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エルシアは何度もグリファードに絶頂を与えられ、放心状態になっていた。
すると、グリファードはエルシアの足元から離れ、ベッド横にある呼び鈴を鳴らした。
誰か来る、とエルシアも思えば、直ぐに身体を縮ませ、素肌を見られない様に必死になる。
---これ以上、恥を晒したくない!侍女なら良い………でも、男性だったら………
足以外、固定させられていない枷。
愛撫をグリファードにされながら、出来得る限りの抵抗をし、足枷が着けられている足首は、擦り傷も出来てしまっていた。手首もヒリヒリと赤くなっている。
それだけ身体へ負荷が掛かった行為なのだと初めて知った。
拘束されず、好きなヴァシムとの初夜であったなら、枷等使われなかっただろうと思うと、悲しくて仕方ない。
「ご主人様、お呼びでございますか」
「スチュアートとレックスを呼べ。それと司祭は到着したか?」
「っ!」
入室してきたのは侍女のスカーレットだったが、グリファードが用事があるのは、家令のスチュアートと騎士のレックス。2人は男だ。
何故、行為中に男に素肌を見られねばならぬのか、とエルシアは皺になり避けられていた毛布に手を伸ばそうと身体を捩った。
しかし、グリファードに直ぐに気付かれ、ニヤリと笑みを浮かべている。
「無駄な足掻きを………まぁ、良い………俺も全てのエルシアを見せたいとは思わない。胸ぐらいなら隠させてやろう」
---胸だけ、ですって?………し、下も隠させてよ!
息を荒げているエルシアの睨みが、グリファードにも伝わった様で、グリファードは言葉を追加した。
「今に分かる」
「スチュアートとレックス参りました。司祭もこの扉の外に」
「……………来たか。レックスは扉で待機。スチュアートは先程の文箱から婚姻証明書を持って来てくれ。司祭も入室させろ。これから証人となるんだからな」
「畏まりました」
何を始めるつもりなのだろうか。
グリファードは婚姻証明書をスチュアートから渡され、サラサラと署名をすると、スチュアートに再び返す。
「これから、契る為に必要だからな。私がエルシアと契った後、エルシアに署名させる。スチュアートと司祭は見届け人だ」
「っ!そ、そんな事聞いた事がございません!婚姻証明書の署名は、結婚式で行うもの………婚姻は了承致しましたが、結婚式も挙げていないのに書けません!」
一般的な結婚式は、エルシアが言う様に、司祭の見届ける場で、式の最中に記載するものだった。
それなのに、式も挙げてはいないのに、いきなり初夜を実行する様な愚行を、エルシアは容認したくはない。
「効率的な方法を取っただけだ。素直に受け入れた方が、君の為だと思うが」
「わたくしの為だと思われるならば、終わって下さい!」
「………譲歩してきたのだがな、これでも………再開するぞ」
「っ!」
グリファードは服を脱いでいき、全裸となってしまった。
初めて見る男の身体に、目を向けられないエルシアは腕で見ない様に顔を隠す。
「これでは挿入れないな………片足だけ枷を外してやろう」
「っ!」
姿勢も仰向けにされ、胸だけに毛布が掛かった状態で、グリファードは再びエルシアの足の間に身体を入れると、棍棒かと見紛う程の太く長い肉の塊を握っていた。
「ひぃぃぃっ………そ、それだけは………や、止めて下さい………」
「言った筈だ………婚姻を私と結ぶ条件は、ウォーレス侯爵領地の民の生命の保障だと…………それは言わば、ウォーレス侯爵も含まれる事だと思わなかったか?」
「こ、婚姻をヴィンザード公爵閣下とお約束致しました!そ、それで良いではありませんか!」
「……………レックス」
「はっ」
「今からウォーレス侯爵の首を取って来る様に指示を出してこい」
「っ!だ、駄目ぇっ!」
レックスを呼んだのはこういう意味だったと知る。
従順にならないエルシアに従わせる為の脅しにヴァシムを使う姑息なグリファードなのだと、会ってから分かった筈なのに、まだそのカードを使うのか。
「ならば、君の口から私に強請れ」
「……………ね、強請る………とは何を……」
「貴方の妻になります。胎に種を下さい、とな」
「っひっ………」
「言わねば、レックスへの指示を実行させる」
赤く充血した目から、再び大粒の涙を零したエルシア。
---ヴァシム様………私をお許し下さい………
ヒクヒクと、嗚咽するエルシアをグリファードは見守り待っていて、暫くは急かす事は無かった。
「そろそろ、覚悟出来たか?」
エルシアが泣き止み何分か経った頃、沈黙を破ったグリファードは、顔を腕で隠すエルシアの手首を持ち上げた。
「っ!…………お、お約束して下さいませ………決してウォーレス侯爵家に害を与えない、と」
「……………約束しよう………だが、私からではなく、ウォーレス侯爵が私に牙を向いたら、それは分からないぞ」
---逆恨みされる事を今から貴方様はされるんでしょう?正当防衛とでも言うつもり?
エルシアを略奪しておいて、よく言う、とエルシアは思ったが、それでヴァシムがグリファードに牙を向いてくれたら、エルシアも逃げられるかもしれない。望みは薄いだろうが、隙を見つける事は出来るだろう。
例え、ヴァシムと結ばれる事が無くなる事になろうとも、グリファードへ制裁出来るなら、エルシアは納得出来るだろう。
「…………分かり……ました………その代わり、貴方様はわたくしに恨まれる覚悟もお持ち下さいませ…………お好きになされば良いわ………名ばかりの妻になります。意地でもわたくしは貴方様の子は産みませんから」
「…………ふっ………面白い……根比べでもするつもりか?ならば、破瓜の痛みも耐えてみろ」
「っ!」
ピトッと、グリファードの一物がエルシアの陰に当てられると、エルシアの身体が浮く様に腰を持ち上げられた途端、一気に突き刺さる衝撃を与えるのだった。
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