不本意に仮面公爵の花嫁にさせられました【完結】

Lynx🐈‍⬛

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 破瓜の衝撃はエルシアには地獄の様だった。
 突き刺された痛みで悲鳴を挙げて、上半身は悶えて逃げようする。

「いっ…………たぁぁぁぁぁいっ!………ぬ、抜いてぇぇぇぇっ!嫌ぁぁぁぁぁっ!」
「まだ根本迄挿入ってない!」
「ひぃぃぃっ!」
「っふぅ………ふぅ……スチュアート、エルシアの手枷を外して、署名をさせろ」

 グリファードはエルシアが逃げぬ様に、腰をガッツリ捕まえていて、挿入ったまま動く事はしなかった。
 そして、露わになっている結合場所を、毛布で隠してくれる。
 だが、挿入時はスチュアートや司祭に見られている訳で、レックスも部屋の片隅の扉から、その行為は確認出来ただろう。

「っく…………ぬ、抜いて下さいっ…………痛いんです…………」
「記載したら、その痛みが無くなる様になる。子宮に突きまくっていれば、エルシアの膣内は潤滑油になる汁を出し、次第に気持ち良くなる。さぁ、書かねば私は動けない。痛みは続くだけだ」
「っ!……………っくっ……」
「エルシア様、此方に………記入し難いでしょうが、支えておりますので」

 スチュアートが台にした板の上に証明書を重ね、文字を書けるには書けるのだが、寝そべって仰向けで文字を書く事等考えてもいなかったエルシアは、何と滑稽な姿なのだろう。

「うっ…………くっ………」

 ---ヴァシム様………悔しくて堪りません……そして、ごめんなさい………

 涙が止まらず、視界が悪いまま自分の名を書くのは初めてだった。
 書き終わり、エルシアは腕の力さえも入れる事を忘れたかの様に、ペンをベッドの上に落とし、ポスンと腕を落とす。

「ご主人様、奥様、ご結婚おめでとうございます。ペンを頂きますね、奥様」
「っ!」

 ヴィンザード公爵家の従者であるスチュアートにと呼ばれるのは屈辱的だった。

「ヴィンザード公爵閣下、エルシア夫人、これにて婚姻の契約を完了致しました。本日は誠におめでとうございます。末永くお幸せに」
「ありがとう、司祭も急な要望で申し訳ない」
「とんでもございません。では、これにて私は失礼致します」
「スチュアート、お見送りを頼んだ。レックスも下がれ」
「はい、ご主人様。ご結婚おめでとうございます」

 3人が退室すると、エルシアは精一杯の睨みで、グリファードを詰った。
 枕を掴み、グリファードに投げ付け、怒鳴ったのだ。

「これで満足ですか!わたくしを陵辱し、辱めて!」
「まだ、諦めないのか、エルシア」
「貴方を呪い殺してやりたい!」
「言っていれば良い。全て受け止めてやる………」

 抵抗するエルシアを見て、グリファードは再び手枷を持つと、エルシアの手首を掴んだ。

「っ!い、嫌ぁっ!」
「抵抗を止めたらこんな事はしないさ」

 暴れても、エルシアの膣内に居るグリファードの力により抑え込まれ、抵抗は虚しく手枷がまた嵌められてしまった。

「っく!非道!」
「…………何とでも言えば良い………動くぞ、エルシア」
「っひぃう!………あっ、あ、あっぁぁっ!」
「抉じ開けられながら突かれるのは気持ち良いだろ!音が変わってきたぞ」

 背中がベッドから浮き、ゆさゆさとエルシアは揺れ、その振動で胸も揺れては揉まれ、身体中に痺れが走る。
 肌がぶつかる音。そして、重なり合う場所からの水飛沫。溢れて濡れる肌に、お互いの汗が混ざり合う。

「嫌ぁぁぁぁっ………もぅ………もう………終わってぇっ………」
「まだだっ!」

 一体いつ終わるのかなんて、初めてのエルシアには分からない。何を持って終わるのか。グリファードの種とやらはいつ来るのかも知らなかった。
 最奥を打ち付けられて、すっかり痛みは無くなったが、疲労感が蓄積されていく。

「っくっ…………射精るぞっ!」
「っあっあ、ぁ………い、嫌っ………や、やっぱり…………嫌ぁぁぁっ!」
「もう…………遅いっ!」

 エルシアの胎の中で、ドクッと脈打つグリファードはもう止られない所迄来たのだろう。一気に熱い物がエルシアの最奥に流れ込んで来た。

「ああぁぁぁぁ………」
「はぁ、はぁ…………エルシア………」
「んっ!…………んんっ!」

 流れ込んで来る間、唇がグリファードと重なる。
 嫌なのに、逃げられず注がれた、不本意な夫となった男からの物を、エルシアは忘れたくても忘れられる事はないだろう。
 唇が離れ、エルシアから出たグリファード。
 それで、終わったとエルシアは思いたかった。
 しかし、終わらない。

「今度は此方からだ」
「っえ!…………も、もう終わったんですよね!わたくしの中に種を出したのでしょう!」
「足りる訳ないだろう。あらゆる角度から、俺の形を覚えて貰うからな」

 仰向けだったエルシアの姿勢がうつ伏せにされると、腰を持ち上げられグリファードに向かい尻を突き出す姿勢にさせられてしまう。

「ふっ…………破瓜の痕が卑猥かつ淫靡だな……出血は止まった様だが、その血の痕を見ながら突くのも、最初で最後になるだろう………望むなら、月の穢れ中でもまぐわう事も考えてやる」
「外道ですわっ!き、聞きたくありません!」
「そうか?俺はこういう男だと知っておいてくれ」
「っあぁっっ!…………あ、駄目ぇっ!………ま、また………出てしまいます!」

 突き刺さった角度で、再び潮を吹く感覚を感じ、腰をズラそうとしたエルシアだったが、グリファードに強制的に攻められてしまい、破瓜で汚れたベッドのシーツの上に、エルシアは漏らしていく。

「もっと出せば良い…………此方の方が、俺のと相性が良い様だ。後ろから攻め続けてやろう」

 胸を鷲掴みし、陰核にもグリファードの指で捏ねられて扱かれて、エルシアはグリファードから注がれる事を繰り返し、体力の限界迄抱き潰されたのだった。
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