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ノンケは男を好きになれるのか1
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ロクさんがいなくなり、俺にとってまたいつもの日常が始まった。
コウさんとのことはただただ落ち込むばかりで、たまに屋敷に戻ってはコウさんの荷物があるかを確認し、まだそこにあることに安堵の溜息を吐く日々の繰り返しだ。
コウさんが屋敷を訪れたら管理人からすぐに俺に連絡がくるようにしてある。だから何も音沙汰ないということは大丈夫だということなのだが、それでも気が気じゃない。
休むとろくなことしか考えないからと、仕事仕事と働き詰めて約一カ月。
そろそろちゃんとした休みを取れと、副隊長からお叱りを受け、どうしようかと悩んでは申請を先延ばしにしていた。
そんな時だった。
管理人からコウさんが屋敷に来ていると連絡があったのは。
「コウさんが今屋敷に来てるだと!?」
管理人にコウさんを引き止めておくように言いつけると、場合によっては明日は仕事にならないかもと急いで翌日の休暇届けを出し、そしてすぐ帰れるよう早くに上がる算段をつけ、俺は慌てて屋敷に向かった。
会うのは怖い。
荷を他へ移すと言われるかもしれない。
今日で最後。もう会わないと、そう言われるかもしれない。
だがそれでもやはりコウさんに会いたいと、会ってくれるならもう一度謝りたかった。
そんな憂いの中屋敷に到着すると、俺の不安はさらに高まった。
いるはずの管理人の姿はなく、その上客間にも誰もおらず、客をもてなした形跡すらない。
——誰もいない客間の入り口に立ち、俺はしばし茫然と佇んでいた。
(まさか、コウさんは、もう帰ってしまったのか……?)
とりあえず管理人を探して話を聞かねばならない。
なぜコウさんは帰ってしまったのか。
俺に何か言ってはいなかったか。
そう思い立ち、暗い客間を出て、管理人の家を向かうため玄関に足を向けた時だった。
「——灯りが」
客間とは反対側奥の突き当たり、台所の扉が少し開いていて、中から明かりが漏れている。
(ま、まさか!!)
慌てて中を覗くと、なんとそこにコウさんがいた。
「コウ、さん?」
「……よう。ちょっと借りてるぞ」
あの日、彼がアパートで入れてくれたように、自ら茶を入れているコウさんの姿を見て、はーっと体の力が抜けた。
「……もう帰ってしまったかと思った。茶を入れているのか? 管理人はどこにいった」
「ああ。管理人には勝手にやるからって言って帰って貰った。あんたが来るまでは絶対居てくれって念を押されたよ」
そう言うと、コウさんはお湯を茶器に注ぎながら、おかしそうにくくくと笑った。
……管理人のヤツめ、相当しつこくお願いしてくれたようだ。
そして本来使用人らが使うための小さな机に茶の入った碗を置くと、俺にも勧めた。
「セイドリックさん、茶を入れた。あ、ここは普通主人は使わないんだっけ? 他の部屋に移動するか」
この屋敷の厨房は、一般的な貴族の屋敷と比べ規模が小さくこじんまりとしていて、庶民の家の台所に似た佇まいだ。
ここはコウさんのいたアパートの台所に少し造りが似ている。広く格式ばった客間よりここのほうが彼も落ち着くのかもしれない。
「いや、コウさんがいいならここで構わない」
「そうか」
そういうと小さな椅子に座り、静かに茶をすする。
俺もコウさんに倣い、俺には小さすぎる椅子に腰をかけて、いれてもらった茶をすすった。
……あの時と同じ、スッとした香りの爽やかな茶だった。
「……うまい」
「そうか。それはよかった」
久々に見るコウさんの顔。
少し気まずい空気ではあるものの、こうしてあの日のように茶を入れてくれるコウさんに、俺は少しだけ安堵していた。
