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46 男が持っていた謎の書簡
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ローレントの機嫌もなんとか回復し、顔の赤みも消えた頃、ガーディアスは外で待機していたラミネットを呼び戻した。ちょうど宴会場の片付けに参加していたサシが戻ってきたこともあり、4人はガーディアスの部屋に集まった。
「――外傷がないとのこと、本当に安心しました」
サシが胸に手をあて安堵の表情を見せた。その隣で、ラミネットも一緒になってうんうんと頷く。
「ローレント様がいないと知ったとき、全身がヒヤッといたしましたよ。ご無事でなによりです」
「本当ですよ。まったくご無事だったからよかったものの。これが王宮だったら大騒動です」
「2人とも、心配をかけてすまなかった」
ローレントがそう素直に頭を下げると、サシが大慌てで立ち上がる。
「ああ、頭をお下げになるなどおやめください。私が大げさに言い過ぎました! 申し訳ありません」
しかしその横に座っているラミネットは、そんなサシを制した。
「いいえ! 理由はどうあれローレント様が悪いのですよ。少しは反省していただかねば」
「わかってるよ。もうしない。反省してるさ」
元侍従であるラミネットの憤然とした態度はさすがといえる。ガーディアスにはすぐに反発するローレントも、ラミネットの小言には勝てないとみえ、すぐにこうやってなだめにかかる。
これまで長く一緒にいた間柄とはいえ、ガーディアスも嫉妬したくなる仲の良さだ。
ガーディアスはゴホンと咳払いをして、話の流れを元に戻す。
「それでローレント。あの男はお前になにをした? 事の次第によっては厳罰に処さねばならん」
ローレントは腕を組み、片手を口元に当てた。そして記憶を探るように視線を上にむけて、話し出す。
「……宴の輪から離れ、僕が夜風にあたっていると、急に暗がりから声をかけられた。もしかしてローレント王子ですかと。僕が声をかける許可をしていないのに、だよ。勝手に声をかけてきてさ。もちろん返事はしなかった」
王族のローレントには、いまだに〝下々の者が行うべき王族に対するマナー〟というものが染み付いている。だからいまだにそんなどうでもいい礼儀や作法を持ち出して、ガーディアスを困惑させることがある。
だがローレントからすると、ガーディアスがそういうことに無頓着すぎるのだという。上位貴族なのだから貴族としての礼儀や慣習は守るべきだというのが、彼の言い分だ。
「それで、その男はどうしたんだ」
「どうしたもこうしたも。本当に無礼な男で、僕が無視をしても気にしない様子でさ。勝手に近づいてきて、挙げ句僕の体を触ろうとした」
「体を触ったのか!?」
「……まあ! なんと……!」
王族びいきのラミネットはともかく、ガーディアスまでもが目を剥いた。
体を勝手に触るなど、王族マナー以前の問題だ。しかも辺境伯の妻の体を触るとは。知らなかったではすまされない事案だ。
「あ、いや、僕の体を直接触ってはいない。僕の被っていたフードを取ろうとしたんだ。顔が見たいと言ってね。僕が王族だと気づいているのにもかかわらず、勝手にフードを取って顔を見ようとするなんてありえないだろ?」
「ええ! ありえませんね!」
「ありえないな」
ラミネットが怒りの様子で拳を握る。
同じくガーディアスも眉間にシワを寄せて、フンと鼻を鳴らした。
これがローレントでなくとも、知らない相手が急にフードを取ろうとしてきたら当然怒るだろう。
「だろ? だからそいつの手を払い除けて、みぞおちを殴って気絶させた。それだけだ」
なるほど、悲鳴はあの男のものか。
やはり聞き間違いではなかったのだと、ガーディアスは納得した。
「それにしてもお前、よくひとりで相手をのしたな」
そう感心すると、ローレントがムッとした顔をした。
