらく仕事に没頭していると、執務室のドアがゴンゴンと鳴った。
「領主様。ラミネットでございます。朝のご挨拶に参りました」
ノックの主は秘書官として雇ったラミネットだ。
どうやらローレントの支度を終え、出勤したようだ。さすが時間はきっかり。
「入れ」
そう書類から目を離さないまま返答すると、「失礼します」という声とともに扉が開いた。
「領主様。おはようございます。本日も宜しくお願いいたします」
入口で立ち止まりそう頭を下げると、その背後からひょっこりとローレントが顔を出した。
「ガーディアス」
「仰せのとおり、ローレント様をお連れしております」
ラミネットがそう言いながら横に避けて道をあけると、ローレントが颯爽として部屋に入ってきた。
いつもの堂々とした立ち姿。
昨日と同じく、サルースの服を着たローレントだ。……なのだが、なんだか少し違うような気がする。
「……髪型でも変えたか?」
どこが違うのか、ガーディアスには分からない。だが、どこか違う。
どことなく印象が違うのだ。なんというか妙に鮮明で、凛と輝いて見えるというか……。
目を凝らしてローレントを眺めるガーディアスを見て、ラミネットが「ええ、ええ! いつもよりお美しいでしょう?」と、感激したような声を出した。
「宝石はそのままでも美しいですが、手をかけて磨けばさらに美しくなるものですよ、領主様」
自信に満ちたラミネットの顔を見て、そこでガーディアスは「ああ」と気がついた。これこそが元侍従ラミネットが手を尽くし、ローレントを磨き上げた結果なのだと。
頭の先から爪の先に至るまできれいに整えられているが、これがローレントだからか男でも嫌味がない。
髪型も一見いつもと同じように見えるが、よく見ればしっとりとツヤがある。たしかにいつもは、もっと髪はフワフワでくせ毛なのだと思っていた。それがかっちりと隙なく整えられ、気品に満ち、端正な顔をより一層輝かせている。
そしてサルースの無粋な服も、ラミネットの手によって上品に着付けがなされていた。
ベルトによる服の皺には、計算されたように折り込まれ、均等なヒダが美しいプリーツを作りだしている。さらにはそのベルトの結び方は、どうやったらそんなふうになるのか分からないほどきっちりと形よく結ばれている。
色の合わせ方などひとつとっても、これが王都という都会者のセンスなのか、さすが洗練されている。
昨日のローレントの着こなしにも驚いたが、さすが長年そのローレントの世話を焼いてきただけある。今日はそれ以上だ。
「……なるほど。しつこく支度をさせろと俺に食ってかかっただけはあるな」
「ローレント様には私が必要でしょう?」
「ああ、そうかもな」
あの地下での事件をきっかけに、ローレントには話し相手が必要だと考えたガーディアスは、試しに元侍従であるラミネットを〝朝だけ〟という契約で世話係に置くことにした。
もちろんそれはラミネットたっての希望でもあり、先日久々に会った元主人であるローレントのありえないほどくたびれた様子に驚き嘆いた結果でもある。
ラミネットは、ガーディアスの期待以上に自分の仕事をしたようだ。
「そんなに違うかな」
ガーディアスがローレントの頭の先からつま先までを眺めては感心している前で、当のローレントはどうでも良さそうにツンと澄ましている。
だが平静を装っているようで、どことなく嬉しそうにも見える。なかなか素直になれないローレントのことだ、親しい間柄でもあるラミネットの手前、何でもない顔をしているだけかもしれない。
まあそれも、察しのいいラミネットは気がついているようだが。
「ローレント、こっちへ来い。俺によく見せてくれ」
椅子から立ち上がり、ローレントを呼ぶ。
そしてチラッとラミネットを見やると、ラミネットはすぐに廊下へ下がり「では私はこれより事務館長のサシ様と今日の仕事について打ち合わせをしてまいります。お食事は頃合いを見て、使用人にこちらへ運ぶよう伝えておきます」と早口で扉を閉めた。
やはり察しがいい。
そしてそんな元侍従とは違い、察しの悪いローレントは、なんの警戒心もなくガーディアスの元へ歩いてくる。
こちらに近づき、目の前に来た瞬間、ガーディアスは強引に体を引き寄せ、上から覆いかぶさるようにしてその唇に吸い付いた。
「――――っ!」
いきなりで驚いたのだろう。ローレントの体が腕の中で固まり、抵抗もせず、ガーディアスにされるがままだ。
そんなローレントからは、いつもの甘く爽やかな香りと、理髪剤であろう精油の混ざった匂いがした。
「ん…………は、――――っ」
息をしようと少し口を開けたローレントの口内に、無理やり舌をねじ込む。だがそこでようやく我に返ったローレントが、手を突っぱねて、ガーディアスから体を離そうともがきはじめた。
「――ちょ、はな…………せって! もう、せっかく整えたのに! 乱れるだろ!」
ガーディアスの顔を思いっきり自分から引き離すと、ローレントは濡れた口元を手で拭いながら、分かりやすく怒った声を出した。
「まったく君ってやつは! 最近は、紳士的に振る舞うようになったと思ったのに! それにここは仕事場だろ!? 見境がなさすぎる!」
「だが俺のためにきれいにしてくれたんだろう? 俺はそれに感激し、お前に喜びを伝えたまでだ。お前だって、仮にもし妻がいたとして、お前のために着飾ってやってきたとしたらどうだ。キスのひとつやたふたつするだろう」
「……ぐっ」
しれっとしたガーディアスの言葉にいなされ、ローレントは言葉を詰まらせた。
自分のために着飾った女性を褒めちぎり、キスで愛情を示す。たしかにそれが礼儀であり貴族の男の嗜みだ。
当然のようにそんなことを言ってのけたガーディアスだったが、実のところはさきほど振り払ったはずの情欲が、美しく着飾ったローレント当人の登場によって再燃しただけのことであった。
ラミネットはそんな現主人の様子を瞬時に察し、気を利かせたのである。
まあラミネットだって、こんなところで最後までいたすとは考えていないだろうから、そろそろ使用人に食事の用意をするように伝えている頃だろう。
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