秘密の花園で会いましょう【完結】

Lynx🐈‍⬛

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 朝食のパンと珈琲がリビングに入る日差しで美味しさを際立たせていた。
 ベッドから起きた美香は、足腰がガクガクで、拓真にお姫様抱っこをされて、いたれりつくせりだ。

「笑わないで下さい!」
「い、いや…………可愛い過ぎて………」
「それが笑いになりますか!」
「産まれたての仔馬みたいでさ………めっちゃ可愛いかった」
「ふん!」
「ほら、機嫌治せよ」
「…………ありがとうございます」

 朝から焼き立てのパンの香りを嗅げて、幸せを感じたのはいつ振りだろうか、というぐらいに久しぶりだった美香。
 パンを頬張る美香の横で、拓真はスマートフォンでスクロールしてはポチポチとタップしている。

「食事中ですよ、何を見てるんですか?」
「お前のエロ下着を選び中」
「…………私が選んだのにして下さいね!」
「俺の好みも入れさせろ!」
「因みに、どんな下着が好みなんですか?」
「紐が細くて、布面積が小さく、割れ目有りか、シースルー………あと、ティーバッグなんかも好みだ」
「選ばせて下さい」

 それならば、と美香は拓真に膝上に座らせ直され、抱え込まれる様にスマートフォンの画面を一緒に見て、選ぶ事になった。
 拓真とは意見の相違が此処に出たが、美香が着る下着なので、美香の意見を通してくれた。

「明日か、今日の午後には早くて届くな」
「助かります」
「…………で、序でに、こういうのも買っとくか」
「…………んな!」

 次に拓真が開いたのはアダルトグッズショップのサイトだ。

「美香はMだからな………拘束の類は俺も詳しく無いが、美香が良いなら揃えるが如何する?………俺はバイブやローターぐらいしか使った事は無いからな………それは買うとして、こっちにもエロ下着あるし、セックス用に買うからな」
 
 拓真が今折れたのは、普段使いの下着だからの様だ。セックスする為に、その手の下着は、着用して始めたいのかもしれない。

「あ、あの…………無理に私に合わせなくても………私は拓真さんとだったら使わなくても気持ち良かったですし」
「そうなのか?…………だが、こういうのは俺が見たいかな………ボンテージ着てた美香はエロかった………また見たいから買う」
「ボンテージ………ぐらいなら………」

 朝からアダルトグッズショップで買い物するなんて思わなかった。

「っ!…………あ、あの………」
「……………想像したら勃った………」

 拓真の膝上に座っていたし、美香は全裸の上にニット1枚で下着は履いてない。朝から元気なのは良いが、まだパンを食べている。

「早く食べちまおう」
「エッチです、拓真さん………」
「エロい男は嫌いじゃない筈だ。俺がエロいからな」

 最後の一欠片を口に放り込んだ拓真は、リビングのテーブルの引き出しから避妊具の箱を出してきた。

「こ、此処にも………」
「他にも玄関の下駄箱に置いてあるぞ」
「…………枯れないで下さいね?」
「まだ枯れねぇから!」
「先に片付けません?カップとゴミ」
「…………そうだな」

 しかし、その気になった拓真を止める術が無く、ぬちゅっと拓真の手は美香潤んだ秘部を撫でてしまった。

「ふぁっ……っん!………か、片付け………は…」
「ん~…………デザート先………」
「っあっ……」

 拓真の膝上に乗っているので、拓真に項を甘噛みもされ、熱が一気に上がる気がした。何よりも、腰に当たる拓真の杭は美香に押し付けていて、片付けどころでは無くなった。

「テーブルに突っ伏してくれるか?」
「っ!…………こ、こう……ですか?」
「そう………………」

 美香はリビングのテーブルに上半身を預け、尻を拓真に向ける姿勢になった。太腿迄隠れていた拓真のニットは、美香が腰を曲げた為に、尻は隠せなくなる。

「…………エッロい眺め………」

 拓真はその美香の姿勢を見ながら、避妊具を装着するのに、ランニングで着用していたスウェットのズボンを膝迄下げている。

「っ!…………拓真さんだって……」
「ん?俺をスケベにしてんのは、美香のエロさだって分かってるか?」

 美香を弛緩する拓真の目も、獲物を狙うが如くに色っぽいのに、美香だけの所為ではないだろう。
 拓真に腰を捕まれた美香は、拓真が挿入して来ると思い期待した。

「…………え………?……拓真さん?………っあっ、あ………な、何で………挿入らない……んですか?」

 拓真は美香の期待を裏切り、杭を入り口や陰核に擦り付けて焦らし始めた。

「素股もたまにはな………何だ?奥にガン突きされたかったか?」
「っ!…………焦らさ………れた……ら……挿入った時…………直ぐイッちゃ………」
「イクなとは言わないぞ?………クリを擦るだけでも気持ち良いだろうから、クリでイケば良い」
「あぁぁぁっ、あっ………き、気持ち良……いぃ………」

 美香の愛液が溢れ出る度、ずちゅ、ずちゅ、と擦られる音が大きくなる。それが、美香を果てさせる事を助長した。

「ち、ちょっ……ま、待って………出ちゃ………」

 擦られ続け、美香が潮を噴きそうになっていた。濡れても良い場所とも思えないし、何も防げる物も無いと、美香は拓真を止めに掛かったが、拓真は気にもしていない様だ。

「潮?………良いぞ………出せよ………ニットに染み込ましゃ良いし」

 確かに美香が借りているニットに染み込ませば、辺りは汚れないだろうが、ニットが濡れて脱ぐ羽目になり、また服を借りなければならない。

「そ、それでも………汚れちゃ………あぁぁぁぁ………と、止め………っ!」
「おっと…………」

 噴く瞬間、拓真はニットを美香の秘部に当て、飛沫を防いだ。

「はぁ………はぁ………だ、大丈夫でしたかね?」
「多少、防げなかったとしても気にすんな。掃除すりゃ良いだけだ。それに昨夜も散々、潮噴きしただろうが」
「っ!…………す、すいません………」
「さて…………もう、こんなニット脱いで、ガン突きしてやるから、これタオル代わりにしよう」
「っ!」

 このまま、日差しの入るリビングで、セックスを続ける事になろうとは思いもよらなかった。
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