ガーディアスなら有無を言わさず一発で相手を伸す自信があるが、普通はそうはいかない。ある程度相手の出方を見て、それから喧嘩や乱闘に発展するものだ。例え1対1であってもすぐに喧嘩が収まることはなく、力の差が相当ない限りは、しばらく殴り合いが続くものだ。
しかしローレントは殴り合いどころか、容赦なく的確に相手を制圧した。酒に酔っていたにもかかわらずだ。しかももみ合った形跡がない様子を見ると、一発で伸してしまった可能性が高い。
案外やるもんだと褒めたのだが、ローレントからすれば見くびられたように感じたようだ。
「君は僕を相当軟弱な男だと思っているだろ。本当なら僕は、王立騎士団のトップに立つ予定だったんだ。それなりに武術や剣術を嗜み鍛えてきた。そのへんの体が大きいだけの男に負けるものか」
ローレントがそう答える側で、ラミネットがうんうんと頷いている。
「ローレント様は、騎士団長もお認めになるほどの腕前でございましたから」
「そんなに強いのか」
「ええ。お世辞などではありませんよ」
ラミネットがまるで自分のことのように、自信満々に頷く。
あの芸術品のような美しい身体を形作る筋肉は、飾りなどではなくそれなりに役に立つらしい。とはいえ、自分に敵うとは思わないが。
「それであの状況か。――で、なぜあの男はお前に近づいてきた。物珍しさだけが理由だけではないだろう」
実はローレントを起こす少し前に、タガロの事情聴取の報告書が軍部から上がってきていた。そこにはなぜタガロがローレントに接触したのかという理由が記されており、当然のことながらガーディアスはそれを読み、すべてを知っていた。
タガロがローレントに接触した理由。それは王都の貴族から秘密裏に預かった書簡を、ローレントに手渡すため。
ローレントはその書簡のことを聞いて、どんなことを思ったのだろうか。本当はその書簡を巡って、タガロとなにか言い争いがあったのではないのか。
こちらから問いただすこともできる。だがガーディアスは、ローレントが自らそのことを言うのか確かめたかった。
「…………」
ローレントは口元に手を当てて、しばらく考えるような素振りを見せる。
まさか、はぐらかしたりしないだろうな。
ガーディアスが懐疑的になりかけたとき、ローレントがようやく口を開いた。
「――外傷がないとのこと、本当に安心しました」
サシが胸に手をあて安堵の表情を見せた。その隣で、ラミネットも一緒になってうんうんと頷く。
「ローレント様がいないと知ったとき、全身がヒヤッといたしましたよ。ご無事でなによりです」
「本当ですよ。まったくご無事だったからよかったものの。これが王宮だったら大騒動です」
「2人とも、心配をかけてすまなかった」
ローレントがそう素直に頭を下げると、サシが大慌てで立ち上がる。
「ああ、頭をお下げになるなどおやめください。私が大げさに言い過ぎました! 申し訳ありません」
しかしその横に座っているラミネットは、そんなサシを制した。
「いいえ! 理由はどうあれローレント様が悪いのですよ。少しは反省していただかねば」
「わかってるよ。もうしない。反省してるさ」
元侍従であるラミネットの憤然とした態度はさすがといえる。ガーディアスにはすぐに反発するローレントも、ラミネットの小言には勝てないとみえ、すぐにこうやってなだめにかかる。
これまで長く一緒にいた間柄とはいえ、ガーディアスも嫉妬したくなる仲の良さだ。
ガーディアスはゴホンと咳払いをして、話の流れを元に戻す。
「それでローレント。あの男はお前になにをした? 事の次第によっては厳罰に処さねばならん」
ローレントは腕を組み、片手を口元に当てた。そして記憶を探るように視線を上にむけて、話し出す。
「……宴の輪から離れ、僕が夜風にあたっていると、急に暗がりから声をかけられた。もしかしてローレント王子ですかと。僕が声をかける許可をしていないのに、だよ。勝手に声をかけてきてさ。もちろん返事はしなかった」