——だが、コウさんがここに来たということは、何かしら気持ちの整理がついた、ということだ。
もうここには来ない。そう言われることも俺は覚悟しなければならない。
「くく、やっぱりここの椅子は、あんたには小さかったな。まるで子供用の椅子に座っているようで、何だかおかしい」
茶をすすりながらコウさんが笑う。
ここの椅子は座面が小さすぎて、俺の尻は完全にはみ出してしまっている。
脚も短く低いから、傍から見ると相当滑稽に見えるのかもしれない。
コウさんは同じ椅子でもそれほどおかしくない。俺がデカいだけなんだろう。
「そうか。こうして俺のことで笑ってくれるなら、小さな椅子にも座ってみるもんだな」
そう素直に口に出すと、コウさんは目を丸くし、そのあとすぐ口元に手をやりサッと顔を背けてしまった。
——もしかしてまた俺はいらんことを言ったのか。
そう内心しょげていると、コウさんがんんっと咳払いをし、チラッと目だけこちらを見た。
「……なあ、一ついいか」
「なんだ?」
なんだろう、俺に何か忠告だろうか。
「その、本当にロクさんとはなんでもなかった、んだよな」
「ないに決まっている!」
俺は間を開けず即答した。
「他に好きなヤツとか、言い寄られているとかもないよな? ……ああ、これじゃ質問が一つじゃないな」
コウさんが何を聞きたいのかは分からんが、俺の答えは一つ。
「俺が好きなのはコウさんだけだ」
そうはっきりと断言すると、コウさんは小さな机の向こうで顔を両手で覆うと、はーっと大きく息を吐き天を仰いだ。
そしてしばらくして、前を向くと決心したかのように話しだした。
「……セイドリックさん、この前の、最後に会った日のことなんだが。あれからあんたとの付き合いについて、しばらく考えたんだ」
「……ああ」
——とうとう来てしまった。この断罪の時間が。
「俺が異性愛者だってことは、セイドリックさん、あんたも知っての通りだ」
「……そうだな」
「だから俺が男と付き合うこと、それはありえないことだって、ずっとそう思っていた。俺の村では、女性と所帯を持って、子供を作り、次の世代を育てる。それが当たり前だ。……もちろん、同性同士での婚姻に反対な訳じゃないし、偏見がある訳でもない。ただ、自分はそうじゃないと思っていた」
「…………」
「だから最初にセイドリックさんに付け回された時、冗談じゃないと思ったんだ。変なことに俺を巻き込まないでくれって、そう思った」
「……あ、あの時は本当にすまなかった。申し訳ない」
あの時のことについては、今から思えばなんてことしたんだと自分でも恥ずかしくなる。
コウさんは俺の謝罪を受け、ちょっと懐かしそうにふっと笑った。
「——俺が賊に襲われて板の下で死にかけた時、セイドリックさんの声が聞こえて、俺は、本当は嬉しかったんだ。すごく。あんたの声が聞こえて、あんたが一生懸命俺の名を呼んで、必死で助けてくれた。俺の方から縁を切ったのに。しかも普段参加しない討伐に、俺のために志願したってレイルさんから聞いてさ。しかもすごい活躍したんだって? なんだか、セイドリックさん、すげえなって」
レイル……、お前、また俺のいないところで……!
「……毎回会うたびに、俺に好きだって言ってくれるだろ? こんな強いヤツに好かれて、しかも神兵で位もある。正直悪い気はしなかった。特別扱いされてるって、優越感もあった。……だが俺は、セイドリックさんとは友情で留めておきたかったんだ」
「……そう、なのか」
「だけど、その……、なんと言うか、気づいてしまったんだ。俺の中にある、セイドリックさんへの気持ちに。だけど、それを信じたくなくて見てみぬフリをしていた。なのに、口づけしてもいいとか、セイドリックさんを試すようなこともした。本当にセイドリックさんが俺を好きか、確認したかった」
「そ、それは、ど、」
どういうことなのか!?
あ、あれは試されていたのか!?
