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10年後に再会
10年後、ゲーデルベルク城内。
「帰って来た?………本当に?」
「嘘言って如何します?」
オルサガとフェリクスに挟まれながら、フェルドマンとカイエンから報告されているメリッサ。
「直ぐに会える?」
「えぇ、ゲルニカなら会いにきますよ、荷物整理して直ぐに来る、と」
「エリオスは!?」
「エリオスは教育係の者と執事の顔合わせ後に予定を」
もう、房事する気も失せてしまい、メリッサはオルサガとフェリクスを押し退ける。
「うわっ!」
「メリッサ!!」
「後で!!エリオスに会いに行く!」
「メリッサ、貴女だって陛下に再会した時の事をお忘れですか!?」
「…………如何だったかしら?」
「明日には予定してますから、今日は休ませてやりましょう………ゲルニカからの話も聞きたいですし」
「…………う……分かった…………でも、お風呂入ってくる!ゲルニカ労いたいから!」
「……………クス……そうですね……我々は、傍観者に徹しましょうか……オルサガ、フェルもいいですか?」
「…………仕方ない……メリッサを手伝ってくる序でに、俺も風呂に入ってくる」
オルサガは仕方なさそうに、昂ぶった熱のまま、ベッドから下りた。その後に続き、フェリクスも溜息混じりに文句を言いつつ、腰を上げる。
「ちぇ、今夜はゲルニカにメリッサ奪われるのか…………」
「すまないな、皆ゲルニカを迎い入れよう……フェルも風呂に入ってきてくれ」
「あぁ」
メリッサとオルサガ、フェリクスが入浴中、ゲルニカも10年振りに地下に戻って来た。無精髭はあるものの、騎士姿のゲルニカ。10年の年月は、その分顔に皺を増やし、白髪も薄っすら見えている。フェルドマンやオルサガも少々皺や白髪が増えているのだが、ゲルニカの方が老けて見えるぐらい、街での騎士以外の生活は楽ではなかったのかもしれない。
「よぉ、フェルドマン、カイエン………ただいま」
「………ゲルニカ………老けましたねぇ」
「おじさんになった」
「フェルドマンも似たようなもんじゃねぇか………カイエンは大人っぽくなったなぁ」
「そりゃあ、今30歳だし………40代手前のゲルニカとは違うさ」
「……………メリッサは?」
「今、入浴中ですよ……オルサガとフェリクスと共に」
ゲルニカは風呂場の方に目を向け、一息付く。
「俺も入ってこっかな」
「城に帰って来てから、身体洗って来なかったんですか?」
「入ってきたぜ?でもそれとこれとは……なぁ?」
「変わらないですね………ところでエリオスは渋ったり戸惑ってないですか?」
「あぁ、理解して帰って来たぜ、10年間説明してやってたからな」
「おや、メリッサの様にはならなかったんですね」
「エンゲルベルトは説明しなさ過ぎで、城の事や立場を理解するのに時間掛かったろ?メリッサは………だから、説明はしてきたんだが…………それはそれでちょっと傲慢さや雑さが…………」
その性格に身に覚えがあるフェルドマンとカイエンは、冷たい目線をゲルニカに向ける。
「それって………ゲルニカじゃないか」
「そうですね、ゲルニカは傲慢さや雑さは我々5人の中では断トツですからね」
「はぁ?そんな事ないだろ!傲慢さならフェルだって………」
「俺が何だって?ゲルニカ」
「げっ!フェル!」
「失敬だな、俺に雑さ等無い筈だが?これでも学者だからな、緻密さでは断トツで、雑な事は嫌いだ」
風呂場から出て来たフェリクスと、その後ろから、オルサガに抱き上げられたメリッサが姿を現す。
「…………ゲルニカ?………ゲルニカ!!」
「メリッサ!」
「降りるか?メリッサ」
「うん、下ろして」
オルサガに下ろされ、メリッサはゲルニカに走り寄り、抱き着いた。ゲルニカも嬉しそうにメリッサを抱き締め、感触を確かめている。
「メリッサ………ただいま」
「……おかえりなさい、ゲルニカ………エリオスを育ててくれてありがとう」
「息子だ………当たり前だろ」
「……………うん………ねぇ、浮気してないだろうね?」
「確かめるか?」
「……………う、うん……」
ゲルニカは、メリッサの顔を上げさせ、貪る様にキスを仕掛けると、そのまま抱き上げ、ベッドへ下ろす。
「あ!早速始めやがる!」
「10年振りですからね………我々はエリオスを迎える準備をしましょうか」
フェリクスもゲルニカと話したかったのだろう。オルサガもフェリクス同様、呆れ顔だ。仕方ないと思いつつ、フェルドマンは夫達をまとめ、打合せと称し部屋から連れ出した。
「気を使われちゃったよ?」
「……………当然だ、10年我慢させられて、思い出して自分で処理した虚しさが終わったんだから、再会の喜びに2人きりにしてくれなきゃ、恨み辛みを滾々とあいつ等にぶちまけられていいならな………殴る蹴るぐらいの覚悟と共にな」
「ふふふ………変わらないね、ゲルニカ」
「メリッサは、エロさ増したな」
「…………その言葉も変わらないわ………」
その日は朝迄、メリッサはゲルニカから10年分とまではならないでも、散々と貪られ翌朝突っ伏した状態のメリッサを見た他の4人の夫達が、メリッサを抱く時間が無くなった事に、ゲルニカは怒りをかった事は言うまでもなかった。
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