秘密の花園で会いましょう【完結】

Lynx🐈‍⬛

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9 *拓真視点♡

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 拓真の一言で、場の空気が変わる。
 ただ。、と言っただけだ。

「構いませんよ、我慢が出来るならば………」
「我慢………だと?」

 受付に居たスタッフは、拓真の足元に屈み、枷の鍵を外すと、美香の拘束された姿が拓真の目を晒した。

「はい………私共は、お2人を会員にする、と決めましたので、貴方方は会員様らしくこの場をご利用頂きたいと思っております………もし、紳士様がお嬢様と営みをしない、と仰るならば、私と如何でしょう?」
「っな!…………ち、ちょっと!や、止めろ!」

 拓真の枷を外すのだから足元に居るスタッフは拓真の太腿を擦り始めた。
 睡眠薬だろう薬を飲まされた拓真は、まだ身体が重かった。

は素直な様ですが?」

 受付スタッフは女だ。ズボンの上から少し触れても、美香の身体を見て反応する元気は取り戻している。

「お前とはヤらん!」
「お嬢様は彼等と営みますよ?………徐々に、強めた振動で、可愛らしいお姿になられていますので、彼等も興奮している様です………」
「何!…………美香!」

 拓真は受付スタッフを押し退けて、拘束されている美香へと近付いた。

「コイツには触るな!」
「…………あっ………はぁ……」

 小さく喘ぐ息遣いで、拓真が座っていたソファへは聞こえない美香の甘い声。その声でズクン、と反応する拓真は上着を脱ぎ美香に掛けた。

「紳士様、私共は何方でも良いのですよ?」
「……………何方でも、とは?」
「紳士様がお嬢様を抱く。若しくは彼等にお嬢様を預け、紳士様は他の淑女様、お嬢様の元へ………その場合は、紳士様は其方へご案内を致します」
「冗談じゃない!」
「か…………課長………わ、私……嫌……です……知らない人と………なんて………それなら………課長に触れて………貰いたい………っあ……はっ……ぁぁっ………」

 疼くのか、目を潤ませ、拓真を見上げる美香に、拓真は目を離せない。

「…………分かった……良いんだな?」
「…………は……い………」
「交渉成立された様ですね…………紳士様、避妊具は此方に………もし、装着がお嫌いでしたら、アフターピルもお嬢様にご用意ございますが?」
「…………ゴムに決まってるだろ!お前達は出てってくれ!見られながらコイツを抱けとでも言うのか!」
「…………成就を見届けさせて頂きます。信用しきれておりませんので、お嬢様の拘束を解くのもその後に………」
「趣味悪過ぎんだろ!」
「どの様に解釈されようとも、入会に問題が起きた場合、この様な対処をしておりますので」

 見られながらセックスする趣味は拓真には無かった。しかし、押し問答しても埒が明かないだろうスタッフ達との会話。捻じ曲げて逃げる策を考える余地も与える気が無いのだろう。

「ちっ…………寄越せ!………サイズが合わない………もうひとサイズ大きいのをくれ」
「…………まぁまぁ………失礼致しました………此方を………」

 上着は美香に掛けている拓真だが、ズボンを下げても邪魔なシャツがあり、店の服という事も考えて、肌着だけを残し、拓真は身体を晒した。

「ご立派な物をお持ちで………」
「煩い………黙ってろ」

 美香にこんな所で晒すとは思ってもみなかったが、他の男に抱かれるのを見せられるよりずっと良い、と思いを強め、美香に掛けていた上着を剥いだ。

「抜くぞ、このバイブ」
「はい、どうぞ」
「お前に聞いてない!俺は美香に聞いたんだ!」
「これは失礼致しました」

 何かに付けて、拓真に反応する受付スタッフに苛立ちながら、美香の顔を覗いた拓真。

「…………大丈夫………です……」

 ぐちゅ、っと音がなる美香の秘壺。邪魔なディルド等で遮らされては、拓真は挿入れない。だが、美香に挿入れるかを確認する必要はやはりあり、指を秘壺へと挿し込む。

「んっん!」
「痛いか?」
「…………い、いえ……」

 拓真が指を挿し込んだ瞬間、溢れる蜜と熱に、拓真の昂りは増す。

 ---こ、これは………凄いな………

 触れれば処女か未処女か等、拓真には判断出来る。蜜量と圧が拓真の想像を超えていた。

「…………挿入るぞ?………本当に良いんだな?」
「っ!…………は、はい………」

 力無く頷く美香だったが、縋る様な目線で拓真を見上げられれば、同意したと言っても良いだろう。
 割り当てられた、男女の急所。キスもした事が無い拓真と美香が初めて触れ合うのが、秘部同士とは滑稽な話だ。

 ---初っ端から、挿入は無いよな………

 入口に当てたは良いが、この機会を逃すのはこの後のタイミング迄逃しそうで、挿入を止めた。

「美香…………」
「課ち…………んっ………」

 拓真が声を掛けると、顔を上げた美香に唇を重ねる。驚きと共に声を出した美香に尽かさず舌を割り入れた。
 美香が入社した頃、目を掛けていたのを自覚していた拓真だが、次第に仕事振りや覚えの速さに、精神面からも拓真は頼る様になっていた。美香へ好意を抱いていたと思い始めて、今に至る。
 恋人が居ないなら、口説いてやろうと思っていた事もあったが、美香のガードの堅さに、拓真は動けなかった。
 それに加え、拓真の社内での噂も相まって、美香に拓真は男として見られてはいない、と知っていた。
 だからこそ、これがチャンスだ、と美香への接近を試みている。

「ん………っ………」

 美香の秘部に指を挿し込み、クチュクチュと音を立てながら、陰核を弄る拓真に酔った美香は、抵抗も出来ず腰を浮かせたり、足をモジモジとさせていじらしく可愛らしいと思えた。

 ---ヤバイ………エロい………挿入ったら直ぐにイキそうかもな……

 そんな思いに、名残り惜しく唇を離すと、美香の目はトロンと潤み、顔でさえ拓真の好みの色気に変化していた。
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