「この前、ロクさんと一緒にいるのを見て、俺だけが特別じゃなかったんだって、ショックだった。なんだか、騙されたような気がした」
「だ、騙してなど……!」
慌てふためき口を挟む俺を、コウさんは片手で制し、言葉を続けた。
「なんで俺がそんな風に思ってしまったか、というのが問題なんだ。ただの友達ならそんなこと思うはずがない。……この一カ月悩んで、俺はハッキリと自覚した」
ゴクリと俺の喉が鳴る。
「俺はセイドリックさんが、好きなんだって」
思わずガタンと椅子を転がす勢いで、俺は立ち上がった。
「コ、コウさん……!」
コウさんは顔を見られたくないのか、片手で顔を覆った。だが、その指の隙間から見える頬はうっすらと赤い。
「……だが俺は元々女性が好きだ。好きなタイプも、こう、胸や尻の大きい豊満な感じが理想だ」
豊満さなら俺も負けない!
「尻や胸のデカさは俺も負けん!!」
その言葉にコウさんはプブっと吹き出した。
「ははっそうかもしれんが、そうじゃない。セイドリックさんだって、本当の好みのタイプは、スルトさんみたいな華奢できれいな人だ。俺には当て嵌まらない」
「そ、それはそうだが……」
「それで少し考えたんだ。もし、好みの人が現れたら? セイドリックさんは俺と付き合ったことを後悔するかもしれないし、俺も後悔するかもしれない。だがよく考えたら、そんなことはどんな人と付き合っていても起こり得ることで、大したことじゃないんだって」
「コウさん……」
「そんなことよりも、俺が男と付合うには、もっと高いハードルがある。俺が男の体が平気かどうかだ。気持ちは問題ない。しかし、生理的に受け付けない可能性はある」
確かに。
俺だってもし女性と付き合ったとして、彼女自身を愛せても、体を愛せるかは分からない。
——恋人から体の関係を拒否されるのは、この上なくツラい。
抱き合うことが不快にしかならないのであれば、仮に付き合ったとしても、コウさんだってやっぱり女性がいいとなってしまうだろう。
「それでだ。提案がある」
「な、なんだ」
「男が相手でも大丈夫かどうか、試したい」
た、試したいとはどういうことか……?
「た、試すというのは、その、もしかして……」
「そのもしかして、だ」
コ、コウさんーー!?
コウさんとのことはただただ落ち込むばかりで、たまに屋敷に戻ってはコウさんの荷物があるかを確認し、まだそこにあることに安堵の溜息を吐く日々の繰り返しだ。
コウさんが屋敷を訪れたら管理人からすぐに俺に連絡がくるようにしてある。だから何も音沙汰ないということは大丈夫だということなのだが、それでも気が気じゃない。
休むとろくなことしか考えないからと、仕事仕事と働き詰めて約一カ月。
そろそろちゃんとした休みを取れと、副隊長からお叱りを受け、どうしようかと悩んでは申請を先延ばしにしていた。
そんな時だった。
管理人からコウさんが屋敷に来ていると連絡があったのは。
「コウさんが今屋敷に来てるだと!?」
管理人にコウさんを引き止めておくように言いつけると、場合によっては明日は仕事にならないかもと急いで翌日の休暇届けを出し、そしてすぐ帰れるよう早くに上がる算段をつけ、俺は慌てて屋敷に向かった。
会うのは怖い。
荷を他へ移すと言われるかもしれない。
今日で最後。もう会わないと、そう言われるかもしれない。
だがそれでもやはりコウさんに会いたいと、会ってくれるならもう一度謝りたかった。
そんな憂いの中屋敷に到着すると、俺の不安はさらに高まった。
いるはずの管理人の姿はなく、その上客間にも誰もおらず、客をもてなした形跡すらない。
——誰もいない客間の入り口に立ち、俺はしばし茫然と佇んでいた。
(まさか、コウさんは、もう帰ってしまったのか……?)
とりあえず管理人を探して話を聞かねばならない。
なぜコウさんは帰ってしまったのか。
俺に何か言ってはいなかったか。
そう思い立ち、暗い客間を出て、管理人の家を向かうため玄関に足を向けた時だった。
「——灯りが」
客間とは反対側奥の突き当たり、台所の扉が少し開いていて、中から明かりが漏れている。
(ま、まさか!!)