王族のローレントには、いまだに〝下々の者が行うべき王族に対するマナー〟というものが染み付いている。だからいまだにそんなどうでもいい礼儀や作法を持ち出して、ガーディアスを困惑させることがある。
だがローレントからすると、ガーディアスがそういうことに無頓着すぎるのだという。上位貴族なのだから貴族としての礼儀や慣習は守るべきだというのが、彼の言い分だ。
「それで、その男はどうしたんだ」
「どうしたもこうしたも。本当に無礼な男で、僕が無視をしても気にしない様子でさ。勝手に近づいてきて、挙げ句僕の体を触ろうとした」
「体を触ったのか!?」
「……まあ! なんと……!」
王族びいきのラミネットはともかく、ガーディアスまでもが目を剥いた。
体を勝手に触るなど、王族マナー以前の問題だ。しかも辺境伯の妻の体を触るとは。知らなかったではすまされない事案だ。
「あ、いや、僕の体を直接触ってはいない。僕の被っていたフードを取ろうとしたんだ。顔が見たいと言ってね。僕が王族だと気づいているのにもかかわらず、勝手にフードを取って顔を見ようとするなんてありえないだろ?」
「ええ! ありえませんね!」
「ありえないな」
ラミネットが怒りの様子で拳を握る。
同じくガーディアスも眉間にシワを寄せて、フンと鼻を鳴らした。
これがローレントでなくとも、知らない相手が急にフードを取ろうとしてきたら当然怒るだろう。
「だろ? だからそいつの手を払い除けて、みぞおちを殴って気絶させた。それだけだ」
なるほど、悲鳴はあの男のものか。
やはり聞き間違いではなかったのだと、ガーディアスは納得した。
「それにしてもお前、よくひとりで相手をのしたな」
そう感心すると、ローレントがムッとした顔をした。
ガーディアスなら有無を言わさず一発で相手を伸す自信があるが、普通はそうはいかない。ある程度相手の出方を見て、それから喧嘩や乱闘に発展するものだ。例え1対1であってもすぐに喧嘩が収まることはなく、力の差が相当ない限りは、しばらく殴り合いが続くものだ。
しかしローレントは殴り合いどころか、容赦なく的確に相手を制圧した。酒に酔っていたにもかかわらずだ。しかももみ合った形跡がない様子を見ると、一発で伸してしまった可能性が高い。
案外やるもんだと褒めたのだが、ローレントからすれば見くびられたように感じたようだ。
「君は僕を相当軟弱な男だと思っているだろ。本当なら僕は、王立騎士団のトップに立つ予定だったんだ。それなりに武術や剣術を嗜み鍛えてきた。そのへんの体が大きいだけの男に負けるものか」
ローレントがそう答える側で、ラミネットがうんうんと頷いている。
「ローレント様は、騎士団長もお認めになるほどの腕前でございましたから」
「そんなに強いのか」
「ええ。お世辞などではありませんよ」
ラミネットがまるで自分のことのように、自信満々に頷く。
あの芸術品のような美しい身体を形作る筋肉は、飾りなどではなくそれなりに役に立つらしい。とはいえ、自分に敵うとは思わないが。
「それであの状況か。――で、なぜあの男はお前に近づいてきた。物珍しさだけが理由だけではないだろう」
実はローレントを起こす少し前に、タガロの事情聴取の報告書が軍部から上がってきていた。そこにはなぜタガロがローレントに接触したのかという理由が記されており、当然のことながらガーディアスはそれを読み、すべてを知っていた。
タガロがローレントに接触した理由。それは王都の貴族から秘密裏に預かった書簡を、ローレントに手渡すため。
ローレントはその書簡のことを聞いて、どんなことを思ったのだろうか。本当はその書簡を巡って、タガロとなにか言い争いがあったのではないのか。
こちらから問いただすこともできる。だがガーディアスは、ローレントが自らそのことを言うのか確かめたかった。
「…………」
ローレントは口元に手を当てて、しばらく考えるような素振りを見せる。
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