慌てて中を覗くと、なんとそこにコウさんがいた。
「コウ、さん?」
「……よう。ちょっと借りてるぞ」
あの日、彼がアパートで入れてくれたように、自ら茶を入れているコウさんの姿を見て、はーっと体の力が抜けた。
「……もう帰ってしまったかと思った。茶を入れているのか? 管理人はどこにいった」
「ああ。管理人には勝手にやるからって言って帰って貰った。あんたが来るまでは絶対居てくれって念を押されたよ」
そう言うと、コウさんはお湯を茶器に注ぎながら、おかしそうにくくくと笑った。
……管理人のヤツめ、相当しつこくお願いしてくれたようだ。
そして本来使用人らが使うための小さな机に茶の入った碗を置くと、俺にも勧めた。
「セイドリックさん、茶を入れた。あ、ここは普通主人は使わないんだっけ? 他の部屋に移動するか」
この屋敷の厨房は、一般的な貴族の屋敷と比べ規模が小さくこじんまりとしていて、庶民の家の台所に似た佇まいだ。
ここはコウさんのいたアパートの台所に少し造りが似ている。広く格式ばった客間よりここのほうが彼も落ち着くのかもしれない。
「いや、コウさんがいいならここで構わない」
「そうか」
そういうと小さな椅子に座り、静かに茶をすする。
俺もコウさんに倣い、俺には小さすぎる椅子に腰をかけて、いれてもらった茶をすすった。
……あの時と同じ、スッとした香りの爽やかな茶だった。
「……うまい」
「そうか。それはよかった」
久々に見るコウさんの顔。
少し気まずい空気ではあるものの、こうしてあの日のように茶を入れてくれるコウさんに、俺は少しだけ安堵していた。
——だが、コウさんがここに来たということは、何かしら気持ちの整理がついた、ということだ。
もうここには来ない。そう言われることも俺は覚悟しなければならない。
「くく、やっぱりここの椅子は、あんたには小さかったな。まるで子供用の椅子に座っているようで、何だかおかしい」
茶をすすりながらコウさんが笑う。
ここの椅子は座面が小さすぎて、俺の尻は完全にはみ出してしまっている。
脚も短く低いから、傍から見ると相当滑稽に見えるのかもしれない。
コウさんは同じ椅子でもそれほどおかしくない。俺がデカいだけなんだろう。
「そうか。こうして俺のことで笑ってくれるなら、小さな椅子にも座ってみるもんだな」
そう素直に口に出すと、コウさんは目を丸くし、そのあとすぐ口元に手をやりサッと顔を背けてしまった。
——もしかしてまた俺はいらんことを言ったのか。
そう内心しょげていると、コウさんがんんっと咳払いをし、チラッと目だけこちらを見た。
「……なあ、一ついいか」
「なんだ?」
なんだろう、俺に何か忠告だろうか。
「その、本当にロクさんとはなんでもなかった、んだよな」
「ないに決まっている!」
俺は間を開けず即答した。
「他に好きなヤツとか、言い寄られているとかもないよな? ……ああ、これじゃ質問が一つじゃないな」
コウさんが何を聞きたいのかは分からんが、俺の答えは一つ。
「俺が好きなのはコウさんだけだ」
そうはっきりと断言すると、コウさんは小さな机の向こうで顔を両手で覆うと、はーっと大きく息を吐き天を仰いだ。
そしてしばらくして、前を向くと決心したかのように話しだした。
「……セイドリックさん、この前の、最後に会った日のことなんだが。あれからあんたとの付き合いについて、しばらく考えたんだ」
「……ああ」
——とうとう来てしまった。この断罪の時間が。
「俺が異性愛者だってことは、セイドリックさん、あんたも知っての通りだ」
「……そうだな」
「だから俺が男と付き合うこと、それはありえないことだって、ずっとそう思っていた。俺の村では、女性と所帯を持って、子供を作り、次の世代を育てる。それが当たり前だ。……もちろん、同性同士での婚姻に反対な訳じゃないし、偏見がある訳でもない。ただ、自分はそうじゃないと思っていた」
「…………」
「だから最初にセイドリックさんに付け回された時、冗談じゃないと思ったんだ。変なことに俺を巻き込まないでくれって、そう思った」
「……あ、あの時は本当にすまなかった。申し訳ない」
あの時のことについては、今から思えばなんてことしたんだと自分でも恥ずかしくなる。
コウさんは俺の謝罪を受け、ちょっと懐かしそうにふっと笑った。
「——俺が賊に襲われて板の下で死にかけた時、セイドリックさんの声が聞こえて、俺は、本当は嬉しかったんだ。すごく。あんたの声が聞こえて、あんたが一生懸命俺の名を呼んで、必死で助けてくれた。俺の方から縁を切ったのに。しかも普段参加しない討伐に、俺のために志願したってレイルさんから聞いてさ。しかもすごい活躍したんだって? なんだか、セイドリックさん、すげえなって」
レイル……、お前、また俺のいないところで……!
「……毎回会うたびに、俺に好きだって言ってくれるだろ? こんな強いヤツに好かれて、しかも神兵で位もある。正直悪い気はしなかった。特別扱いされてるって、優越感もあった。……だが俺は、セイドリックさんとは友情で留めておきたかったんだ」
「……そう、なのか」
「だけど、その……、なんと言うか、気づいてしまったんだ。俺の中にある、セイドリックさんへの気持ちに。だけど、それを信じたくなくて見てみぬフリをしていた。なのに、口づけしてもいいとか、セイドリックさんを試すようなこともした。本当にセイドリックさんが俺を好きか、確認したかった」
「そ、それは、ど、」
どういうことなのか!?
あ、あれは試されていたのか!?
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「だ、騙してなど……!」
慌てふためき口を挟む俺を、コウさんは片手で制し、言葉を続けた。
「なんで俺がそんな風に思ってしまったか、というのが問題なんだ。ただの友達ならそんなこと思うはずがない。……この一カ月悩んで、俺はハッキリと自覚した」
ゴクリと俺の喉が鳴る。
「俺はセイドリックさんが、好きなんだって」
思わずガタンと椅子を転がす勢いで、俺は立ち上がった。
「コ、コウさん……!」
コウさんは顔を見られたくないのか、片手で顔を覆った。だが、その指の隙間から見える頬はうっすらと赤い。
「……だが俺は元々女性が好きだ。好きなタイプも、こう、胸や尻の大きい豊満な感じが理想だ」
豊満さなら俺も負けない!
「尻や胸のデカさは俺も負けん!!」
その言葉にコウさんはプブっと吹き出した。
「ははっそうかもしれんが、そうじゃない。セイドリックさんだって、本当の好みのタイプは、スルトさんみたいな華奢できれいな人だ。俺には当て嵌まらない」
「そ、それはそうだが……」
「それで少し考えたんだ。もし、好みの人が現れたら? セイドリックさんは俺と付き合ったことを後悔するかもしれないし、俺も後悔するかもしれない。だがよく考えたら、そんなことはどんな人と付き合っていても起こり得ることで、大したことじゃないんだって」
「コウさん……」
「そんなことよりも、俺が男と付合うには、もっと高いハードルがある。俺が男の体が平気かどうかだ。気持ちは問題ない。しかし、生理的に受け付けない可能性はある」
確かに。
俺だってもし女性と付き合ったとして、彼女自身を愛せても、体を愛せるかは分からない。
——恋人から体の関係を拒否されるのは、この上なくツラい。
抱き合うことが不快にしかならないのであれば、仮に付き合ったとしても、コウさんだってやっぱり女性がいいとなってしまうだろう。
「それでだ。提案がある」
「な、なんだ」
「男が相手でも大丈夫かどうか、試したい」
た、試したいとはどういうことか……?
「た、試すというのは、その、もしかして……」
「そのもしかして、だ」
コ、コウさんーー!?
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